小川洋子のレビュー一覧

  • 小川洋子が読みとく『アンネの日記』 NHK「100分de名著」ブックス編

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    アンネの日記について、私が過去に読んだ時の記憶が蘇る。苦しい潜伏生活についての記憶よりも、何か常に希望をもちながら生活をしているアンネの心の中の声が、恋する乙女の想いが、不自由なはずなのに凛とした少女の姿が思いだされる。だからこそ最後の結末が最悪なものだったにも関わらず、ヒトラーのユダヤ人迫害を描いた暗く辛い物語としての記憶になっていないのだと気付かされた。

    父としての視点から見たとき、また自分への戒めとしても誕生日に父オットーからアンネにプレゼントされた詩が印象にのこる。

    一ここではいちばん年若だが、おまえはもう幼児ではない、しかし人生はきびしいだろう、われわれ年長者が周囲から、あれこれ

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    2026年07月10日
  • 博士の愛した数式

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    続きが気になってしょうがない!というような小説ではなく、読んでいる時間が心地良いような小説だった。泣けるというより、しみじみとした。博士が子どもに優しい理由がどこかで明かされるのかと思っていたが、特に見当たらなかった。今思うと、子どもを大切にすることに特に理由はいらないな、と思い、逆に現実的だなと思った。また、未亡人との関係があえて深堀りされておらず、上品で奥ゆかしい作品だなと感じた。博士が自分の記憶が80分しか持たないことに、毎朝気づいて泣いていることを家政婦が知るシーンが印象的だった。

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    2026年07月09日
  • 薬指の標本

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    この著者は毎回静けさを感じる。
    そしてゾワッっと感じる。
    理解できているとは思えないけど、読めてよかったとは思える。

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    2026年07月08日
  • 遠慮深いうたた寝

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    日々の暮らしについて書かれている。ブックカルテの一冊。(3冊目)
    実は小川洋子先生の本は初めて読んだ。他にも持っているが、なんだか読むぞ!という気持ちが起きなかったのだ。
    いつも感じるけれど、作家というのは、別に超人離れしていなくて、もしかしたらファミレスの隣のソファ席でハンバーグのドリンクセットを頼んでいるかもしれない。と思うと夢も膨らむ。
    淡々としていて、でも深く考えていて、小川先生のものの捉え方も勉強になった。

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    2026年07月06日
  • 劇場という名の星座

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    建て替えられる帝国劇場へのオマージュ。連作短編集8篇。劇場に関わるいろいろな人たちの劇場への思い。小川洋子さんの慈しみに満ちた語りで小さな心温まる物語が広がります。劇場の周りで迷う人を案内する背負い屋には驚きました。

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    2026年07月05日
  • いつも彼らはどこかに

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    優しい物語です。動物や主人公がそっと寄り添ってくれてる感じがします。ぼくはデモストレーションガールの話がお気に入りです。

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    2026年07月02日
  • 掌に眠る舞台

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    「指紋のついた羽」のやさしさとさびしさと嘘の話に、少し物足りなさを感じていたら、「ユニコーンを握らせる」から登場人物やシチュエーション・ストーリーのどこかしらが奇妙でズレていて、それによって常に後ろから不安に覗き込まれている感じがして、それが最高だった。
    特に「鍾乳洞の恋」が痛みや歯、虫といったもので、生っぽい、湿った、嫌悪感といったものが存分に、そして静かに語られているのが素晴らしい。

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    2026年07月02日
  • 博士の愛した数式

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    作品自体は好きだし楽しんでるけど、自分の特別枠には入らなかった。情景描写が綺麗で、その光景が自然と浮かんでくる。

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    2026年07月03日
  • 劇場という名の星座

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    光と闇、生と死、絶望と愛……この世のすべてを内包する、比類なき劇場【帝国劇場】。2025年2月をもって一時休館となった同劇場の記憶を未来へと繋ぐ、世界でたった一つの“帝国劇場”小説が誕生!

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    私も若い頃、観たい舞台、ミュージカルのために、東京・帝国劇場まで
    よく足を運びました。

    この本の中で語られる舞台の作品もいくつか生で観てます。
    そういえば、そんな話だったな、とか、あの役者の事を言ってるのかな、とか。
    想像しながら、また懐かしく思いながら読み終えました。

    とはいえ、正直に言うと、
    そこまでの感動はなかったかな。
    いくつか短編で綴られてい

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    2026年06月30日
  • 耳に棲むもの

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    小川洋子ワールドが展開される。
    耳の中やクッキー缶の中、日ごろ気にもかけないところにフォーカスして薄暗くジメジメした感じのお話がちょっと不気味。

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    2026年06月28日
  • 遠慮深いうたた寝

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    小川洋子さんのエッセイ。
    小説は読んだことがあるけど、エッセイははじめてで色々知れて面白かった。

    ・岡山県出身
    ・阪神タイガースのファン
    ・趣味でランニングをしている
    ・ミュージカルが好き

    意外な一面はあったけど、小説の元ネタとなる着眼点は小川洋子さんらしいなと思った。
    まだまだ読んだことがない作品もあるので、読んでみたくなった。

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    ■良いなと思った言葉↓

    "再読には意味がある"
    安易に分かったつもりになるのは、読み手の傲慢さ。読み手の成長や社会変化によって、見せる姿が変わってくる。

    "何の役にも立たないことを一

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    2026年06月28日
  • 博士の愛した数式

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    ネタバレ

    想像していた結末とは違ったけど最後はあったかくてジーンと微笑みながら読んでいました。
    野球は全く知らないし数学も苦手だからどちらかというと作中のそういう描写を理解しながら読み進めていくのは結構しんどかったです。
    博士と夫人の関係ははっきりしなかったけどどんな過去があったか気になった。
    ルートにとって博士と過ごした幼少期はきっとかけがえのないものだっただろうな。
    博士にはたくさん学ぶところがありました。博士もルートも私も思いやりに溢れた人たちで素敵な気持ちになった。

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    2026年06月27日
  • 博士の愛した数式

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     暖かくて切ない話だった。理系だったが、農学部なため、読んでいて数学の部分はわからないことが多かった。
     個人的に未亡人のことが気になった。読み進めていくこと、なぜ家政婦をつけているのかがわかっていくのが辛い。 
     日々の積み重ねが共感できないのは苦しみであることを知った。

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    2026年06月27日
  • ことり

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    なかなか入り込めなかった。わかるんだけど・・・感情が入らない。
    この作者の本はこちらと世界観が違いすぎて、読み進んでいくうちに重くなってくる。嫌いじゃないんだけど、入りずらい。
    この兄弟。難しいね。他人とのかかわりも難しいんだと思う。
    そうやって暮らしていくってこともあるんだな・・・

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    2026年06月27日
  • 博士の愛した数式

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    わたしには、退屈だった。

    出てくる登場人物はどの人も、こころの優しいいい人。

    やっぱり数式とかの下りが多く、数学の授業を受けた時のように眠気が…
    数学の理解がある人はきっと読み応えがあるんだろう。

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    2026年06月26日
  • 薬指の標本

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    どちらも官能的でどこかおとぎ話のような世界観で良かった。綺麗なものの中に不気味さもあり引き込まれた。
    弟子丸氏が靴をプレゼントしてずっと履いておくようにと言うところにドキドキさせられた。絶対深く関わってはいけないけど、多分沼にハマってしまいそう。
    六角形の小部屋については自分だったら何を話すかなあと思う。自分で自問自答しているうちに頭がおかしくなってしまいそう。

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    2026年06月26日
  • 掌に眠る舞台

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    私に、、、小川文学は早かった、、、??

    と、思うくらい、良く言えば小川洋子ワールド全開、悪く言えば気持ち悪いストーリーが、舞台をテーマに繰り広げられる。

    特に「鍾乳洞の恋」は、頭痛を感じるくらい頭を悩ませながら読みました。
    「オペラ座の怪人」、それに、タイトルの「恋」から、やっぱり主人公と針院の院長は、恋愛までとは行かないけど、限りなくそういった雰囲気に近いような感情があるのではないかと…思ったけど、他の人はどう感じたのか。

    口内から湧き続ける虫も、痛みからの幻覚の産物としか考えられなかったです。

    「舞台」は、幻覚を見せる場所で、夢と現の狭間のような空間だとすれば、この短編は確かに、主

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    2026年06月24日
  • 最果てアーケード

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    表紙のイラストに引きずられてしまい主人公を小学生くらいかと思って読んでいた。そしたら終盤で16才って。え、16才?読み返してみたら冒頭に書いてありました。失礼。
    遺髪レースは発想が斬新すぎる。

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    2026年06月24日
  • 博士の愛した数式

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    博士と家政婦さんとその息子が仲良くなって、ずっと暮らしていく話かと思っていた。より現地味のある話なのか。

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    2026年06月22日
  • 怪と幽 vol.022 2026年5月

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    特集が「はじめてのクトゥルー」だったのと、乙一さん周年というのとで手に取った次第。クトゥルー、よく見聞きする言葉だけど内容そのものに全く無知なので。

    そんな中、一番印象的だったのは、
    小川洋子さんの「お借りいたします 棺」
    特集と全く関係ない読み切り小説だったから、身構えなく読んでました。だからこそのインパクト ガツン!!だったのかな。

    あの結末… ぇ!?どういうこと!?
    妊娠と流産を繰り返しているという流れにすごく違和感感じたけど、まぁそういうこともあるかもしれんと強引に納得しつつ読み進めていったら…
    葬儀場の職員さんから投げかけられてるあの言葉、
    ぇ、どういう意味?? 主人公の周りから

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    2026年06月21日