海

473円 (税込)

2pt

恋人の家を訪ねた青年が、海からの風が吹いて初めて鳴る〈鳴鱗琴(メイリンキン)〉について、一晩彼女の弟と語り合う表題作、言葉を失った少女と孤独なドアマンの交流を綴る「ひよこトラック」、思い出に題名をつけるという老人と観光ガイドの少年の話「ガイド」など、静謐で妖しくちょっと奇妙な七編。「今は失われてしまった何か」をずっと見続ける小川洋子の真髄。 ※新潮文庫に掲載の「著者インタビュー」は、電子版には収録しておりません。

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海 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年07月23日

    素敵な短編集。

    一つひとつの作品世界に引き込まれていきますよ。

    「たとえ一瞬でも自分のことを思い出してくれる人がいるなんて、うれしいじゃありませんか。」
    本も同じで、私のなかにまた素敵な言葉と物語、作者の想いが刻まれいつでも思い出せる幸せを感じさせてくれました。

    ぜひ〜

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    Posted by ブクログ 2023年06月11日

    小川洋子さんの短編集を読むのは「妊娠カレンダー」「薬指の標本」に続けて3作目。
    最近は小川さんの長編を続けて読んでいたので、箸休め的に読めるものがいいなと思って、書店で何の気なしに手に取ったこの本。
    結果として私にとってはとても大事な、何度でも読み返したい本になった。
    優しいけどどこか不穏、官能的な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月27日

    ひよこトラック
    40年間町で唯一のホテルのドアマンとして働いてきた初老の男性と言葉を失った6歳の少女との交流
    あとがきより
    小さな場所に生きている人を小説の中心にすえると、物語が動き出す感じがする。
    ひとつ世代が抜けている者同士のつながり
    年齢を重ねた人は死の気配、匂いを漂わせ、若い人は現実の生々し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月05日

    小川洋子の本って、他にない読み応え
    10年以上積んどった本を手に取ったら引き込まれました。

    どう進んでいくんだろ、という怖さあるけど、ホラーではないし、読む人にゆだねられてるのを感じる
    押し付けられてる感じがしない。
    不思議に心地いい

    ブラフマンの埋葬とともに大切な本になりました。

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    Posted by ブクログ 2022年12月13日

    著者独特の世界観に浸れた。
    あとがきに著者の作品では年の離れた登場人物の交流が描かれることが多いと合ったが、この短編集もそうで、その交流が確かに面白い。

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    Posted by ブクログ 2021年08月30日

    情景描写が綺麗な本を読みたくて、繊細な文章を書く作家、とGoogle検索してヒットした作者。さっそく本屋に行って1番初めに目について手に取った本。読んでみて、ヒット上位になるのが納得の本だった。前知識で小川洋子さんの作風は透明感や美しさがありながら、どこか不安で残酷な特徴があると聞いていて、「海」「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月15日

    喫茶店で一度読んだことがきっかけで購入、何度か読みましたが、お話一つ一つは短いながら引き込まれる作品でした。

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    Posted by ブクログ 2024年02月17日

    静かで奇妙な7つの短編。
    他の作品同様小さな世界や特殊な人たちの描き方が独特。
    知らない世界でも実は既に知っていたんじゃないかと思うほど目に浮かんでくる。
    著者へのインタビューも充実。
    過去の作品の話も知ることができうれしい。

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    Posted by ブクログ 2023年12月24日

    お気に入りの章は
    『鳴鱗琴』 『バタフライ和文タイプ事務所』 『缶入りドロップ』 『ひよこトラック』の4章。

    どのタイトルも素敵。

    普段ボーとしてるときについつい考えたり、ひらめいたりする。でも、自分の頭から外部に出すにはためらってしまうような世界で溢れていて読んでいて心地よい。外で読むにはそわ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月03日

    海 小川洋子

    読み切り易い。
    小川洋子作品デビューにはお勧めしやすい。
    官能描写における上品な妖艶さは美術作品に近しい印象を受ける。

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