小川洋子のレビュー一覧
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小川洋子さんの小説を読むのは、「薬指の標本」「猫を抱いて象と泳ぐ」「妊娠カレンダー」に引き続き、四作目です。
見栄えのするスイーツを食べたことがあるでしょうか。全く違った要素を組み合わせてみたり、バーナーで表面を焙ってキャラメリゼしてみたり。中には、綿菓子を盛った上にソースをかけて溶かすようなものも、世の中にはあるそうです。
本作『琥珀のまたたき』では、そんな全く違った側面を組み合わせた、“一味違う物語”が楽しめます。シリアスとファンタジー、ポップとダーク、光と影が織りなす、「美しくてキラキラしているのに、ちょっと油断をしたら怪我をするオモチャ」のような味わい。
夫と別れたママ。彼女 -
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ネタバレ小川洋子さんの文章がとにかく美しいと感じます。
独特の世界観のため、読み手も想像力が必要ですが、文章の海を漂うような心地よさがあります。
著者の作品は「博士の愛した数式」をかなり前に読んで、これが2冊目ですが、素晴らしい作家さんと再認識しました。
チェスってこんなにも深く、その人の生き様までも表現するゲームなのだと初めて知りました。
(もしかして将棋や囲碁もそうなの?)
通勤時間にいつも読書をするのですが、
最初から美しい文章に引き込まれて、
これは満員電車などではなく
家で猫を撫でながら読みたい
と思いました。
しかし、少年がリトルアリョーヒンとして深海クラブでチェスをさすようになってか -
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「約束された移動」「ダイアナとバーバラ」「元迷子係の黒目」「寄生」「黒子羊はどこへ」「巨人の接待」“移動する”物語、六篇。
ここに収められている作品に登場する老人たちの、穏やかな立ち居振る舞い、言葉づかい、仕事ぶり、そして、熱帯魚、子羊、小鳥、子供たちとのふれあい、そのどれもすべてが美しい。
それらは、人目につかず、ひっそりとした佇まいなのだけれど、普通と違ってどこかずれてしまっている、その哀しさがまた美しいと思える。
一旦この物語に足を踏み入れてしまうと、読み終わるのがもったいないとさえ思ってしまう。
濃密で不思議な魅力のある、独特な世界。 -
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ネタバレ「この世界では、し、ではじまる物事が一番多いの。し、が世界の多くの部分を背負ってるの。」という台詞で、死を連想して不思議な気持ちになった。生という漢字はたくさんの読み方があるが、死は1つしか読み方がないという話は有名だ。
どの短編にも切なさがあり、それらも日常として、アーケードに吸収されていく。特に父を、よりにもよって約束していた映画館で、火事で失ってしまうのは辛すぎる。ラストは不思議な終わり方だった。父の元に行くといいながら、雄ライオンのノブの暗闇に入っていく。その頃、人さらいの時計も止まっている。父と、アーケード、それらの思い出から一歩踏み出す。 -
Posted by ブクログ
生まれた時から、言葉が当たり前にある環境だから、言葉ですべての物事を定義してしまうこと自体の意味や、不可解さについて考えたことなかったな
言葉遣いなど、言葉に達者な人でありたいなあとは思っていたけれど、そのマイナス面についてもあるのね、やっぱり物事って全て両面性がある。。当たり前って危険ね
普段よく人間で(笑)話題になる恋愛、結婚、親子関係その他、人間も動物の一種と考えるとなんだか単純化された
今は特に戦争について考えさせられることが多いから、争いのテーマの部分も納得しながら読みました
共存、想像力は私にとって永遠のテーマ!
戦争が存在する理由:言葉 死者 共感性 (トーテム 農耕社会 -
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