小川洋子のレビュー一覧

  • 沈黙博物館

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    ネタバレ

    何かでお勧めされてた本。
    博物館というキーワードに惹かれて。

    誰も駅に降りないような村で、博物館を作りたいという依頼主に会うためにやって来た博物館技師の僕。
    未成熟な輝きを持つ少女と、どうみても親とは思えない位、年が離れた依頼主の老婆。
    そこから沈黙の博物館と称した、老婆が集めた形見の展示の準備から、村で起こった死人の形見の収集(窃盗…)まで行うことになる。

    読んでいくと、時々現れる不釣り合いなキーワードに意味があるのか考える。
    持参した親の形見のアンネの日記、兄から譲られた顕微鏡、沈黙の行を行う沈黙の伝道師の存在。
    人形劇やお祭りが娯楽の、へんぴな村っぽいのに、爆弾事件や猟奇的な殺人事件

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    2018年08月01日
  • 言葉の誕生を科学する

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    人間が言葉を生み出した謎に小説家と科学者が迫る。言葉の原型をもとめて人類以前に遡る対談形式の入門書。
    言葉とはコミュニケーションの最たるものなのか。自分の気持ちを伝えるための進化か退化か。ただひとつ言えるのは、言葉から派生した文章表現には美しさが伴うということ。

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    2018年07月10日
  • まぶた

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    高校の国語の授業で「バックストローク 」
    をやって面白いと思って読んでみた

    ちょっと難しい
    本質には直に触れない感じ

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    2018年07月08日
  • カラーひよことコーヒー豆

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    ダイジョウブ! あなたのことを見ていてくれる人がきっといます-。作家・小川洋子による、泣きたいほど優しい気持になれる、愛に充ちたエッセイ集。『Domani』連載に書下ろしを加えて書籍化。

    優しい気持ちになれる本。
    私もなかなか大人になれない…。

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    2018年06月14日
  • 凍りついた香り

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    ネタバレ

    自殺した調香師、弘之のこれまでの人生をたどる恋人の涼子の話。

    ただただ静かな時間が流れる小説だった。引き込まれるでもなく、でも文字を目で追うのが心地良い感じがした。小川洋子さんの読んだ作品は博士の愛した数式に続いて二作目だが、どちらも愛しいという言葉がピッタリの小説だった。
    調香師なんて職業があるんだ…

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    2018年03月10日
  • 犬のしっぽを撫でながら

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    小川さんの優しさや温かさにあふれたエッセイ集。
    タイトルだけ見て借りたのだけど…なぜ表紙が犬のしっぽではないのか?というところに、大いなる疑問が残る。

    愛犬ラブちゃん、阪神タイガース、ご家族、著書「博士の愛した数式」やアンネ・フランクへの追憶…テーマがまとまっているような、いないようなパートもあるんだけども、そのひとつひとつから小川さんの人となりが感じられる、優しい文章とお話。
    祖父のお話の構成で、最後に「最近、死んだ人のことを思い出すことが多くなった」というような言い回し(うろ覚えでごめんなさい)を持ってくるところで、ものすごく切なさを誘われた。なんとなく、本文の冒頭や途中に出てくるのであ

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    2018年02月27日
  • 科学の扉をノックする

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    再読本。
    数年前は楽しく読んでいたような気もする。改めて読んでみると、著者が言うように興味あるものを気の赴くままに書き綴ったインタビュー本である。なので科学のこの分野を知りたい!と読むとがっかりするかも。
    著者によって擬人化された諸々の表現や、安易な可愛い発言が目についてしまって残念。恐らく私には合わなかっただけなのだろう。

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    2018年02月24日
  • やさしい訴え

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    この静かで残酷な世界に浸りました。
    新田さんと薫さんの完璧に閉じられた世界に入り込んだ瑠璃子さんの、感情をふたりにぶつける様は痛々しいものがありましたが、彼女を嫌いになれるはずがありませんでした。
    皆、心に抱いた傷をこの森で癒していて、瑠璃子さんがただ少し早く癒されただけだと思いました。
    新田さんと薫さんの日々が、これからもずっと永遠に続いていきそうだなとわたしも感じました。
    お話の筋とは離れていると思いますが、カリグラフィーの先生の言葉が心に響きました。「それ、謙遜のつもり?自分の能力を低く見積もっておいた方が、あとで楽ですもんね。」「できないと思ったらできないの。できると思ったら何とかなる

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    2018年02月15日
  • 偶然の祝福

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    後から考えると何が怖かったのか分からない怖い夢を見ることがある。
    眠りの導入部で自分の目にしたことの無い映像が勝手に流れ出すような。
    見当違いなことを言っていたら恥ずかしいが、現実なのか夢なのか分からない世界がこの小説と似ていると思った。
    読んでいる途中は何とも言えない居心地の悪さみたいなものを感じていたのに読み終わってみると不思議とまた読みたくなっている。
    何だろう、上手く言葉にできない。

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    2018年02月07日
  • いつも彼らはどこかに

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     8編からなる短編集。
     動物に関連する内容の短編が収録されている。
     ジーンとくるものもあれば、後味のよくないもの、現実から少し離れたもの、と様々。
     僕の一番のお気に入りは「竜の子幼稚園」と「断食蝸牛」で、これらはジーンとくるものと後味のよくないものになる。
     小川洋子さんの作品としては、本作は僕との相性はよくなかったようで、いまひとつ面白みに欠けた内容だった。

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    2018年01月04日
  • アンネ・フランクの記憶

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    ある経験を機に再読。
    先に読み返しておくべきだったかな?そうするとその経験も変わったものになっていたやもしれませぬ。
    まぁともかく日本での受容に対する色んな見方が存在するという解説が一番衝撃的というか、目から鱗というか。解説含めて多くの人が手に取り、沈思すべき本であります。

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    2017年11月30日
  • ホテル・アイリス

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    再読です。淫らで執拗な性愛の世界に浸りました。主人公のマリという少女と、醜い老人である翻訳家の間にあったものは、わたしの思っていたSMという形では言い表せない気がします。ホテル・アイリスのある港町の白っぽい渇いた光と、島での夢の中のようなひととき。仕える肉体は、醜ければ醜いほどいい、というマリの境地には辿り着けませんが。マリをとりまく人々は、翻訳家の甥以外は関わりたくない人々でした。マリがいつか、自由になれたらいいなと思います。小川洋子さんにかかると、官能的なお話もこんなにひっそりしたお話になるのだなと思いました。

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    2017年11月10日
  • まぶた

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    難しいですね。いかにも純文学。
    最後の「リンデンバウム通りの双子」を除いては、何らかの不条理が存在します。例えば中国野菜が夜光性だったり、下水から過去の料理の残骸が出てきたり、元水泳選手の腕が取れたり。何かの寓意と言う訳ではなく、作者の何かに対するイメージなのだともいます。
    イメージは見事に伝わってきます。そこらの筆力は素晴らしい。でもそのイメージをどう捉えるべきかで悩んでしまう感じです。
    どちらも余り読んではいないのだけど、どこと無く倉橋由美子を思い出させる雰囲気です。

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    2017年10月30日
  • 原稿零枚日記

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    執筆が思うようにはかどらない作家の『私』。出かける度に現実と幻の狭間に陥り、その出来事を日記に綴る。不思議な世界が日記形式で紡がれる長編小説。
    苔料理に運動会荒らし、そしてあらすじ教室と、ありそうでない奇妙で独特な世界観が面白い。小川さんの発想力にただただ感服する。

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    2017年07月26日
  • ボタンちゃん

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    低学年の読書感想文とともに
    暖かい時間だなぁ

    それでも、読んでいただいたのは途中まで(^^;
    つづき読まないと!

    ほぼ一年ぶりに最後まで読みました(^^;
    それぞれの物たちが役目を終えて昇華されていくんだけど?
    これってハッピーエンド違うかも?
    絵はかわいい(^^)

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    2018年07月11日
  • 世にも美しい数学入門

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    ゲーデルの「不完全性定理」…正しいとも正しくないとも判定できない命題が存在する、ということを証明。
    アラン・チューリング…ある命題がゲーデルのいう"原理的に真偽を判定できない命題"であるかどうか、を判定する方法が存在しない、ということを証明。
    真偽を判定できない命題を「悪魔的な問題」とすると、ゴールドバッハの予想(*)がその悪魔的な問題かどうかすら判定できない。

    *ゴールドバッハの予想…「6以上の偶数はすべて二つの素数の和で表せる」
    未解決。素数の定義は約数を持たないこと。約数は掛け算の話だけど、ゴールドバッハの予想は足し算の問題だから難しい。

    「間違っていても、正しい

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    2017年06月11日
  • いつも彼らはどこかに

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    久し振りに小川洋子さんの短編集を読む。

    動物が何らあの形で係る連作集なのだが、例えば看板の兎に拘る登場人物にウソっぽさを感じてしまった。日本ではなく、かといって特定の外国でもない不思議な場所は「ブラフマンの埋葬」でもそうだったが、この作品集ではなぜか醒めてしまった。

    (引用)
    …世の中には目隠しの似合う人と似合わない人がいるのかどうか分からないが、間違いなく老人の顔にそれは上手く馴染んでいた。小鼻の出っ張りと縁のカーブがずれることなく重なり合い、前方に突き出した大きな耳が紐をがっちりと支え、禿げあがった青白い額が、黒い色を特別に引き立てていた。

    ディティールを重ねていく小川洋子節を堪能す

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    2017年05月29日
  • やさしい訴え

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    眼科・チェンバロ・カリグラフィー。

    小川さんらしさを感じる言葉選びを通して、
    静謐でどこかしら奇妙な、三人の人間関係が描かれる。

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    2017年05月17日
  • ホテル・アイリス

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    初老の男性と母が営むホテルで働くマリの出会いは、男がホテルで女性といざこざを起こした時。
    それから、町で偶然に男性を見かけたマリは後をつけるが、すぐに見つかってしまう。
    そこから始まったマリと男性の妖しい関係。ただ、そこには互いの寂しさを埋めたい感情が見える。
    最後は二人にとって、悲しいけれど良い結果に終わったと思う。

    2017.4.10

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    2017年04月11日
  • いつも彼らはどこかに

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    短編集。小川洋子は小説を読むという行為について深く考えさせられる作家である。内容に意味は無いし、不条理だし、所謂面白さとも無縁。
    無意味だからこそ手に取りたくなる。

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    2016年11月05日