小川洋子のレビュー一覧
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心と響き合う読書案内 (PHP新書)
(和書) 2009年09月19日 08:28
小川洋子さんがラジオ番組で本を紹介ものをエッセイ風にまとめたものです。
50冊ほどの本が取り上げられています。
このうち私が読んでいるもの、知識があるものを羅列してみました。
教科書的な作品。
「山月記」中島敦
「羅生門」芥川龍之介
「檸檬」梶井基次郎
「こころ」夏目漱石
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
「走れメロス」太宰治
「たけくらべ」樋口一葉
古典文学。
「おくのほそ道」松尾芭蕉
「万葉集」
「枕草子」清少納言
現代作家の作品。
「蛇を踏む」川上弘美
「窓ぎわのトッ -
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一冊の本を読んで、この人の書いた本をもう一度読み返したい、それもすべて、なんて思える小説家は少ないのではないだろうか。やっぱり好きだなぁ、ぐらいで本を閉じることはあっても、そうそうこのかんじ、もっと味わっていたいのにもう終わってしまったものだから、別のあの世界にも飛び込みたい、と思えるような。小川洋子は自分にとってそういう小説家だ。
そもそも、わたしは好きな小説家のエッセイを読むことがほとんどない。好きではないのだ。エッセイストで小説も好き、ならばあるのだけれど、好きな小説家のエッセイを読むと、だいたいがっかりしてしまう。そして、ああこの人の書いた小説が読みたいのに、と思うのだ。だから、 -
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家族が買ってリビングに置いていたのを手に取った。隠れ家の詳しい絵と、多くの写真に目を取られ、そのまま座り込んで読み通した。
「私の望みは、死んでからもなお生きつづけること!」
そんな言葉があったのか。なんと。
「アンネの日記」は、アンネと同じ年くらいに読んだっきり、細かい内容などほとんど覚えていない。小川さんは、年齢とともに読み方が変わってくるという。
昔読んだ時には、ペーターとの恋心が最も心に残った記憶があるから、やはり、若い時ならではの読み方だったんだろうと思う。
小川さんは、「物語」の力が、生きる力となったと分析している。日記が「物語」となること。それが、隠れ家に2年も閉じ込められ -
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家政婦をしていてみんなから嫌だと言われている数学博士の家に派遣される事に。博士は80分で記憶がなくなってしまう病気で物事を忘れない為に身体中にメモを貼っていた。そして人見知りな為数字の話題で会話をするような人だった。ある日家政婦である私に息子がいるということが分かり、1人で留守番をさせていると知り激怒した。幼い子供を1人にしてはいけない大切にしないとという考えからだ。次の日から息子は学校終わり母の職場である博士の家に来る事に。息子のことをルートと名づけ数学を教えたりして仲良くしていた。共通点の阪神ファンという所でも仲良くなり、野球を見に行くという事にりその日帰りの人混みが苦手な博士は風邪を引き
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小川洋子さんの小説はいつも大切な気付きをくれる。
人質となった8人。死と隣り合わせ、このひっそりとした空間で、自分の人生の片隅にそっと残っている記憶を共有し合う。
どのお話も、目頭が熱くなりました。
子供の頃の記憶だったり、袖触れ合うも…くらいのちょっとしたご縁で知り合うおじいさんやおばあさんとのお話だったり。
特別なドラマではない、日常の中に、愛おしい世界がきっとある。私も探したくなるし、きっと探せそうな気がする。そのヒントはもう心の中にある。そう思わせてくれるような作品。
今を真面目に生きる全ての人に寄り添ってくれる温かい作品です。
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ナツイチで購入したもの。「舞台」をテーマにした連作短編集です。一口に舞台といっても単に演じる側と観る側というだけでなく、演じられる場所も演じる目的も観ることの意味もさまざま。独特というか奇妙な話が多いのは流石の小川洋子節といった感じですが、なんというか舞台というものと小川洋子さんの世界観はしっくりきすぎるぐらいに合ってるんですね。他の世界から切り離されたような箱庭的な空気感は演劇的でもありますし、身体性を意識させるような登場人物の造形も演技や演出と相性の良い部分だと感じます。近年小川さん自身が観劇に凝っていらっしゃるということで今後の作品にも「舞台」のモチーフがどう関わってくるか楽しみです。
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ネタバレ博士のルートに対する愛情に感動。
それを当たり前と思わずいつも感謝しているルートの優しさにも感動。
幸せな三人の交流も、終わりが来るんだなという予感が切ない。
博士の背中、不器用な表現、子どもに対する優しさ、江夏のカードを胸にあてる仕草、ルートを抱きしめようと腕を上げる仕草、ルートの誕生日を一生懸命覚えようとする仕草、などなど想像すると胸がキュッとなる。
博士が残した数式は、いったい何の意味があったのか?
永遠に愛するNは誰?
博士が子どもをこんなにも愛する理由は?
色々、わからないままのところもあるけど、それは自分なりに考えてほしかったのか。
最後まで博士の全てを知れなかったのは、主人公と同 -
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ネタバレ8つの短編。この物語に出てくる人たちは、
ひとりぼっちの小さい背中とか、役への未練とか、
死骸の蒐集とか、ベッドの下の地層とか、
寂しそうというか可哀そうなふうに、
側からは見えるけど、みんな思うままに世界を作って
その中で一番幸せに生きていて、だからこそ
そこで生まれる秘密の交流が、どれも輝いてると思う。
幻覚みたいなものも、よく出てくるなあと思った。
・指紋のついた羽
縫製工場で働く縫い子さんと、
向かいの金属加工工場の物置きで、ひとり遊ぶ少女。
バレエの演目『ラ・シルフィード』を二人で観る。
少女は、そこで舞い踊る真っ白い妖精たちに惹かれた。
妖精から手紙の返事がこないと落ち込む少 -
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【小川洋子さんの作家への原点となった『アンネの日記』への熱い思い】
世界記憶遺産に登録されている『アンネの日記』。
残念ながら私は未読だったのですが、小川洋子さんがその魅力をどう読み解くのかに惹かれて、この解説本を手に取りました。
「アンネの日記」と聞くと、どうしても戦争や迫害の暗く悲しいイメージが先行してしまいます。
しかし、本書に溢れているのは、これでもか!というくらいの小川さんの深い「アンネへの愛」。
描かれているのは、ただの悲劇の記録
ではありません。
隠れ家での息が詰まるような潜伏生活、思春期ならではの心の葛藤、そして瑞々しい初恋……。過酷な状況下でも、ユーモアと卓越した文章力 -
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10篇の短編が交錯しながら物語を構成していて、摩訶不思議かつ時系列も不明確ながら、ノスタルジックな光景が思い浮かぶ。
舞台は『最果てアーケード』と名付けられた、昔ながらの寂れた雰囲気の小さなアーケードだ。
ある日アーケード近くの映画館が火元になった大火事に見舞われ、周辺は類焼したのだが、この古めかしいアーケードだけは何故か延焼を免れ、以前の姿のままで店は営業を続けることができた。
商店街の大家を父に持つ少女がこの小説の主人公だ。
父親は大火災の際に焼死し、幼い少女と若い愛犬べべが残されたのだが、各店主たちは少女とべべには温かく接してくれていた。
少女と相棒のべべは、店で購入した商品をお客様の