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作家小川洋子氏による、おとなの工場見学エッセイ。あのベストセラー『科学の扉をノックする』の工場版ともいえる本です。幼いころから変わらぬ小川さんの好奇心と工場愛がじわじわ心にしみて、今、日本のものづくりに携わる人々と、繊細で正確な数々の製品のこと、あなたもきっと、とても愛おしく思うようになるでしょう!
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Posted by ブクログ
小川さんの目を通すとただの機械も美しく息づいている。ただの機械、ただの工場なんてひとつもないんだなと気づかされる。
子どもの頃、お菓子の工場へ学校の社会科見学 で行った時に、心をトキめかせた記憶を持つ人 は多いはずです。 小川洋子氏もそんな子どもだったそうです。 大人になった今、そんなトキメキをもう一度と いうことですが、大人になって気づいたのは、 トキメキの正体はお菓子だったのではなく、 「モノつくり」の現...続きを読む場に足を踏み入れることだ った、ということです。 「あの建物の中で何がつくられているのか」 「このいつも目にする製品はどうやってつくら れているのか」 そんな秘密の現場を訪れるワクワク感をいつま でも忘れずに工場をレポートするエッセイです。
小川洋子さんのものの見方とその表現が、本当にわたしは好きなんだな、と再認識させてくれた一冊。工場という未知の世界への誘いとしてもとても面白かった。
この作品を読みながら、亡くなった祖父を思い出しました。 私の祖父は、戦後の何もないところから小さな町工場を立ち上げた人でした。 その祖父が亡くなった時、葬儀場へ向かう前「最後に寄りたい場所がありますか?」と葬儀屋さんが一言。私達家族は迷わず祖父が必死に守ってきた工場を選びました。 紹介されていた工...続きを読む場の方も、祖父と同じように苦労され、技術を向上させてきた職人さん達です。工場の規模は違えども、技術に自信を持っていること、そして時代の流れに翻弄されながらも、存続していることに敬意と感謝を。 そして、「日本人求めるからこそ、日本製はやっていける。」この一言に尽きる。 私は、「日本人が日本人の作ったものを買わないでどうする」という考えなので、これからも日本製を買います。
ものづくりの魅力。筆者の原体験から始まった大人の工場見学。瑞々しい感性と表現力はさすが。 筆者の生まれ育った岡山。近所のお菓子工場、溶接火花の飛び交う鉄工場、子供には謎だったお酢工場など。 そんな原体験からの工場への深い思い入れから始まった企画。6つの工場、それぞれの下調べから訪問、執筆までおよ...続きを読むそ4年。筆者の工場への深い愛を察することができる。 放電加工で金属部品に穴を開けることに特化した(株)エストロラボ(細穴屋)、江崎グリコの工場見学施設グリコピア神戸、ボートを製造する桑野造船(株)、保育園のサンポカーでお馴染み、全て手づくり五十畑工業(株)、京都の町工場、ガラス管の加工とスリ研磨の山口硝子製造所、多かの町工場の存する葛飾区四ツ木、鉛筆製造の北星鉛筆(株)。 いずれの工場でも機械では再現できない職人の技が不可欠。本書の凄いのは工程を説明するのに写真や図版が全く使われていないところ。作家としての筆者の技術とプライドをそこに強く感じる。時に製品や機械を擬人化し製造の過程の魅力を掴む筆者の感性と伝える技にも驚かされる。生半可な作家には決して書けない作品であろう。 ものづくりの持つ独自の魅力を堪能できる傑作でした。
小川洋子さんの数学者や学者へのインタビューやスプリング8などの探訪記は読んだことがある。本屋で工場の見学記を見つけ購入。 興味深かったのは、最初の金属の細穴空け加工。最終製品を知らず、依頼の穴を空ける。セッティングの感覚的な微調整のシーンは息を飲む思い。 お菓子、ボート、ベビーカー、ガラス加工、...続きを読む鉛筆とレポートが続く。後書きを含め、小川さんの愛情のある文章を読み進めた。 難を云えば、写真かイラストの説明が少し欲しかった。小川さんは微に入り細に入り臨場感たっぷり説明してくれるけれど、隔靴掻痒の感はある。 それからイラストが酷い。全然小川さんに似てないよね。
今生活で使っているものはいろんな人の企業努力で成り立っているんだなっていうことを感じた。 特にグリコのビスコのビスケットの配合を日によって微調整してることに驚いた。
本屋大賞「博士の愛した数式」受賞作家さんは幼少頃から工場オタクだったらしい東大阪女性が活躍細穴グリコピア神戸、競技用ボート製作、保育園で大活躍サンポカー、理科化学実験ガラス北星鉛筆6つの工場のものづくりへの想いをわかりやすく
「科学の扉をノックする」同様、小川さんならではの文章で、ものづくりの工場の様子がとてもよくわかった。それにまつわる感想、考察も共感したり、そういう見方をするのかと感心したり、一緒に工場見学している気分になれた。 ただ、矛盾しているかもしれないが、ここは小川さんの目を通して、小川さんの文章で想像するの...続きを読むが良いのだとわかってはいるのだが、写真が欲しかった(イラストはあった)。こんなに写真が欲しいと思った本はないというほど写真が欲しかった。
普段そんなに考えたことないけれど、絶対に誰もが1度は目にしたことがあるような、日々の生活に沿うものをつくる工場巡りエッセイ。 小川洋子については小説をいくつか読んだことがあるのですが、静謐な美しさとちょっと仄暗いイメージがありました。しかし今作ではそんな雰囲気がなく、ものづくりに興味津々の少女と一...続きを読む緒に工場巡りをしているように感じられて楽しかったです!
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そこに工場があるかぎり
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