作品一覧

  • フロス河の水車小屋(上)
    完結
    -
    全2巻2,376円 (税込)
    運命の激流、許されぬ恋、新訳決定版 19世紀半ば、セント・オグズの町はずれを流れるフロス河と、代々受け継がれてきた水車の周辺を庭にして、トムとマギーは育った。お転婆な妹を兄がからかい仲よく遊ぶ牧歌的な生活は、父がある裁判に負けたことから一変。マギーは質素な禁欲生活を送るようになるが、やがて兄の元学友で父の宿敵の息子フィリップや大好きな従妹の婚約者スティーヴンに出会ったことから、運命がさらに大きく動き出す……。 本書は、夏目漱石が読むべき英国女性作家に挙げ、プルーストやヴァージニア・ウルフなど後の欧米文学に大きな影響を与えた作家の、最も自伝的とされる作品である。マギーに投影される著者の膨大な教養は、既訳書では長い訳註つきで物語が分断される形で紹介されることが多かったが、本書では生き生きした描写、脚注なしでスムーズに読め、心に深く響く。激しく切ない愛の物語、新訳決定版。
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件
    4.1
    1巻902円 (税込)
    ひとと上手くつきあえないクリストファーは、近所の犬が殺されているところに出くわす。彼は探偵となり犯人を探そうと決意する。勇気を出して聞きこみをつづけ、得意の物理と数学、たぐいまれな記憶力で事件の核心に迫っていくが……冒険を通じて成長する少年の姿が共感を呼び、全世界で舞台化された感動の物語
  • 言の葉の樹
    値引きあり
    3.9
    1巻495円 (税込)
    古い象形文字で書かれた、詩や小説、歴史書、哲学書など、過去のあらゆる本が焚書にされる惑星アカ。科学技術の進んだ大宇宙連合―エクーメンと接触後、圧政がしかれているアカは、伝統的な文化を捨て去り、新たな道を進みはじめていた。そんな世界に観察員として、地球から派遣された若き女性サティが知った伝統文化“語り”とは……『闇の左手』と同じ“ハイニッシュ・ユニヴァース”を舞台に描いたローカス賞受賞作。
  • 内海の漁師
    値引きあり
    3.7
    1巻495円 (税込)
    アナレスのシェヴェックにより開発されたアンシブルは、人類に計り知れぬ恩恵を与えた。その唯一の欠点は、瞬間移動が可能なのが非物体に限られることである。もし、物体にも瞬間移動が可能になったとしたら、人類は宇宙を思いのままにできる……画期的なチャーテン理論をめぐる表題作「内海の漁師」、ユーモアあふれる「ゴルゴン人との第一接近遭遇」、寓話的色彩の「物事を変えた石」など、全8篇を収録する傑作短篇集。
  • 世界の合言葉は森
    値引きあり
    4.0
    1巻495円 (税込)
    森がどんどん消滅していく──植民惑星ニュー・タヒチでは、地球に木材を輸出するため、大規模な伐採作業が進められていた。利益優先の乱開発で、惑星の生態系は崩壊寸前。森を追われた原住種族アスシー人は、ついに地球人に牙をむいた! だが、圧倒的な軍事力を誇る地球人に、アスシー人の大集団も歯がたたない……二つの知的種族とその文明の衝突が生む悲劇を、神話的なモチーフをたくみに用いて描きあげるヒューゴー賞受賞の表題作ほか、辺境の植民惑星に生まれた一人の多感な少女の成長を静謐なタッチで綴る佳品「アオサギの眼」を併録。
  • 始まりの場所
    値引きあり
    3.0
    1巻715円 (税込)
    ヒューは最初、ただの森だと思った。アメリカの地方都市の郊外なら、どこにでもありそうなありふれた森……。だが、ここに来てさわやかな小川の流れに身を任せると、まるで心が洗われるような気がする。なんどか訪れるうちに、奇妙なことに気がついた。朝だろうが昼だろうがいつ来てもこの森は“たそがれ”の時間なのだ。しかもここへ来ると、いつも時計が止まってしまう……そんなある日、ヒューはそれまでだれ一人見かけず、自分だけの場所だと思っていたこの“始まりの場所”で一人の少女に出会った。その時は、やがて二人して、恐るべき冒険の旅に出ることになろうとは、思いもしなかったのだが……。SF界の女王アーシュラ・K・ル・グィンが“アナザー・カントリー”へとあなたを誘う、傑作ファンタジイ!
  • 赦しへの四つの道
    値引きあり
    3.4
    1巻1,375円 (税込)
    長年の奴隷解放戦争に疲弊した惑星ウェレルで、宇宙連合エクーメンの使節ソリーが祭りの日に攫われこの地の真実を垣間見る「赦しの日」をはじめ、圧倒的想像力で人種、性、身分制度に新たな問いかけをする《ハイニッシュ》世界の四つの物語。ローカス賞受賞作
  • ロカノンの世界
    値引きあり
    4.0
    1巻495円 (税込)
    全世界連盟から派遣されたフォーマルハウト第2惑星調査隊は、隊長のロカノンを残して全滅した。この惑星にひそむ連盟への反逆者が、調査隊を襲ったのだ。なんとかこの事実を母星に知らせようとするロカノンだったが、通信装置を破壊されてしまっていた。使用可能な装置は調査隊を攻撃した反逆者の手もとにしかない。ロカノンは、この星のヒューマノイド──風虎に乗り、空を翔けるアンギャール族の協力を得て、未踏の大陸の果てまでも反逆者を捜し求めるが…その後のル・グィンの物語世界の基調をなすSF界の女王の記念すべき長篇第1作!
  • 秋の星々の都
    値引きあり
    3.5
    時は18世紀末、堕落した革命に絶望したマンフレッド・フォン・ベックは、殺戮の嵐が吹き荒れるパリを脱出。追手を逃れヨーロッパ各地を転々とするうち、飛行船乗りのセント・オドランや絶世の美女であるクレタの女公爵リブッサと出会う。一行はやがて不可思議な別世界のミレンブルク、秋の星々の都へと迷いこむが、女公爵リブッサには、錬金術の秘術をもちいて聖杯を支配し、新世界を創りだそうという驚くべき野望が!?
  • くらやみの速さはどれくらい
    値引きあり
    4.4
    1巻660円 (税込)
    〔ネビュラ賞受賞〕近未来、治療可能になった自閉症の最後の世代であるルウは製薬会社に勤務しフェンシングを趣味に、自分なりに充実した日々を送っていた……ある日上司から、新治療の実験台になるよう迫られるまでは。主人公の繊細な視点が感動を呼ぶ“二十一世紀版『アルジャーノンに花束を』”
  • 闇の左手
    値引きあり
    3.8
    1巻550円 (税込)
    〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞〕両性具有人の惑星、雪と氷に閉ざされたゲセンとの外交関係を結ぶべく派遣されたゲンリー・アイは、理解を絶する住民の心理、風俗、習慣等様々な困難にぶつかる。やがて彼は奇怪な陰謀の渦中へと……エキゾチックで豊かなイメージを秀抜なストーリイテリングで展開する傑作長篇
  • 逆まわりの世界〔改訳版〕
    値引きあり
    3.5
    1巻726円 (税込)
    生者は若返り、死者は墓から蘇る時間逆流現象“ホバート位相”が発生した世界で起こる奇妙で不条理な現実を描くディック幻の傑作
  • サイラス・マーナー
    4.3
    1巻1,166円 (税込)
    友と恋人に裏切られ、神にも絶望して故郷を捨てたサイラス・マーナーは、たどりついた村のはずれで、機を織って得た金貨を眺めるのを唯一の愉しみとする暮らしをしていた。そんな彼にふたたび襲いかかる災難……。精細な心理描写とドラマチックな展開が魅力のエリオットの代表作の一つ。
  • IT(1)

    IT

    4.0
    1~4巻866~968円 (税込)
    2017年11月3日公開、映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』原作 スティーヴン・キングの最恐ホラー小説、待望の電子書籍化! 少年の日に体験したあの恐怖の正体は何だったのか? 27年後、薄れた記憶の彼方に引き寄せられるように故郷の町に戻り、IT(それ)と対決せんとする7人を待ち受けるものは?――
  • 合本 IT【文春e-Books】
    5.0
    1巻3,462円 (税込)
    2017年11月3日公開、映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』原作 スティーヴン・キングの最恐ホラー小説、待望の電子書籍化! 少年の日に体験したあの恐怖の正体は何だったのか? 27年後、薄れた記憶の彼方に引き寄せられるように故郷の町に戻り、IT(それ)と対決せんとする7人を待ち受けるものは?―― 解説・風間賢二 ※この電子書籍は、文春文庫『IT 1』から『IT 4』までの全4巻を一冊にまとめた合本です。
  • 幸福な王子/柘榴の家
    4.1
    1巻968円 (税込)
    町の中心部に高く聳え立ち、自らの宝石や体を覆っている金箔を貧しい人々に差し出す王子像とそれを運ぶ燕。王子のひたむきな愛と思いやりを描く「幸福な王子」ほか、恋する学生に身を捧げる「小夜啼き鳥と薔薇」、わがままな男と子どもたちとの交流を描く「身勝手な大男」、愛の行きつく果てを示す「漁師とその魂」など全9篇収録。大人のために訳したビターな味わいのワイルド童話集。
  • 偶然世界
    値引きあり
    3.7
    1巻385円 (税込)
    九惑星系の最高権力者ヴェリックは、公共的偶然発生装置のランダムな動きにより失脚した。かわって権力の座についた無級者カートライトも、ボトルのくじ引きにより六十億の人々のなかから選ばれる。だが、数時間後、指名大会で選出された刺客がカートライトの命をねらっていた……著者の第一長篇。
  • 世界の誕生日
    値引きあり
    4.6
    1巻660円 (税込)
    両性具有人の惑星ゲセンを描いたヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作『闇の左手』と同じゲセンの若者の成長を描く「愛がケメルを迎えしとき」、男女が四人組で結婚する惑星での道ならぬ恋を描く「山のしきたり」など〈ハイニッシュ・ユニヴァース〉もの6篇をはじめ、毎年の神の踊りが太陽の運行を左右する世界の王女を描く表題作、世代宇宙船の乗員たちの運命を描いた中篇「失われた楽園」など、全8篇を収録する傑作短篇集
  • 書店主フィクリーのものがたり
    4.0
    1巻1,012円 (税込)
    かつては愛する妻と二人で売っていた。いつまでもそうすると思っていた。しかし、彼女は事故で逝き、いまはただ一人。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗まれる。売れば大金になるはずだった財産の本が。もう、なにもない、自分にはなにも。それでもフィクリーは本を売る。そしてその日、書店の中にぽつんと置かれていたのは――いたいけな幼児の女の子だった。彼女の名前はマヤ。自分も一人、この子も一人。フィクリーは彼女を育てる決意をする。マヤを育てる手助けをしようと、島の人たちが書店にやってくる。婦人たちは頻繁にマヤの様子を見に訪れるし、あまり本を読まなかった警察署長も本を紹介してくれと気にかけて来てくれる。みなが本を読み、買い、語り合う。本好きになったマヤはすくすくと成長し……
  • 心の鏡
    4.0
    1巻660円 (税込)
    人間への愛と心の不思議さをあたたかな筆致で描きつづけ、世界中の人々を魅了する作家、ダニエル・キイス。代表的な長篇『アルジャーノンに花束を』の原型である中篇版のほか、奇妙な能力をもつ少年マロと弁護士デニスの運命の出会いを描く表題作「心の鏡」、万能コンピュータがひきおこす騒動をユーモラスに描いた「エルモにおまかせ」など、七篇を収録。キイスの魅力をあますところなく伝える、日本版オリジナル作品集。
  • クローディアの告白 上
    3.0
    1~2巻660円 (税込)
    1982年夏、作家ダニエル・キイスのもとに若く美しい女性が訪ねてきた。4年前に連続殺人事件の容疑者として逮捕され、後に無実と判明し釈放されたクローディア・ヤスコーだった。今こそ事件の真相を語るから、その話と彼女自身のことを本にしてほしいという。やがてキイスが話を聞くうちに、クローディアは精神分裂病に長年悩んできたことが明らかになっていく。ひとりの女性の苦悩から人間心理の複雑さを映し出す問題作。
  • 五番目のサリー 上
    3.7
    1~2巻748~836円 (税込)
    茶色の目と髪、いつも地味な服を着ているサリー・ポーターは、ニューヨークで働くごく平凡なウエイトレス。だが、彼女には人に言えない悩みがあった。子供のときから、ときどき記憶喪失におちいるのだ。それが原因で仕事も長続きしないし、結婚も破局をむかえてしまった。いまでは、愛する子供たちとも別れて暮らさざるをえない。サリーには知るよしもなかったが、彼女の心のなかにはあと四つの人格がすんでいたのだ……
  • ママは何でも知っている
    3.6
    1巻1,100円 (税込)
    毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。ディナーの席でいつもママが聞きたがるのは捜査中の殺人事件の話。ママは“簡単な質問”をいくつかするだけで、何週間も警察を悩ませている事件をいともたやすく解決してしまう。用いるのは世間一般の常識、人間心理を見抜く目、豊富な人生経験のみ。安楽椅子探偵ものの最高峰と称される〈ブロンクスのママ〉シリーズ、傑作短篇8篇を収録。
  • はだかの太陽〔新訳版〕
    値引きあり
    4.5
    1巻660円 (税込)
    地球の人類は鋼鉄都市と呼ばれるドームのなかで、人口過密に悩まされながら生きていた。一方、宇宙へ進出し、繁栄を謳歌している人類の子孫、スペーサーたちは各植民惑星に宇宙国家を築き、地球を支配下においている。数カ月前にロボット刑事ダニールとともにスペーサー殺人事件を解決したニューヨーク市警の刑事ベイリは、宇宙国家のひとつ、ソラリアで起きた殺人事件の捜査を命じられたが……『鋼鉄都市』続篇の新訳版
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕
    値引きあり
    4.5
    1巻660円 (税込)
    32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは、超天才に変貌していくが……人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。
  • 火星のタイム・スリップ
    値引きあり
    4.1
    1巻572円 (税込)
    火星植民地の大立者アーニー・コットは、宇宙飛行の影響で生じた分裂病の少年をおのれの野心のために利用しようとした。その少年の時間に対する特殊能力を使って、過去を変えようというのだ。だがコットが試みたタイム・トリップには怖るべき陥穽が……フィリップ・K・ディックが描く悪夢と混沌の世界。
  • われはロボット〔決定版〕
    値引きあり
    4.4
    1巻660円 (税込)
    ロボットは人間に危害を加えてはならない。人間の命令に服従しなければならない…これらロボット工学三原則には、すべてのロボットがかならず従うはずだった。この三原則の第一条を改変した事件にロボット心理学者キャルヴィンが挑む「迷子のロボット」をはじめ、少女グローリアの最愛の友である子守り用ロボットのロビイ、ひとの心を読むロボットのハービイなど、ロボット工学三原則を創案した巨匠が描くロボット開発史。
  • 消えた少年たち(上)
    値引きあり
    4.5
    1~2巻385円 (税込)
    〔ローカス賞受賞〕フレッチャー一家は、ストゥベンという町に引っ越した。だが、七歳の長男は沈みがちになり、弟や妹の相手もせず空想の友だちとばかり遊ぶようになった。しかも、フレッチャー家では奇怪な出来事が次々に起こりはじめる……アメリカ南東部の小さな町を舞台に、家族の愛と親子の絆を描く感動作
  • ジェイン・エア(上)
    4.2
    1~2巻924~990円 (税込)
    幼くして両親を亡くしたジェイン・エアは、引き取られた伯母の家で疎まれ、寄宿学校に預けられる。そこで心を通わせられる人々と出会ったジェインは、8年間を過ごした後、自立を決意。家庭教師として出向いた館で主人のロチェスターと出会うのだった。彼女の運命の扉が開かれた――現代の恋愛小説の原点とも言える古典ロマンス小説の金字塔。時代に翻弄されながら愛を貫くヒロインの姿を、情感溢れる文体で生き生きと描き出す!
  • 高慢と偏見(上)
    4.3
    1~2巻1,012円 (税込)
    溌剌とした知性を持つエリザベスと温和な姉ジェインは、近所に越してきた裕福で朗らかな青年紳士ビングリーとその友人ダーシーと知り合いになる。エリザベスは、ダーシーの高慢な態度に反感を抱き、彼が幼なじみにひどい仕打ちをしたと聞き及び、彼への嫌悪感を募らせるが……。緻密な構成と秀逸な人物造形、迫力あるドラマがダイナミックかつ繊細に描かれる。躍動感あふれる新訳!
  • 第三の女
    3.5
    1巻1,056円 (税込)
    自分は殺人を犯したらしい。相談したい。そう言ってポアロを訪ねてきた若い娘は結局何も話さず立ち去ってしまった。その午後、事情通のオリヴァ夫人から事情を聞いたポアロは俄然興味を示し、夫人とともに調査を始める。だが娘の周囲に殺人の匂いはなく……死体なき殺人の謎をポアロが追う。

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ユーザーレビュー

  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    終盤の主人公の退行がただただ悲しかった。退行しきる前に自ら命を絶つオチを予想して読んでいた。そのような結末ではなかったものの、露悪的な描写無しにここまで考えさせられる表現というのが新鮮だった。ただちに読み直すには心の整理が必要だが、なんだかいずれは再び手に取っているような気がする、そういう面白さがあった。

    0
    2025年11月27日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    チャーリーがあの刹那的に生きてた最後のアリスと交わったときは、彼にとっての本当の幸せに気づいたのだろうと思う。

    なんだか皮肉なものだよな。人が輝くのも星が輝くのも、いや命が輝く瞬間というのはいつも、命が消えゆく瞬間でもあるのかもしれない。
    儚いとはこういう事なのだろう。
    遺された人や想いは生き続けるし、世界も周り続ける。

    のちの解説でその人は人生で3度アルジャーノンに花束をを読んだそうだが、3回目の涙はチャーリーが救われたという涙であったそう。あれを救いと捉えるのは僕にはまだ少し難しい。今の僕には救いとは言えそうにない。言語化できない。救いだけでは言い表せない最後のような気がする。

    3

    0
    2025年11月25日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正直、全てを理解したのかと問われると理解できていないと思うが何故だか涙が止まらなくなった。

    「アルジャーノンに花束を」は映像化やSNSでも度々話題になっていたことから数年前から手元においていた。
    本の厚みといい、以前、中途半端に読んでいたこともあり、なんだか手が伸びず、積読状態だったのだが、最近、重い話の本を読んだことで、ライトな本を読みたい(と当時は思っていた)と考え、今回、読むことにした。

    知的障害者が天才になっていくという大まかな
    あらすじは知っており、ハッピーエンドな物語か。
    くらいな気持ちで読み始めた。

    初めは、拙く、誤字ばかりの経過観察が読みづらく、なかなかページをめくること

    0
    2025年11月25日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    知的障害者のチャーリイ・ゴードンのお話。
    物語は心理学者のニーマー教授やストラウス博士宛ての「経過報告」という形式で、チャーリイの一人称語りで進んでいく。

    チャーリイの始めの経過報告は漢字もほとんど使えず、句読点も十分に使えず、数少ない使える漢字も間違っていたり、「は」と「わ」の区別や「っ」も書けなかったり、彼が大人の年齢だけど幼稚園生くらいの知能しか持っていないことがわかる。原文もどう書かれているのか気になるが、翻訳者もよく翻訳したなと思った。あとがきを読んだら、著者も翻訳者も書くにあたって同じ工夫をしたらしい。

    チャーリイは実験動物のように、研究の被験者として知能を高める手術受ける。そ

    0
    2025年11月23日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    読んでいてすごく辛かった
    最初は幼児レベルの語彙力で読みにくく、頭が良くなるにつれて表現の仕方が小難しくなっていき読みにくかったのが本音
    考えさせられる小説だった

    0
    2025年11月19日

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