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「旅を続けていると、ぼんやり眼をやった風景のさらに向こうに、不意に私たちの内部の風景が見えてくることがある」。マラケシュのホテルで見た「待つ女」、ローマで旅愁を覚えた終着駅、カトマンズで胸をしめつけられた裸電球――。旅先で撮った八十一枚の写真から、人生の機微を描いた物語が立ち上がる。沢木耕太郎「もうひとつの旅の本」。
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Posted by ブクログ
SNSを開くと、良くも悪くも“綺麗”な写真が、留めなく押し寄せてくる昨今。 そんな時代の中で、著者が切り取る一瞬は、世界の旅先の、ほんの些細な日常の一コマ。 旅の醍醐味は、観光地の景観の美しさや、その土地の美味しい料理を堪能することだけでなく、 そこに生きる人たちの息遣いを、感じることなのだろ...続きを読むうと思わせてくれた。 あぁ、旅に出たくなった。
写真も、その横に添えられている筆者のとりとめのない思いもすごくマッチしてて好き! 旅の静けさ、発見、楽しさなどが聞こえてくる あぁ、旅に行きたくなってきた 異国の地へ旅した時に読みたい作品。
かつて「深夜特急」で衝撃を受け 大好きになった沢木耕太郎さん が、しかし それ以来あまり作品に触れてこなかった 深夜特急がすべてでそれ以上はないと 勝手に思っていたから 「旅の窓」はそんな 深夜特急の一コマを見ているようで ひとつひとつの言葉と、写真が “すっっと“気持ちに入ってくる 沢木ワールド...続きを読むに久しぶりに癒される もう少し沢木耕太郎さんの本に 触れてみたくなった
文章がとにかく美しい。 写真もポストカードのよう。 写真一枚からあそこまでのストーリーを紡ぎ出せるのが凄い。 人を観察する視線がちょっと気障で、その感じが大好きです。
沢木さん自身が旅先で撮った写真とそれにまつわる簡潔な文章が見開きで綴られている。こういう何気ない写真がとてもよい。そしてそれに対する背景とその時の自分の思い。細切れに長い時をかけて楽しませてもらった。こういう作品って意外とないような気がする。病院の待合室などにあるとピッタリだと思う。誰もが楽しめる。...続きを読む私もこのようなものを作ってみようと思ったりした。
疲れた時にすっと心に隙間風のように入って来る言ノ葉たち、そしてさり気ない旅先の写真。他のこの方の書籍も手に取って読んでみたくなった、そんな一冊。 但し諸事情にて幻冬舎の書籍は以後読まないと決めたので、他の出版社からリリースされている書籍に限りますが、この本は常にバッグに入れて持ち歩きたい一冊になりま...続きを読むした。
1枚の写真に1枚の文章。 「感じる写真館」 ずっとアルバムをめくりながら、 お話を聞いているみたい。 「どのようなところでも人間は生きているし、 また生きていける」 世界を見てきた沢木さんが放つ説得力。
沢木耕太郎さんの写真の撮りどころ、なんで撮ったかが知れる1冊。1枚の写真に対して想像力を働かせて物語を作っているのが面白い。 一期一会を大事に毎日生きていきたいと思わせてくれました。
とても気持ち良い本。 深夜特急の沢木さんの目線。沢木さん自身が撮った写真と、その写真について綴られる文章が見開きになってます。 短い文書のなかに、旅するなかで感じた沢木さんの喜怒哀楽が伝わってくる。 気軽に読めるページ数と文字数なので、旅の途中にこれは持ち歩きたい。
写真付きの旅エッセーである。沢木作品はテロルの決算に始まり、深夜特急と王道を読んできたが、最近は軽いエッセーが多い。叙情あふれる文章にこころがホットする。
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