小川洋子のレビュー一覧

  • からだの美

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    同じものを見ても、きっと私はそう感じない。
    だからこそ面白い。バレリーナの爪先、フィギュアスケートの高橋選手の話が印象的。
    1つの話が3~4ページなので、隙間にサクッと読めるのがいい。

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    2023年06月02日
  • 約束された移動

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    六篇のお話から成る短編集。読み終わった後、自分の感情がうまく言葉にできなかったのですが、改めて思い返すと優しさと奇怪さとグロテスクな要素が絡み合っているお話ばかりだったからだと気付きました。
    それでいて、なぜか静謐な雰囲気が保たれているのが不思議です。

    それぞれのお話の主人公の名前が出てこないのはダフネ・デュ・モーリエの『レベッカ』を思い出しました。

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    2023年05月03日
  • 掌に眠る舞台

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    舞台をテーマにした短編集。なんとなく初期の小川洋子さんを彷彿させるような独特の湿度を感じる作品が多かった。装丁が作品の雰囲気と絶妙にマッチしていてとても素敵。

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    2023年05月01日
  • からだの美

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    色んな分野に興味を示し、観察し、魅力を感じていて、世界の広さに尊敬すると共に、それぞれが作家さんらしい着眼点だなと思った。
    よく知らない分野の話もあったが、筆者が心踊ったであろう感覚が文章から伝わってきて、興味が湧いた。

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    2023年05月23日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

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     久しぶりの小川洋子さんの作品。野球を舞台にした作品が、生き生きと躍動感たっぷりで素晴らしい。阪神タイガースのファンでしたっけ?

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    2023年04月14日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

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    題通り不思議な話が多かった。
    結局なんなんだ?というものが多かった
    短い割に意外と進まず….

    パラソルチョコレートがすごく好き

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    2023年03月13日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

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    初手から小川節炸裂で大変よかった。精神的なグロテスクさというのかな。リアリティのある筆致ではないのに、その情景を鮮やかに想像させる文章が相変わらず好み。夜明けの縁はそう、あちらとこちら。ボーダーにいるのはこの物語の人々か、それとも私か。

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    2023年03月12日
  • 完璧な病室

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    完璧な病室 小川洋子
    『ダイヴィング・プール』

    4作の中で印象に残ってる、お気に入り。
    小川洋子さんの中で少し稀有な作品に感じた。

    大きな括りでいうと青春小説なのだろう。

    主人公の表の部分は。所謂、ピュアさ。
    心の中に抱えている部分は青春小説では表現する必要のないはず。所謂、ダークさ。

    ダークさとピュアさの対比が興味深い。
    対比という構図になっているが、混合されていく。
    この感覚を表現されている所が、小川洋子さん流の青春小説なのだろうか。

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    2023年03月21日
  • 掌に眠る舞台

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    ネタバレ

    小川洋子さん、博士の愛した数式しか読んだことがなくてそちらはとてもわかりやすいストーリーだったので、この作品はちょっと意外だった。
    他の方の感想を見る限り、通常運転なんですね。そのつもりで読んだらもっと楽しめたかも。

    舞台にまつわる短編集。同じ「舞台」をテーマに、こんなにも趣向の違うお話が書けるとは…。

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    2023年03月05日
  • ボタンちゃん

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    ボタンちゃんをブラウスに繋ぎ留めていた糸が切れたことで思わぬ旅に出てしまうボタンちゃん。
    アンナちゃんの成長の過程のお気に入りに出会い、アンナちゃんの今を教えてあげる。
    やがてボタンちゃんも「思い出の箱」の仲間入りする。
    柔らかい絵と共にボタンちゃんによって語られるアンナちゃんの成長。
    ボタンちゃんが旅に出ているとき、ボタンホールちゃんのことをちょっぴり忘れていることはボタンちゃんの独り立ち?深読みかな。
    最後のページのガラガラの音がアンナちゃんには聞こえない、という場面はちょっぴり寂しくて、でも誇らしげに見守る「思い出箱」の仲間たちの姿だ。
    優しい気持ちになれる絵本だ。

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    2023年02月26日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    久しぶりに読んだ、小川洋子さんは以前と変わらず、目の付け所に優しさと怖さを感じられたのが印象的で、それは彼女独自の、孤独感を持った人達への眼差しとも思えましたが、どこかそれだけではない繋がりも感じられたところに、奇妙な面白さを感じられました。

    また、それとは別に、石上智康さんの解説の中の、『縁起』の意味について、よく「茶柱が立つと、縁起が良くて、いいことありそう」等と言いますが、それは誤用で、『他との関係が縁となって生起すること、縁(よ)っておこること』が本来の意味だそうで、仏法の真理観として、この世の真実の一つとして解き明かされていることを知り、私も勘違いしていたので、とても勉強になったの

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    2023年02月06日
  • 約束された移動

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    初期の小川作品に顕著な、静謐な物語世界の中にあるグロと悲哀が最近の他の作品よりも際立っていてよかった。

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    2023年02月05日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    文学として追いかけている唯一の作家かもしれない。そこに共感があったり、学びがあったり、気付きがあったりするわけじゃない。ただただうつくしい文章に浸る、という読書体験。この文学世界をうつくしいと思わせる著者の感性と眼差し、表現力に脱帽。

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    2023年01月10日
  • 小箱

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    亡くなった子供たち、その子供たちを大切に思い続ける大人たち。 まるでその街全体が生と死の間にあるような、時が止まってしまっているような、独特な雰囲気。 最初から最後まで捉え所のない不思議な世界観でした。

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    2023年01月04日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    短篇集。「亡き王女のための刺繍」「盲腸線の秘密」「口笛の上手な白雪姫」と赤ん坊の神秘性、聖性に触れる作品が多く感じられた。
    「一つの歌を分け合う」はレ・ミゼラブルをまた観たくなる言葉の紡ぎ方で作家のちからを感じた。実際に福井さんへ取材したらしい。
    「仮名の作家」はさすがの小川先生。固執、執着からの狂気が見事。途中で共感性羞恥になって読むのがつらかった。共感してはいけないのは承知。
    「かわいそうなこと」のシロナガスクジラへの視点が好き。

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    2022年12月31日
  • 最果てアーケード

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    特に好きも嫌いもない作品
    アーケードじゅうどこを見回しても死、死、死!
    代謝と呼ぶのも憚られる死
    なのになぜか適度に温かいのが不思議で不気味

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    2022年12月27日
  • 科学の扉をノックする

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    73冊目『科学の扉をノックする』(小川洋子 著、2011年3月、集英社)
    作家・小川洋子が科学のスペシャリストたち7人にインタビューをし、それを纏めた一冊。
    ジャンルは天文学や鉱物学、生物学、スポーツ科学など幅広いが、いずれも専門的な内容ではないため、全くの門外漢でも問題なく読むことが出来る。
    小川洋子らしい柔らかな文章で書かれており、一つ一つのインタビューはまるで物語のようなユニークさ。
    科学に興味がなくても十分に楽しめる。

    「私は今日ほど安らかな気持で、死の話に耳を傾けたことはなかった」

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    2022年12月15日
  • 約束された移動

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    穏やかで静かに進んでいるような雰囲気なのに、不気味さや不穏も存在している。
    移動に関わる様々なプロフェッショナルたちの思考が新鮮で、深く考えされられます。

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    2022年12月01日
  • 掌に眠る舞台

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    人にはさまざまな人生があり、ささやかだけど自分が輝ける場所があって良いと思った、そんな短編作品。テーマは統一していますが、内容は幅広くちょっと理解し難い部分はありましたが、それでも小川さんの世界観が伝わり、独特な余韻が残る一冊。

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    2022年12月04日
  • 掌に眠る舞台

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    久しぶりに読む小川作品。今回はタイトルにあるように様々な演劇が使われている。
    ただ今回は今一つ世界観に入り込めなかった。これは小川さんのせいではなく私の問題。いずれ時を置いて違う状況の時に読み返したい。

    「指紋のついた羽」
    バレエ『ラ・シルフィード』
    舞台を一緒に見に行った少女と縫い子の交流。繋がっているのかいないのかという危うさだったり、縫い子の心がボビンケースの中に入り込むというところが小川さんらしさか。

    「ユニコーンを握らせる」
    テネシー・ウイリアムズ『ガラスの動物園』
    ”昔、女優だった人”という伯母。その”女優”というのがこれまた頼りない。叔母宅に滞在した数日間が淡々としているのに

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    2022年11月25日