小川洋子のレビュー一覧

  • 世にも美しい数学入門

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    数学って実は美しく面白いものなんだ、ということを知ったのが小川洋子さんの著書「博士の愛した数式」だった。それまで数学は四角四面の無味乾燥のものだと思っていたが、それ以来数学を見る目が変わった。
    また「遥かなるケンブリッジ」で藤原先生の大ファンになっていたので、骨髄反射的にこの本を手に取ってしまっていた。
    数学は大の苦手だけれど、「美しい」ということだけは分かる気がする。そして美しいことは正しい、というのも腑に落ちる。それが宇宙の法則なのか、神の技なのか。混沌の中からその秩序を見つけ出す、秘密を解き明かす数学者には信念と情熱が必要。実はとてもウェットな世界だよなぁと感じた。数学に、数学者に、宇宙

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    2020年08月10日
  • 小箱

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    これぞ小川洋子ワールドって感じの不思議なお話。
    亡くなった後もガラスケースの中で、子供は成長し続ける。素敵です。

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    2020年04月01日
  • やさしい訴え

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    夫から逃げるように向かった別荘地で過ごす瑠璃子と、同じように林の中で生活するチェンバロ作者の新田氏、薫さん、そして宿のおばさんたちとの関わりが描かれた作品。
    新田氏への恋心を持て余す瑠璃子の気持ちに共感したのと同時に、非日常の世界の優しさが身に染みた。
    いつかはそこから離れなくてはならないとわかっていても、ずっと安住していたくなるような安心感があった。

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    2020年02月20日
  • いつも彼らはどこかに

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    小川洋子の短編集。本タイトルが、小川洋子らしくなく、内容の一部もそんな感じ。

    スーパーで試食を作ると、派手でも積極的でもないのに飛ぶように売れる試食販売員。スーパーの試食が配られ始めると、どこからともなく現れて、何周も食べる女性。いつの頃か、2人には固い絆が作られていく。

    年末年始に読んだ本が、ことごとくハズレであったので、心の安らぐことこの上ない1冊。サウナのあとの1杯の水と言う感じで、ごくごくと読んでしまった。

    冒頭のスーパーの2人とディープインパクトに対する帯同馬の話は、どう思いついたのかがすぐわかるところが、創作の参考になる。ただ、小川洋子にしてはツッコミが浅いな…とおもっていた

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    2020年01月15日
  • 余白の愛

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    ふわふわした気分で読み進め、ふわふわした気分で読み終えた。
    静かで綺麗、そして独特な世界観に引き込まれた。
    しかし良くも悪くも言葉の言い回しや表現に癖があって高度なため、なかなか初見では理解するのが難しいところもあり、読んでいて少し疲れてしまった。
    また時間のあるときにゆっくり読み返したいと思う。

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    2019年09月05日
  • 不時着する流星たち

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    そこに狂気があるとして


    まるっきりのタイトル買い。少し怖くて、ちょっと気持ち悪くて、でもたぶんプラスに向かうマイナスのちから、というものもあるんだろうなぁ…なんてぼんやり。
    頭がおかしくなりそうな、いろいろ、の中で
    それを形にするには、じゃあ、どうしても
    そちらがわ、に踏み込むしか無い?

    高みの見物、は許されないのだ。

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    2019年08月30日
  • アンネ・フランクの記憶

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    著者小川洋子氏が、「アンネの日記」を初めて読んだのが中学1年生の時だったそうだ。それからご自身も日記の中で、自己表現することを知り、それが作家業へとつながったと述べられている。

    著者は、自身の心の友であるアンネ・フランクの生涯に触れることのできる地を実際に訪れ、アンネを実際に知る人々と会って対話をし、最後はアンネの命を奪ったアウシュビッツを訪れるという8日間の旅を計画した。

    アムステルダムで、アンネがまだ少女として、そして家族の一人として暮らしていたアンネ・フランク・ハウス(隠れ家)を実際に訪れる。

    また、そこであらかじめアポイントをとっていた二人の人物に、取材というより会って対話をする

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    2019年07月21日
  • 余白の愛

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    小川洋子さんの本はほぼ初めてだったけど、言葉選びが詩的で斬新で、感性の豊かさがお話全体に染み渡っている感じだった
    「余白の愛」はたまに言い回しが高度すぎてちょっと分かりづらいというか、ずっと夢の中をふわふわ歩いてるみたいな読み心地だった

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    2019年04月23日
  • アンネ・フランクをたずねて

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    小川洋子さんの文と吉野朔実さんの絵ということで借りる。
    本書は小川さんの『アンネ・フランクの記憶』をもとに児童向けに新たに編み直したものとの巻末の注記。
    吉野さんの絵は表紙と人物紹介の頁の他、カットが数点で期待してたのとはちょっと違った。
    1994年に小川さんがアンネ・フランクの親友ジャクリーヌさんとアンネ一家の隠れ家生活の手助けをしたミープさんを訪問し、アウシュヴィッツを見学したことが記されている。収容所を見学する記述では、やはり胸が苦しくなる。
    特に展示室を埋め尽くす靴を前にして、心の中で「無数ではない」と繰返し自分に言い聞かせる小川さんの述懐が胸に迫る。

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    2019年03月19日
  • 刺繍する少女

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    「刺繍ってそんなにおもしろいかい?」
    ー「おもしろいかどうかは、よく分からない。一人ぼっちになりたい時、これをやるの。自分の指だけを見るの。小さな小さな針の先だけに自分を閉じ込めるの。そうしたら急に、自由になれた気分がするわ」(本文より)

    短編集。題名にもなってる「刺繍する少女」がいちばんお気に入り。

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    2020年06月04日
  • やさしい訴え

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    小川洋子さんにしては珍しい文庫本一冊分の長編。短編のように不思議不思議した世界ではなく、普通の現実の中の話しなのに、どっか異世界感があるのは文体の為せる技だろうか?

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    2019年02月23日
  • ボタンちゃん

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    3歳9ヶ月の娘へ読み聞かせ

    物への想いって
    ほんと大切にしたい
    けれども
    断捨離もしたいというジレンマ

    ということで
    ちょっぴり複雑だったのだけど


    のおかげで
    成長していくあんなちゃん
    という点では
    心に響く

    あなたのおかげで〜
    って言ってるボタンちゃん
    最高っす

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    2019年02月19日
  • 世にも美しい数学入門

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    数学者でエッセイストの藤原正彦と、『博士の愛した数式』の著者である小川洋子が、数学をテーマに語りあった対談を収録しています。

    『博士の愛した数式』についても多少は言及されていますが、多くの部分では、小川が聞き手にまわり、数学の美しさと、それに憑かれた数学者という人種について藤原が語るというスタイルで進んでいきます。

    おそらくは「数学」と「美」を結びつけることなど思いもよらないというような若い読者に、数学の美しさに目を開かせることを目的としているのかもしれませんが、数学の世界についてのとりとめのない印象がつづられていて、すこし内容が薄いようにも感じてしまいました。

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    2019年02月19日
  • ホテル・アイリス

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    少女と老人の恋。浪漫や耽美が一切感じず、読み終えるのに苦労した。老いとSMの組み合わせは想像しようにも脳が嫌がる。唯一の救いは作者が女性であること。(小川洋子氏は少し狂いがある(褒))
    もし男性の書いた本なら壁に投げつけていたと思う。

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    2019年02月05日
  • 博士の本棚

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    あまり読書傾向が似ていないんだけれど、クラフト・エヴィング商會関連が載っているだけでうれしくなりますね。読んだ感想も割と似ているし。
    他に紹介されている本もけっこう読んでみたくなる感じでした。
    偶然だけど、この前読んだ女性作家のエッセイ「帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。」と同じように、というか、お葬式関係のエッセイがあって、その空気感が似ていることにびっくりしました。

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    2018年11月12日
  • とにかく散歩いたしましょう

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    ネタバレ

     小川洋子さんのエッセー集は初めて。
     本のことや、当時飼っていたラブラドールのラブのこと、岡ノ谷先生の研究のことや、ご自身の作品のことなどがふれられていて、楽しく読めた。
     特に、執筆するときに小説の世界に浸るというか、その世界の様子を見て聴いて感じたことを<描いて>いるだけなので、私自身のものではないと言うところが小川洋子さんの作品の世界観(自分が勝手に思ってるだけ)だなと。ツバキ文具店だったり、リトルアリョーヒンだったり、標本士だったり、ミーナだったり、どの小説の主人公も彼・彼女らだけのオリジナルの世界を持っているからこうも惹かれるのかなとか思った。

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    2018年11月10日
  • いつも彼らはどこかに

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    短編で、終わりが「え?ここで?!」という話が多かった。よく分からない話も多かった。
    でも、作者の世界観は好きだな。あと、丁寧な言葉遣いの文体が好きです。

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    2018年11月02日
  • 博士の本棚

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    ほとんど読んだことのない本ばかり。手のとってみたくなる本が多かったが、とりあえず、「アンネの日記」は読んでみよう。

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    2018年10月21日
  • まぶた

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    どんよりとした曇り空、じっとりと湿った空気、しんと静かな街、ひやりとした手触り。
    ちょっとだけぞくりとするものが垣間見えるような。

    ずっと気になっていた本を、物語の役割をきっかけに読む。
    私の好きなテイストの小川さん。

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    2018年08月19日
  • ボタンちゃん

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    ネタバレ

    小川洋子さんの良さをそのままに絵本にしている。ガラガラにもエプロンにもぬいぐるみにも、いろんな意味を込めて描かれています。ただ絵本ならではの良さという意味ではそこまで強く感じられませんでした。小川洋子さんは小説だからこそつくれる世界観があるのだと思います。

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    2018年08月09日