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世界的なゴリラ研究者であり、京都大学総長によるグローバル時代を生き抜くための発想術。「精神的な孤独が、自信につながる」「他人の目が〈自分〉をつくる」「他人の時間を生きてみる」など。学生、新社会人必読の一冊。
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Posted by ブクログ
単行本でも読み終わったものを 今一度読んでみたい、 と思っていたものが文庫本になるのは 嬉しいことの一つです 読みながら ああ この部分はしっかり残っているぞ おっ こんなことも書かれてあったんだ そのいずれもが 楽しい むろん 著者の山極寿一さんの懐の深さが そうさせてくれるのですが 日本の...続きを読む知性の代表的なお一人 再読、再々読を楽しくさせてくださる 山極寿一さんです
サルとゴリラと人間の共通性と違いみたいな。ゴリラの生態調査のためアフリカでフィールドワークを行った著者の泥臭い人心掌握術。やっぱりご飯を一緒に食べるというのは関係をつくる上でとても大事なことなんだな。食べ物を分け合うのはゴリラなどの類人猿と人間だけみたいな話がとても面白い。調査のために協力してもらう...続きを読むアフリカ現地の人との関係の築き方、様々なエピソードも興味深い。
日本中の若者に読んで貰いたい! 食事を共にするということ、和解をしたいがために争うということ、幻想を描くということ。当たり前のことが尊い。
ゴリラの生態系を調べる自身のフィールドワークに基づく、人間関係論、異文化交流論でとても参考になった。食べ物を分けあってるのは、類人猿しかなく、人間は争いのもとになる料理をテーブルの真ん中に置いて、一人で食べれば数分で済む食事を、何人もで食べるということをして、他者と時間と食べ物を共有している。相手に...続きを読むおもろいと思ってもらうこと、問題があっても、必ず解決策はあることなども訴えている。
過去は美化することも、灰色にすることもできない。誤魔化しのきかない自分というものに誇りを持って相手に接しないと、対等な話はできない。 個の活動が増えた現代において、他者と生きてゆくための視点の持ち方に気付かされた。
学術会議前会長は、ゴリラの研究者だった。人付け・ゴリラと同じ行動をして、仲間と認めてもらい観察する。現地の人と仲良くなり、森を案内してもらう。同じゴリラの研究者のダイアン・フォッシーさんとの出会い、食事を共にする意義、ニホンザルとゴリラの違い、など興味深かった。
動物のルール、地域のルール、学校のルール。 違いは色々あるけど、善悪を評価せず 他者を知ろうと努力すること。 人ならではの特性を活かす。 リアルな体験。 人ならではの苦しさもあるけど、 人だからできる楽しさもある。 四の五の言わずに、飛び込んでみよ。
アフリカでのゴリラ調査のフィールドワークを通して、対人関係の工夫を学ぶことができた。まず相手の文化や考えを理解することが、うまくやっていくために重要だった。 味方をつくること=敵をつくること というのは新しい観点だった。 ゴリラの生態も含めて、学ぶことが多い本だった。
とにかくしなやかな柔らかさの持ち主の方だなぁと、安心して読むことができた。「人間は『共に生きる』という感覚なしには、幸福感が得られない動物」という一言に尽きるのだろうか。 このコロナ禍で、オンライン化がすすめられている。もちろん、全てを否定するつもりはないけれど、何はオンラインでもよくて(むしろオ...続きを読むンラインのほうがよくて)、何はオンラインにしないほうがいいのかをよくよく考えながら、この現実を「おもしろく」向きあっていきたい。 討論、ディベートのように対決するのではなく、対話を通して、自分の意見ももちろん主張するけれど、相手の言うこともじっくり聞けるようになること、そして、どちらともに何かを創りあげていくための共同作業をやっているのだという意識を持っておくことが、実りある時間となる。 サルとゴリラの違いも面白いと思ったし、フィールドワークや現地の人と関わりの中から紡がれるエピソードがまた面白い。こういうことを大切にできる人、社会でありたい。
◯山極先生の特異な体験を踏まえて、社会の生き方や人との付き合い方などを記したエッセイ。山極先生のことを知るにあたっても、気軽にさくっと読める一冊。 ◯類人猿と比較して人間を分析するしては変わらず面白いが、この本で一番のポイントは、時間の使い方である。人と一緒に食事を取ること、付き合うこと、人のために...続きを読む時間を費やすことである。 ◯これは、アフリカ人との付き合いの中で実感したとあるが、日本でも昔は同様であった。個人主義の行き着くところは、これまでは経済的発展であっても、それも行き詰まった感もある。個人主義という孤独は人をむしばみ、隣に住んでいる人が何をしているかも分からないような現代社会を作り出した。 ミヒャエル・エンデのモモを彷彿とさせる考えである。自然の中で生きている人々、もしくは自然そのものを相手にしてきた人の語ることだと、また説得力がある。 ◯ただ、ここまで社会がきて、今さらかつての生き方に戻るというのも何か違う。それこそ、人類は多様な社会を構築することができるのであれば、孤独を埋める社会だって作れるのではないだろうか。それこそ長い時間をかけてでも。 ◯ちなみにこの本もあまりゴリラ感はない。
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京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ
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山極寿一
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