小川洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある国で監禁された8人の人質たち。子供の頃のちょっと不思議な経験、あれはなんだったんだろうと微笑みながら思い返す記憶、心のどこかにしまっていた物語がしずかに厳かに語られる。
ひとりひとりの物語が色鮮やかで、だけれど、きちんと完結しており、この話にはこの語り方、この長さが最適解。でもずっと苦しいのはそれがラジオから流れて来た人質のひとりのみんなの命をかけた人生の朗読会だから。
自分の中にも物語があるのではないかと考えてしまった、けれど、ろくな物語はなさそうです。
俳優の佐藤隆太さんの解説が唯一の光となり、もはや物語の一部でありひとりの人質だったのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
百科事典のセールスマンの話題が出てきた。
いろんな押し売りに混ざって、百科事典のセールスマンも子供のころ我が家にも来た。
小川洋子さんは欲しかったが(欲しいと口にもできず)買ってもらえなかった。
私は(欲しいと言って)買ってもらった。
1冊の厚さは4センチほどあり、全部で10巻か12巻だったと思う。
今思うと、きっと我が家にとっては高価なものだったのだろう。
お気に入りの1冊か2冊をペラペラと捲るだけで精いっぱいだった記憶がある。
5章構成になっている本だが、最後の章は本の紹介になっている。
私にとっては、読んでみようと思う本はなかった。
読んでいた本は、赤染晶子さんの「じゃむパンの日」だけ