書店主フィクリーのものがたり

書店主フィクリーのものがたり

かつては愛する妻と二人で売っていた。いつまでもそうすると思っていた。しかし、彼女は事故で逝き、いまはただ一人。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗まれる。売れば大金になるはずだった財産の本が。もう、なにもない、自分にはなにも。それでもフィクリーは本を売る。そしてその日、書店の中にぽつんと置かれていたのは――いたいけな幼児の女の子だった。彼女の名前はマヤ。自分も一人、この子も一人。フィクリーは彼女を育てる決意をする。マヤを育てる手助けをしようと、島の人たちが書店にやってくる。婦人たちは頻繁にマヤの様子を見に訪れるし、あまり本を読まなかった警察署長も本を紹介してくれと気にかけて来てくれる。みなが本を読み、買い、語り合う。本好きになったマヤはすくすくと成長し……

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書店主フィクリーのものがたり のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年08月10日

    珍しく翻訳小説を読みました。
    短編をつなぎ合わせた長編小説。主人公フィクリーがとても大切にしているポイント。
    文体が軽妙洒脱で、とても馴染み深く心地よかった。
    もっとアメリカ文学を知っていたら深く楽しめたと思う。これを気に物語に出てきた短編を読んでみようかな。

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    Posted by ブクログ 2020年12月06日

    小見出しの一つになっている、レイモンド・カーヴァーの、愛について語るとき我々の語ることを読んだことがあったんだけど、A・Jが言ってる通り、20歳の時に感じることができることと40歳の時に感じることができることは全然違うんだろうし、小説とはしかるべきタイミングで出会うべきだということを示唆してはずだけ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月01日

    【2016年度本屋大賞翻訳小説部門第1位】の帯が目に留まって購入。2017年に読んだ本の中で1番かもしれない! “本屋のない町なんて、町にあらず”

    登場人物の言葉に何度心打たれたか…。特に警察官のランビアーズ最高。プロットも素晴らしい。読めばわかる!
    各章の1頁目に、主人公が興味...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月21日

    また、本好きのための素晴らしい小説に出会った。
    偏屈な書店主、フィクリーは店に置き去りにされた「たからもの」を育て始血のめる。この二人と出版社の営業担当者アメリアという血のつながらない3人が本をめぐって、真実の愛にたどり着く物語。アメリアが最後に後任の営業担当者ねの引継ぎに書き込んで、その後で削除し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月12日

    「LibraryReads」ベストブック選出
    以前から読もう読もうと思っていた作品です。
    温かい作品で且つ意外な展開が続き全く飽きさせませんでした。読後感は最高です!

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    Posted by ブクログ 2018年07月27日

    今時ではない文章と、ストーリー。それがとても心地よく、安心して読めた。各章のタイトル代わりに紹介されていた本は知らないものばかりで、楽しみが増えてワクワクしている。

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    Posted by ブクログ 2018年05月15日

    読み始めは誰にも共感できず、これ…読み終われるかな…と不安になりましたがどんどん引き込まれました。主人公のフィクリーがくせ者なのですが、最後には彼のことが本当に好きになりました。でもそれは彼の周りにいた人たちや、彼に起こる出会い、そして彼を好きになってくれた人たちのお陰です。
    様々な名文学を通してキ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月24日

    【あらすじ】
    その書店は島で唯一の、小さな書店―偏屈な店主のフィクリーは、くる日もくる日も、一人で本を売っていた。かつては愛する妻と二人で売っていた。いつまでもそうすると思っていた。しかし、彼女は事故で逝き、いまはただ一人。ある日、所蔵していたエドガー・アラン・ポーの稀覯本が盗まれる。売れば大金にな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月06日

    血の繋がりさえなくても、愛があればどんな家族の形であってもいいと強く思える
    この本に出てくる登場人物のように沢山本を読んでその良さを誰かに伝染できるようになりたい
    アメリカ文学の作品の引用が多かったので、もっと勉強してから読みたい

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    Posted by ブクログ 2022年11月27日

    愛する妻を交通事故で亡くし偏屈になっていく書店主フィクリー。孤児であるマヤの里親になる事や、好意を寄せる女性との出会いなど、人との繋がりで少しずつ人柄が丸くなっていく様が微笑ましかった。
    人生何が起こるか誰にもわからない、とはこういう事を言うんだと思った。
    店の希少本が盗まれるというミステリー要素も...続きを読む

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書店主フィクリーのものがたり の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    早川書房
  • ページ数
    328ページ
  • 電子版発売日
    2015年10月30日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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