小川洋子のレビュー一覧

  • 小箱

    Posted by ブクログ

    もし、こんな世界があったら、怖いと言うか寂しいというか、切ないというか?でも、将来ありうるかもしれない?もし、そんな未来が来たら、すごく怖い。

    0
    2022年04月24日
  • ボタンちゃん

    Posted by ブクログ

    小川洋子さん初の絵本は、小説で時折見られる、妖しくも甘美な毒は無く、お子さんと親御さんに送る、やさしい物語でした。

    ただ、それでも、日の当たらなくなったものたちへの温かい眼差しには、絵本でも、やはり小川さんは小川さんだなと感じられました。

    それは、幼い頃のお子さんの成長を助けたが、やがてお役御免となり、記憶の片隅に取り残された物たちへの眼差しを、ボタンちゃんの素敵な励ましを通して、私たちに見せてくれます。

    確かに、実際に使われていた間は、幼いお子さんにはまだ自意識が目覚めていないから、やむを得ない部分もあるのだが(思い出せないだけで実際嬉しかったんだろうな)、大きくなってから実は、こんな

    0
    2022年04月24日
  • 凍りついた香り

    Posted by ブクログ

    なぜ、夫は死んでしまったか?謎を解くために旅をするけど謎は簡単にはとけなくて・・・。主人公と一緒にチェコを旅している気分になりました。(チェコに行ったことはないのだけど。)

    0
    2022年04月08日
  • アンネ・フランクの記憶

    Posted by ブクログ

    ミープさんやアンネのお友達だった方の言葉に重みを感じる。この本とアンネの日記を読むと平和を願う気持ちが強くなる。

    0
    2022年04月07日
  • ホテル・アイリス

    Posted by ブクログ

    主人公が10代ということもあり、またそれ以外にも感情移入はできなかったのですが、主人公の伯母ぐらいの気分で読んでいました。恋は盲目ってことですかね。最後は私、ほっとしました。

    0
    2022年03月30日
  • やさしい訴え

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「音が溶けて蒸発していく」

    いくつもの三角関係
    嫉妬からの破壊活動、クラッシャー行動。感情的な行動のあとにいくら修復を望んでもどうしても気まずさが消えず。
    新田氏には最高の離婚の綾野剛の役を思い出した。
    淡々とそして意外にもドロドロしていくが、最後は静かに終わる。
    林の中で暮らしを続ける描写がすばらしかった。

    0
    2022年03月18日
  • 不時着する流星たち

    Posted by ブクログ

    実在した人からイメージして書いた短編集のようです。小川洋子さんの小説は静かで穏やかな雰囲気なので、寝る前が読書タイムの私にはぴったりです。今回も毎晩1篇ずつ(たまに2編)読みました。どの話も良かったです。1番好きなのは「若草クラブ」かな。

    0
    2022年03月17日
  • 口笛の上手な白雪姫

    Posted by ブクログ

    私たちは制限のある空間を生きている。
    でも、一人ひとり心の中にこだわりがあり、それに夢中になれることを幸せだと感じる。
    その幸せが膨らみ外に飛び出そうとしているのに飛び出せない、いや、あえて封じ込めてしまう自分がいる。
    誰もが持っているであろう感情を起こしてくれる短編集でした。

    0
    2022年03月12日
  • 沈黙博物館

    Posted by ブクログ

    タイトル通り静かな話でした。でも、爆破事件や殺人事件が起きたりして、後半はドキドキしました。舞台になっている場所はどこなんでしょう?カナダ?北欧?勝手に想像してました。「沈黙の伝道師」寒がりでおしゃべりな私には、絶対なれそうもありません。

    0
    2022年03月05日
  • ゴリラの森、言葉の海(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    霊長類学者山際寿一と作家小川洋子の対談集。山際さんは京都大学学長になる人を巻き込む言い方が出きる人だなと感じ入った。小川さんは対話する人のこれまでの経験や記憶のかけらをうまく言葉にさせる力がある人だなと思った。山際さんの人だけが持つ家族を結びつけるものを愛と叫ばせたのは、小川さんの力だなと思い、吉本の対幻想を思い起こさせた。ゴリラの子殺しの話は結局原因が自分の子供を残したい雄の欲望の発露なのか、人に生息域を狭められたことによる反動なのか結論が出ていない。なんとも陰鬱な話だがゴリラもチンパンジーも子殺しをするなら、人間の児童虐待も動物としての性なのかとも思ってしまった。さまざまな感慨を生む刺激に

    0
    2022年02月24日
  • 凍りついた香り

    Posted by ブクログ

    香りが記憶を表す、洗練されたお話。
    数学、スケート、香水瓶の棚、どれにおいても綻びのない綺麗な完璧さをもっており、ただただ美しかった。
    どうして彼が間違いを選んだのか、最後まで語られることはないが、それすらも神秘的と言わざるを得ない物語。

    0
    2022年02月23日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

    Posted by ブクログ

    ファンタジー要素が強そうだったり、
    ホラーっぽい展開だったり、
    不思議な世界観の9つの短編集。

    あり得ないような描写が
    さもリアルに描かれているように感じた。

    イービーのお話は、
    どことなく猫を抱いて象と泳ぐの世界観に似ている気がした。

    小川洋子さんの描く世界の人物は
    小さな幸せをこれでもかと抱きしめて
    大事に大事にしているイメージ

    0
    2022年02月14日
  • 偶然の祝福

    Posted by ブクログ

    久しぶりに再読

    【失踪者たちの王国】
    “さよならも告げず、未練も残さず、秘密の抜け道をくぐってこちらの世界から消えていった、失踪者たちが住むという王国。誰でもたやすく足を踏み入れられるという訳でないらしい王国”
    『嘔吐袋』の話はこの話だったかと再確認。

    どこかで読んだと思っていても短編は何に入っていたか忘れがち。失踪する側は理由や事情があって、日常の延長で自覚なく失踪するものだが、失踪される側は特別な事になってしまうという事実が不思議な感触。

    【盗作】
    「あれ? この話……」となる作品。
    他の短編集にある話とリンクしているから、混乱しがち(『三月は深き紅の淵を/恩田陸』と同じ感触の掴みき

    0
    2022年02月12日
  • 凍りついた香り

    Posted by ブクログ

    死者の記憶を辿る過程で現実と空想の曖昧な境目を往来する涼子。夫の過去や死の輪郭が少しずつ明確に認識されていく一方で、その中身は何処まで行ってもぼやけたまま。予め用意された”間違い”へと突き進む彼の姿は理解はできても共感はできず、その掴みどころの無さに儚さ/畏ろしさのような物を感じた。
    ”過去は損なわれず記憶は保存される”という幸福な事実に縋り付くようにして読み終えた、静謐な語り口で紡がれる喪失と救済の物語。

    0
    2022年02月07日
  • まぶた

    Posted by ブクログ

    様々な視点からのまぶたの連想は、時として切なく影を感じながらも光に近づくような何処かそんな感覚を思わせるものがありました。

    外国でのストーリーも幾つかあり、海外に夢を置く自身にとって一期一会の旅の中での出来事に、日常離れしたまた違ったワクワクもありました。

    0
    2022年01月29日
  • 洋子さんの本棚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作家が好きな本について話すというのが好きだし、すごく気になる本も何冊も出てきたけれど、そんなことより何より母と娘の関係や子育てのはなしが印象的。

    「死なないと手渡してあげられないものがある。死ぬことで、遺された人たちは新たな地平に行くことができる。だとすれば、自分にも生きて死ぬ意味がある。」

    「息子の可愛らしさの記憶なら、私も五つくらい保存があって、それをつらいことがあると繰り返し思い出して、またしまっておけば、いつでも再生可能。だから百個も、二百個も要らないんですね。五つでも多いくらい、三つぐらいあれば十分(笑)。」

    「きっと、うちの両親だって、何かすごく馬鹿げた、本人が忘れているよう

    0
    2022年01月23日
  • 凍りついた香り

    Posted by ブクログ

    ★3.5、が相も変わらず全く覚えていない再読のおまけで★4。
    本作が発表された年を考えると、この作家の志向は既にこの時点でしっかり確立されていて、この空気を良しとするか否かで読者を選別しているようにも思われまする。
    この観点で小川洋子という独自性は唯一無二なんだろうと。

    0
    2021年12月30日
  • 人質の朗読会

    Posted by ブクログ

    読む人によって受け取るメッセージが変わりそう こんなにいろんなことを感じた本はあまりない気がする。ただ、人は生きているとお互いにちょっとずつ影響し合っていて、そんな些細なことの積み重ねが人生になっていることをしみじみ感じさせてくれた。

    0
    2026年01月12日
  • 不時着する流星たち

    Posted by ブクログ

    実在する人物や事実から着想を得た短編集。
    その周りに、光の当たらない薄暗がりに、
    いたかもしれない人たちの密やかな話。

    穏やかな筆致で歪な世界を描き出し、
    切ない幸せと残酷な喪失に心を乱される、
    The 小川ワールドの真髄という感じだし、
    世界が1冊に10個もあるうえに、
    事実が絡んでるから、
    もしやこれは本当のことかも、
    案外自分のそばにあるかも、なんて思ってしまう。
    ファン大歓喜の作品なのでは。

    今作でも、ちょっと変わったこだわり、
    もしくは執着を礎にして構築された
    自分だけの世界を持っている人達が描かれている。
    そのこだわりが行動に制約をうんだり、
    世間とのズレをうんだりして、
    どこ

    0
    2021年12月04日
  • 原稿零枚日記

    Posted by ブクログ

    最初は小川洋子さん自身の日記なのかと思いながら読みました。途中で違うって気が付きました。タイトルから想像していたより哀しい話でした。いや、作家さんにとっては、このタイトルはとても哀しいのかな。私の夫に本のタイトルを見せたら、「一冊分の原稿が書けてるじゃん」と言われてしまいました。運動会や赤ちゃんのお相撲や新生児室に行く話は何だか本当にありそうだなあ。って感じました。

    0
    2021年12月03日