小川洋子のレビュー一覧

  • 博士の愛した数式

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    交通事故の後遺症で80分しか記憶が持たない博士と家政婦と家政婦の息子の交流がとても心温まる話。数学の数式がサラッと出てくるのも良かった。

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    2026年08月22日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    私自身拙いものではあるけれど、文章を書くことが好きなので手に取った本。
    タイトルの通り、物語は生きていく上で大きな支えとなる。
    思い悩むことは、自分なりに納得できる物語を探す作業なのかもしれない。
    そして、書くことで奥底に眠っていた思いがけない自分に気がついたり、そうして丁寧に掬い取ってあげることが、ひいては自分を大切に扱うことに繋がる気がした。
    それは地球とそして宇宙と繋がっている…

    長いあとがきに、小川洋子さんの切なくも温かい思いが伝わってくる。

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    2026年08月22日
  • まぶた

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    短編集。小川洋子氏ってこんなの書くんだと思ってびっくり。普通の話だなと読んでいたら突然、くる。エッてなってそのまま終わったりとかね。バックストローク、秀逸すぎる。今後も忘れられないんだろうな。

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    2026年08月22日
  • 人質の朗読会

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    とある場所で人質となってしまい、偶然その場に居合わせた人たちとの不安で退屈な監禁生活の中で、粛々と開かれた朗読会で語られた物語。特に目立ったところもなく、平凡な、どちらかというと地味な生活を送ってきた人々のお話。派手なところがなく、日常のワンシーンが静かに語られていて心地よい。実際にこのような朗読会があったら、ターニングポイントや不思議な体験、1番嬉しかったこと、悲しかったことなど、ドギツく色を加えたものを話してしまう気がする。それをせずに語れるのは、ただ黙ってどんな内容にも静かに耳を傾けてくれる優しい人たちの中にいるという安心感がなければならない。現実では、そのような人たちや環境にいられる事

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    2026年08月22日
  • 妊娠カレンダー

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    掴みどころのなさが夢に似てるけど、
    狭いところの描写が深すぎて一生覚めない気がするので、本でよかった。

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    2026年08月21日
  • 博士の愛した数式

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    温かい気持ちになる本だった。
    記憶をとどめておくことができない博士と主人公とその子供の愛情が感じられる日々。

    数学は学校でなんとなくやっていただけで、当時は数や式の持つ美しさや哲学的な感覚には全く気が付かなかった。必ずそうなる法則がある、神の手帳。そんな魅力があるんだと思うと数に興味が湧いてきた。
    博士の書いたオイラーの公式。
    その意図が今の私には残念ながらよくわからなかったけど、もっと数のことがわかるようになればわかるのかな...

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    2026年08月21日
  • 人質の朗読会

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    物語1つ1つはそこまでドラマチックという訳ではない。
    ただ、これが語られた状況や顛末を考えると、物語の深みは増す。
    物語は特別な人にしかない訳ではない。
    物語は誰のなかにもある。

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    2026年08月21日
  • ことり

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    ネタバレ

    コミュニケーションについてや、ケアについてを考えさせられる。それから、愛ってなんだろう、と考えさせられる。
    他者と関わるとはそもそも何をすることなのかを、静かな形で書いた小説だと思う。


    相手が自分には完全には分からない形のまま存在することを許し、それでも注意を向け続けること。
    他者との関わりは、本来そこから始まるはずなのに、会話や共感、社会的役割、利益を求められることがある。そしていつからか、要求が発生し、ケアと支配が境界不明瞭に立ち現れる。

    「ことり」は「愛の話」ではあるとしても、愛が孤独を救う話ではない。愛するからこそ相手へ声を届けようとし、愛するからこそ届いたと信じたくなり、そして

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    2026年08月21日
  • 海

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    小川洋子らしい、日常や少し変わった日常の繰り返しの中の不思議さ美しさが伝わった。
    ウィーンの琴子さんの話が好きだなぁ

    あとがきに書かれていた、小説では職業があいまいな方がその人自身が引き立つ、という言葉が印象に残った。

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    2026年08月19日
  • 博士の愛した数式

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    数学と野球が結ぶ、「私」と息子と数学博士の愛の物語。「私」ベースで書かれる心情の変化が、詳細には書かれないが絶妙に伝わってきてとても読みやすかった。

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    2026年08月19日
  • 密やかな結晶 新装版

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    ネタバレ

    人々がひとつずつ記憶を失っていく架空の島の物語。あえて時代や土地、人種をぼかして、どんな人の記憶のはしにも引っかかる部分があるように描いているような気がする。恐らくその描き方によって、読む人に様々な受け取り方をゆるし、それぞれ違ったことを想起させる意図があると思うが、解説でもあったようにわたしもナチスによるホロコーストを思い浮かべた。無慈悲な為政者によって、当たり前の日常から奪われていき、そして自分自身の肉体、命、人としての尊厳を奪われていく。おじいさんは為政者により無惨にすべてを奪われる前に亡くなったが、それに対する「わたし」の思いは、つまりはそういうことだろう…R氏は、運良くホロコーストか

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    2026年08月17日
  • 博士の愛した数式

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    日常が、ある博士との出会いに変化する。
    人は1人ではない
    出会いには意味があると思わせてくれる
    少し寂しさもあり暖かさもある話

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    2026年08月17日
  • 博士の愛した数式

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    胸がきゅっとなる瞬間が何度もあった。

    博士にとってルートや、家政婦(君)と
    過ごす時間がどれだけ愛しかったか。

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    2026年08月16日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

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    不思議でちょっと不気味な短編集。
    『パラソルチョコレート』が面白かった。
    もし裏側の人が居るとしたら、自分の裏側の人間は誰なんだろう…。

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    2026年08月16日
  • 博士の愛した数式

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    高校で習ったはずの虚数iや自然対数の底eを完全に忘れていたので本を読み終わったあと、Geminiで調べてみた。何故かこの2つだけはちゃんと知っておきたいという気持ちになった。どちらもその解説になるほどと思いその存在意義みたいなものが理解できた。この本を読まなかったら調べ直すことも無かったかもしれないが、知ったからといってこの先何かに役立つことも無いかも知れない。でも知れて良かった。

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    2026年08月12日
  • 博士の愛した数式

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    登場人物達が各々、愛情をもって相手(特に博士)のことを考えながら行動している様子を見ていると、読み手の自分も優しい気持ちになると同時に、私だったら何て返答するだろう、どう行動するだろう、と考えさせられた。
    正直、数式の話しは理解しきれないものが多かったが、日常で人々はそれぞれ異なる軸を持って生きているのだと改めて感じた。

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    2026年08月12日
  • 劇場という名の星座

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    現在休館している帝国劇場への作者からの真摯なラブレターのような短編集でした。とても良かった。

    劇場に勤めるスタッフたちや観客にスポットを当て、さまざまな角度から劇場と行われる演劇の素晴らしさとかけがえのなさを謳いあげる。劇場の中で完璧に完結するからこそ、現実のすべてを放り投げて没頭できるあの時間の本来の良さを、改めて感じることができました。

    演劇は自分にとっても十年来の趣味ですが、昨今は色々と心の荒む事情を感じて足が遠のきがちだったのですが、あらためて演劇の本来持つ魅力を教えてもらった感覚がしました。

    短編には実在はしない職業や幽霊なんかもするりと作品に登場しているのですが、それが作者の

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    2026年08月12日
  • 猫を抱いて象と泳ぐ

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    ネタバレ

    カバーの文章に惹かれて購入
    どんな話かもわからずに読んでみましたが良かった
    唇にコンプレックスを抱えた少年がチェスと出会い
    チェスを通していろんな人に出会っていく
    暖かいし、切ない

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    2026年08月11日
  • 博士の愛した数式

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    なんだかんだ読んだことなくてやっと。記憶は80分と儚い時間しか続かないけど、3人の関係性は続いていて素敵だった。ルートとお母さんにとっては記憶に残り続ける博士との思い出。

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    2026年08月09日
  • 博士の愛した数式

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    面白かった。人は誰かの記憶に残る限りは生きていく、とはよく言うが、誰の記憶に残らなかったとしても、あるいは記憶を保てなくなったといても関係を結んでいくことができる。真理を語る人が、次の時間を歩いていく

    数学によらず学問をする人が共通して語るのは彼らがなにかを発見しているのでなくはじめからそこにあるものを一つずつ明らかにしていく、ベールに覆われているものをめくっていくという行為であるということ。
    それは学問だけではない

    記憶というかたちで「残らない」という前提自体が覆され、私と私以外、全てははじめからそこにあったのだと

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    2026年08月08日