最果てアーケード

最果てアーケード

660円 (税込)

3pt

使用済みの絵葉書、義眼、徽章、発条、玩具の楽器、人形専用の帽子、ドアノブ、化石……。「一体こんなもの、誰が買うの?」という品を扱う店ばかりが集まっている、世界で一番小さなアーケード。それを必要としているのが、たとえたった一人だとしても、その一人がたどり着くまで辛抱強く待ち続ける――。

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最果てアーケード のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最初は大人のための童話・おとぎ話を読んでいるような気持ちだったけど、
    だんだん主人公の輪郭がぼやけていくような不穏な感覚が高まっていく。

    外国のようで、昭和の日本のようで
    本当に不思議な世界観。
    不穏さ、奇妙な売り物。
    全部好きです。

    0
    2025年02月19日

    Posted by ブクログ

    不思議なアーケードの片隅で起こる「死」を弔う話。異国の童話のような不思議な世界観だった。「死」を美しく拾い集めた話の数々は、読後に喪失感を感じながらも、どこか心の傷を埋めてくれるような不思議な気持ちになった。ライオンのドアノブの奥の窪みのような場所はどんな人にもあるのだろうか。きっと誰にでもそんな場

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    ささやかな物品や情景から垣間見える人柄など
    目にうかぶお話。
    今は無き、故郷の昔馴染んだ店々が思い浮かぶ。
    八角形のラーメン屋、祖母と行ったおやきとかき氷、手芸屋のおじさん先生、甘茶の匂いのお茶屋、飴色の喫茶店のコーラフロート、乾物屋のじいちゃん、母の財布を盗んで行った駄菓子屋、犬と散歩に行った時可

    0
    2025年01月14日

    Posted by ブクログ

    この物語は「小さい時の思い出から」と、エッセイ『遠慮深いうたた寝』に書いてあった。
    だから、このアーケードでの出来事を語る「私」とは小川洋子さんだ。

    小川洋子さんは、岡山市中区森下町で生まれ育ち、11歳に祇園町に引っ越している。
    岡山市のどのアーケードの思い出なのだろうと思っていたが、パリのパサー

    0
    2024年07月15日

    Posted by ブクログ

    ささやかな生活と、死
    年を重ねて変わるもの、変わらないもの

    アーケードの住人になったような気持ちになる

    0
    2024年06月02日

    Posted by ブクログ

    生と死の間にある小さな物語たちが、小川洋子さんにしか描けない優しく穏やかで静謐な、しかしときに冷たく曖昧な描写で淡々と紡がれていきます。
    途中途中で感じられる違和感も、最終章で納得が行く形となりますが、まだまだ私が未熟なこともあって全てを理解しきれてはいないような気がします。とはいえ、全てを語らない

    0
    2023年06月03日

    Posted by ブクログ

    良かったです。
    小川洋子さんの作品で今まで読んだ中では「ことり」が1番好きですが、同じ位大切にしたい本になりました。
    いつも独特な世界観で中々感想を書くのが難しいのですが、この作品は読みやすく主人公の気持ちに触れ合えるような気持ちになれました。
    変わらず不思議な世界です。

    0
    2023年02月25日

    Posted by ブクログ

    「紙店シスター」と「人さらいの時計」が好きだった
    こんな商店街があったら行きたい、というよりは
    この商店街の中の人になりたいと思った

    登場人物は皆、一様に優しくて温かいのに、何故か物語全体は少し薄暗くて冷たい印象があって不思議な本だった。

    0
    2022年09月15日

    Posted by ブクログ

    1人1人奇妙ながら物語があって小川さんらしい温もりとミステリアスで骨董品のほこりのような落ち着く本だった。べべとお嬢さんとお父さん、そしてアーケードの人たちが愛おしい。

    0
    2021年11月15日

    Posted by ブクログ

    やさしくて、ほんのり体温が残っている喪失感。
    最初は外から「私」を通してアーケードを覗かせてもらっている感覚だったのが、最後はアーケードの中にぽつんと取り残されたような気持ち。

    徐々に「私」の輪郭がぼやけていく。
    「私」はいつからいるのか、いないのか、アーケードの輪郭だってどこまではっきりしたもの

    0
    2025年10月01日

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