小川洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
SMのシーンだけが浮いていて、違和感があった
自分が孤独でないことを確かめるために女の人を抱くのは理解できるけどそれがなぜSMなのか
主人公のマリもなぜSMに溺れるのか
男よりも、男の甥に魅力を感じてしまって、後半の男はさらに醜く思えた
色んなことが納得できないまま終わった
これは恋愛小説ではないなという思いだけは確かだ
でも情景描写はとても緻密で好き
マリがホテルで働く描写は無駄がない
夏のリゾート地が舞台なのに、とても退廃的な雰囲気が漂っている
魚の臭気が本当に臭ってきそうだった
においの分かる小説
魚だけじゃなく
小川洋子の小説はほとんどの料理がまずそう 実際にまずいのかもしれないけ -
Posted by ブクログ
やや母親に虐げられ気味の少女と境界性パーソナリティ障害と思われる老人とのSM恋愛小説。商売女に放った老人の声の響きに引き寄せられた少女がSMに溺れ快感を覚える。
舞台は夏のリゾート地なのだが、どこか薄暗く退廃的な空気が全編を通して漂っている。性描写は良くも悪くもムッツリスケベ向きか。読みながら石井光太氏のルポに出てくる、貧困国で春を売る少女の恋を思い出した。その少女はとにかく愛を欲していた。だが本書の少女の関心は結局自分だけに向いているように感じた。少女は快楽の剥き出し手として老人が必要だったに過ぎないのではないだろうか。そもそもSMとはそういうものなのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
とても怖いはずなのに恐怖よりも違う感情が湧きあがってくる。美しすぎる作品は恐怖を薄めてしまうのだろうか。それとも誰もが隠し持っている狂気だからだろうか。不思議な作品であることは間違いない。
あらすじ(背表紙より)
これは記憶の奥深くに刺さった棘。そこから始まる、愛と死の物語――終末期を迎えた母の入院先のホスピスで、僕は12歳のひと夏を高原の別荘でともに過ごした少女と再会する。彼女はそこで刺繍をしていた。小さな針先に自分を閉じ込め、虫を一匹一匹突き刺すように――表題作ほか、日常のすぐ隣にある死、狂気、奇異を硬質な筆致で紡ぎだした、震えるほどに美しく恐ろしい十の「残酷物語」を収録。解説・飯島耕一 -
Posted by ブクログ
日本のはずなんだけど、どうにも日本ぽくないどこかの海岸沿いの観光地のホテルにおける従業員の主人公と、行きずりの少し変わった性癖を持つ、自称翻訳家の哀しい恋愛。
非常に小さい町の中で、ほぼホテルとF島の翻訳家の家だけで進行するストーリーなのだが、ホテル側は意地悪な母親とアルバイトのおばさんという、童話的な登場人物、翻訳家はつかみどころのない感じで、あえて言うなら「大人の童話」として楽しめなければ、これという話でもない。
唐突に出てくる性表現が、現実のものか、それとも想像か、はたまた精神的な抽象化されたものなのかわからないのだが、実は現実というあたりは、幻冬舎文庫らしい部分だ。エロを入れんとい -
Posted by ブクログ
ネタバレ小川洋子作品は「博士の愛した数式」ぐらいしか読んだ覚えがない。この本はなんとなく関西在住(小川さんは確か芦屋在住)の作家さんが書いたエッセーを読みたくなって手に取ってみたのだが…。
純粋なエッセーというより、日記文体を使った現実と非現実の境をフラっとさまよう、的な奇譚小説という体。この手の作品はそういう気分で読まないと、リズムに乗り損ねてしまう、そして残念ながら完全に乗り損ねてしまった。
小川洋子さんをもっと良く知っているファンであれば、その知識や作品を読んできた蓄積で、乗り損ねを取り返すことも出来るんだろうけど、俺にはちょっと無理だったみたい。
もうちょい読みやすい小川洋子入門的な作品を