小川洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
彼女の死生観や、数学者と小説家に対する関係性の考え方は凄く好きです。あと、空間の捉え方。息づかい。不思議な空間の世界を描いているのにその中を生きる人物を包む現実感の秘密が、少し分かった様な気もします。この死生観については高校時代の模試で出て来た「欧米人と日本人の死生観の違い」といった内容の論文をすごくその考え方の綺麗さに感動しながら、文章を読んでいた事を思い出した。(また読みたいけど、何の論文だったか忘れてしまった。)もう一つ、この本の好きな所は解説です。一つ一つに対して解説している人が愛を持ってこの本を読んでいる事が分かって凄く好感が持てました。やっぱり大好きです。
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Posted by ブクログ
【『ゴリラは人間の鏡』、ゴリラの生き様に学べ!】
表紙で体育座りをしているゴリラが、どこか悲しげに何かを訴えている。(とっても、かわいい♪♫)
振り返れば、私も毎日が窮屈に感じてならない。
便利さと経済的豊かさを引き換えに、ルールに縛られギスギスした現代社会。
正直、話題があちこちに飛び私の古臭いCPUではオーバーヒート気味に煙を吹いていたけれど、一番心が「ウホッ」となったのはゴリラの「覗き込み」という仲裁行動でした。
2頭がケンカになった時、別の1頭が間に入ってお互いの顔をじっと覗き込み、言葉なしで争いを止めてしまうそうです。(顔が近すぎて笑えるのだが)
では、人間の世界はどうなんだろう?
ロシアやウクライナ、中東など、人間の世界は正義を振りかざした争いが絶えません。
作中で語られる、白黒つけるルール(言葉)に固執して自滅した『レ・ミゼラブル』のジャベールのように、現代人は「相手と向き合う構え」を失っているような気がします。
表紙のゴリラさんに一肌脱いでもらって、プーチンやトランプ大統領たちの顔を覗き込み、「まぁ落ち着けよ!」と「ゴリラ的仲裁」でこんな無益な争いを止めてもらいたい。
「ゴリラは人間の鏡」という言葉。
猪突猛進のように進んできた現代社会。言葉や正論、コスパばかりに頼りすぎている私達に、「ここいら辺で一度立ち止まってみて、もっとゴリラを見習おうぜ」と優しく語りかけられているようでした。