小川洋子のレビュー一覧

  • 犬のしっぽを撫でながら

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    面白かった。『博士の〜』の裏話とか日常とか。
    この人は本当に真摯に作家活動を続けているのだなぁと感じる一冊です。

    中学生の時に苦しくなって読むのを中断した『アンネの日記』を読みたくなりました。

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    2009年11月01日
  • 妖精が舞い下りる夜

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    正直、この乙女ちっくな題名と装丁に「……」となりました。


    自分も好きな春樹のこととか、作家としてなるまでの大学生活とか、やわらかくぼんやりとした調子で書かれていて「あぁこの人の文章上手いなぁ」と思いました。

    他のエッセィも読んでみよう。

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    2009年11月01日
  • 沈黙博物館

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    なんだかぞっとしながらも、読み進めずにはいられない。
    小川さんの著書はそういうものが多い。
    「博士の愛した数式」が有名だが、こういうちょっと不気味な作風の方が好みではあるな。

    有名でもなんでもない、全く普通の人物の形見を集め、博物館を作ろうとする話。
    その博物館の沈黙を想像するだけで・・・
    横隔膜、縮む。

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    2015年02月01日
  • 犬のしっぽを撫でながら

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    数学についてのエッセイから始まるこの本、最初は読んでいても<???>でしたが、数学の章を抜け出したあたりから、どんどこ面白くなりました。 小川さんの作品をカタチ作っているキラキラの粒子がつまったような一冊です。 

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    2009年10月07日
  • 犬のしっぽを撫でながら

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    彼女の死生観や、数学者と小説家に対する関係性の考え方は凄く好きです。あと、空間の捉え方。息づかい。不思議な空間の世界を描いているのにその中を生きる人物を包む現実感の秘密が、少し分かった様な気もします。この死生観については高校時代の模試で出て来た「欧米人と日本人の死生観の違い」といった内容の論文をすごくその考え方の綺麗さに感動しながら、文章を読んでいた事を思い出した。(また読みたいけど、何の論文だったか忘れてしまった。)もう一つ、この本の好きな所は解説です。一つ一つに対して解説している人が愛を持ってこの本を読んでいる事が分かって凄く好感が持てました。やっぱり大好きです。

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    2009年10月04日
  • 妖精が舞い下りる夜

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    初めてのエッセイ。
    「モノ書き」として出発した学生時代から岡山での暮らしぶりが垣間見れます。
    特に面白かったのは家族揃っての阪神好き。
    これでもっかって程の熱狂なのに、本人は至って「普通」だと思っているギャップが凄い。

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    2009年10月04日
  • 妖精が舞い下りる夜

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     エッセイ集。比較的古いもので、1988年から1993年まで。阪神ファンぶりとかも面白いし、小説に対する考え方も面白い。それまでに書いた小説の紹介があったり、阪神日記があったり。
     芥川賞の裏話、出産と同時に作家生活が始まった話などなど。

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    2009年10月04日
  • 博士の愛した数式

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    2回読みました。数字がこんなに素敵で楽しいことを感じ、幼い子供がこんなに大切なものだと博士を通して見えてきた気がしました。

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    2009年10月04日
  • 博士の愛した数式

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    数式の話がでてくると、理解するために読むペースが遅れた。(笑)なんだかホッと心が温まる人間性溢れる話。
    博士と、ルートと家政婦の過ごす時間が好き。

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    2009年10月04日
  • 博士の愛した数式

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    小説や映画より先行してマンガ版を読みました。小説と映画も観たくなってきました。原作の小川さんとの対談がとても良いです。

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    2009年10月04日
  • 孤独をのぞき込む 秘密の読書会

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    孤独には二種類あるということを知ることができた。ロンリネスとソリチュード。前者は「見捨てられること」を意味し、苦痛であり人を損なうもの。一方でソリチュードは他者を忘れて、自分自身の声に耳を澄ます、自分自身であるために必要な孤独。
    また、ソリチュードは安心な他者を得て初めて可能になる。帰るところがあるから、一人で旅ができるのと同じ。
    自分が今感じている孤独は、ロンリネスだと思う。一人行動はこの数年でできるようになったけど、それを楽しめていないのは、居場所がないと思っているから。他者との繋がりがどんどんなくなっているから。居場所を作って初めて一人を楽しめるんだと、自分の孤独の正体がはっきりした。

    「そういう救いようがない世界に私たちは生かされているんだと思うほうが、本を閉じたとき、劇場を出たとき、生の実感を得られるのかもしれません。」

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    2026年10月25日
  • ことり

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    人の生活圏が広がっていくにつれて、世界の片隅においやられていくものがどうしても生まれてしまう。それは小鳥のような野生動物でもあるし、社会にうまく溶け込むことができない小父さんやそのお兄さんのような不器用な人間でもあるかもしれない。

    彼らは彼らの世界でそれぞれの理に沿って美しく生きている。でも、人間の社会では世界の衝突を余儀なくしてしまう。その衝突によってつぶされてしまう美しさを、詳らかに描画するのが小川さんのすごさなのかなぁ(ありきたりな感想かも)

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    2026年10月24日
  • 海

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    ネタバレ

    7編から成る短編集。

    すごくドラマチックなことや、劇的な変化が起こるわけではない。
    それでも心に残る童話のような物語たちだった。

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    2026年10月23日
  • 掌に眠る舞台

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    作者の想像力に脱帽!

    神田法子さんの解説によれば、ここ数年小川洋子さんはミュージカル観劇に夢中だそうです
    そのインタビューでも
    「人が言葉を生み出す前から音楽は存在したわけで、
    (観劇することで)原初の感覚を揺さぶられるのです」
    と言う名言もあったとか……


    「指紋のついた羽」
    では、バレエ「ラ、シルフィード」の舞台を観ての話

    「ユニコーンを握らせる」
    では、主人公が昔女優だった伯母さんの家に泊まった時の話

    「ダブルフォルトの予言」
    では、ミュージカル「レ、ミゼラブル」の全79公演のチケットを取り通う女性の話
    全公演観られるなんて、夢のよう!
    この頃は一枚のチケット取るのも難しいのに!!

    その他も全て舞台に関した短編で、ちょっと不思議だったり、ちょっと不気味だったりする小川ワールド満載のものがたり8編でした

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    2026年10月23日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

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    小川さんの作品は、どこか消えてしまいそうな感覚が
    そこここに存在していて、ハラハラしてしまう。

    静かに浸透し、囚われる事を良しとして受け入れ、
    限られた空間で生きる。
    なのに浮かんでくるイメージは豊富で色鮮やで
    限りなく淡く透明。

    静かに、物音を立てないように足音を忍ばせて歩くような
    少し緊張感をともなっているような空気がある。

    その隙間に、どんな揺らぎがあろうとも、変わらずに
    そして静かに消えるようにフェードアウトする。
    短編集。楽しめました。

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    2026年10月23日
  • サイレントシンガー

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    常々思う、言葉というものがこの世界にとって本当に大切なのかどうか?

    ある程度賢い人間の、ある程度考えぬかれた言葉の価値があるのは解るけど…

    優しさ・思いやり・知識・教養・ユーモア・聡明さ・センスなど皆無の、ただただ垂れ流されるゴミのような言葉でこの世界は溢れている。

    「アカシアの野辺」の人達の生活スタイルには、それなりの賛同と魅力を感じた。

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    2026年10月20日
  • ことり

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    ネタバレ

    「小鳥の小父さん」と呼ばれていた男性の生涯の物語。鳥の言葉が分かり独自の言語でしか話せない実の兄がいた。二人での生活は、絵本の「ふたりはともだち」を彷彿とさせるものがあった。ほのぼのしていた。それはふたりだけの物語だったから。恋愛や子どもが関わったときに、気持ち悪さを感じてしまった。偏見なのに何も知らないのに、ごめんなさい。小鳥の小父さんが、人生末期に出会う人や仕打ちが酷すぎる。すべてを受け入れる。できる範囲で生きる。そう、教えられた気がします。

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    2026年10月18日
  • 耳に棲むもの

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    小川洋子さんらしい不思議でちょっとエロティックでおそろしさもあるお話でした。タイトルのとおり「耳に棲むもの」たちについてと、音にまつわるお話。補聴器のセールスマンのお父様の生涯。耳に棲むものたちに耳を傾けて生きていた。小鳥のブローチの会のお話はちょっとグロくてけれどどうしても興味を惹きつけられました。耳のうちがわでどんな音が鳴っているのか聞いてみたいなあ。
    挿絵も世界観にぴったりですごくよかったです。かわいい。

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    2026年10月18日
  • ブラフマンの埋葬

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    ネタバレ

    文体な美しさと柔らかさ,スーッと頭の中に入ってくる。心地よい小川文体。

    ページ数が少なくなるほどどんな時間が起こるのか…?と身構えていたが来る瞬間はあっという間だった。
    あっという間すぎて私,取り残されてる。

    欲かいて大切なものから目を離さないこと、ついやりがちなことだけに身が包まれる気分になった。

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    2026年10月18日
  • ことり

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    イマイチはまれず
    でも、そういう小説なのだと感じた

    兄も弟も美しくて雑念がなくて欲がない
    ただあるものを愛でて生きている

    情報が溢れた世界でこんなに清らかに変わらずに生きていくのは難しいから余計に美しいって感じる

    癒しとも違う柔らかくてひんやりとした静という感じ
    そして、ところどころ怖いと感じるのはなんなんだろう

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    2026年10月17日