小川洋子のレビュー一覧
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薬指の標本は、非常に官能的な文章だなという印象。個人的にはあまり刺さらなかったが、文章が美しいので読めてしまうという不思議体験。
六角形の小部屋のほうが好みだった。「運命」とは何なのだろうと考えさせられる。行動の末に運命が訪れるのか、運命は決まっており行動は過程でしかないのか…。主人公がミドリさんにどこか惹かれてしまい、その結果あの部屋に辿り着くことは運命なのか。
例えば読書をする人であれば、こういう体験はないだろうか。たまたま手に取った本が自分の現状と重なり、欲しい言葉がスッと入り込んでくる。これは運命なのだろうか、と。
しかし、よく考えてみれば何冊も読む中でその本が刺さっただけであり、刺 -
Posted by ブクログ
ネタバレ実在の人物や物事に着想を得て書かれた短編集。
最初は面白いコンセプトだなと思ったんだけど、読み進めていくにつれて狂気を感じた。
「第八話 若草クラブ」「第九話 さあ、いい子だ、おいで」あたりがそのピーク。怖い。小川さん作品は時々こういう訳わからない話があるから面白いんだけど、でも好みではない。
そもそも"世界最長のホットドッグ"をモデルに書かれた短編(第九話)って何???って意味わからなすぎて怖くなっちゃった。そういうモデルから着想を得て創作できるって単純にすごいと思った。
全体的に掴みきれなくてよくわからなかったかも。最後の「第十話 十三人きょうだい」はいい感じ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ密かな結晶を読んで
まず結論から言うと正直私にはハマらなかった。なのでなぜハマらなかったのかを考察していきたいと思う。
これは私の悪い癖なのだが、ミステリーを読むことが多いので’伏線のようなもの’を探してしまうきらいがある。
特に伏線レーダーに引っかかった点は、左足が消滅しても普通に歩ける秘密警察(→秘密警察は消滅の影響を受けない側の人間という伏線では?)、遺伝子で記憶を失わない人間を判断できるという内容(→みんなで記憶を失わない方向に行くのか?母が記憶保持者だった主人公はなんらかして記憶を取り戻すのか?)、なぜR氏はR氏という呼び名なのか(名前消失したの?)など、、、
何が評価されている