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40年前、ボクシングの世界で頂点を目指した広岡と3人の仲間は、若きボクサー、翔吾と出会う。広岡たちと翔吾は、一緒に世界チャンプの夢を追いかけ始めて……。どう生きて、どう死ぬのか。人生の豊かさを問いかける傑作小説。
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Posted by ブクログ
物語を通して、人との繋がりや、相手への思いやりが丁寧に描かれていました。老人たちが集団で生活する、いわゆるネガティブな生活感のようなものはなく、素敵な年の取り方をしている大人の集まりに憧れを感じます。 料理のシーンが個人的には特に好きで、定番のメニューを丁寧に作る描写からは、生活に丁寧に向き合ってい...続きを読むる大人の余裕が感じられます。 著者はきっと執筆が楽しかったのだろうな、と勝手に感じています。きっと主人公のように丁寧な生活を楽しみ、その時その時を一所懸命に生きてこられた方なのだろうなと想像を膨らませています。
あとがきにこうあった。描きたかったのは、見事な「生き方」や鮮やかな「死に方」ではない。一瞬一瞬のいまが全ての「在り方」、現在をないがしろにしたり犠牲にしたりせず、いま在るこの瞬間を慈しむ「在り方」を描きたかったのだと。
著者の沢木先生が理想の人生を描いた作品に思える 登場人物が全員いとおしくかっこいい こんな年の取り方をしてみたいものだ
こういう晩年もいいな。 未来のために現在をないがしろにしたり、犠牲にしたりする「生き方」「死に方」ではなくて、今この瞬間を慈しむ「在り方」という表現が刺さった。
上巻の最後、老齢の4人は才能を秘めた若者・黒木と出逢いました。下巻は、この黒木が4人からボクシング指導を仰ぐ場面から始まり、物語の展開スピードが増していきます。 「孤独」「陰」のイメージの上巻、下巻は「陽」の印象が強まり、ゆっくり流れていた4人の共同生活は、次第に活力がみなぎり、変化していきま...続きを読むす。 自分たちの経験と技を黒木に伝えようと指導に注力していく様は、新たな目標をもった人間の潜在的なパワー、伝える熱意の凄みさえ感じます。 まるで、自分たちが果たせなかった夢を追い求めるように‥。 不動産屋の佳菜子は、陰ながら重要な役割を果たしていますが、彼女の過去等少々盛り過ぎ感が‥。 ボクシングが題材なので、ストイックな毎日や過酷さと共に、男たちの友情を前面に打ち出した物語と思ったら、いい意味でちょっと違ってました。 結末は伏せますが、広岡が起点・中心となった夢破れた者たちの生き様、そのもがきながらも清廉な生き方に、清々しさを覚えました。人生経験を多く積んだ人ほど、響く物語と感じます。 自分の今この日々を、どう大切に過ごすべきか、自問しなければと思わされました。 生きている限りは、自身の人生に真剣に向き合わないといけないということ、その心構えが大切であること等、まさに人生哲学・晩年を生きる美学が詰まった一冊でした。
4人の元ボクサーが翔吾に自分の必殺技を伝授し世界チャンピオン目指して育てていく姿に感動した。ボクシングの試合の描写がリアルで目に浮かんで来る。 心に残った言葉 ・真拳ジムのなくなった会長は、なぜボクサーがトレーニングをするのか、それはリングの上で相手より自由になるためだ、と常に言っていた。 ・そう...続きを読む、料理もアイロンかけも、ボクシングのトレーニングと同じだ。家事が難なくできれば、日常というリングで自由に振る舞えるようになる。 ・自分はまともにやらなかったが、勉強というやつも同じなんだろう。家で勉強しておけば、教室で自由に振る舞えるようになる。何でもそうだ。トレーニングというやつは、そこで輝きたいと思っているリングで自由になるためにするんだ。
上巻での広岡仁一と黒木翔吾とのボクシングの師弟関係と熱い仲間達とのチャンピオンを目指す共同生活と支え合い。 みずみずしい文体、情景を思い浮かばせる表現、登場人物のキャラクターが素晴らしい! 後書きの作者の広岡の生き方、在り方についての描写にも愛を感じた。
命の尊さを身を持って知る。 夢のように過ぎ去った日々を慈しみ これからの貴重な時間に、思いを馳せる。 挫折や苦悩を味わった、元プロボクサー同士が 互いに尊重し合う姿に胸が熱くなった。 マイアミからキーウェストを走るルート1。 主人公とタクシー運転手との会話が印象に残った。 映画の公開が楽しみ。 ...続きを読む
【春に散る】 2020年2月に文庫本で発売された著書を、ある知り合いからお薦めいただき読み始めました。 人生を豊かに生きるための心構えのようなものを教えていただいた感覚が残る小説でした。 かつてはボクシングの頂点を目指した4人の仲間が、それぞれの人生を歩みながら40年ぶりにまた共同生活を送ること...続きを読むになるのですが、そこにはそれぞれの役割だったり、お互いを思い遣る言葉遣いや振舞いがとても心温まるものです。 『俺は今、生きているか?』 『果たせなかった夢をふたたび手に』 単なる人生の終盤を迎えた男たちの物語ではなく、今をどう生きることに意味があるのかを問いかけられた気持ちになる著書でした。 主人公の広岡仁のような男になって、一人の男として意味のある生き方を考えたいです。 #春に散る #沢木耕太郎
名作ノンフィクション「一瞬の夏」を、年齢を重ねた立場から振り返って描いた沢木耕太郎さんのフィクション。アメリカで暮らす元ボクサーの主人公が、帰国して仲間と再会して、若いボクサーに夢を託す1年間を描く。 ストーリーとして、え?そうきますか?という流れも無きにしも非ずでしたが、ボクシングのノンフィクショ...続きを読むンのバックグラウンドを活かした細部は興味深く、最後まで楽しめました。 でも、やっぱり沢木さんはノンフィクションが最高です。
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春に散る
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沢木耕太郎
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