小原晩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあまりにもよかった。
涙が出てくるところも多かったし、声を出して笑った。これはやばい。だいぶ好きかもしれない。
以下好きだった言葉など抜粋
「そうか、わかったぞ、神様はいるんだ」
神様はいるいないいるいるいないいるひまわりもぎ取り占いましょう
「笑顔が支えになってたからなあ」
彼女は言った。しくしくとしくしくの間に言った。
「あのね、いつ戻ってきてもいいからね。人生はがんばらなくたって、いいんだからね」
プラスチックでできたビールジョッキをぐっとあおると孤独の味がする。孤独はおもしろい。なにを見て、なにを感じても、だれにも責められない。それがとてもおもしろい。
私など死んだらいいわ生ビ -
Posted by ブクログ
おもしろかった!!
朝井リョウ氏のゆとりシリーズが好きな人は、気に入るかもしれない(私も好き)。
くすくす笑わされていたら、次の一文で急に感動したり。
感傷的な気持ちで読んでいたのに、次の一文で思わず声を出して笑ってしまったり。
くだらない生活の中の些細な出来事でも感情を揺さぶられることがある。それを見逃さずに面白おかしく書かれていて、でもどこか繊細で。
さくさく読めて文量も多くないので、あっという間に読み終えてしまった。
エピソード自体はそんなにインパクトがなかったりもするけれど、ユーモアのある言葉選びと ゆるさのセンスが私は好き。
改行の有無でテンポ感を変えたり、平仮名のままの表記が -
Posted by ブクログ
青春の青さが燦々と、控えめに輝いている】
「うちで勤めてた子みたいなんですよね、この子」。ある日、通っている美容院の方に言われて、エッセイ好きなわたしがその場で購入したのが、この一冊でした。「天才肌って感じの子でしたねぇ〜」。いつものように天真爛漫な店長に、この本の感想をどう伝えるか迷っている。しかしね、どうしたらこんなふうに書けるんだろうなぁ。
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急につめたくなるもの。蕎麦屋のあつあつのおしぼり。忙しいともだち。他のひとといい感じになりつつある私。ひさしぶりの姪っ子。氷を入れてがしゃがしゃとかき混ぜたら。秋。ささみの焼き鳥。
父の頬を指の先でさわってみると、真冬の早朝みたいにひ