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Posted by ブクログ
沢木耕太郎『波の音が消えるまで 第1部 風浪編』新潮文庫。
久し振りに読む沢木耕太郎だった。『凍』以来だろうか。20年以上前に読んだ『深夜特急』に衝撃を受け、貪るように沢木耕太郎の作品を読んでいた時代もあった。
序章で主人公が亡くなった劉さんが残したノートに記された『波の音が消えるまで』という1行を目にした時、何故か涙が零れた…理由は解っている。
面白い。非常に面白い。
ハワイのノースショアの大波に敗れ、バリ島へと居を移し、マカオへと渡ったサーファー伊津航平を主人公にしたサーフィン&ギャンブル放浪小説。確かにギャンブル小説という色合いが濃いのだが、間違いなくサーフィン小説としての一面も持っている。ここまでサーファーの心理を描いた小説はなかなか無い。
サーファーとギャンブラーが挑み、ワイプアウトした時に翻弄される大波。タイトルの『波の音が消えるまで』という意味が何となく解るような気がする。サーフィンに熱中し、毎日クタクタの状態で夜に目を閉じると頭の中にいつまでもうねりが映り、波音が聞こえるのだ。
第2部へと急ぎたい。
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