小川洋子のレビュー一覧
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ときどき私にとって理解と想像がむずかしい場面もありましたが、文章ひとつひとつが繊細で美しく、小川洋子さんの描く世界観に引き込まれ、時が静まりかえったかのように読んでいました。Posted by ブクログ
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安定の小川洋子さん。読み終わったあとでも、印象に残ったシーンが絵画のように残る感じがすごく好き!
物語全体は切ない、重い雰囲気だが不思議と嫌な気持ちにはならずに最後まで読める。Posted by ブクログ -
人生の中で誰しもひとつは持つ大事な出来事、自分を変えた出来事を朗読していくもの。人質たちの置かれている状況自体はそこまで関係がないように感じて、実はお互いがそれを共有するという意味で重要となり悲しいような美しいようなそんな作品だった。Posted by ブクログ
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すごく引き込まれる魅力的な作品だった。文章は淡々としてるのに頭の中で情景が浮かんできて、気づいたらこの世界観にどっぷり浸かってた(私の語彙力ではこの作品の良さをうまく表現できない泣)リトルアリョーヒンの人生、きっと幸せだったと思いたい...Posted by ブクログ
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著者ならではの閉ざされた空間の話。
不気味さと美しさが同居する不思議な世界。
壁の中で閉ざされたまま生きるか、未知の世界へ飛び出すのか。
兄弟とママの幸せの形って何だろうと考えながら読み進める。
散髪の場面、兄弟3人の容姿の描写に少し驚く。Posted by ブクログ -
芥川賞受賞の表題作ほか、3編の短編集。
どの作品もなんとも言えないざわざわとした気持ちが残る。
うまく言語化できないけれど、
読み終わっても気になって気になって仕方がない。
読み解けた自信はないけれど、
静謐な雰囲気が好きで、他の小川洋子さんの作品を読んでみたくなった。Posted by ブクログ -
本屋大賞「博士の愛した数式」受賞作家さんは幼少頃から工場オタクだったらしい東大阪女性が活躍細穴グリコピア神戸、競技用ボート製作、保育園で大活躍サンポカー、理科化学実験ガラス北星鉛筆6つの工場のものづくりへの想いをわかりやすく
Posted by ブクログ -
文章が美しい
静かで穏やかで心の中にすっと沁み込んでくる
内容は想像していたものと違ったけど豊かな表現のおかげでスイスイ読めた
老いることへの恐怖と寡黙でいることの美しさを学んだ
最後は衝撃だった
リトルアリョーヒンとミイラの手紙、泣ける
ひと単語書くのに何日も費やすって愛だなあPosted by ブクログ -
何かが少しずつ消滅していく島。
何かが消滅するとそれにまつわる記憶も薄れていき、心もだんだんと衰弱していく。
最初は些細なものから消滅していき、だんだんと大事なものが消えていく。
秘密警察が出てくるたびにドキドキした。
なんとかうまく乗り切ってくれと心の中で願うくらい、物語に入り込んでしまった。
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