小川洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
数学――もとい、数字がたくさん出てくる作品は苦手。読み始めはそう思っていたし、実際に数式が登場したときは、読む手が止まってしまうのではないかと不安でした。
しかし、読み進めるうちに、その考えは大きく変わりました。数字や数式は単なる知識ではなく、登場人物たちの心をつなぎ、物語を彩る大切な要素として描かれており、その美しさに引き込まれました。
この作品には、さまざまな「愛」が描かれています。博士の数学への深い愛、主人公である「私」の息子への愛、そして博士と親子の間に育まれていく家族のような絆。どれも相手を思いやる気持ちにあふれていて、とても温かく感じられました。
博士には記憶という大きな制約 -
Posted by ブクログ
ずっと気になってた本!読めて嬉しいです*ˊᵕˋ*
中学受験のとき、隙間時間にずっと数字のこと考えてたなぁと思い出しました。
友達に言ってもキモがられるだろうから絶対言えないけど、64は2の6乗だから綺麗な数字だなぁ、とか17、19みたいな素数って孤高の存在って感じだなとか考えてたなぁと、今思うとちょっと懐かしいです笑
今はそんなん頭の片隅にもなくなっちゃったけど、だから友愛数とか双子素数とか、めっちゃ興味深くて読むのが楽しかったです。
りのんみたいな考えの人がいるんだなあと思ってちょっと安心しました、友達にはやっぱり言えないけど.ᐟ.ᐟ
思ったより共感できるところが多くて面白かったです(* -
Posted by ブクログ
ネタバレ一言で表すなら予定調和の感動を目指した箱庭のような小説であった
本当は最初は母子が博士と交流して最後に博士が死ぬ小説だと思っていたが博士は死ななかったことだけは違った
家政婦でシングルマザーの主人公が依頼されて行ったのは80分しか記憶が持たない博士
博士は数学を得意とし数字にやたらこだわり数字の事を聞いてくる
これは確かに主人公より前の家政婦たちが辞めて行ったのが分かる訳あり物件だった
主人公はそれに淡々と対応して博士の義姉の言う通り普通の生活が送れるように努める
次の日には忘れられるがまた数学の事を聞いたり自分で数字の事を考えてりして主人公は博士を数字を通して理解していく
読者の私は数学が物 -
Posted by ブクログ
2025年2月、建て替え工事のために長期休館した「帝国劇場」に纏わる8篇の連作短編集。
歴史ある「帝国劇場」の舞台を愛する案内係、幕内係、楽屋係、熱心な観客の人々たちの人生が綴られている。
表には現れることのない舞台の裏側で働く人々にスポットを当て、何故に「帝国劇場」が多くの人々の心を掴んでいたのか、小川洋子さんらしい静謐な文章で綴られている。
どのお話も小川さんの創作だと思って読み終えたのだが、果たしてそうなのか、少々の疑問が生じた。
ちょっと調べたところ、小川洋子さんは帝国劇場に関わった多くの人々から対談をされていた。
その詳細は省くが、長い歴史上には様々な個人的物語が含まれているようだ