小原晩のレビュー一覧
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いちばん好きになったのは『けだるいわあ』のあけぼのアイデンティティ。
あけぼのっていう弁当屋のえつこさんがいちばん、しっくりした。年齢的なものもあるかも。
ひとの感想を聞いたんやけど、まったくワタシの思っていたことと違うこと言っててそれが面白いと思った。
この弁当屋で働くことになるのはたまたまだし、お弁当美味しかったのは確かだけどここで働きたい〜ってワタシは読まなかったから。たまたま、アルバイト募集の紙が貼ってあったから電話しただけだし、離婚してひとりになって貯金が減るから仕事することにしただけだし、そういう流れに乗ってしまった田中さんのはなしって読んだから、全然違う風に読み取ったひとのはなし -
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第一作のここからが凄く好みの文章だったので
小原さんのエッセイはエッセイなのだけど小説みたいでほっこりする
全てがどうでもよくなった時の大盛りペヤング私も常備して親友にも渡そう
りんごちゃんとめろんちゃんとの時間はすごく羨ましいし、かと思えば職場の話は本当に心がぎゅーっとなるくらい辛くて第三者なのだけど逃げていいよ。
っと魚さんと同じ事を思ってた
同じ職場の彼氏さんや痩せて欲しい彼氏の話は無理だなー……と思いつつ、それでも好きでいる若さの危うさがあって胸が締め付けられた
最後のラーメン屋のはしごの彼氏と幸せになってほしいラーメン屋を2件目誘える彼氏なら、きっと幸せになれるよと……いつの間に -
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ネタバレ文体がユニークな気がして好き。登場人物もどこか浮世離れしていて不思議。あけぼのアイディンティティ、とかどこか少し引っかかる言葉を使う。水浴びをするおじさんの背中を眺めたり、雨宿りをしていたらみんなでお酒を飲むことになったり。緩やかと流れる時間。喪服が似合いますね、と褒められると言うのはいかがなものか、と思ったがそのような女性がいたら素敵だろう。
表題作、風を飼う方法は序盤からどこか不穏。ゆるく自分自身の時間を楽しんでいるようだけれど、彼女はやはりトラウマを軸として生きてしまっている気がしてかなしい。1人でコアラを見たい気分、と言って恋人の元から去るし山彦さんにも会わないことにする。彼女は自分を -
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何かと誰かが推していたな、と遠い記憶あり、本屋さんで目に留まり、帯には又吉氏が大絶賛。それなら買ってみようかと、購入。
とても良い。「あたしゃ〇〇なんだなァ」の口調がある辺り、作者はきっとさくらももこのエッセイファンに違いないと思う。それから、若いころのよしもとばななを彷彿とさせる文体。私の好きなエッセンスが詰まってる。読んでいると、東京に住むって、いいなァとしみじみ感じる。時々、マーカーを引きたいほど良い一文がある。お風呂で読んでたから、引けなかったのが無念。どこだったか、読み返してみても、見つけられなかった。自費出版とは。才能のある人は、そこかしこに埋もれているんだな。 -
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著者の10代後半から20代の日々を描いたエッセイ集。
詩的な文章が個人的にとても好みで、読んでいて心地よいです。
何気ない、ままならない日常がキラキラ光って見えるような。
本作は、自費出版が伝説的ヒットを遂げ、新たに17篇を加えて商業出版に至った作品だそう。
日常をこんな素敵に描く感性と文章力、自費出版に踏み切る行動力、同世代としてめちゃくちゃ羨ましいし尊敬します。
特に好きだったのは「眠らない夜のきらめき」。
"深夜とは余白です。余白とはぼんやりです。
余白の美しさ、素晴らしさをどうか手放さないで。深夜の映画館には、ぼんやりしているものだけが手にできる、きらめきがあります