小川洋子のレビュー一覧

  • とにかく散歩いたしましょう
    あっという間に読んでしまいました。
    小川さんの書くエッセイは頷いてしまうところが多々あり、楽しく読ませていただけます。同じ阪神ファンですし・・・。
  • ホテル・アイリス
    小川洋子さんの本の中で最もよく読み返している本です。博士の愛した数式を読破後に読んだので、この本は頭を殴られるような衝撃でした。
    主人公の少女と同年齢のときに読みましたが、この歪んだ愛の形が強く印象に残っています。
  • 博士の本棚
    まだ、できないな~。
    今まで読んだ本を振り返るのは。
    と思いました。

    特に学生時代読んだ本は宝物のように大切であると同時に、ひょっとしたらそう思い込んでいるだけで、再読してガッカリしたら宝物が逃げるような予感がします。


    アンネの日記とサリンジャーの行を読んで、閉じ込めた宝物を開けたい気もしまし...続きを読む
  • カラーひよことコーヒー豆
    短編のエッセイになるのかな。
    あたしの好きな文調で 読みやすかった。

    小川さんって 「博士の愛した数式」の作家さんだったんだな。
    知らずに読んでいた。。
    必要とする誰かのところへたどり着いてほしいとの願い。
    あたし 読んで よかったな。


    タクシーの無線や ハロー注意報とか ちょっと視点がおも...続きを読む
  • 科学の扉をノックする
    タイトルだけでちょっと難しいかな、と積んでたけど、開いてみたらいつも通りの小川さんでした。
    世界の美しさを本当に綺麗な言葉で伝えようとする人だなぁと思います。
  • カラーひよことコーヒー豆
    雑誌掲載分に書き下ろし5作のエッセイ集です。

    作者の小説は沢山読みました。作者の描く美しく繊細なもの、端っこのこと・・なるほど、こういう考えがベースになっているんだなと思いました。

    作者との共通項が多く(阪神ファン、居住地、年代など)、関心事の話題(ジュウシマツ、靴、料理など)も多かったです。ち...続きを読む
  • 科学の扉をノックする
    まさにタイトル通りの本。
    宇宙の話、鉱物の話、遺伝子の話、粘菌の話はまだ馴染みのある方だけど、スプリングエイトの話、遺体科学の話ははじめましてだった。
    特に遺体科学にとても興味があるので、遠藤先生の著書を読みたい。
    「遺体にひそむ謎を追い、遺体を人類の知のために保存する」のが「遺体科学」らしい。
    ...続きを読む
  • 科学の扉をノックする
    各分野の科学のスペシャリストの元を作家・小川洋子が訪ねインタビューして著した本。対談集かと思ったのですが、小川洋子自身の言葉で書き表されており、文系人間にも取っ付きやすくなっております。
    何せ「あの」小川洋子の手によるのですから。怪しげで魅力に溢れた科学者を生み出し、些細な物事にもキラ星の如く光を与...続きを読む
  • 最果てアーケード(1)
    「この世界で一番多いものってなーんだ?」

    純文学作家である小川洋子先生が原作を書き下ろしたコミック
    「死んだ生き物のレース屋」「義眼屋」「輪っか屋」「紙屋」「軟膏屋」etc
    変わった商品ばかりを扱う店が立ち並ぶ不思議なアーケード

    主人公はそのアーケードの大家の少女。
    数年前に大火事が近くであった...続きを読む
  • 心と響き合う読書案内
    今までにない丁寧な紹介文
    読みたい本 木を植えた男、銀の匙、思い出トランプ、和宮様御留、長い旅
    読んだ本 流れる星は生きている、羅生門、変身、こころ、走れメロス、車輪の下、
    大岡正平が奥さんに宛てた遺書には「そなたにはえらい世話になったね。お礼の言葉もないよ」
    自分はこれだけのことをやったと自慢して...続きを読む
  • 最果てアーケード(1)
    なんかもういろいろ言葉にならなくて、一話読み終わるごとに胸の奥からドゥーって息が漏れて息以外も漏れて、本を閉じて目に入った表紙に全部持ってかれて思わず「これは卑怯だ」って言った。
    もうね、半分泣きながら読んだよ。
    感情の揺さぶられ方が半端ない。
    ぐさっときたり、ほっとあたたかくなったり、すとんと落と...続きを読む
  • 刺繍する少女
    短編集 小川洋子さんの作品にでてくる人物はみんな丁寧な感じがする 「トランジット」がすきで買った本だけど、10作品とも良さがあってすき 特に「図鑑」と「森の奥で燃えるもの」「第三火曜日の発作」は小川さんの作品にしてはリアリティがあった
  • アンネ・フランクをたずねて
    子供向け・・・と思って、うっかり読んだら、痛くて、辛くて、悲しくて、まいった。読んでいるうちに息苦しくなって、呼吸困難に陥るくらい。過酷な運命を生きながら、美しいものを美しいと感じ、小さな喜びを存分に楽しみ、恋をし、彼女らしく精一杯にふるまった少女と、彼女たちを救おうと、それを当然のことと考え行動し...続きを読む
  • 心と響き合う読書案内
    本書で紹介している本のうち、愛読書を一覧にする。
    チョコレート工場の秘密
    賢者の贈りもの
    たけくらべ
    星の王子さま
    走れメロス
    おくの細道
    悲しみよこんちには
    昆虫記
    アンネの日記
    はつ恋
    こころ
    銀河鉄道の夜
    モモ
    変身
    羅生門
    窓際のトットちゃん
    秘密の花園。 ...続きを読む
  • 博士の本棚
    本を読む生活の魅力を十分に伝えてくれる本。
    これを読むと、もっともっと本が好きになります。
    たくさん読みたい本が見つかりました。
  • 博士の本棚
    これほど素敵な書評本に出会えたことに感謝。

    作家小川洋子を育んだ名作の数々(村上春樹・アンネ・フランク・ポールオースター・ジョンアーヴィングなどなど)ひとつひとつにかけがえのない愛情を注ぐ姿勢には胸がつまります。
    書評でこれほど感動するとは思わなかった・・。

    エッセイを超えた日常のありふれた奇跡...続きを読む
  • 心と響き合う読書案内
    どの本も読みたく&読み直したくなりますが、中でも武田百合子「富士日記」と「山月記」。

    「100万回生きたねこ」の章で、佐野洋子さんの言葉として「どんなに幼くして死んだって、それはその子の人生なのよ。それで完結しているのよ」と担当の出版社の人が綴っている、と紹介していますが、ほぼ同じことを確かサルト...続きを読む
  • 犬のしっぽを撫でながら
    優しくて、謙虚な方だといつも思う。
    そして、言葉に対して非常に真摯。
    彼女のおかげで、かつて大嫌いだった数学の美しさが僅かにわかったような気がする。
  • 心と響き合う読書案内
    [ 内容 ]
    人間が虫になることよりも、さらに不気味な不条理を描いている『変身』(カフカ)。
    言葉では書けないことを言葉で書いた『風の歌を聴け』(村上春樹)。
    「自分のために詠まれたのでは」と思える歌が必ずある『万葉集』…。
    小川洋子さんと一緒に、文学の喜びを分かち合いませんか?
    本書では未来に残し...続きを読む
  • 博士の本棚
    高校入試の国語の問題文で、(題名忘れたけど)ノートの話が出題されました。すごく面白くて試験のことをしばらく忘れて読んだ。受かってから高校の図書室で再会。