小川洋子のレビュー一覧

  • いつも彼らはどこかに

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    小川さんの小説を読むと、わけもなく悲しくて、塵ホコリいっぱいの古い部屋の整理をしているような気持ちになるのなんでだろう。
    この本は動物がテーマになった短編集だけど、動物がはたしてほんとに生きてるか、実在するのかすらもわからなくなるのなんでだろう。

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    2024年09月21日
  • 世にも美しい数学入門

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    数学者と作家という異ジャンルの二人による対談だからこそ見えてくる、数学という学問の一種の「沼」的な恐ろしさと根底で共通する「美しさ」というテーマ。「美しさ」にこだわる姿勢は自分も大事にしたい。『博士の愛した数式』を再読したくなった。

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    2024年09月21日
  • 偶然の祝福

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    なんかこう、少しダークで,考えさせられて、ちょっと痛さもある、小川さんらしい短編集。でもこれ、こんなことがほんとに起こったら怖いかも

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    2024年09月16日
  • 約束された移動

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    すこし不気味なひとたちがしずかにひっそりと暮らしている短編集。
    どれもこれも少しずつ変で、物静かに語られているので耳を傾けざるをえない。おもしろい。

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    2024年09月13日
  • 約束された移動

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    なんだか、一対一で読み聞かせをされているような感じ。
    静かで、落ち着いていて、感情があまりのらないような声で。

    不思議な話達だった。
    だけど、もしかしたら、現実にあるのかもしれない。

    短編だったけれど、どれもお話に続きがありそうな終わり方で面白かった。

    個人的には「元迷子係の黒目」が好き

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    2024年09月05日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    相変わらず装丁が綺麗すぎる
    大切な宝物みたいな感覚になる


    小川洋子さんの本はどれも、【物語を読んでいる】という感覚になれる。

    現実味がないし、不思議で、幻想みたいな…

    物語を読みたい時には小川洋子さんが1番良い。


    今回は短編集で、どれもふわっとしてて特別何が起きるとかは無くて、どれもちょっと寂しい感じになる物語でした。

    「先回りローバ」と「口笛の上手な白雪姫」が良かったかな。

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    2024年09月04日
  • 世にも美しい数学入門

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    この本は文学の道を進む小川洋子さんと数学の道を進む藤原正彦先生から成る対談形式の本なんですが、まず小川洋子作の「博士の愛した数式」を読んでいないと本書の内容があまり頭に入ってこないです。素晴らしい本なので本書を読む前に読んどくべきです。
    また大学で数学などを専攻している人などにとってはとてつも暇なので、数学に興味があるよーっていう文系の人などが読むべきだと思います

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    2024年09月03日
  • 完璧な病室

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    デビュー作含む最初期の四篇。毒気や性的な意識が強かったり内容が難しかったり。クセが強いけど最初期の作品を作者のあとがき付きで読めるのはありがたい(作品の解説とかそういう内容ではないけれど)。「揚羽蝶が壊れる時」が難しくて消化不良。

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    2024年08月19日
  • 約束された移動

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    六つの短編
    静かなおとぎばなしを読んでいるような不思議なお話したち。
    それぞれの主人公が自分の仕事に誇りを持って打ち込み、自分の役割をキチンとこなす。読んでいて清々しいです。
    「わかります、わかりますよ」と誰にでも接することができ、「うん、わかってる。無事に果たせた?」とキチンと微笑み、信じることのできる人間になりたいものです。

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    2024年07月22日
  • 博士の愛した数式

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    新潮文庫の100冊をきっかけに。
    記憶が80分しか持たない老博士の元に派遣された家政婦の私と息子の物語。
    3人が数学を通じて親交を深めていく過程が面白かった。いろいろな数式が出てきて、数学嫌いの私でも興味深い内容だった。
    数学と一見関係のない野球と数学の繋がりが見えたのも面白かった。
    3人のお互いがお互いを思いやりながら接している様に心が温かくなった。
    読んだ後、優しい気持ちになれる物語だった。

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    2026年04月25日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

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    ネタバレ

    夜明けの縁をさ迷う人々

    収録作品は以下の通りです。
    曲芸と野球、教授宅の留守番、イービーのかなわぬ望み、お探しの物件、涙売り、パラソルチョコレート、ラ・ヴェール嬢、銀山の狩猟小屋、再試合

    どの物語も、正常と異常の縁をさまよう人の物語です。曲芸、エレベーター、楽器、全集など各短編ではガジェットが異なりますが、それらに執着するがゆえにバランスを踏み外して、縁をさまよっていた人々はその執着するものの引力に引き寄せられ、崩壊します。もう一つ共通しているのは、ぬるりとしたエロティズムでしょうか?ふとした言葉で垣間見られる隠微さ。
    印象的だったのが、野球ではじまり野球で終わるという構成。野球というもの

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    2024年07月02日
  • 完璧な病室

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    ふいに小川洋子さんの本が読みたくなって手に取った。
    小川洋子さんの、残酷で美しい、繊細な文章が心地いい。
    「ダイヴィング・プール」が1番お気に入り。

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    2024年06月30日
  • からだの美

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    16篇のお話が入っていますが、シロナガスクジラのお話が好きでした。一度その大きさを体感してみたいなぁ。

    目に見える姿形の美だけでなく、その奥深くにある美しさにも目を向けることで得られる愉しさもきっとある。

    生き物の身体の細部を観察して愛でてみたくなるような、新しい視点を分けてもらいました。

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    2024年06月26日
  • 沈黙博物館

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    読み始めた瞬間、二つの結末を想像した。あるいは二つは両立するかもしれないとも。
    ひとつは、主人公の男がこの世界に取り込まれて抜け出られなくなること。
    もうひとつは博物館は完成する前に瓦解すること。ひとつは外れ、ひとつは当たった。
    殺人事件の話は夾雑物だと感じ、これがなければもう一ランク上の評価にしたかもしれない。

    /博物館専門技師である「僕」は老婆の依頼に従って村の住人の形見を集めた博物館づくりに勤しむ。そのためには死者が出たときその者を象徴する形を盗み出さねばならない。
    /中央広場で爆発事件が起こり少女は大怪我をする。左頬に星型の傷が残る。
    /連続殺人事件。どうやら主人公は容疑者になってい

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    2024年06月15日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    「亡き王女のための刺繍」、「かわいそうなこと」が好きだった。
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    「大事にしてやらなくちゃ、赤ん坊は。いくら用心したって、しすぎることはない」。公衆浴場の脱衣場ではたらく小母さんは、身なりに構わず、おまけに不愛想。けれど他の誰にも真似できない多彩な口笛で、赤ん坊には愛された――。表題作をはじめ、偏愛と孤独を友とし生きる人々を描く。一筋の歩みがもたらす奇跡と恩寵が胸を打つ、全8話。

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    2024年06月09日
  • 偶然の祝福

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    いつもそばに失踪者たちの影があったという「私」。タクラマカン砂漠に羊の買い付けに行った友人の叔父さん、歯医者に入れ歯を置いたままいなくなった隣の席の少年のおじいさん、嘔吐袋をコレクションしていた自分の伯母さん…。失踪者たちの王国は広々とした草原の続く光あふれる場所なのか。行ってみたいような心細いような気持ちになった。そばにいる犬のアポロやまだ小さな息子、失くし物を取り戻してくれたお手伝いのキリコさんの存在に救われる。

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    2024年06月02日
  • 完璧な病室

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    どこまでも綺麗で残酷な短編四篇。
    幸福からは程遠い内容なんだけど綺麗だなぁって思いながら読んで…たら唐突なホラーにビビる。

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    2024年05月21日
  • 科学の扉をノックする

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    小川洋子らしい目線で
    科学的な題材と向き合ったエッセイ。
    7つのテーマが収録されている。

    科学の説明というよりは
    科学的題材と向き合う研究者の人柄や
    ストーリーに主眼が置かれている。

    家庭の医学が好きだった子供時代など
    小川洋子作品の表現でみたシーンも出てきた。

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    2024年05月13日
  • いつも彼らはどこかに

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    気に入った2編

    - ビーバーの小枝
    緩やかに繋がり関係し合ういのち。
    一生懸命に手元の小枝を食んで、残るのはその痕跡だけ

    - チーター準備中
    特別なコトはなくて、誰もがかけがえのない特別

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    2024年05月05日
  • ブラフマンの埋葬

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    この小さなブラフマンと呼ばれる生き物は結局何だったのか記されていない。穏やかに進む前半から徐々に不穏さを感じていき…。
    小川さんの筆力があってこその作品で、おそらくこういった一見何も起こらない物語を描くことがとても難しいのではないだろうか。
    温かな春から、急な春の嵐に巻き込まれたような、そしてまた静寂がおとずれる、浮遊感のある作品だった。

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    2024年05月05日