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地球の人類は鋼鉄都市と呼ばれるドームのなかで、人口過密に悩まされながら生きていた。一方、宇宙へ進出し、繁栄を謳歌している人類の子孫、スペーサーたちは各植民惑星に宇宙国家を築き、地球を支配下においている。数カ月前にロボット刑事ダニールとともにスペーサー殺人事件を解決したニューヨーク市警の刑事ベイリは、宇宙国家のひとつ、ソラリアで起きた殺人事件の捜査を命じられたが……『鋼鉄都市』続篇の新訳版
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アシモフ、ロボット刑事(後編)
高校生くらいの時世界10大文学を読め、なんて言われました。受験対策として読みましたが内容はほとんど忘れてしまいました。 ロボット刑事シリーズの方が心の深くまで届いたと思います。立場を超えた「友情」を私に教えてくれたのは、間違いなくこのシリーズです!
#感動する #ドキドキハラハラ #共感する
Posted by ブクログ
鋼鉄都市の続編 最後までとても楽しめました! ロボットと人間 それをうまく対峙させ 人間の、生きる意味や、素晴らしさを 楽しくわかりやすく 読み応えもあるSF さすが読み継がれるだけあるなーと 感じました。 胎児管理って安倍公房さんの最近読んだ本に 出てきた話を思い出しましたが ずっと私には読み...続きを読むやすかったです。 ミステリー要素も古典的であるけれど 楽しめます。 ただ、、、この続き3部、4部が 単行本ででてなくて、購入できるものが かなりの高値。最後まで読みたいのに どうしよう、、、
鋼鉄都市に続く二作目 キャラ立ちもしていて内容も面白くサクサク読めた。 アシモフの想像力に今回も脱帽、対面で接するのが何よりも苦痛な生物を生み出すなんて
前作の鋼鉄都市は一昔前の訳だったため古くさい言い回しが気になる部分があったけど、新訳だとスムーズにお話に入れた。 イケメンロボットのダニールの出番がちょっと少なくて残念。でも登場場面ではいい仕事している。ベイリとダニールの関係性も変化しており続きも楽しみ。 特に保護者的な扱いに反発したベイリに行動を...続きを読む制限されてしまう場面が切ない。ばかげたことと思いつつ、何かダニールに対して人間的なものを期待してしまうベイリもよい。 半世紀以上前の小説なのにそのまんまのリモート会議が登場することに驚く。隔離生活が定着した無菌状態の惑星ソラリアで、病原菌扱いされ思いっきり差別される地球人ベイリ。これこそコロナ禍に読んでほしい作品だと思った。 たくさんの要素を含むこの作品で、1番印象に残ったテーマをひとつ挙げるとすれば「価値観の違い」 惑星の住人とは基本的に言葉が通じているのだが、植民して長いためか、同じ単語を用いたとしてもその意味に齟齬が生じる、という点は面白かった。 惑星ソラリアではリモートで人と会うことが常であるために、「じかに会う」事がすごく下品で非常識なことだったり、異なる世界どうしの文化が交わる際に起こる価値観の摩擦が前作にも増して繰り返し描かれている。 こういう事は現代でも常に起こっていると思う。 そしてもしコロナの緊急事態宣言みたいな状態がずっと続いたら、私たちの世界も少しずつソラリアに近づいていくかも、、というのはコロナ前には持ちえなかった感想かも。 そんな惑星で起こる殺人事件の解決過程を軸に、人工知能や、遺伝子の管理などのSF要素に加え、イケメンロボット×やんちゃなおじさんというブロマンス要素まで盛りだくさん。お腹いっぱいの作品でした。アシモフ先生ありがとう。
50年以上前にリモート殺人小説が書かれてたなんてってなった トリックは現代には適用できないけど ベイリが執拗に直接会いたがるのもあと数十年経ったら意味不明になりそうだし読者もソラリア人のほうに賛同しそうな気もする ソラリアも感染症とかで大変なことになってこうなったのかな〜とかコロナの社会変容と重ねな...続きを読むがら読めてよかった
おっさん刑事&ロボット刑事の相棒ものSFミステリー第2弾が新しい訳で登場だ!う~ん惜しい…現代の作品だったら絶対同人誌が出るのに…。アシモフ先生は時代を先取りしすぎたんだ。 とにかくロボットのダニールがエロい。とてもエロい。正直言って、ヒロインが全裸で登場するシーンより、ダニールが「ロボットであるこ...続きを読むとを証明しろ」と命令されて無表情で服をはだけるシーンの方が断然エロいと思う。そこには禁欲的なエロスがある。 ミステリーとしては極めて型破りな手法がとられているため、ミステリーとしてこれはどうなんだ!?と思ってしまう部分もあるが、それも含めて楽しんだもの勝ちだ。 古い訳のものを手元に置いていないので今回で訳がどう変わったのか分からないが、違和感なく読むことができた。中古でしか手に入らなくなっていた本書を新バージョンで出してくれたハヤカワに感謝したい。
『はだかの太陽』 アイザック・アシモフ 小尾芙佐/訳 Naked Sun Isaac Asimov ハヤカワ文庫 イライジャ・ベイリは別の惑星ソラリアで起こった殺人事件を解決するために地球から派遣された。事件の関係者と直に会って話を聞きたいと思うものの、この星の人間は常に映像を通して他者と交流し、直...続きを読む接会うのは動物的なおぞましい行為とされ嫌がられる。物的証拠はロボットに処分されてしまい、文明の進んだソラリア人の地球に対する侮蔑などで、なかなか操作がスムーズに進まない。また外出すると太陽の光が地球人のベイリには有害で具合が悪くなってしまう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー これは1957年に書かれたものだけど、アシモフの予言もまんざら間違ってないと思う。人型ロボットこそそれほど見かけないけど、生活の至るところにAIが関与し、人と人との接触がだんだんと希薄になってきている。 高度経済成長期やバブルの時代にこの本を読んだら、へええで終わってしまったかもしれない。今の時代に読むと無性に身に染みるものがある。
アシモフの「ロボット三原則」 それは矛盾と二律背反がもたらす面白さ……。 舞台は高度にロボット文化の発達した惑星ソラリア。そこでは極端に少人数の住民が裕福に暮らしている。 そこで起こった殺人事件を地球人である主人公が捜査することに…… 地球とソラリア、相反する二つの世界はその相違がゆえに同一である...続きを読むことが、徐々に印象的となる。 物語自体もさることながら、アシモフ自身による「序文/ロボット小説の舞台裏」が面白い。 ミステリーに強い興味を持っていたこと、当時のSFには半裸の美女を登場させないと売れないと言われていたにも関わらず、アシモフは女性を描くのが苦手と言われていたことなど、執筆時の様子が面白く分かりやすい。 前作『鋼鉄都市』を未読のため、読み始めに地球の状態がイマイチ把握できていなかったことが残念。
SFミステリの金字塔「鋼鉄都市」の続編となる本書。ニューヨーク市警の刑事ベイリとロボット刑事ダニールの新たな活躍が描かれます。 「鋼鉄都市」の舞台は地球でしたが、今回の舞台は、宇宙国家のひとつ「ソラリア」。人類を支配するスペーサー(かつて宇宙に進出した人類の子孫)の世界です。地球での人類は、外壁に...続きを読む囲われた世界に住むがゆえに、広大な空間、そして太陽を怖がる傾向にあります。狭くて暗いところが安心するようですね。 一方、ソラリアのスペーサーは、通信手段の発展/熟成によって、人々の肉体的な接触が途絶えた世界。スペーサーの生活はロボットによって支えられ、人と人の交流は、今でいうテレビ電話を高度化させたヴァーチャル上で行われます。その技術は、実際に目の前に話し相手がいるように錯覚するほど。しかし、実際に肉体を通して交流するわけではないため、スペーサーが実物の人間と出会うことは、かなりの精神的な苦痛を与える模様。 …なんというか、どちらも引きこもりの社会です。 本書と前作で描かれるこれらの世界がなんとも素敵なんですよね。ロボットが発達するほどの近未来なんだから、人類の進歩に前向きであっていいはずなのに、地球の人類もスペーサーもなぜか引きこもっていて、どうも停滞の匂いしかしない。せっかく宇宙に進出したのに、これじゃあ未来がない。 …と、このあたりを根っこに描かれるのが、本書の結末です。なんだかアシモフにしてはやたらメッセージ性が強く少々驚いたりもしましたが、読後は「はだかの太陽」という表題にしっくりくること間違いなしでしょう。続編の「夜明けのロボット」への繋がりもとても気になります。
人と人とが一生のうちほぼ触れあうことなく、映像で対面することが基本となっているソラリアという星でおきた殺人事件に挑む。 このコロナ禍のなかで読むと、だいぶ地球もソラリアに一気に近くなってきたなというところがまず興味深かった。 やはりロボットやいろんな技術が発展すれば、人間の出番はこうやって減ってい...続きを読むくんだろうな…。 ミステリとしてはそんなに意外性もなく、期待していたダニールの出番もあまりなかったのでちょっと残念。 ソラリアという星はこういう人間が住んでいて、こういう習慣ですよ、という部分が大半を占めていた気がする。 私はそもそもSFがあまり得意なほうではないので少し退屈に感じた。
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