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第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。
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Posted by ブクログ
壮絶、驚愕としか言いようのないアジア大陸潜行記。 西川一三さんの若さ、気丈さ、まじめさ。勉強熱心さ。そして、出会う土地の人々の温かさ、寛容さ、宗教に対する尊敬の念などが相まって、この過酷な旅が長く続くことになったのだろう。 人間、ここまで何人でもあって、何人でもないような、しなやかな心で人生を送れる...続きを読むだろうか。 西川一三さんに仏を見た気がする。
旅文学というものがこれほどに面白いと思ったことはなかった。 これほどの壮大な旅に身を置いた半生とそして「その後」の暮らしぶりのコントラストが印象的
戦時中‐戦後の8年間をかけて中国からインドまでを密偵として旅した西川という人の話。近代の話なのにほとんどが徒歩の旅のせいかもっと昔の話のよう。読むだけで旅をしてる気分になれる。 西川さんという人がとても魅力的。
やっぱりこの人の文章は面白い。 西川はここでも大丈夫と見栄を切ったが、内心は不安が大きく広がってきていた。だが、仕方がない。この2頭で行けるところまで行くしかないと覚悟を決めた。
深夜特急以来の沢木耕太郎の作品。これは、著者本人ではなく、戦中に蒙古、チベット、日本敗戦後は、引き続きインド、ネパールに潜入した西川一三氏の記録。西川氏は蒙古のラマ僧に擬態して旅を続けるが、人生への考え方、とりわけ欲のなさが、本物のラマ僧を超え、聖人の領域に入っていく。そうした西川氏が、信頼していた...続きを読む日本人の密告により帰国せざるを得なくなる姿が、本当に哀しい。その密告も全くの善意からのものであったのも、また、悲しい。帰国後、西川氏は戦後の俗な日本に、しばらくの間馴染めなかったが、かくありなんと思う。その後、個人事業主として1年のうち364日働き、一生を終えるが、これも修行として割り切っている様も面白い。 旅の楽しさの本質は、未知への探求ということが、西川氏と半年間旅を共にしたラマ僧を通じて描き出されており、読んでいるこちらもすぐに旅に飛び出したくなる。
戦中、西域に潜行した西川一三氏。旅の渦中での多民族との出会いや自然の素晴らしさに喜びを感じ、苦行を乗り越える度に自身の価値を見出していく。彼の生き様を通して、人が生きるために真に必要なことは何なのかに気づかされる。いつまでも心に残るノンフィクション。
この本を通して西川一三という人物に出会い、彼の旅に触れることができた。終戦時という日本にとってナーバスな時代にスパイのように中国の奥地に出かけダイナミックな生き方に敬服する。深夜特急から沢木耕太郎の本を読むと旅に出たくなる人は多いだろうが、猛烈に内蒙古に行きたい衝動に駆られてしまった。
スケールの大きすぎるノンフィクションに、文字通り魅了された。今チベットを旅したい気持ちが最高潮にある。西川一三、沢木耕太郎ともにすごい人だなぁ
西川一三さんという人のモンゴル、チベット、中国、インドを跨ぐ長い旅を追体験できた。読み終わったら、旅がしたくてウズウズした。 西川さんが旅の合間に外国語の習得に励んでいた描写が、印象に残った。その必要があったからというのもあるだろうが、旅で出会った人たちとの交流が、彼を習得に駆り立てたのではないか...続きを読むと感じた。自分も外国語を積極的に学んでみたいと思った。 ラマ僧、チベット仏教への関心が湧いた。中国ややインドの地理、文化についても知りたくなった。 ツァンパ食べてみたい。
「この稀有な旅人の事をどうしても書きたい」 本人の手記をもとに再構築したノンフィクション。 第三者の視点が入る事でより事実がくっきりとしたのではないかと感じる。当初スパイ的要素を想像していたが、描かれているのは旅人としての旅そのもの。冒険家登山家とは違い、装備など全くない状態での過酷な旅。未知の場...続きを読む所を歩きたい、学びたい、出逢いたい、そんな純粋な欲求だけつきうごかされる。 旅を通して様々な人と行き合うなかでの学びや変化が一緒に旅をしているかのようにすとんと腑に落ちる。そう感じられるのも、沢木耕太郎の目を通して、西川の人となりがくっきりと浮かび上がってくるからだろうと思う。 娘さんに遺した「こんな男がいたということを、覚えておいてくれよな」の一言の重みにずしんときた。 装画:吉川優「夏日」 装幀:緒方修一 新潮社 2022年10月25日
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