小川洋子のレビュー一覧

  • 沈黙博物館

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    形見と沈黙を軸に進んでいく謎めいた物語です。登場人物の感情表現やスリリングな展開に引き込まれながらも、どのように物語が終着するのかが予想できず、先に先に読み進めてしまう変わった魅力のある本でした。

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    2022年11月05日
  • 小箱

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    ひなびた町の朽ち果てた幼稚園の講堂の箱の中に、子どもを失った親達が子どもに必要であろうモノを入れていく。亡くなった子どもを想いながら講堂に通う親の姿が、もの悲しい。寄り添う主人公に癒される。不思議な幻想的なお話。このような境遇の方々に安寧が訪れる事を願う。

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    2022年10月16日
  • 最果てアーケード

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    大事な手のひらに握りしめた、他の誰にも見せる必要のない、ひとかけらの結晶があって・・・

    と、いう一文が同じく小川洋子さんの蜜やかな結晶にあり、テーマは同じと思った

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    2022年10月01日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    ポール・オースターの小説内で語られる物語の捉え方と、小川洋子の物語の捉え方に共通点が多くて驚いたが、後書きにポール・オースターを敬愛してると書いてあったので納得。

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    それはつまり切っているということです。切る時は、励ましの言葉で切ると一番カッコええわけね。「頑張れよ」っていうのは、つまり「さよなら」ということです(笑)。

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    2022年09月29日
  • とにかく散歩いたしましょう

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    ネタバレ

    あぁ、書かなくちゃ。精進しなきゃ。
    といつも思っているんだなぁ。
    そしてあの素晴らしい小説が産まれているんだなぁ。

    表紙にも登場するわんこさんは後書きの頃のは虹の橋を渡っているらしいけれど、そこに残るぬくもりが感じられるエッセイ。

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    2022年09月28日
  • 凍りついた香り

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    ある日突然恋人は命を絶った。理由が不明なその死を受け止めきれず、恋人の生きた軌跡を辿る主人公の物語。
    恋人そっくりな弟や母親から、自分より前の恋人(元カノ的な何か)から、そして異国の街で、その記憶や記録の断片を辿って恋人の過去を構築していく。結局のところその理由は不透明なまま、でもなんとなく美しい感じで物語が終わる。
    不穏な湿度を含んだ母親とのやり取りにぞわぞわし、終盤に至ってはもはや自分が何を読んでいるのか分からなくなってくるあの感じ、読んでいると引き込まれ現実世界をちゃんと忘れることができて、結構好きだった。

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    2022年09月17日
  • 洋子さんの本棚

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    小川洋子さんって、すごい売れっ子作家さんなのに作品に出てくる人とおんなじで慎ましい人、無欲な人って印象なんだけど、よりその印象が強まった。

    親の嫌いな部分、欠点ばかり似てきてしまったなあと思っているけど、小川さんの「子どもが自分に似ちゃったなぁと思うのはたいてい欠点の方。ああ、やっぱり、みたいな」(P133)というとを読んで、親の視点から見てもそうなのか、と思った。まだ娘からの視点でしか考えられないけど世のお母さん方もそんなことを考えているのかな。

    以下共感したところ、覚えておきたいところをかいつまんで

    ✳︎子どもが巣立つ時、もう取り返しがつかないんだという後悔がくる。
    もっと日々感謝し

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    2022年08月11日
  • いつも彼らはどこかに

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    博士の愛した数式を書いた作者の短編集
    どこか欠落しつつ、どこかにひっそりと他人の人生の通行人程度にしかならないような人たちの愛らしいこだわりや考え方を、何か別の事象や出てくる生き物に重ねて描く。
    一番好きな作品はビーバーの小枝
    ビーバーの勤労と物書き、翻訳家との心の交流がとても丁寧に描かれている

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    2022年07月30日
  • 琥珀のまたたき

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    静かでひそひそ声が聞こえてくるような、古い宝箱を開けたときのような雰囲気は良かったけど間延びして飽きてしまった 睡眠導入剤としてはとても良かった。。スミマセン 私には合わなかったようです

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    2022年07月20日
  • ボタンちゃん

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    やさしくやわらかな雰囲気でした。子供が成長がはやすぎて色々なモノを捨てたし買いました。捨てずに残すととんでもない量になるんですよね。

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    2022年07月02日
  • 琥珀のまたたき

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    四人の兄弟の一番下の妹が亡くなった後
    母親が思った事は もうこれ以上子どもを失いたくない。
    という事で 家の中に閉じ込めて(=外に出さなければ守れる) 
    三人の子ども達を生活させる。
    テレビなどの情報は全くないけど
    沢山の図鑑や書籍が子ども達の情報源だった。
    三人いるので 遊びも色々工夫して成長していった。

    話の 構成が 主人公の琥珀(アンバー氏)の 子ども時代と現在とを 交互に描いているので 
    最後は 家から出たのだろうけど
    どういうきっかけで 出るようになったのか
    摩訶不思議な 世界を 描いてる 本でした。

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    2022年06月16日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

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    ・曲芸と野球
    ・教授宅の留守番
    小川さんにしては珍しいタイプのホラーだと思った!
    ・イービーのかなわぬ望み
    E B(elevator boy)の話
    どうしてこんなストーリーが思い浮かぶんだ‥
    ・お探しの物件
    ・涙売り
    ・パラソルチョコレート
    わたしの裏側を生きるのはどんな人かな
    ・ラ・ヴェール嬢
    ・銀山の狩猟小屋
    ・再試合
    レフトの君のお話

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    2022年06月16日
  • やさしい訴え

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    主人公の女性はあまり男運?はない人なのかも。
    旦那さんも、出会った男性とも上手くはいかず。時にはとても冷静で急に大胆な自分勝手な行動に出たりと生々しい。彼女は自立に向けて新しい場所で自身の人生をこれから始めるところで終わる。
    そんな人生を小川洋子さんが書かれている事で繊細な世界観になっている。生きるって綺麗事ではないけれどもそれでも希望を持ってその先にすすむ。
    人は失敗したり、駄目だったりしても終わりではないと思える本。

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    2022年05月07日
  • 琥珀のまたたき

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    小川さんの美しい文章が紡ぐ非常に残酷な物語。親の立場から子どもを守るとは何か。子どもの世界とは何か。

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    2022年05月05日
  • 余白の愛

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    静かで、汚されない世界。
    記憶と現実に主人公も読者も迷い込んでしまう。
    読み終えてからの本のタイトルにまた感心してしまう。
    この不思議で虜になってしまう世界をどんな言葉で感想を書けば良いのか分からない。

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    2022年04月25日
  • 小箱

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    普通に考えたらちょっと怖い世界だったり、なんて感想をまとめたら良いのか分からない。けれども小川洋子さんの作品は読みだしたら止まらなくなる。この不思議な世界に毎回惹かれてしまう。

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    2022年04月24日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    世界の隅っこでちいさく、でも確かに息をする存在を、丁寧に、丁寧に掬う筆致。「亡き王女のための刺繍」、あるいは表題作のような、抱えきれない不器用な優しさは、あまりにうつくしい。

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    2022年03月28日
  • ホテル・アイリス

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    何か異国情緒漂う作品で、読んで思い浮かべる風景は、全て紗がかかっているような感じがしました。文庫本の後ろに載っていた4行の作品紹介では、老人と少女の純愛、と書いてあったが、果たしてこれは愛なのかどうなのか…少女が自分の性癖に目覚め、求め合う2人がたまたま老人の少女だった、としか私には読み取れず。文庫本にも解説が載っていなくて残念だったので、解説がほしいなぁと思いました。映画も観てみたいです。

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    2022年03月20日
  • 小箱

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    ネタバレ

    子どもを失ったというのは希望や未来を失ったのと同義だ。人々がどれだけ穏やかに暮らしても、箱の中での成長を楽しみに見守っていたとしても、子どもの声がしない日々はもう朽ちていくだけのもののように思える。晴れやかな結婚式も、みんなが真剣にやればやるほど虚しく響く。
    最後まで、何故子どもが1人もいないのか、何故子どもが産まれないのか、その理由は明かされない。箱の中に大事に置かれたそれらはきっと誰にも言えない悲しい物語を内包しながら、愛を受けて満たされているだろう。手放せないものを大事に持ち続け、自分なりに愛することを肯定されても、死が増殖していくだけの世界を残酷に感じる。ふとした瞬間にとてつもない寂し

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    2022年03月16日
  • まぶた

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    不思議な本だった
    現実では有り得ないことなのに、読んでいるのは日常の1場面ですごい不思議な感じになった。
    【バックストローク】って国語の教科書に載ってるのかな?
    この話が個人的には1番好き

    こちらの1冊を教えてくださったブクトモ様に感謝☆

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    2022年02月28日