小川洋子のレビュー一覧

  • 凍りついた香り

    Posted by ブクログ

    小川氏の作品にしては輪郭がはっきりしていた様に感じた。
    しかし透明感のあるゼリーにコクのあるバターを包んでる感じはしっかりある。

    0
    2022年02月23日
  • ホテル・アイリス

    Posted by ブクログ

    究極の愛なのか、狂気の愛なのか。
    小川洋子の新たな境地がここに始まる。
    私の個人的な意見としては、究極のマゾヒズムと、どこか日本っぽくない文章の甘美さ、官能小説の
    ような荒々しいエロスじゃなく、芸術に満ち溢れたエロス。すべてが詰まっています。
    映画化されたみたいなので、ぜひ見に行きたいです。

    0
    2022年02月18日
  • ボタンちゃん

    Posted by ブクログ

    なんとなく、いつも冬になると読みたくなる絵本。

    たぶん、コートに付いてるボタンちゃん…ってことで冬を連想するのかなぁ⁇

    ボタンちゃんのなかよしは、ボタンホールちゃん
    ふたりは、いつもいっしょ。
    ボタンちゃんが ころがった先に 見つけたもの。
    そこには、忘れられた 思い出のものたち。

    ガラガラ よだれかけ ホッキョクグマ

    すべて思い出の箱へ。

    こどもの成長ってほんとうに早い‼︎

    あの頃を忘れないで…。

    0
    2022年02月10日
  • 偶然の祝福

    Posted by ブクログ

    穏やかな語り口なのに、どこかぞくっとさせる不穏さをはらんでいて、癖になります。
    どの物語も短く読みやすいので、通勤時間や待ち合わせの間などにさくっと読むことができます。

    0
    2021年12月27日
  • ゴリラの森、言葉の海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    山極さんと小川洋子の対談、まるでNHKのスイッチインタビューのようだが、ゴリラに生きることの根本を見つつ我々の存在そのものを問い直す、洞察に満ちた対談。

    タイトルが素晴らしい

    0
    2021年11月16日
  • アンネ・フランクの記憶

    Posted by ブクログ

    アンネの日記に刺激されて日記を書くようになり、創作めいたようなものが現れるようになり、やがて小説になった。私はまだ読めていないけれど、歴史的な価値だけではなく、大変に文才のある人の日記なのだろう。実際に生き延びられた方々との面談の様子から、アンネやまわりの人達の人柄や聡明さが伝わってくる。今の著者と直接会って話ができるなんて、本当にあと少しだったのだ。あと少し密告が遅ければ、あと少し生き延びていたら解放されていた、そんな無念が無数にあることを、私たちは後世に伝えていく必要がある。

    0
    2021年11月06日
  • まぶた

    Posted by ブクログ

    どの作品も良かったけど、私が特に気に入ったのは、「リンデンバウム通りの双子」と「匂い収集」です。「匂いの収集」は素敵な恋の話かと思って読んでいたら・・・・。
    怖かったです。「リンデンバウム通りの双子」は最後の2行がいいですね。すごーく主人公の気持ちがわかりました。

    0
    2021年10月26日
  • とにかく散歩いたしましょう

    Posted by ブクログ

    小川洋子さんのエッセイ集。
    どの話にも過去の読書体験が紐づいていて、小川さんの引き出しの多さにびっくりします。
    表題作の「とにかく散歩いたしましょう」の愛犬ラブとのエピソードがラブとの散歩が小川さんにとってかけがえのない時間だったことを実感します。

    0
    2021年10月17日
  • ボタンちゃん

    Posted by ブクログ

    登録もれ。おかだちあきさんのやさしい絵柄と小川洋子さんの物語がうまくマッチ。子供はすぐにおおきくなり、着るものはすぐに小さくなって、いつか思い出へと変わる。

    0
    2021年10月04日
  • まぶた

    Posted by ブクログ

    まぶた。
    ひらがな3文字だと、なんか間抜けな感じ。
    目蓋。目の蓋のような役割。
    その目で見えているものも、蓋をすれば見れなくなる。
    良いものも、悪いものも。
    蓋をされた目でも、観えるものは人それぞれだろう。
    闇をただ感じるのか、虚飾の世界に埋没するのか、過去失敗したオムレツのとんとんを思い返すのか、
    未来に待ってる壁一面の本棚に囲まれた部屋を作りたい夢なんかを。
    そう、考えると、目蓋って奥が深いな。

    0
    2021年09月21日
  • 不時着する流星たち

    Posted by ブクログ

    文庫版で再読。
    そこはかとない不気味さ、そわそわしたまま終わる短編たち。
    味わい深い。
    ちょうど出勤の片道で1編読み終わるボリュームで、通勤電車の幸せなお供になりました。
    小鳥を愛する私には辛い話もありましたが。。。

    0
    2021年08月21日
  • 世にも美しい数学入門

    Posted by ブクログ

    博士の愛した数式 の背景が記載されたような内容。現実は美しい。数学は神の隠した法則を導く、と言ったような内容。博士の愛した数式含めて中学の頃に読んでいたら何か変わったかも。子供はこれを読んで何を感じたか。

    0
    2021年08月11日
  • 不時着する流星たち

    Posted by ブクログ

    パトリシア・ハイスミスや、エリザベス・テイラーのような有名な人から、一般的にはあまり知られていない(というか少なくとも私は知らない)人物、さらにはチーム(バルセロナオリンピックの米国男子バレーボールチーム)やモノを題材にした小説集。
    文章はきれいだし、物語は想像力に満ちたものであるが、私には、物語に込められているであろう作者の意図が分かりにくく、楽しんで読めたとは言えない。

    0
    2021年08月07日
  • 小箱

    Posted by ブクログ

    かつて幼稚園だった場所に暮らし、亡くなった子供たちを弔う小箱を管理する「私」と亡くした子供を想い続ける人々の交差。

    『妊娠カレンダー』や『ハウス・クリーニング の世界』に比べ、ぐっと温度が高い。『口笛の上手な白雪姫』よりももっと。子供を自分とは全く関係のない世界の存在に感じている今の私は、読み進めるほどその温度の高さに戸惑いを感じ、登場人物たちの子供に対する特別な慈しみを、ガラスケースで守ろうとしている願いを、自分は本当に心の奥底からは理解できていないのだということが苦しかった。子供を望む人、子供のいる人、子供がいた人はこの本を読んでどう感じるのだろう。

    0
    2021年07月18日
  • 科学の扉をノックする

    Posted by ブクログ

    小川洋子(1962年~)氏は、岡山市生まれ、早大第一文学部卒の小説家。『妊娠カレンダー』で芥川賞(1991年)、『博士の愛した数式』で本屋大賞(2004年)、そのほか谷崎潤一郎賞、野間文芸賞などを受賞している。
    本書は、2008年に出版され、2011年に文庫化された。
    本書は、「子供の頃から、新聞で一番好きなのは科学の記事でした」という著者が、科学の7分野の研究者に対して行ったインタビューをまとめたものである。
    章立て及び対談相手は以下である。
    1章:宇宙を知ることは自分を知ること/国立天文台教授 渡部潤一
    2章:鉱物は大地の芸術家/鉱物科学研究所所長 堀秀道
    3章:命の源“サムシング・グレー

    0
    2021年06月30日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

    Posted by ブクログ

    今日は待ち時間が多いから活字読もうと本棚から取った本。昨晩開いて読んでない本だよな?と思ったら、読んだら過去にも一通り読んだものだった。

    現実と非現実、歪んだ世界なのに魂だけが透明でまるみを覚えている……そんな小川先生の世界を久しぶりに浸れて「私が好きなやつ~!」と思わず拍手。
    一枚フィルターがかかったような映像が次々と脳を刺激してくるから、すっかり湿度を忘れて冷えた鈴を触っている気分になった。

    イービーの話と最後の野球の話が好き。

    0
    2021年06月26日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

    Posted by ブクログ

    妄想、ホラー、人間ドラマ、官能、フェティシズム等など、様々なジャンルを持ちながらも、共通しているのは、風変わりながらも、愛すべき人たち。

    たとえ、風変わりすぎて、周りから疎んじられたり、存在すら意識されなくても、たった一人の愛があるだけで、その人の生き様が報われたかのように思われたことには、読んでいて共感を覚えたが、哀愁も感じた。永久という言葉は、一見、素敵に思えるが、あくまで捉え方次第であるし、私だったら、相手の心の中ではなくて、せめて自分の心で報われたという実感が欲しい。まあ、たった一人の愛に出会えただけで、充分だと思えるのもありますがね。そのたった一人が、実はすごく難しい。

    0
    2021年06月14日
  • 沈黙博物館

    Posted by ブクログ

    博物館技師として長閑な村を訪れた僕。
    荷物は兄から譲り受けたお古の顕微鏡と
    何度も読み返しているアンネの日記。
    依頼主である老婆の面接を受けるのだが
    そこは、形見の品々を展示する博物館だった・・・

    後半に入ってから、物語の様相が変化してくる。
    そういえば・・・
    という空気は最初の頃から感じていた。
    雰囲気に馴染んでスルーしておりました。
    色んなところに違和感という形で存在してました。
    最初の段階で僕が語っている博物館技師の仕事。
    なるほど・・・沈黙を守る博物館・・

    0
    2021年05月10日
  • 凍りついた香り

    Posted by ブクログ

    弘之が自殺して、彼女の涼子がなぜそうなったかを探す話。
    静かなんだけど、どこか息苦しさが隠れてる感じがする。

    0
    2021年05月03日
  • 沈黙博物館

    Posted by ブクログ

    どこか遠い小さな村にある沈黙博物館。そこには人が生きた形見を展示してあるという。不思議な博物館の誕生にまつわる寓話である。私の愛する人が死んだとき、その形見が人知れずその博物館に展示してあったらうれしいだろうか、嫌だろうか。もし私が死んだとき、その形見が人知れず展示してあったら、私はそれを望むだろうか、それとも望まないだろうか。

    0
    2021年04月22日