ワセダ三畳青春記

ワセダ三畳青春記

440円 (税込)

2pt

三畳一間、家賃月12000円。ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した私はケッタイ極まる住人たちと、アイドル性豊かな大家のおばちゃんに翻弄される。一方、私も探検部の仲間と幻覚植物の人体実験をしたり、三味線屋台でひと儲けを企んだり。金と欲のバブル時代も、不況と失望の九〇年代にも気づかず、能天気な日々を過ごしたバカ者たちのおかしくて、ちょっと切ない青春物語。

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ワセダ三畳青春記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月22日

    '語学の天才まで1億光年'を読んで、すっかり、この著者の作風や破天荒な内容に魅了された。
    本作は、この著者の原点とも言うべき、早稲田で過ごした11年間の驚きの生活や、そこに下宿している奇妙な人々の記録である。探検部の後輩からの紹介で、実家からこの下宿に転がり込む。
    三畳一間で鍵は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月22日

    辺境作家、高野氏の青春記。ワセダのたった三畳の部屋に住んだ11年間で起こった日々を綴った一冊である。
    高野氏の著書は普段我々が行かないような辺境の地や未開の地などのテーマに気を引かれるが、文章にしたときの面白さが尋常ではない。今回のエッセイではそれ特に際立つ。場面の切り取り方やテンポ、言葉のチョイス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月07日

    私も大学時代同環境で生活していたので、最初はタイトルに惹かれて何となく手にした本。でも、読んでみると単なる共感というレベルを超えて話が面白すぎる! 登場人物のキャラ設定と数々の事件を面白可笑しく表現する作者の才能に感服しました。

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    Posted by ブクログ 2022年06月06日

    高野秀行の『ワセダ三畳半青春期』は何度も読み返したくなる。
    今回はプールに行く話が読みたくなって、再読した。
    日常を面白く書ける高野秀行は天才だと思う。
    探検しなくても面白い話を書けるのではないか?

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    Posted by ブクログ 2022年02月08日

    高野さんの文章は「粋」である。

    その時の情景や人の感情をメタで捉えてるから一人称でも客観的で分かりやすいし読者の心の声を先にツッコんでくれるのでクスってしてしまう。そして無駄な重複表現はなく端的でスマートである。

    なので野々村荘の中のトンチキな出来事をまるで天井から眺めているような気分になりワク...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月17日

    著者高野秀行が作家としての地位を確立する以前のアパート暮らしを振り返る。早稲田大学探検部時代の後輩、登山ライター森山憲一も本書に登場する。
    ろくに就職もせず生産性のない、破格のくだらなさが逆に面白い。

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    Posted by ブクログ 2021年08月08日

    高野氏の早稲田大学近くのアパートにおける青春記で、藤子不二雄のトキワ荘物語にも通じるノスタルジーを感じる作品。
    最後の今の妻君との恋愛がジンと来る。それに対して5つ星。

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    Posted by ブクログ 2019年09月30日

    探検家の高野秀行さんの若かりし頃をベースに描かれた作品。
    ばかばかしいエピソードが散りばめられていて本当に楽しい。自分の通った大学もなかなか独特だなぁと思っていたけれど、早稲田大学周辺の(とくに本書に出てくる)人たちもかなり変わっていて、何だか親近感を覚える。
    髙野さんは若い頃から海外のいろいろなと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月22日

    名作『謎の独立国家ソマリランド』の著者、タカノさんが、20代の大半を過ごした早稲田の三畳の下宿での生活を描いた本。正確には最後は四畳半の部屋に移っているのだが。やっていることが破天荒で面白い。

    著者が本書の舞台の野々村荘に入居したのは1989年で、家賃は1万2千円。自分もその同じころ東京に出てきた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月26日

    野々村荘で起こる「リモート」や「スマホ」が当たり前である現代では味わうことのできない人との出会いが織りなすドラマが沢山の物語でした。最後は青春記に相応しい終わり方でニヤついてしまいました。笑

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