小川洋子のレビュー一覧

  • 口笛の上手な白雪姫

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    ネタバレ

    自分の世界で丁寧に繊細に生きる人々の8話の短編集
    短編はあまり好みではないと思っていたけど、
    十分に惹き込まれ充たされた

    中でも印象に残ったのは、
    仮名の作家
    途中から、主人公はまるでストーカーじゃないかと気づきドキドキさせられ
    空想と現実が見事に折り混ぜられまるで映画を観てるような気持ちになった
    狂気の中にも、儚く美しい描写シーンがありきらきらと光ってる
    タイトルにもなっている、口笛の上手な白雪姫のお話もとても好き
    小母さんと赤ん坊が愛おしい

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    2022年06月27日
  • 刺繍する少女

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    不思議な世界感。
    ただそこに置かれている静物にも意志を感じ、時には狂気さえ見えます。
    そんなところもひたすら優しい文章の中で共感してしまいます。
    誰にも自分の気持ちは理解できない、ひとりの世界に漂います。

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    2022年06月26日
  • 心と響き合う読書案内

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    ラジオ番組メロディアスライブラリーで紹介された本をまとめられた最初の本。
    読んだことのあるものあり、ないものあり。

    出来れば手元に置いて読書の参考にしたいかな。

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    2022年05月12日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    小川洋子さんの著作でこのタイトルとなると、期待しかない。
    浮世離れしていて、透明感があって、切なくて胸が苦しくなるようなお話もあって…読んでいる間現実を忘れるという意味で、小川さんの本は時々強烈に読みたくなる。

    8篇の短篇集。それぞれ短いからさらっと読めるのだけど、その中にワールドが出来上がっているのがいつもながら流石と思う。
    表題作はラストに収録されているのだけど、個人的には前半の5篇がとくに印象的だった。

    すべてに共通して、失ったもの、という言葉が頭に浮かびながら読んだ。失ったものを静かに見つめたり、少し執着したり、ひそやかに悲しんだりする。そういう人びとの姿が描かれているように感じた

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    2022年05月04日
  • 余白の愛

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     私の母が歳を取り、難聴になったので、補聴器を試してみたけど、音が聞こえすぎて辛いと言っていました。この話の主人公も色んな聞こえなくてもいい音が、ずっと聞こえているそうで、大変そうでした。
     後半は、モヤモヤした感じがスッキリするのかと思い、いっきに読んだのですが、やはり小川洋子さんの作品らしい終わり方でした。

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    2022年05月03日
  • 科学の扉をノックする

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    科学の入門書にどうぞ 博士の愛した数式で有名な小川洋子さんが科学者たちにインタビューしたエッセイです。難しい科学用語も小川洋子さんの手にかかれば不思議と分かりやくすなります。しかし、小川洋子さんは阪神タイガースファンなんですね!好きな球団の方にインタビューできるなんてうらやましい。子供におすすめしたい一冊です。

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    2025年12月21日
  • 小箱

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    ネタバレ

    連休初日、どこにも出かける用事もなく、また気分でもなく、ひとり部屋で小川洋子を読める幸せ。
    静かに、どこまでも静かな気持ちになっていく。ひたすらに心地よい文章。

    幼稚園ではないが、以前訪れた自由学園明日館を思い浮かべながら読んだ。

    「安寧のための筆記室」とはなんと魅力的な言葉か。書きものをして心を休ませるための場所。どこかに本当にあったらいいのに。せめてその小説が本当にあったらいいのに。と思った。

    美容師さん、虫歯屋さん、従姉妹、クリニーング屋さん、バリトンさん。誰もがとても愛しく魅力的。

    擦り切れるほど観ているおおきなかぶのビデオテープ。「プログラム8番」と園長先生が映し出される場面

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    2022年04月29日
  • 小箱

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    もし、こんな世界があったら、怖いと言うか寂しいというか、切ないというか?でも、将来ありうるかもしれない?もし、そんな未来が来たら、すごく怖い。

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    2022年04月24日
  • ボタンちゃん

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    小川洋子さん初の絵本は、小説で時折見られる、妖しくも甘美な毒は無く、お子さんと親御さんに送る、やさしい物語でした。

    ただ、それでも、日の当たらなくなったものたちへの温かい眼差しには、絵本でも、やはり小川さんは小川さんだなと感じられました。

    それは、幼い頃のお子さんの成長を助けたが、やがてお役御免となり、記憶の片隅に取り残された物たちへの眼差しを、ボタンちゃんの素敵な励ましを通して、私たちに見せてくれます。

    確かに、実際に使われていた間は、幼いお子さんにはまだ自意識が目覚めていないから、やむを得ない部分もあるのだが(思い出せないだけで実際嬉しかったんだろうな)、大きくなってから実は、こんな

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    2022年04月24日
  • 凍りついた香り

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    なぜ、夫は死んでしまったか?謎を解くために旅をするけど謎は簡単にはとけなくて・・・。主人公と一緒にチェコを旅している気分になりました。(チェコに行ったことはないのだけど。)

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    2022年04月08日
  • アンネ・フランクの記憶

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    ミープさんやアンネのお友達だった方の言葉に重みを感じる。この本とアンネの日記を読むと平和を願う気持ちが強くなる。

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    2022年04月07日
  • ホテル・アイリス

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    主人公が10代ということもあり、またそれ以外にも感情移入はできなかったのですが、主人公の伯母ぐらいの気分で読んでいました。恋は盲目ってことですかね。最後は私、ほっとしました。

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    2022年03月30日
  • やさしい訴え

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    ネタバレ

    「音が溶けて蒸発していく」

    いくつもの三角関係
    嫉妬からの破壊活動、クラッシャー行動。感情的な行動のあとにいくら修復を望んでもどうしても気まずさが消えず。
    新田氏には最高の離婚の綾野剛の役を思い出した。
    淡々とそして意外にもドロドロしていくが、最後は静かに終わる。
    林の中で暮らしを続ける描写がすばらしかった。

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    2022年03月18日
  • 不時着する流星たち

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    実在した人からイメージして書いた短編集のようです。小川洋子さんの小説は静かで穏やかな雰囲気なので、寝る前が読書タイムの私にはぴったりです。今回も毎晩1篇ずつ(たまに2編)読みました。どの話も良かったです。1番好きなのは「若草クラブ」かな。

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    2022年03月17日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    私たちは制限のある空間を生きている。
    でも、一人ひとり心の中にこだわりがあり、それに夢中になれることを幸せだと感じる。
    その幸せが膨らみ外に飛び出そうとしているのに飛び出せない、いや、あえて封じ込めてしまう自分がいる。
    誰もが持っているであろう感情を起こしてくれる短編集でした。

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    2022年03月12日
  • 沈黙博物館

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    タイトル通り静かな話でした。でも、爆破事件や殺人事件が起きたりして、後半はドキドキしました。舞台になっている場所はどこなんでしょう?カナダ?北欧?勝手に想像してました。「沈黙の伝道師」寒がりでおしゃべりな私には、絶対なれそうもありません。

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    2022年03月05日
  • ゴリラの森、言葉の海(新潮文庫)

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    霊長類学者山際寿一と作家小川洋子の対談集。山際さんは京都大学学長になる人を巻き込む言い方が出きる人だなと感じ入った。小川さんは対話する人のこれまでの経験や記憶のかけらをうまく言葉にさせる力がある人だなと思った。山際さんの人だけが持つ家族を結びつけるものを愛と叫ばせたのは、小川さんの力だなと思い、吉本の対幻想を思い起こさせた。ゴリラの子殺しの話は結局原因が自分の子供を残したい雄の欲望の発露なのか、人に生息域を狭められたことによる反動なのか結論が出ていない。なんとも陰鬱な話だがゴリラもチンパンジーも子殺しをするなら、人間の児童虐待も動物としての性なのかとも思ってしまった。さまざまな感慨を生む刺激に

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    2022年02月24日
  • 凍りついた香り

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    香りが記憶を表す、洗練されたお話。
    数学、スケート、香水瓶の棚、どれにおいても綻びのない綺麗な完璧さをもっており、ただただ美しかった。
    どうして彼が間違いを選んだのか、最後まで語られることはないが、それすらも神秘的と言わざるを得ない物語。

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    2022年02月23日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

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    ファンタジー要素が強そうだったり、
    ホラーっぽい展開だったり、
    不思議な世界観の9つの短編集。

    あり得ないような描写が
    さもリアルに描かれているように感じた。

    イービーのお話は、
    どことなく猫を抱いて象と泳ぐの世界観に似ている気がした。

    小川洋子さんの描く世界の人物は
    小さな幸せをこれでもかと抱きしめて
    大事に大事にしているイメージ

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    2022年02月14日
  • 偶然の祝福

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    久しぶりに再読

    【失踪者たちの王国】
    “さよならも告げず、未練も残さず、秘密の抜け道をくぐってこちらの世界から消えていった、失踪者たちが住むという王国。誰でもたやすく足を踏み入れられるという訳でないらしい王国”
    『嘔吐袋』の話はこの話だったかと再確認。

    どこかで読んだと思っていても短編は何に入っていたか忘れがち。失踪する側は理由や事情があって、日常の延長で自覚なく失踪するものだが、失踪される側は特別な事になってしまうという事実が不思議な感触。

    【盗作】
    「あれ? この話……」となる作品。
    他の短編集にある話とリンクしているから、混乱しがち(『三月は深き紅の淵を/恩田陸』と同じ感触の掴みき

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    2022年02月12日