無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2023年02月23日
調香師の卵であった恋人の弘之が、“記憶の泉”と名付けられた香水を残して突然亡くなる。
一緒に暮らしていたフリーライターの涼子は、どうしても彼の自殺の理由が知りたくて、幻影を追い求めるように彼の過去を辿っていく。
淡々として美しく、上品な雰囲気で、外国の映画を観ているようだった。
スケート、数学、物...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月02日
小川ファンなので冷静に星がつけられません。
亡くなった恋人をたどる心の旅のお話です。物語が始まった時に既に恋人は亡くなっていて不在です。不在だからこその存在感は小川さんの作風の特徴であり、一貫しているので心地よく読みました。
取り留めもないと言えば取り留めもないと思うのですが、だからこその哀しみ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月24日
なんと魅力的な主人公だろうか。視覚を塞ぎ、嗅覚、聴覚、触覚に生きた。
誰かが損なわれることに我慢がならず、自分を失った弘之。ルーキー。
プラハのジェニャックも魅力的。言葉を超えた世界。
最後の算数を教える場面の描写で泣いた。
自殺の理由なんて外からは分からない。それがメッセージ。
ただ彼は受け入れた...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月17日
たまにはこの様な物語もいいではないか。
ある日突然恋人を失い、その生きていた証を訪ねていく物語。
生前の彼のことを、実は何も知らなかった自分に少なからずショックを受けながらも、彼の弟と共に軌跡を追い彼の実家で過ごす。そして異国の地へ向かい、そこで出会うガイドと共に。
彼が存在していた記憶を思い出...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月07日
死者の記憶を辿る過程で現実と空想の曖昧な境目を往来する涼子。夫の過去や死の輪郭が少しずつ明確に認識されていく一方で、その中身は何処まで行ってもぼやけたまま。予め用意された”間違い”へと突き進む彼の姿は理解はできても共感はできず、その掴みどころの無さに儚さ/畏ろしさのような物を感じた。
”過去は損なわ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月07日
謎解きと書かれてますが、ミステリー小説ではありません。
答えは用意されてないので、読むならそのつもりで。
突然もたらされた調香師:弘之の死。
記念日のプレゼントは「記憶の泉」と名付けられた香水。
フロッピーに残された言葉の断片から
彼の軌跡を辿る旅をする決意をするのだが・・・
「猫を抱いて像と泳...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。