作品一覧

  • ビリー・ミリガンと23の棺 上
    3.6
    ビリー・ミリガンは起訴されたのち、精神異常を理由に無罪となった。しかしその後、彼が送られたオハイオ州立ライマ病院は、体罰に電気ショック療法を用い薬物で患者を廃人にする恐るべき場所だった……『24人のビリー・ミリガン』では書けなかった、精神病棟内でのビリーの孤独な闘いを明らかにする驚異の続篇。
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上
    4.0
    1977年、オハイオ州で連続レイプ事件の容疑者としてビリー・ミリガンという22歳の青年が逮捕された。しかし彼には犯行の記憶がまったくなかった。取り調べと精神科医による鑑定を行ううち、彼の内部には24の別人格が存在しており、犯行はそのうちの1人によるものだったという驚愕の事実が明らかになる。それまでほとんど知られていなかった「多重人格」という障害を広く一般に知らしめ、日本でも一大ブームを巻き起こした記念碑的作品。
  • 心の鏡
    4.0
    1巻660円 (税込)
    人間への愛と心の不思議さをあたたかな筆致で描きつづけ、世界中の人々を魅了する作家、ダニエル・キイス。代表的な長篇『アルジャーノンに花束を』の原型である中篇版のほか、奇妙な能力をもつ少年マロと弁護士デニスの運命の出会いを描く表題作「心の鏡」、万能コンピュータがひきおこす騒動をユーモラスに描いた「エルモにおまかせ」など、七篇を収録。キイスの魅力をあますところなく伝える、日本版オリジナル作品集。
  • クローディアの告白 上
    3.0
    1~2巻660円 (税込)
    1982年夏、作家ダニエル・キイスのもとに若く美しい女性が訪ねてきた。4年前に連続殺人事件の容疑者として逮捕され、後に無実と判明し釈放されたクローディア・ヤスコーだった。今こそ事件の真相を語るから、その話と彼女自身のことを本にしてほしいという。やがてキイスが話を聞くうちに、クローディアは精神分裂病に長年悩んできたことが明らかになっていく。ひとりの女性の苦悩から人間心理の複雑さを映し出す問題作。
  • 五番目のサリー 上
    3.8
    1~2巻748~836円 (税込)
    茶色の目と髪、いつも地味な服を着ているサリー・ポーターは、ニューヨークで働くごく平凡なウエイトレス。だが、彼女には人に言えない悩みがあった。子供のときから、ときどき記憶喪失におちいるのだ。それが原因で仕事も長続きしないし、結婚も破局をむかえてしまった。いまでは、愛する子供たちとも別れて暮らさざるをえない。サリーには知るよしもなかったが、彼女の心のなかにはあと四つの人格がすんでいたのだ……
  • 眠り姫 上
    3.3
    1~2巻770円 (税込)
    時と場所を選ばず突如眠りに落ちてしまう睡眠障害、ナルコレプシー。少女のころからこの奇病に悩んでいた31歳のキャロルは、ある日発作を起こし、何日も続く昏睡に陥ってしまった。その間、彼女の娘のエレナが男友達とともに他殺死体で発見されるという事件が起こった。キャロルは詳しい事情を知らないはずなのに、催眠状態に誘導されると、驚くべきことを語りはじめた。「娘たちを殺したのは夫のロジャーである」と…。
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕
    4.6
    1巻946円 (税込)
    32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは、超天才に変貌していくが……人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     冒頭の文章に読者は困惑するかもしれないが、本作の主人公の状況を表現するうえで重要である。パン屋の店員で知的障がいを持つチャーリイは、ある検査を受けて、しばらくしてチャーリイの知能は向上する。それを受けて、これまで誤字脱字が目立つ文章から、正確で精緻な文章へと変化する。知能はさらに高度して、さまざまな分野を学習する。このように本作は、もしある人間の知能を極限まで高めると、どのような成果を上げるのかを、読者はまるで実験参加者のように見守っていく。
     先ほど述べたように、チャーリイはもともと知能の面で問題を抱えた人物で、それが原因で周囲と衝突したり、環境に馴染むことが困難であった。また親との関係に

    0
    2024年10月02日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    読み終わってから、ぶわーと涙がでた。
    悲しいからじゃない。
    知は人から純真さを奪うのかな。
    さいご、チャーリィは自分の自尊心をもって決断するんだ。
    チャーリィにも花束を贈りたい。

    0
    2024年10月02日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    高校3年の文化祭の演劇でクラスの題材になったので、ずっと原作が気になっていました。読んでみて、改めて感動しました。いつか、また読みたいと思う本です。

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    2024年10月01日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    知的障害者の一生を日記形式で追っていく作品。手術により知識を手に入れたが感情に振り回される姿が印象的。手に入れたものを失っていく辛さや、人間誰しも全てを持ち合わせることができないことなども、人生そのものだなと感じられる。翻訳についても誤字などを活用し知的障害を表現しているあたりが巧み。

    0
    2024年09月25日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み進めた上ではっきり理解出来ていなかったことが、359ページあたりからすんなりと入ってくる。
    チャーリイは手術をする前から自分の感じていることをなんとなく言語化してきていたが、このあたりからは獲得した知能が加わり理解しやすい文章になったように感じる。
    低下していく知能を自覚しながらも、最後にチャーリイがともだちとはいいものだと感じることができたことがなによりも大きな価値となったんじゃないかな。(価値というのも変だけど)
    チャーリイ目線で進んでいくのに、題名がアルジャーノンなのはどうしてだろうと思ったが、最後の1行で納得した。
    チャーリイにも花束を贈りたい。

    0
    2024年09月24日

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