小川洋子のレビュー一覧

  • 犬のしっぽを撫でながら

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    エッセイ集。数学のこと、アンネ・フランクのこと、犬のこと、阪神タイガースのこと、そして小説を書くということについて述べられています。小説に対する真摯な姿勢が胸を打ちます。読むこちら側も背筋が伸びる思いです。しかしかと言って堅苦しくないのは、作者の持つ人柄と清楚な文章のおかげでしょうか。やはり小説を読むというのは、この上ない贅沢な悦びなのですよ。

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    2010年08月17日
  • 博士の愛した数式

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    よかった!!ずっと気なっていたものの小説やビデオは時間がかかると思っていたら、漫画ででていたので読んでみたら思いのほかよかったです。
    数式も本当に美しく見えてくるし。
    とにかくハッピーエンドが一番いいですね☆

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    2010年08月13日
  • アンネ・フランクの記憶

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    「アンネの日記」には感傷的な少女のアンソロジーというイメージがあり、実は読んだことがない。でも最近出た≪完全版≫をぜひ読みたくなった。いまだ読んだことのない私にも、圧倒的なパワーでアンネ・フランクの記憶をイメージさせる小川洋子さんの手腕は、凄いと思う。

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    2010年08月12日
  • 犬のしっぽを撫でながら

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    ゆっくりとした本が読みたくなってチョイスしました。
    ずっと積読していたのですが。

    アンネフランクにまつわるエッセイは
    『アンネ・フランクの記憶』が蘇ってきて
    涙腺がゆるみました。
    とにかく静かで、壊れ物を扱うように
    大切なものを取り出してくれるような文章であって、
    その文体と相まって「失われたもの」が描かれるので、
    どんな文章でも読んだ後に失くしたものを思って
    泣きたくなります。

    確か『アンネフランクの記憶』を読んだのは
    大学4年の夏、恐山に行く最中で、
    大湊線で…というところまで、こと細かに思いだせます。
    緑なすススキ畑と海の中をひたすら電車が進んでいったなあという
    時間とか情景とか、不思議な気持ちとかまでも含めてです。
    作者も文中で読書の減少を嘆かれていますが、
    読書の記憶というのは、自分の状況や場所の記憶とも相まる、
    得難いものであるのになあと思います。
    ただ、それが携帯ゲームでもいっかな同じといえば
    同じ気もしますけれど。
    ○○旅行中に○○ダンジョン攻略したなあとか。
    どうなんだろう…

    ラブのお話はコミカルで面白かったですね^^

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    2010年04月30日
  • 妖精が舞い下りる夜

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    小説家のエッセイはその人の小説に対する想いが伝わり面白い。小川洋子の小説を書くという行為に対しての真摯な想いをひしと感じました。芥川賞の候補に選ばれてから、実際に受賞するまでのエピソードが面白いです。また阪神タイガースファンである筆者の「阪神カレンダー」に、小説とは別の側面を見ることが出来ました。

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    2010年03月26日
  • 犬のしっぽを撫でながら

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    この人の書く、文章の表わすもののうつくしさには毎回頭が下がります。
    日常の何気ない一瞬を、ほんとうにうつくしくうつくしく表現してあって、うつくしすぎて読みながら何度も涙ぐんでしまいました。
    次は小説を読みたいです。

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    2010年02月07日
  • 犬のしっぽを撫でながら

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    本や雑誌の山をずっと見て見ぬふりをしている。という一文を小川洋子は、「増殖する乱雑さを、見ないことによって許容する能力は、人よりずっとすぐれている自信がある。」なんて表現する。

    言葉をつなぎ合わせる能力、その表現力は圧倒的。彼女は言葉の魔法使いだ。

    温かく美しい言葉たちがここにある。

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    2010年01月20日
  • 心と響き合う読書案内

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    心と響き合う読書案内 (PHP新書)
    (和書) 2009年09月19日 08:28
    小川洋子さんがラジオ番組で本を紹介ものをエッセイ風にまとめたものです。
    50冊ほどの本が取り上げられています。
    このうち私が読んでいるもの、知識があるものを羅列してみました。

    教科書的な作品。
    「山月記」中島敦
    「羅生門」芥川龍之介
    「檸檬」梶井基次郎
    「こころ」夏目漱石
    「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
    「走れメロス」太宰治
    「たけくらべ」樋口一葉

    古典文学。
    「おくのほそ道」松尾芭蕉
    「万葉集」
    「枕草子」清少納言

    現代作家の作品。
    「蛇を踏む」川上弘美
    「窓ぎわのトットちゃん」黒柳徹子
    「流れる星は生きている」藤原てい
    「風の歌を聴け」村上春樹
    「死の棘」島尾敏雄
    「思い出トランプ」向田邦子
    「100万回生きたねこ」佐野洋子

    翻訳文学。
    「秘密の花園」バーネット
    「変身」カフカ
    「モモ」ミヒャエル・エンデ
    「はつ恋」ツルゲーネフ
    「昆虫記」ファーブル
    「アンネの日記」アンネ・フランク
    「悲しみよこんにちは」フランソワーズ・サガン
    「星の王子さま」サン・テグジュペリ
    「賢者の贈りもの」O・ヘンリ
    「車輪の下」ヘッセ
    「夜と霧」V・E・フランクル
    「チョコレート工場の秘密」ロアルド・ダール

    小川洋子さんが親しんできた本が取り上げられていますが、一般的にこんな本を読んで欲しいという意図で選定されているようです。
    高校生や大学生に薦める本として良いものばかりが取りあげられています。
    教科書に出てくるような作品も多数収録されています。
    翻訳文学が多いと思いました。
    小川洋子さんが翻訳文学を読むことで、作品の世界を広げ、小川さんの作品が外国語に翻訳されているのもさもありなんと思いました。

    わたしが読みたい本、読み直したい本もたくさんありました。

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    2009年10月04日
  • 心と響き合う読書案内

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    2009.07.13. とても良質な読書案内。読みたい本がどんどん増えること間違いなし、でした。好きな人の好きな本を追いかけることに、幸せを感じるので。読んでみての合う・合わないは横に置いといて。

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    2010年03月20日
  • 心と響き合う読書案内

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    FMラジオ番組の書籍化とのこと。春夏秋冬の本の案内と巻末に放送時のBGM掲載。小川さん独特の読み方、感性がステキ。これを読むと名作にも手が出そう。20090526

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    2009年10月04日
  • 犬のしっぽを撫でながら

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     一冊の本を読んで、この人の書いた本をもう一度読み返したい、それもすべて、なんて思える小説家は少ないのではないだろうか。やっぱり好きだなぁ、ぐらいで本を閉じることはあっても、そうそうこのかんじ、もっと味わっていたいのにもう終わってしまったものだから、別のあの世界にも飛び込みたい、と思えるような。小川洋子は自分にとってそういう小説家だ。

     そもそも、わたしは好きな小説家のエッセイを読むことがほとんどない。好きではないのだ。エッセイストで小説も好き、ならばあるのだけれど、好きな小説家のエッセイを読むと、だいたいがっかりしてしまう。そして、ああこの人の書いた小説が読みたいのに、と思うのだ。だから、小説家は小説を書く才能の持ち主であって、エッセイを書く才能の持ち主ではないのだ、それを知れ、といいたくなる。しかし、小川洋子はそういう思いに駆られないほぼ唯一の作家である。書くこと、アンネ日記をめぐる旅のその後、そして日々のつれづれが書かれたこのエッセイも、やはりそうだった。小説を読んだときと同じような充足感があり、ああ、これこれ、と思うことができた。

     その理由は、おそらく小川洋子が小説と同じ真摯な語り口調で、しかも自分を誇示しない書き方をしているせいだろう。日常が何かの記憶や想像と結びついていて、しかもそれはまるで彼女の描き出す小説と同じような世界観で目の前によみがえるのだ。わたしはこう考えている、わたしはこんな人物ですよ、とまるで自分の日常や考えがいかに特別であるかを誇張することはない。たぶん、小川洋子という作家は、日常的に彼女が描き出すようなファンタジーの中を生きているのだろう。全身小説家、という映画があったけれど、小川洋子はその言葉がふさわしい小説家なのだ。(夢)

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    2009年10月07日
  • 博士の愛した数式

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    BE LOVEで連載されてて読んでました。原作:小野洋子、絵:くりた陸
    記憶が80分しか持たない博士と家政婦、そしてその息子がほのぼのと描かれています。
    また数学の美しさが溢れてます。

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    2009年10月04日
  • 博士の愛した数式

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    記憶が80分しか持たない博士と、彼を支える家政婦の「私」、そして息子の「ルート」。本作は、限られた時間の中で紡がれる、お互いを思いやる心温まる物語でした。一見交わらないように思える「数学」の美しさ、「野球」がもたらす熱気、そしてそれらを包み込む「文学」という要素が上手く成立しているのが凄い。切なくもどこか救いがあり、読み終えたあとも胸の奥に優しい余韻が残り続ける、とても美しい作品でした。

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    2026年10月25日
  • 小川洋子が読みとく『アンネの日記』 NHK「100分de名著」ブックス編

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    気になりつつもまだ読んだことのないこの本。改めて読むべき本だと悟る。今だから受け取れるものがありそうだ

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    2026年10月24日
  • ミーナの行進

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    とても温かいそしておとぎばなしのようなお話でした。
    芦屋といえば、大きなお金持ちのお屋敷がたくさん並んでいる
    そんなお屋敷をイメージし想像しながら読みました。

    身体が弱くて病気がちな
    かわいいミーナと事情があって預けられた朋子の二人の可愛らしい日常
    それから、いろいろ大人の事情があっても、余計なことを言わず荒立てず、静かに温かく暮らす大人たち
    そして、カバのポチ子
    みんなが穏やかに過ごす日常に
    癒され
    ぽち子の身体に乗って小林さんの付き添いのなか登校する
    ミーナの姿が目に浮かぶようで
    しあわせな気持ちになりました。

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    2026年10月23日
  • 最果てアーケード

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    どの話も心に沁みた。
    みんな少し変わっているけど、それぞれの世界を大切にしている。
    ずっと夢の中にいるような不思議な世界観で、良かった。

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    2026年10月22日
  • 孤独をのぞき込む 秘密の読書会

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     小説家と臨床心理士による本をめぐる対話集。本は「孤独」が息づく6冊。日頃から「孤独」を見つめ物語を紡ぐ小川洋子さんと、他者の「孤独」に心を寄せる東畑開人さん。「孤独」は自ずと2人の接点となり、対話の切り口になったものと推察します。

     東畑さんは2人の対談を、「孤独」の言語を習得するための、小川さんからの個人レッスンと語っています。「孤独」が有害で、人とのつながりが必須のように扱われる生きづらい世の中です。本書では、むしろ一人になることの大切さを説いています。

     ブク友の皆さんは、一人になって本を読み、良質な「孤独」を過ごしていますよね。読書で自分に向き合って内なる世界を耕すことが、自分の背骨を鍛えることにつながるのでしょう。「孤独」にはケアが必要なものと尊重されるべきものがあり、決してネガティブな側面だけではないのだと、本書を通して改めて知ることができました。

     取り上げられた作品は、以下の6冊
    ・『耳に棲むもの』(小川洋子)
    ・『ガラスの動物園』(テネシー・ウィリアムズ)
    ・『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)
    ・『ミリアム』(トルーマン・カポーティ)
    ・『螢』(村上春樹)
    ・『カウンセリングとは何か』(東畑開人)

     現代文学、戯曲、児童文学、短編など多様な選書でしたが、ブックガイドの側面以上に、物語に潜む「孤独」を文学とカウンセリングの視点から紐解き、どう捉えるか示唆に富む対談でした。最終的に「孤独」の育て方に収束していく構成が見事です。
     ハウツー本ではありませんが、「孤独」への向き合い方に新たな気づきが得られると思います。


     ※小川さんは、最近の風潮を次のように憂いていました。読書会の在り方へのヒントになるかも…。
     物語を他者と語り合うことに結論はありません。明確な成果を求めないまま互いの心がさ迷います。このあいまいな揺らぎに耐えるだけの辛抱強さが、失われつつあるのかもしれません。今の人は一人になることの難しさに直面しているような気がします。

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    2026年10月22日
  • 博士の愛した数式

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    博士はルートにとっておじいちゃんで、家政婦の私は娘、そして物理的な距離はあっても心の距離はない元恋人未亡人。記憶はなくても、心でつながれることを教えてくれた大きな温かな物語。
    一つの才能に秀でるも世の中から変わった人扱いされる人、凡人、素直な子供、ひたむきな女性。皆いい人で良かった。最後、未亡人と私が談笑するところは、こちらもジーンと来た。
    一方、ルートがスレた意地悪なガキだったらどうだったろう、と下品な想像をする私はひねくれてるかなぁ…
    ちょうど2026年リーグ優勝した阪神がクライマックスシリーズで4連敗し転げ落ちた時に読み、この物語でも阪神が6連敗したのと重なった。
    頑張れ阪神、ファンちゃうけど。

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    2026年10月24日
  • 小川洋子が読みとく『アンネの日記』 NHK「100分de名著」ブックス編

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    閉鎖的な隠れ家生活の中で綴られたアンネの日記。ユーモアたっぷり、時に辛辣で飾らない等身大の言葉は、世界中の読者の胸に響く。
    小川洋子さんの解説が分かりやすく、より一層興味が湧いてきた!まだ日記自体未読なので、これを機に読みたいなと思う。

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    2026年10月18日
  • サイレントシンガー

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    またも、ものすごい独特な世界観。
    これまた静かな、とても静かな物語。
    外で働いてみたり、恋人ができたり、急に人が亡くなったり、羊が逃げ出したり、いろんなイレギュラーもありながら、それでもとても静かに、平穏に、ただ粛々と淡々と、実直に生きる。
    世の中は、声や情報、音が多すぎて、望んでないのに入り込んできて、考えさせなくする。そんな世界へのアイロニーか、沈黙のなかにある穏やかや強さを描いてのかな。
    禅の世界感や、自然界の木や水、動物の生き方に近い感覚なのかも。

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    2026年10月18日