ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞〕両性具有人の惑星、雪と氷に閉ざされたゲセンとの外交関係を結ぶべく派遣されたゲンリー・アイは、理解を絶する住民の心理、風俗、習慣等様々な困難にぶつかる。やがて彼は奇怪な陰謀の渦中へと……エキゾチックで豊かなイメージを秀抜なストーリイテリングで展開する傑作長篇
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
極寒の土地+雌雄同体の異星人という大きな設定から精緻に世界観が作り込まれていて、社会科学的なSFだ。環境も身体構造も違う異星人との交流はとても難しいだろうなあ。主人公が使命や義理人情に苦悩しながら孤独に奮闘する姿が痛ましくも尊敬できる。
両性具有の人類が出てくるSF小説、としか覚えていなかったこの作品を、30年以上ぶりに手に取った。大学のゼミで取り上げられた作品で、怠惰な学生だった私は日本語訳の文庫本を読んだのだった…。 宇宙に点在する星々を訪ねてくるエクーメンの使節の想い、その行動を可能にするエクーメンという組織の大きさと盤石さ...続きを読むに、物語を読み進めるうちに圧倒される。 空を飛べるなどと考えたこともない国の住人が、異星人の使節に自らの命を賭して行動を共にするにはどれほどの頭脳と勇気が必要だろう? 作者は著名であるものの、2018年に亡くなっていたことを知らなかった。 長く読まれる作品にはそれだけの理由がある。
SFやファンタジーをよく読む友達からの勧めで読んでみました。SFは正直、「そんなもん行ったもん勝ちでなんでもいいじゃん!」って思ってしまいそうな、ご都合主義の先入観があったのですが、この本は本当に作り込まれているけれども説明過多じゃなく、テーマもSFというより現在の写鏡としてよく機能していました。慣...続きを読むれない分時間はかかったけど、こんなSFもあるのね!というか新体験
喉も、肺すらも凍りつくほどの真っ白な世界での逃避行。じわりじわりと迫り来るような闇への恐怖と根源的な生への執着、そこで育まれる信頼、友情(友愛)、とまどいと信頼。そして訪れる唐突な別れ。回想。 人生ベストブックです…。 ハマりすぎて本当にショックで、わんわん泣きながら調べ物をしたりデリダの赦しを読...続きを読むんだりしていたら、著者自身が闇の左手をセルフパロディしたというFour Ways to ForgivenessのForgiveness Dayについての叙述を発見しました。(確か、世界の合言葉は森?か世界の誕生日の訳者あとがきで)でも英語読めないしなあ…でもでも頑張って読むか…ebook買って…なんて思っていたら、買ってそのまま積読していたSFマガジンのルグイン追悼号にまさにその短編(赦しの日)が掲載されて…いました…。奇跡…?しかも…しかも小尾芙佐氏の訳で…ありがとう…ありがとう早川書房… 当方ルグイン超絶初心者ゆえ赦しの日を闇の左手のアンサー、ととるのはいささか早計やもしれませんが、ああ、こういう物語にもなったんだなと、温かいなみだを流し読後を迎えることができました。 ""『』省略
これは、アイとエストラーベンという、 全く異なる時空、異なる太陽系、異なる社会、身体システム、常識、自然環境に生きた異なる人間同士が、 同じ苦境を乗り越える中でわかりあう旅の物語。 異なる人間がわかりあうためには、絶望と希望の狭間で同じ苦境を乗り越えること。 これを積み重ねること。 それくらい、...続きを読むそもそも異なる人間が理解し合うという過程は、ほんとうは深淵なものなのかもしれない。 今ようやく、表紙の意味がわかるし、表紙の2人に思いを馳せてしまう。
2018年に亡くなってしまったSF、ファンタジーの女王アーシュラ・K・ル=グウィンが1969年に発表したハイニッシュ・ユニバースに連なる作品の一つ。 ジェンダーを持たない種族が住む惑星《冬》のカルハイド王国と、その隣国オルゴレインに宇宙連合エクーメンの使者であり人間である主人公が外交官として訪れると...続きを読むいうもの。 それもあってフェミニズムSFの代名詞的作品とも言われている。 1969年の作品でありながら、今読んでも古びてない強度がある。それは世界観構築が細かいところにも行き渡っていることと、ハイニッシュ・ユニバースによって世界が時代を超えて広がっていることも多きい。 そして性の規範に囚われない種族との、恋愛とは違うが、ある種の繋がりのようなものが描かれていることも価値観の多様性が広がる現代でも古びない理由でもあると感じる。 全然関係ない話だが、闇の左手というタイトルを聞くと、二元論的な意味も合わせて『狩人の夜』のロバート・ミッチャムのL-O-V-Eの右手とH-A-T-Eの左手を思い出してしまう。
ゲド戦記しか読んだことがなかったけど、ル・グウィンはもともとSF畑の人だったんだね。 両性と言いつつ、雪原でのふたりの旅にはそこはかとなくBLみがあった。ゲセン語のLINEスタンプあったら使いたい。ヌスス。
はるか遠い未来の話。人類の末裔たちの物語。星間を行き来できる世界で、外交関係を結ぶために、人類が極寒の星に使節を送り込む。その使節ゲイリー・アイが語る数奇な物語。 重厚な物語で、読み慣れない言葉もあり、読み進めるのに時間がかかった。 17章 オルゴレインの創世伝説 この辺りから、一気に読むスピード...続きを読むが上がり最後までたどり着いた。 1969年に発表されたと解説にあったが、多様性を受け入れる社会が描かれており、とても現代的だなぁとの印象を持った。
この不思議なタイトルの意味が回収された瞬間が個人的に最も興奮した気がする(?)後半は文句なく面白く、主人公ふたりの関係のこまやかな描かれ方がとってもよかった。 序盤はこの作品独特の設定や世界観についていくのに必死でなかなかストーリーに追いつけなかったので、また読み返したいと思う。2回目の方がいろいろ...続きを読むと理解が進んで楽しそう。
ゲド戦記で著名なアーシュラ・K・ル・グィンのヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品。両性具有の人類という特異な社会を描いているのが最大の注目点であり、セックスとジェンダーをめぐる思考実験として考えさせられるものがある。後半の大部分をしめる真冬の氷原を越える旅が圧巻で、異星人との心の交流とその結末が深く心に...続きを読む残る。 いっけんファンタジーぽい世界の背景に、長大なスペースオペラがまるまる収まりそうなSF設定があるのもすごい。 全体的に重い話なので個人的な好みには外れるが、何十年も読まれ続けているのは納得。稀有な傑作なのは間違いない。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
闇の左手
新刊情報をお知らせします。
アーシュラ K ル グィン
小尾芙佐
フォロー機能について
「ハヤカワ文庫SF」の最新刊一覧へ
「SF・ファンタジー」無料一覧へ
「SF・ファンタジー」ランキングの一覧へ
アルジャーノンに花束を〔新版〕
われはロボット〔決定版〕
赦しへの四つの道
所有せざる人々
世界の誕生日
幻影の都市
言の葉の樹
世界の合言葉は森
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲闇の左手 ページトップヘ