作品一覧

  • 風を飼う方法
    4.1
    1巻1,650円 (税込)
    吹かれたいときに吹いてくれる風のないことには心おぼえがある。百子は黙って、窓を閉める。全4篇が描き出す、人生の物憂さと微光。『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』著者の初小説集。 『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』で話題の著者、初の小説集! ゆきはひとりになって働きはじめ、私は水浴びする男を見つめ、雨の夜に三人は出会い、百子は絶望を抱えたまま暮らしている。 全四編が映し出す、人生のもの憂さと微光。 装幀=岡本太玖斗 【収録作品】 ●「けだるいわあ」 唐揚げ弁当ひとつくださいと口に出す。真っ赤なエプロンの女のひとは「はあい」と愛想なく、しかし不機嫌そうでもなく、どちらかというとぽかんとした感じで返事をした。 ●「水浴び」 ルーフバルコニーではおじさんが水浴びをしていた。パンツ一丁の姿で、青いホースから水をどんどんあふれさせ、頭の上からきもちよさそうに水を浴びている。 ●「カリフラワー」 あの夜は小雨で、傘をささなくてもよいほどの小雨で、というより雨は、わたしが家を出たときにはまだ雨は降っていなかった。気配はあったが、気にしなかった。 ●「風を飼う方法」 吹かれたいときに吹いてくれる風のないことには心おぼえがある。百子は黙って、窓を閉める。
  • ここで唐揚げ弁当を食べないでください
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    1万部を突破した伝説的ヒットの自費出版エッセイ集、 新たに17篇を加え、待望の商業出版! 一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人へ捧げます。 ◎又吉直樹さん・蓮見 翔さん・松本壮史さん 大推薦◎ 笑いも、恥も、傷も、忘れ去った記憶さえも尊いものだと気づかせてくれた。 感情が論理を超え、愚かさに光が宿る。そんな本当の瞬間が綴られた作品を、心から祝福したい。 (又吉直樹さん) 何にもいいことないなって思ってる人は読んでみてください。 あ、これ確かにいいことだわって気づけるものがたくさん詰まってます。 僕はこの本を読んでから、外を歩く時に楽しいと思える瞬間がちょっとだけ増えました。 (蓮見 翔さん/ダウ90000) ぼんやり不安を抱えながら、のんきな文体で東京の街を軽快に彷徨う。 磯丸水産で、バルト9の帰り道で、荻窪のスーパー銭湯で。 すごく個人的なことばかり書かれているのに、たまに記憶の奥底とシンクロしてはちきれそうになった。 みっともないことばかりだけど、よく見たら日々はそれなりに光ってるのだと教えてくれる。 (松本壮史さん/映像ディレクター) 23区に上京したある女の子の東京での生活を中心としたエッセイ集。 せわしない日々からこぼれていく感情や体験をユーモアたっぷりに掬いあげる文章に心がほぐれる全40篇。 ※挿絵・装画:佐治みづき
  • これが生活なのかしらん
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    まさかこれが自分の生活なのか、とうたがいたくなるときがあります。 それは自分にはもったいないようなしあわせを感じて、という場合もあれば、 たえられないほどかなしくて、という場合もあるのですが、 それはもちろん自分の生活であるわけです。 その自分の生活というものを、つまりは現実を、 べつだん、大げさにも卑屈にもとらえず、そのまま受けいれたとき、 みえてくるのは「ほのおかしさ」ではなかろうかと思います。 ままならない生活にころがる「ほのおかしさ」を私はずっと信じています。 --------------------------------- 自費出版作品としては異例の売れ行きを記録した 『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』の小原晩、書き下ろし最新作! まぶしいほどまっすぐで、愛おしい。ままならない生活をめぐる38編のエッセイ。

ユーザーレビュー

  • ここで唐揚げ弁当を食べないでください

    Posted by ブクログ

    小原晩さん、今年のトップ3に入ってくる本に出会えました。ありがとうございます。どうしても唐揚げが食べたくなり、午後からずっと「唐揚げ定食を食べるんだ」という気持ちで乗り切りました。ジョイフルで唐揚げ定食を貪り食いました。やすい、うまい、はやい。私の好物、唐揚げ。

    私は、くどうれいんさんも好きなのですが、なんだかおんなじ空気を感じて、わあああ、面白い。と喋りながら読み進めました。
    ビルとビルの間で、彼女にとっては癒しの、逃避の時間だったろうに、こんな張り紙を見つけて。すごく、切ない気持ちになりました。
    悲しい現状なんだけれど、本人はそんな感じかあ、というような気持ちで日々生きているのが感じ取れ

    0
    2026年04月22日
  • ここで唐揚げ弁当を食べないでください

    Posted by ブクログ

    すき。この人すきです。
    これエッセイなの?!って思うくらい物語です。
    言葉選びもセンスありすぎで、羨ましい。

    0
    2026年04月20日
  • ここで唐揚げ弁当を食べないでください

    Posted by ブクログ

    『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』

    なんともセンセーショナルなタイトルから始まるこの作品は、作者の小原晩さんが上京(八王子から)してからの日常を綴るエッセイ

    どこで唐揚げ弁当を食べてはいけないのかは冒頭で早々に解決してしまう

    小原さんは、なかなかヤバいところで唐揚げ弁当を食べていた

    私も都心で働いていたが、そこで弁当は食べないだろう

    その後は感情剥き出しの日々が記されていた

    都心で就職し、恋人と関西へ引っ越し、また東京へ戻ってきた、それぞれの生活が優しくて眩しい

    とくに恋についての文章は秀逸だ

    キュンキュンしながら何度も読み直してしまった

    こんな風に毎日を愛せたらいいな

    0
    2026年04月16日
  • 風を飼う方法

    Posted by ブクログ

    きわめてひらかれた文章というか、さらさらとした言葉のならびみたいなもので、純粋にきれいだなあ読んでいてうれしいきもちになるなあと思いながら読んでいた。たべものやのみもののリアルな輪郭と、日差しと、あとは生活の温度を感じるすてきな一冊です。

    0
    2026年04月14日
  • 風を飼う方法

    Posted by ブクログ

    紙質がとても気持ちよくて、字の濃さも良くて、とても気持ちよかった読書体験でした。
    すっきりした内容ではないのになぜか頭の中が軽くなり、清々しいんです。不思議。

    けだるいわあがお気に入りです。

    0
    2026年04月10日

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