山極寿一の作品一覧
「山極寿一」の「ゴリラ・イルカの仲間を信じる力」「アフリカ探検記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
ゴリラや人間の進化の歴史から、今の人間について考える本。ゴリラと進化の話が9割くらいか。類人猿でも進化の戦略が大きく違って、興味深い。
ポケモンはどんどん進化するけど、実際そんなにすぐに進化なんてしないよなー。最近よく、現代人は平安時代の人の一生分の情報を一日で浴びていると聞くけれど、平安時代から約1000年で人類ってどのくらい進化してるんだろう。最近、社会の変化が目紛しすぎて、全くついていけてる気がきない。むしろ、追いかけずに、いかに離れる時間を作るかを、考えるようになってきてる気がする。もう少し上手に進化できないかな。もしくは諦めることを、もっと許容してくれないかな。
戦争について、人類の進化の面から考えが述べられている点も、興味深い。人類史からみると戦争が出てきたのは直近1%であり、人類は根から争いが好きな生物ではないという主張。個人的にはこれまでに広まった逆の説が正され、こちらの説がもっと広がってくれるといいな。
Posted by ブクログ
ゴリラは堂々と誇り高く見えます。人間に近いから余計に悠々と感じるのかもしれない。
コンゴの森でゴリラを追い、その群れの一員となった(?)山極寿一先生。ゴリラのマナーを身に着けた先生がその目で人間社会を見たら、なんともぎこちなく感じたそう。
社会性を身に着けたことで独自に進化した人間。自然から離れ、いろいろな技術を急速に発展させてきたけれど、何かがそのスピードに追いついていない。
立ち止まって考えてるヒマなく波に乗ってきたけど、そろそろ一回「ちょっとまった!」というタイミングなのかも。
特に子どもたち。自然を取り上げられ、簡単にのめり込める機械の刺激を与えられている現状が、なんだかSFの話のようにも思えてきます。
人間はずいぶん遠いところまて来てしまったんだなぁ。
Posted by ブクログ
鳥とゴリラの言語・コミュニケーションのあり方を知ることで、人間本位の世界の捉え方を見直させられる。鳥とゴリラの言語を人間言語との共通性をもって感嘆するのみならず、そこから人間が科学的進歩の過程で失ってしまった身体性にも目を向ける事になる。デジタル化、AI依存が著しく進む社会の中で人間としてどうあるか。それは個人で完結する意識ではなく他者との身体的な繋がりをいかに意識的に持てるかが問われている。技術の進歩を否定するのではなく、身体的繋がりをより豊かにするための手段として活用していくことも指摘されている。ちょうど自分自身が現代社会に感じている違和感や寂しさのようなものがここに書かれていた。
Posted by ブクログ
両名とも中学校の教科書(光村図書)にも文章が掲載されている山極寿一さんと鈴木俊貴さんとの対談の本。
お二方の実際のフィールドワークや研究の話から、言語における共通性や考えを知ることができ、大変いい学びになった。
お二人の追究する姿勢が大変参考になった。
人間は視覚優位のコミュニケーションなのではないかと言う山際さんの話が興味深かった。鳥は3次元を移動することができる。そのため鳴声を使った聴覚重視のコミュニケーションになるわけだ。一方、人間は、進化の過程で、ジャングルからサバンナに移ったので、視覚的な情報が優位になった。
だから本来は、対面でのコミュニケーションが大切であるはずなのに、それができていない。文明の発展、AI、そう言ったものに人間がついていないのではないかという話がとても面白かった。
それぞれの環境に適応してきた生物のコミュニケーション手段を知ることで人間の現在地が浮き彫りになるし、第一線でフィールドワークを続ける両氏の姿勢そのものが、めちゃくちゃ刺激になる一冊だ。