小川洋子のレビュー一覧

  • ボタンちゃん

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    ボタンちゃんとボタンホールちゃんの笑顔見れただけで幸せな気分になった。

    なんて優しい視点で書かれた絵本なんだろう*

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    2016年09月29日
  • ボタンちゃん

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    低学年の課題図書を見ていたら、小川洋子さんの絵本が!小川洋子さんの小説が好きだけど、知らなかった…初の絵本。
    ということで、娘のためにというより自分のために即買いした絵本。

    娘に読んで聞かせてたら、最後の方でウルウルきてしまい、あやうく泣きながら読むところだった。

    小川洋子さんらしいストーリー。
    忘れ去られたもの、見捨てられたもの、収集、なんだか物悲しい気持ち、そういうモチーフ。
    うまーくまとめられている。
    そして、ちょっとした正直さ、冷静なユーモア(“ほんの少し忘れていました” )

    子供が読むのと、母親になって読むのと感想が変わってくるだろう。
    子供が大きくなるまで保管しておきたい。親

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    2016年07月23日
  • 偶然の祝福

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    ネタバレ

    ああ、エッセイかと思って読んでいたから!
    すごいハラハラしちゃって。
    いまも、ほんとはエッセイ?とちょっと思ってる。
    作品と現実の境界線をいい意味で曖昧にしちゃったすごい作品だ。

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    2016年08月21日
  • 博士の本棚

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    ネタバレ

    『博士とは誰か』

    小説を書き始めてから、あまり小説を読まなくなった。エッセイや写真集に物語を探している。

    私は今毎日コツコツと小説を読んでいる。その中の物語にどっぷりと使っている。

    世界に魅せられているのは、同じ。内側の世界と閉じる世界。

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    2016年06月23日
  • ボタンちゃん

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     平積みの課題図書を見ていて見つけました。今年の小学1,2年生の課題図書です。
     あの、小川洋子さんが絵本を?!
     「妊娠カレンダー」しか読んだことありませんが、妊婦の姉に対する、妹の毒を隠し持った視点に驚愕したのを思い出しました。
     そんな人が絵本・・・!
     興味本位で開いてみると・・・。
     引き込まれました。やはり、独特の視点。
     忘れ去られた、幼いころの持ち物たち。でも、それらがあったからこそ、成長したその子がいる。そして、いつか今の持ち物もその子の成長とともに過去のものとなる。寂しさもあるけれど、でも、忘れ去られることこそ誇り。
     記憶にすら残らない時代との訣別。忘れられたものたちが集

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    2016年06月11日
  • ボタンちゃん

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    赤ちゃんのもちもののような、やさしい絵本。
    絵本でも、やっぱり小川洋子さんらしい丁寧な文体だと思った。

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    2016年05月04日
  • 博士の愛した数式

    Ikm

    購入済み

    絵が綺麗

    小説は未読ですが、フンワカした絵が魅力です。
    お話はチョット悲しいですが、その分引き込まれました。

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    2016年04月19日
  • ボタンちゃん

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    第62回青少年読書感想文全国コンクール課題図書。懐かし思い出が蘇ってくるような物語です。自分の子供たちの成長の時の流れを感じながら読みました。忘れ去られてしまった物の小さな声。そこに目一杯詰まっている思い出。優しい絵と文章で綴られています。

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    2016年04月13日
  • ボタンちゃん

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    細かいレースのついた丸襟のブラウス。
    その一番上についているまぁるいボタン。
    表紙の絵を見たとたん、あまりの可愛らしさに本を抱きしめたくなりました。
    小川洋子さん初の童話。
    だけれど、失われて戻ることのない幸せだった時間や
    失われることのない大切な思い出の記憶、
    書かれていることの根底に流れているものは
    大人の本と同じこと。
    子どもの頃にこの本と出会える子たちがうらやましいです。
    物語と同じくらい絵が素敵。
    何度も繰り返し手にとって読みたくなる本でした。

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    2016年01月22日
  • いつも彼らはどこかに

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    一話目の『帯同馬』とてもよかった。

    飛行機や列車を使って、遠くに行くことの恐怖。
    このまま帰れないのではないか、
    自分の部屋に戻ることはもうないのではないか、
    そんな感情がとても共感できる。
    飛行機に乗るときは、一種の覚悟のようなものを携える。このまま死んでしまうかもれない、という可能性と不安に対しての。
    レースのため海外へ行くディープインパクトのストレスを減らすための帯同馬として、一緒に連れて行かれるピカレスクコート。その哀れみを感じるのは私だけかという問いかけも、心に響く。

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    2017年11月02日
  • 猫を抱いて象と泳ぐ

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    なんと情緒に富んだ物語だろうか。最後のケーブルカーとミイラのすれ違う場面と報道記事に何度も涙がこみ上げた。チェスをめぐる、この世からなき者にされていた人たち。

    お話しも人物も愛おしい。

    リトル・アリョーヒン
    おばあさん
    おじいさん

    ミイラ
    ポーン
    バスで暮らす大男
    老婆お嬢さん
    総婦長

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    2025年08月25日
  • 偶然の祝福

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    一人の女性の身に起こる、日常と非日常の間を行き来するような奇妙な出来事が時間軸がばらばらのまま織り成される。全てに通じて感じるのは、どこかひっそりとした喪失の匂い。
    捉えどころのないたおやかな空気の静謐さ、小説にしか描けない時間と空間の切り取り方、手触りに引き寄せられました。

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    2015年07月21日
  • 刺繍する少女

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    著者の作品はいくつかのジャンルに分かれると思うのですが、これは色んなタイプの話がバランスよく収録された短編集。
    ちょっと不思議な感じのもの、グロテスクで残酷なもの、きれいで悲しいもの、感動的なものなど色々。
    個人的には「地道な作業にひたすら専念する人の話」と「妄想癖があって少しヤバイ感じの人」の話が好きなのですがそういうのも入っています。

    小川洋子さんの魅力を多角度から見ることが出来る、初めての方にもおすすめの一冊。
    逆にこれを読んで好きな話が一つもなかったら、小川さんは合わないと言えるかも?

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    2015年07月20日
  • 犬のしっぽを撫でながら

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    『博士の愛した数式』の著者によるエッセイ。自身の執筆活動についてや、日常生活でのエピソード、また、アンネ・フランクへの想いもつづられている。

    どんなことにインスパイアされて作品を生みだすのか、その礎となるものは何か…作家の裏話を聞いているようで、興味深かった。筆者のこれまでの作品の誕生秘話についても言及されるので、まだ読んでいない作品も読みたくなる。筆者のあたたかい人柄が感じられる1冊。

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    2015年06月28日
  • 原稿零枚日記

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    小川洋子版、洋子in wonderland.
    赤ん坊にまつわる描写が、まるで赤ん坊のむっちりした太ももを触っているかのようにリアルで生々しく、思わず傍らの我が子を見直してしまった。

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    2015年05月11日
  • 沈黙博物館

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    幻想的な長編小説。「博士の愛した数式」以来、小川洋子の長編はあまり読んでこなかったのだけれど、すごく良かった。

    博物館技師の「僕」が訪れた幻想的な村。そこで「僕」は形見を陳列する「沈黙博物館」を作ることになる。形見を収集してきた「老婆」と、その娘だという「少女」、屋敷に代々仕えている「庭師」と「家政婦」とともに…。

    相変わらず身体の表現、触感の鋭さが際立つ。老婆の皺とそこにたまる垢、昔一部を切除された歪な耳。少女のまつ毛や指先。体のパーツ一つ一つを慈しむように丁寧に表現する。
    村の伝統や仕来り、不思議な涙祭りや、沈黙の伝道師、卵細工、森や屋敷の様子も、目の前に浮かんできそうなほど繊細。

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    2015年04月23日
  • 心と響き合う読書案内

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    ネタバレ

    好きな作家さんの一人、小川洋子さんのラジオからの
    読書案内本。ラジオ、聴きたかった。。

    まだ読んでいない本も読んだことのある本も載っていました。
    読んでいない本は読みたくなるしすでに読んでいる本は
    小川さんはこんなことを考えるんだなぁと思ったり…。

    読みたくなった本は複数あるけれど、川端康成「片腕」がダントツです。

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    2015年03月14日
  • とにかく散歩いたしましょう

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    上手い、の一言。
    元々新聞の連載だったと言うこともあり、一つ一つがほど良い長さで、シンプルな表現が多く、それでいて濃度が高い。
    日常の些細な出来事や作家活動の一環としてのあれこれ、愛犬の話。ふとした出来事を深く、でも、深過ぎて読み手が迷子になることがない程度に掘り下げて書いてくれているので、心にすんなり入り込み、心地いい。
    こうやって本を書くのだな。こうやってアイディアを紡いで行くのだなと、一作家の裏側を垣間見れた作品。作家を志す人が読むのにもいいと思う。
    本としてまとめられているので、立て続けに読んだけれど、新聞掲載と言う形は正解で、一つ一つエッセイをゆっくり味わうのに適している。
    小川さん

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    2015年04月29日
  • カラーひよことコーヒー豆

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    犬好きでタイガースの熱狂的なファン、どこにでもいそうなどちらかといえば垢抜けないおばさん。
    レジに並ぶときはもたもたして後ろの人に舌打ちされないように万全と小銭の準備をし友達と食事した後に喋りすぎたのでは?と不安になる。
    なるべく世間の端っこで生きるよう努力しながらおこがましい気持ちで小説を書いている。
    でもね小川さん、神様はあなたの小説の才能に特別な計らいをされているのですよ、多くの人が感動するカレンの歌声のようにあなたの本を読むことは私たちにとって至福の喜びなのです。
    いつか阪急電車でお会いしたらお礼を言おうと密かに思ったりしています

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    2014年10月04日
  • カラーひよことコーヒー豆

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    毎日の中でスルリと零れてしまいそうなひとコマを
    大切に丁寧に書かれたエッセイたち。

    不平不満をこぼさず、たくさんのことを
    じっと我慢して超えてこられたお料理の先生の
    謙虚な笑顔と誠実な人柄のお話。

    大好きな須賀敦子さん、堀江敏幸さん、
    柴田元幸さんの話もうれしく、
    「枕草子」に対する想いに、そうそう!と
    うれしくなったり。

    人を結びつける本の話もとても素敵だった。
    同じ本を読んでいるだけで、とても話が弾んだり
    言葉にできない深い繋がりを感じたりする。
    読書ツールでの出会いも然り。
    たかが1冊、されど。

    人との縁、結びつき、大切にすること、
    丁寧に続けていくこと、楽しむこと。
    たくさんの

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    2014年06月09日