小尾芙佐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホバート位相と名付けられた時間逆流現象のため、人は墓場から復活して子宮に還る。
そんな世界で死者の再生と売却を生業とするヘルメスは教祖をめぐる争いに巻き込まれるが……。
私的に設定が好きすぎてたまらない作品。
会ったら「さようなら」で別れるときは「こんにちは」
人は食べ物を「食べる」のではなく「戻す」
時間が逆に進む世界というだけでもゾクゾクするのに、こんな世界だからか作中のキャラの倫理観がまぁまぁ終わっている(笑)全てがチグハグ、それが面白い。
私、初ディックなんだけど、これ好き。
あと、単純に装丁が好きすぎる。カッコ良すぎる。ハヤカワ文庫のディックの文庫本、どの作品も装丁がめちゃくちゃ -
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Posted by ブクログ
読書備忘録985号。
★★★★★。
敬意を表して★5つ。
作者の偉大さはヒマ師匠さまがレビューに記されているので割愛です。すなわち偉大ということです。
ただ、決して読みやすい小説ではない。なぜか?作者の作品群における共通的異世界の固有名詞がとっつきにく過ぎる!
じゃあなぜ読まねばならなかったか?
「新章 神様のカルテ」で一止が所属する研究室の後輩双葉さんが読んでいた作品だったので読まない選択は無かったということです!
さてこの作品。1960年代後半に出版されたSF小説です(古っ!)。そしてこれはSFなのか?内容が非常に文学的なんですよ。
軸は人間ドラマなんです。生物が生きられない究極の -
Posted by ブクログ
ネタバレ改めて読み直したくて、新装版も出たのでちょうどいいと思い購入。(まったく本題には関係ないが、値段にインフレを感じた。)
チャーリィの身に起きたことは、まったくのSF的なフィクションなのだけれど、
たった数ヶ月のその話は、人生の早回しのように感じる。
終盤の、アルジャーノンを見送ってから、彼自身もまた知能が衰えていくなかで、自暴自棄になっていく様は、自らの行く末を受け入れられない苦悩で、最後のウォレンへ自ら行くところは、死を受け入れたかのように見える。
チャーリィの最後の言葉、お世話になった皆に向けた言葉は優しさにあふれていて、自分の行くすえを受け入れてなお、そんなふうに人に優しさを向けられる -
Posted by ブクログ
ドラマを何回か観たので内容は知っているのですが、実は原作を読んだことがなく…新装版が刊行されたタイミングでジャケ買いしちゃいました✧*。
値段を見ずレジに持って行ったので、お会計の時に二度見してしまった…!
文庫なのに約2000円でしたΣ( Д )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
幼児なみの知能しかない32歳のチャーリイはネズミのアルジャーノンと同じ手術を受け超天才に変貌するがー…。
ドラマと原作とでは内容も感じ方も全然違って驚いたし、やっぱり原作の方がチャーリイの変化をよりダイレクトに感じられた。
かなり極端に描かれているけれど、チャーリイが経験したことは私も見に覚えがあるし、きっと誰しも経験があるこ -
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Posted by ブクログ
こんなにも胸を打たれた小説があっただろうか。
孤独と愛の描き方が秀逸。
人工的に知能を与えられ、世界を知っていくチャーリイ。その世界は彼がこれまで思い描いていたものとは全く違っていた。それ故の苦悩。
さらには、高度な知能は一時的なもので徐々に廃れていくことをアルジャーノンから悟る。身につけた能力をどんどん失っていく。
誰にも共感して貰えないという孤独感に苛まれる。
もうずっと苦しい。アリスやストラウスなど寄り添ってくれる人がいる。けれどもそれを拒絶してしまう。貴方には私の苦悩は分からない、と。
こんな経験をつい最近したからか、非常に共感して苦しくなった。人それぞれ違う人生を歩んでいる。だから共 -
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Posted by ブクログ
荒れ地でのダム作り、3人で映画を観た後でイジメっ子と対峙する場面が大好きでした。
この愛おしい時間がずっと続けばいいのに…
でも、我らがキング先生は容赦なく登場人物を痛めつけるんですよね。
大人も子どもも関係なく、最も効果的な方法で心身ともにズタズタに痛めつける。
キング先生、流石です。
1巻で『チョケてばっかでこの子嫌いやわぁ』と思っていたリッチィが友だち想いのエエやつになるのも2巻からです。
私のイチ推しはベン、2番目は何故か分からないけど博多弁アイルランド人のお巡りさんのミスター・ネルです。
皆さんには推しキャラいます?
アイザック・アシモフやロバート・ハインライン作品を小尾芙佐