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劉が遺したノートにたった一言書かれた謎の言葉。あの人はついにバカラの必勝法を見出したのか? 偶然のなかに完全な必然はあったのか? その指先でバカラの深奥に触れた航平は退路を断ち、最後の賭けに打って出る――。もう後戻りなどしない。勝つためではなく、生を濃く生きるために。世界を掴み、神になるために。幾多の河を渡り、最後の岸辺に着いた青年は何を見たのか。激動の完結編。
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Posted by ブクログ
冒険研究所書店の選書で購入。 劉の体が悪くなり、金も尽きた航平は一度日本に帰り、治療費を作ってマカオに戻る。 しかし、劉はすでに亡くなって、李蘭に一冊のノートを託す。 そのノートにはバカラの必勝法が書かれているとばかり思ったが、ノートにはただ一言「波の音が消えるまで」と書かれただけだった。 ...続きを読むこの本を完読した感想は「村田明美」に会いたいです。
マカオでのギャンブルの話。ギャンブルが嫌い、苦手な人こそ面白いと思う。バカラなんか絶対したくないけど、必勝法はあるかもな。いや、しないぞ。
先週、鹿児島から入り、一週間かけて各県を周る九州出張に持って行きた。その時に持って行き、電車の中で、ホテル寝る前に読んでいた本。 最初のページをめくると、「深夜特急」を思い出した。元サーフィン好き、カメラマンの主人公がバカラ賭博にハマってしまい、必勝法「波の音が消えるまで」を探し求める話。 私は賭...続きを読む博はやらないが、マーチンゲールや賭博のやり方、考え方には感化され、やってみたくはなってしまう。 ラストは少しずるいかなと感じる。
日本に一時帰国し、束の間の平和な日々を送っていた主人公が心が通じ合いつつあった村田明美の制止を振り払い再びマカオに行く姿が渋くてカッコよかった。 そう思うのは男だけだろうけど… 死んでしまった劉さんの残した言葉 「波の音が消えるまで」の意味を求めてバカラにのめり込んでいく。 全てを失い後戻りする...続きを読むチャンスを捨ててバカラをする主人公。なぜそこまでやれるのか? 客観的には没落しているが、果ての果てまで追求する姿に羨望の念を抱いてしまった。 最後の50ドルだけで勝負していくところは緊張感があって引き込まれた。全てがあのシーンのためのフリだったように感じる。
元サーファーで元カメラマンの主人公がマカオでバカラ賭博の必勝法を求めるフィクション。1970年当時のマカオの喧騒が、バカラ賭博の熱と共に伝わってくる。主人公の師ともいえる劉さんが、死ぬ間際にバカラの必勝法に辿り着き、主人公に伝えたのは「波の音が消えるまで」。サーファーの主人公はバカラ賭博の庄間のツラ...続きを読む目、戻り目を波と捕らえ、最終的には自分自身が波となる。冷静で聡明そうな主人公も最終的には劉さんのように暗雲とした人物像に変化していく。
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波の音が消えるまで
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沢木耕太郎
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