沢木耕太郎の作品一覧
「沢木耕太郎」の「深夜特急(1~6)合本版(新潮文庫)【増補新版】」「春に散る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「沢木耕太郎」の「深夜特急(1~6)合本版(新潮文庫)【増補新版】」「春に散る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
横浜国立大学経済学部卒。1970年『防人のブルース』でデビュー。『テロルの決算』で第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『一瞬の夏』で第1回新田次郎文学賞を受賞。作品に『バーボン・ストリート』、『深夜特急』、『キャパの十字架』などがある。
Posted by ブクログ
張り扇が鳴ると、場面が立つ。いまの講談の話だ。
『暦のしずく』が連れていくのは、その手前の時代。型がまだ粗い、江戸中期の講釈だ。
主役は講釈師・馬場文耕。元は浪人で、剣の腕も立つ。刀を置いて下町で語る。釈台を叩き、軍記を語り、やがて当世の事件へ踏み込んでいく。吉原、歌舞伎、番町皿屋敷。噂を拾い、確かめ、講釈にする。人気が増えるほど、危うさも増える。
本が高く、貸本が廻る江戸で、声は重要な情報源だ。語りは芸であり、時事であり、うっかりすると罪になる。『森岡貢物語』『秋田杉直物語』、そして郡上一揆に触れた『美濃笠塗らす森の雫』。言葉が刃になった瞬間、届いてはいけない場所へ届いてしまう。
しか
Posted by ブクログ
江戸時代に唯一芸人でありながら獄門となった市井の一講釈師にスポットを当てて長編小説と仕立てたという一見地味な主人公の物語であるのに、いつものように引き込まれるような沢木耕太郎の書きっぷりに読後の満足感を味わっている。
松平右近将監、田沼意次という登場人物から、大河ドラマの石坂浩二と渡辺謙の顔を思い浮かべたのは私だけでは無かったのではと思う。
68という齢となりまだ仕事をさせてもらっているが、人生の最後に悔いなく生きたと思えるよう残された人生を大切にしたい。
また、静岡にいる間に田沼意次が治世した相良の地を訪ねてみたいという思いを改めて強くさせてくれた。