小川洋子のレビュー一覧

  • 人質の朗読会

    Posted by ブクログ

    なにか特別な人間じゃなくても、ひっそりと大切にしている秘密や人生がある
    小川さんにしか描けない静かな物語

    0
    2026年05月16日
  • 劇場という名の星座

    Posted by ブクログ

    劇場を舞台に観客や役者、劇場で働く方達の短編作品。裏方で働く方々の仕事に対する誇りや細部までの気配りが良く解りました。建て替え後の劇場にいつか足を運んでみたい、とそう思わせてくれる内容でした。

    0
    2026年05月16日
  • ことり

    Posted by ブクログ

    終始静かなお話しだった。
    途中から加わる登場人物に、この人が何か展開を作るのか?!と食い気味になるくらい…!!

    この本自体が小鳥の鳴き声のように
    こちら側がじっと耳を澄ましていないと
    取りこぼしそうになる、そんな感覚。

    この静かな読書体験は貴重な気がする。

    0
    2026年05月14日
  • ことり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ある小父さんの一生。
    始め、彼が亡くなった所から過去を遡る描写は衝撃だった。この物語を全く知らずに読んだためだ。どこまでが姪(私の中では)の語らいで、どこからが小父さんの語らいなのか。
    流れるよう描写展開は美しかった。静に始まり静に閉じる。ある意味、人から見た人生ってこういうもんだよなとか思った。本人はそこに感情が重くのしかかるから、動的な人生であったろうが、話として大きな展開が少ないと感じるのはまさにそういう事ではないのだろうか。

    1つ無くしたら次の拠り所を探した小父さんが段々とそれらの悲しみを感じ生きるのは辛くも感じたが、始めから最期までことりは彼の傍にいたのだった。

    0
    2026年05月11日
  • 完璧な病室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんとも言えない暗さと不可解さのある短編集だった。情景描写が冗長に感じられ、あまり好みではなかった。

    0
    2026年05月10日
  • 劇場という名の星座

    Posted by ブクログ

    帝国劇場の建て替えに伴い、これまでのその箱の中、そして外、関わる多くの人、俳優ではなく支える人、観客、に焦点を当てたお話で、知らないことを知れた物語だった。
    帝国劇場の0番の凄さをより感じた。

    一人一人帝国劇場に向かうにはその人の人生があって。

    着到板を描くということ。過去に書かれた人のものは残っている。必ず人の手に触れ、その歴史で板にも個性が宿る。
    幸運の椅子の存在。その秘密を守ってきた売店係たち。
    光が当たらなくても誰かを輝かせる存在。
    たくさんの人が関わり、ひとつのステージが完成する。当たり前だけどそれを感じ取れる作品だった。

    建て替え後、またこの歴史が繋がるよう、帝国劇場に行きた

    0
    2026年05月10日
  • ミーナの行進

    Posted by ブクログ

    ミーナ家族と共に過ごした一ヶ月を描く作品。あり得ない設定も何故かすんなり入って来る世界観と、情景が想像出来る表現力がピカイチ。

    0
    2026年05月08日
  • 最果てアーケード

    Posted by ブクログ

    ◼️ 小川洋子「最果てアーケード」

    上手いな、と思う。クローズドな世界と、孤独。

    昨年「猫を抱いて象と泳ぐ」を読んで以来、折りにふれ小川洋子を手に取っている。著者の居住地=自分の地元近くが舞台が多い、というのもあるが、その独特なクローズドの世界と繊細な設定、発想、描写が好きだからでもある。

    古びたアーケードの商店街。既製品から切り取ったレースを売る店には、とにどき客に遺髪を持ちこまれる。紙とともに古い、使われた絵はがきをたくさん置いてある店、シンプルな揚げドーナツを売る「輪っか屋」、ドアのノブだけが商品で、ドアを開けると人が座れる窪みのあるドアノブ屋、さまざまな店に囲まれて育った少女の私

    0
    2026年05月08日
  • 劇場という名の星座

    Posted by ブクログ

    帝国劇場にまつわる物語。
    観客であったり、従業員であったり、いろいろな人たちの帝劇への思いが感じられた。
    年に何度か帝劇に行っていた時期があっだのだけれど、その頃のこの物語を読んでいたら、また自分の帝劇への思いも違っていたのかなと思う。

    0
    2026年05月07日
  • ことり

    Posted by ブクログ

    小鳥を愛し、小鳥の言葉を大切にした兄への想いを抱えながら生きたおじさんの生涯の物語。大きな展開があるわけではないけど、「なんか気付いたら最後まで読んじゃったな〜」という作品。
    うまく言語化できない自分の気持ちや考えを唯一表現できたのがポーポー語(鳥語?)で、だけど周りの人はそれを理解できない。兄とだけ気持ちを共有することができたのに、もういない。いかに孤独だったか。いかにことりの存在が大切だったか。

    0
    2026年05月06日
  • 海

    Posted by ブクログ

    どの作品も心暖まる話で、とても読みやすい短編集でした。
    表題作の「海」は、結婚の許しをもらうために彼女の実家に行く男性の話で、どこかぎこちない姿が
    文章からも伝わるのだが、そこに彼女の弟と出会い、夜二人で寝ることになった。
    二人きりの場面で、彼と弟の対話から創りださせる物語がとても良かったし、ある楽器がでてくるのだが、どこか幻想的で、夜にしか体験できない
    ストーリーだと思います。

    0
    2026年05月05日
  • 掌に眠る舞台

    Posted by ブクログ

    表現方法が美しく、小説と言うよりも、童話を読んでいるような気分になりました。
    舞台に紐づく物語たちは、情景を想像しやすく、読み終わったあともまるでその舞台を観劇しているようです。
    私の未熟な部分ではありますが、「鍾乳洞の恋」は理解が難しかったです。この作品の考察や解説を探してみたいと思いますし、色々な方のご意見が聞きたいです。
    最後に、好きだったお話を紹介させて頂きます。
    「ユニコーンを握らせる」

    0
    2026年05月05日
  • 掌に眠る舞台

    Posted by ブクログ

    【短評】
    『博士の愛した数式』で名を馳せた小川洋子による「舞台」をテーマにした短編集。
    バレエに憧れを抱く少女が手繰る工具達の舞台。帝国劇場に住み着いている「失敗係」という謎の人物。舞台のパンフレットに役者のサインを貰うことに心血を注ぐ女性。帯に記載されていた物語の断片が非常に魅力的であり、平素の好みとは違う領域であることを承知で、惹かれるように手に取った次第。

    うーん。評価が難しい!
    決して厚くは無い一冊に8つの掌編が納められているからして、展開は実にシンプルだ。構成・構造のお話をするならば、例えば「バレエに憧れを抱く少女が手繰る工具達の舞台」という物語は、それ以上でもそれ以下でもなく、そ

    0
    2026年05月04日
  • 続 遠慮深いうたた寝

    Posted by ブクログ

    私もなんとなくあの子迷子だよなって察知できるタイプの人間だったから、そうですよね小川さん‼️と思いながら読んだ。
    読みたい本がまた増えた。

    0
    2026年05月04日
  • サイレントシンガー

    Posted by ブクログ

    人に勧められないと絶対に読まなかった。いつの話か、舞台はどこか、ふわっとしか想像できないのが良い。
    著者が好きな人は絶賛するが、合わない人にはとことん合わないと思う。でもそんな偶然の出会いがないと、読書の広がりは無くなってしまう。

    0
    2026年05月02日
  • 掌に眠る舞台

    Posted by ブクログ

    摩訶不思議で美しい文章で綴られる小川ワールドを堪能。舞台の話もあって惹き込まれました。本当に文学的で、上質な国語の教科書をじっくり味わってる感じ

    0
    2026年05月01日
  • 人質の朗読会

    Posted by ブクログ

    ある国で監禁された8人の人質たち。子供の頃のちょっと不思議な経験、あれはなんだったんだろうと微笑みながら思い返す記憶、心のどこかにしまっていた物語がしずかに厳かに語られる。

    ひとりひとりの物語が色鮮やかで、だけれど、きちんと完結しており、この話にはこの語り方、この長さが最適解。でもずっと苦しいのはそれがラジオから流れて来た人質のひとりのみんなの命をかけた人生の朗読会だから。

    自分の中にも物語があるのではないかと考えてしまった、けれど、ろくな物語はなさそうです。
    俳優の佐藤隆太さんの解説が唯一の光となり、もはや物語の一部でありひとりの人質だったのかもしれません。

    0
    2026年04月29日
  • ことり

    Posted by ブクログ

    小川さんの作品は、静かに、足音を忍ばせて歩き
    そして静かにフェードアウトする印象がある。

    今回の作品は、フェードアウトした直後の場面から始まる。
    両親の死後、鳥と心を通わせる兄と、支え続けた弟。
    兄の死によって奪われた日常と、そこから始まる再生。

    訪れた変化とコミュニケーション不足による勘違いから
    小父さんは築いてきて日常の全てを失ったが
    小父さんを救ったのもまた、ことりだった。

    読み終わったら、もう一度最初に戻るといいかもしれない。

    0
    2026年04月26日
  • 劇場という名の星座

    Posted by ブクログ

    劇場で働く人、訪れる人、入れなかった人、居続ける人
    銀座の劇場(帝国劇場)舞台に、いろんな思いでがフワフワと
    浮かびかう。
    そんなイメージの短編で紡がれる物語。

    エリザベート、ミスサイゴン、レミゼラブル、、帝劇がリニューアルオープンしたら行ってみたい。

    0
    2026年04月25日
  • 妊娠カレンダー

    Posted by ブクログ

    小川洋子さんの比較的初期の芥川賞作品。琥珀のまたたきや猫を抱いて象と泳ぐなどの小川洋子さんの作品が好きなのですが、それらに比べると世界にリアリティがあると思いました。
    他2作も同じような雰囲気でした。
    常にシトシトと雨が降っているイメージがつきまとう静かな文章で良かったです。

    0
    2026年04月22日