ダニエル・キイスの作品一覧
「ダニエル・キイス」の「アルジャーノンに花束を〔新版〕」「クローディアの告白」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ダニエル・キイス」の「アルジャーノンに花束を〔新版〕」「クローディアの告白」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
冒頭の文章に読者は困惑するかもしれないが、本作の主人公の状況を表現するうえで重要である。パン屋の店員で知的障がいを持つチャーリイは、ある検査を受けて、しばらくしてチャーリイの知能は向上する。それを受けて、これまで誤字脱字が目立つ文章から、正確で精緻な文章へと変化する。知能はさらに高度して、さまざまな分野を学習する。このように本作は、もしある人間の知能を極限まで高めると、どのような成果を上げるのかを、読者はまるで実験参加者のように見守っていく。
先ほど述べたように、チャーリイはもともと知能の面で問題を抱えた人物で、それが原因で周囲と衝突したり、環境に馴染むことが困難であった。また親との関係に
Posted by ブクログ
読み進めた上ではっきり理解出来ていなかったことが、359ページあたりからすんなりと入ってくる。
チャーリイは手術をする前から自分の感じていることをなんとなく言語化してきていたが、このあたりからは獲得した知能が加わり理解しやすい文章になったように感じる。
低下していく知能を自覚しながらも、最後にチャーリイがともだちとはいいものだと感じることができたことがなによりも大きな価値となったんじゃないかな。(価値というのも変だけど)
チャーリイ目線で進んでいくのに、題名がアルジャーノンなのはどうしてだろうと思ったが、最後の1行で納得した。
チャーリイにも花束を贈りたい。