天路の旅人

天路の旅人

2,640円 (税込)

13pt

第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。

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天路の旅人 のユーザーレビュー

4.5
Rated 4.5 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    壮絶、驚愕としか言いようのないアジア大陸潜行記。
    西川一三さんの若さ、気丈さ、まじめさ。勉強熱心さ。そして、出会う土地の人々の温かさ、寛容さ、宗教に対する尊敬の念などが相まって、この過酷な旅が長く続くことになったのだろう。
    人間、ここまで何人でもあって、何人でもないような、しなやかな心で人生を送れる

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    2025年01月09日

    Posted by ブクログ

    旅文学というものがこれほどに面白いと思ったことはなかった。
    これほどの壮大な旅に身を置いた半生とそして「その後」の暮らしぶりのコントラストが印象的

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    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    戦時中‐戦後の8年間をかけて中国からインドまでを密偵として旅した西川という人の話。近代の話なのにほとんどが徒歩の旅のせいかもっと昔の話のよう。読むだけで旅をしてる気分になれる。
     西川さんという人がとても魅力的。

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    2024年09月23日

    Posted by ブクログ

    やっぱりこの人の文章は面白い。

    西川はここでも大丈夫と見栄を切ったが、内心は不安が大きく広がってきていた。だが、仕方がない。この2頭で行けるところまで行くしかないと覚悟を決めた。

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    2024年09月10日

    Posted by ブクログ

    深夜特急以来の沢木耕太郎の作品。これは、著者本人ではなく、戦中に蒙古、チベット、日本敗戦後は、引き続きインド、ネパールに潜入した西川一三氏の記録。西川氏は蒙古のラマ僧に擬態して旅を続けるが、人生への考え方、とりわけ欲のなさが、本物のラマ僧を超え、聖人の領域に入っていく。そうした西川氏が、信頼していた

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    2024年09月08日

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