小川洋子のレビュー一覧
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『リンデンバウム通りの双子』がよかった。
逆にそれ以外は、老婆や身体の一部など不気味さを連想させる要素による、おとぎ話的なわざとらしさが強く感じられた。その点があまり好みではなかった。
・飛行機の中で古書商の男が語った「眠りの物語」。死の要素に満ちたその物語とともに私は眠りに落ちてゆく。『飛行機で眠るのは難しい』
・12日の木曜日に見知らぬ老婆にもらった中国野菜を育てていたら夜中に光るようになった。老婆の畑を訪ねると、そこには駐車場しかなかった。『中国野菜の育て方』
・レストランの前で倒れている男を助けたことをきっかけに、少女は、島にある男の家に通うようになる。男の家のハムスターにはまぶ -
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アンネの日記、アウシュヴィッツ、博士の数学 つながり
1 図書室の本棚 子供の本と外国文学
・図書室とコッペパン
・秘密の花園、小公子、小公女
・抱き寄せたいほどに愛らしい兄弟の物語
・うさぎとブリオッシュ
・映画『クロエ』と『うたかたの日々』その幸福な関係
・博物館に収蔵された物語
・死に彩られたファンタジー
・金曜日の夜、読みたい本
・空想倶楽部結成
・小さな果てのない世界を作る才能
・泉に沈める宝石箱
・クリスマスツリーはどこから来るか
・ジム・ナッシュの墜落
・私の夢は唯一、ものを書くことだった
・斜視の瞳に映る記憶
・偶然の意味を読み取る作家
・時間と空間を宙に浮かんだ塊に彫刻 -
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そんなに熱心なタイガースファンだったとは!笑
いかに小川さんが繊細に大事に言葉に触れ、言葉を扱い、組み上げて小説を作っているかがよくよく伝わってくるエッセイ。
ですが、小説家としての小川さんの文書(前半多め)よりも、後半の母親として子供と歩いたり、ワープロを取り合ったりする小川さんや、タイガースの勝敗に一喜一憂したり、佐野元春のライブで幸せいっぱいな小川さんの話の方が、なんだか「可愛らしい人なんだなぁ」と思って、楽しんで読んだ。
相撲についてとか、野球についてとか詳しくわからないんだけれど、小川さんがその人の「物体」としての美しさ(筋肉のしなやかさや、表情の表れ方)を見ているようで、だから -
Posted by ブクログ
デビュー間もない頃から小川洋子が書き綴ってきたエッセイをまとめた一冊。
芥川賞作家、ひとりの女性、妻、そして母親、
そんな色んな顔を持っていることが不思議なほど、
本書に収められているエッセイから浮かび上がってくる彼女の姿は、
ある種の「一貫性」に溢れている。
しかし彼女のもつこの「一貫性」は、
鋼鉄のようにがちがちに硬いものではなく、
ゆたかにしなる若い竹のような、そんな柔軟さにあふれたものだ。
作家であること、家庭をもつ女性であることなど、
一定の何かの形に捕らわれたりせず、
彼女はあくまでも「小川洋子」というひとりの人間として、
日々の小さな発見や幼い頃の記憶に自由に思いを馳せ、文章