闇の左手
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闇の左手

1,100円 (税込)
550円 (税込) 12月18日まで

2pt

〔ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞〕両性具有人の惑星、雪と氷に閉ざされたゲセンとの外交関係を結ぶべく派遣されたゲンリー・アイは、理解を絶する住民の心理、風俗、習慣等様々な困難にぶつかる。やがて彼は奇怪な陰謀の渦中へと……エキゾチックで豊かなイメージを秀抜なストーリイテリングで展開する傑作長篇

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闇の左手 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    極寒の土地+雌雄同体の異星人という大きな設定から精緻に世界観が作り込まれていて、社会科学的なSFだ。環境も身体構造も違う異星人との交流はとても難しいだろうなあ。主人公が使命や義理人情に苦悩しながら孤独に奮闘する姿が痛ましくも尊敬できる。

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    両性具有の人類が出てくるSF小説、としか覚えていなかったこの作品を、30年以上ぶりに手に取った。大学のゼミで取り上げられた作品で、怠惰な学生だった私は日本語訳の文庫本を読んだのだった…。

    宇宙に点在する星々を訪ねてくるエクーメンの使節の想い、その行動を可能にするエクーメンという組織の大きさと盤石さ

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    SFやファンタジーをよく読む友達からの勧めで読んでみました。SFは正直、「そんなもん行ったもん勝ちでなんでもいいじゃん!」って思ってしまいそうな、ご都合主義の先入観があったのですが、この本は本当に作り込まれているけれども説明過多じゃなく、テーマもSFというより現在の写鏡としてよく機能していました。慣

    0
    2025年05月29日

    Posted by ブクログ

    喉も、肺すらも凍りつくほどの真っ白な世界での逃避行。じわりじわりと迫り来るような闇への恐怖と根源的な生への執着、そこで育まれる信頼、友情(友愛)、とまどいと信頼。そして訪れる唐突な別れ。回想。
    人生ベストブックです…。

    ハマりすぎて本当にショックで、わんわん泣きながら調べ物をしたりデリダの赦しを読

    0
    2023年04月02日

    Posted by ブクログ

    これは、アイとエストラーベンという、
    全く異なる時空、異なる太陽系、異なる社会、身体システム、常識、自然環境に生きた異なる人間同士が、
    同じ苦境を乗り越える中でわかりあう旅の物語。

    異なる人間がわかりあうためには、絶望と希望の狭間で同じ苦境を乗り越えること。
    これを積み重ねること。

    それくらい、

    0
    2021年12月25日

    Posted by ブクログ

    2018年に亡くなってしまったSF、ファンタジーの女王アーシュラ・K・ル=グウィンが1969年に発表したハイニッシュ・ユニバースに連なる作品の一つ。
    ジェンダーを持たない種族が住む惑星《冬》のカルハイド王国と、その隣国オルゴレインに宇宙連合エクーメンの使者であり人間である主人公が外交官として訪れると

    0
    2025年03月19日

    Posted by ブクログ

    ゲド戦記しか読んだことがなかったけど、ル・グウィンはもともとSF畑の人だったんだね。
    両性と言いつつ、雪原でのふたりの旅にはそこはかとなくBLみがあった。ゲセン語のLINEスタンプあったら使いたい。ヌスス。

    0
    2024年08月26日

    Posted by ブクログ

    はるか遠い未来の話。人類の末裔たちの物語。星間を行き来できる世界で、外交関係を結ぶために、人類が極寒の星に使節を送り込む。その使節ゲイリー・アイが語る数奇な物語。

    重厚な物語で、読み慣れない言葉もあり、読み進めるのに時間がかかった。
    17章 オルゴレインの創世伝説
    この辺りから、一気に読むスピード

    0
    2023年04月02日

    Posted by ブクログ

    この不思議なタイトルの意味が回収された瞬間が個人的に最も興奮した気がする(?)後半は文句なく面白く、主人公ふたりの関係のこまやかな描かれ方がとってもよかった。
    序盤はこの作品独特の設定や世界観についていくのに必死でなかなかストーリーに追いつけなかったので、また読み返したいと思う。2回目の方がいろいろ

    0
    2022年08月20日

    Posted by ブクログ

    ゲド戦記で著名なアーシュラ・K・ル・グィンのヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品。両性具有の人類という特異な社会を描いているのが最大の注目点であり、セックスとジェンダーをめぐる思考実験として考えさせられるものがある。後半の大部分をしめる真冬の氷原を越える旅が圧巻で、異星人との心の交流とその結末が深く心に

    0
    2021年10月23日

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