小原晩のレビュー一覧
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自分の東京生活をめちゃくちゃ思い出した。自分のことかな?って重ねるエピソードたくさんだったけど、書かれていた思い切りの良さと強さは私には持ち合わせてなかったかもとも思う。
仕事を辞めるエピソードとか最高にだらしないんだけど、小原さんの文字にして切り取られると、とっても暖かい懐かしい。キラキラまでいかないけどゆらりと輝いてる、そんな経験ばかり。いやはたから見たら黒歴史とか思い出したくない苦い過去だろうけど、ほんの少しのユーモアとふいに傍観してしまう感性のバランスで読み心地最高だった。
96年生まれなんだね、私と2歳しか変わらないのにすごい。しかも美容師やめていろいろやってたどり着いたところで、た -
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《心ぼそい》
《心がぼそぼそです》
読むことで同じ温度になる。
溶込みシンクロする。
✾風を飼う方法
✾小原晩
✾河出書房新社
薄手の本。
生成りの中に歪なライン。風の軌跡なのかなと想像する。シンプルな装丁に心惹かれる。
4本の短編。
その中でも表題作の『風を飼う方法』の
《めをニッとして》
この文章を読んだ時に、ハッとした。
こんな表現方法があるんだ。と心弾んだ。
全体を読んで目に浮かぶのが楽しくて、静かな高揚を持ってグイグイ読み進めた。
表現が楽しい。
すぐに読み終わってしまって、線香花火みたいだな。と思った。
綺麗で心ときめくのにすぐ終わってしまう。
まだまだ楽しん -
Posted by ブクログ
audible
唐揚げ弁当は大好き。けれど、わたしは唐揚げを作るのが苦手。いつも生揚げで、火が通らない。母が作るザンギ(北海道の唐揚げ)は絶品。誰にも真似できない母だけの味で、お肉もふっくら。わたしも娘も大好き。
この本はAudibleで聴いた。ひとつひとつのお話は5分くらい。10分ほどのものは少なく、3分くらいのものが多い。正直、つながっているお話はなかったと思う。家事をしながら、音楽みたいに聴き終えてしまった。
タイトルの「ここで唐揚げを食べないでください」は、「長居しないで」という意味なのかな。唐揚げは食べるのに時間もかかるし、お酒も飲みたくなる。
“食べない”くらいで、さらっと聴 -
Posted by ブクログ
キャッチーなタイトルのこの本は、小原晩さんのデビュー作として自費出版したエッセイ集に、新たに17編を加えて商業出版となったエッセイ集です。
日常の出来事や好きなお店、好きな場所・・・そんな何気ない題材を、読者が「行ってみたい」「体験してみたい」と思うエッセイにできる著者の才能がすごく羨ましいです。
私も下北沢のトロワ・シャンブルに行って、ブレンドコーヒーとシナモントーストを食べてみたいと思ったし、珈琲タイムスのブレンドコーヒーと、たまごとソーセージのトーストセットを同じように食べてみたくなりました。
読んでいる時は小原さんと同じような体験を思い出しながら心地よい時間を過ごせました。楽 -
Posted by ブクログ
ネタバレわかんない。なんかすごく自然で、どこにでもありそうな文章なのに、出来事なのに、どうしてこんなにも心に刺さるんだろう。
家族、恋愛、仕事、自分、友達。切り口だってどこにでもありそう。だけど、著者が見えてくるし、魅力的にうつるし、世界に引き込まれている。
好きなことばもたくさんあるし、とっても素敵なエッセイでした。自分もなんか書いてみたくなりました、と書こうとして、書きながら、ほんとうはもう書いているともいえるじゃん、といえる気がしてきました。
気になったことばたち
・「ここで唐揚げ弁当を食べないでください」 斯くして、私の東京生活が始まった。
・「笑顔が支えになってたからなあ」彼女は言った