小尾芙佐のレビュー一覧

  • 世界の誕生日

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    「求めぬ愛」「山のしきたり」で描かれる惑星Oでの結婚は、二つの半族(朝と宵)の男女二組で成立するため、構成員は四人。
    異性とも同性ともペアになれるが、同じ半族同士がペアになることはない。
    四人はそれぞれ独立した部屋を持つことができ、部屋の主の許可なしにそこへは入れない。
    とても自由なようにも、ひどく不自由にも思える。
    「孤独」のレンが実践したように、私が私であるために自由が必要なのは明白なのだけれど。

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    2021年12月04日
  • 高慢と偏見(下)

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    続きが気になって(きっと恋は成就するのだろう、と結末は想像できるにもかかわらず)一息に読み切ってしまいました。
    このあたりの「魔力」は上巻でも感じた通り、まさに韓国ドラマを見ているようでした。

    姉の恋愛を邪魔し、憧れていた人の前途をつぶしたと思っていた憎い相手でしたが、そのことが勘違いだと気づいたエリザベス。ダーシーが自身に寄せてくれた好意をむげに断ったことを恥じていましたが、思わぬところで再会したこと、またその時のダーシーの態度が今まで以上に好意を寄せるものであったことを受けて、いつしか想いを寄せるようになります。
    しかし、ダーシーの因縁の相手と末の妹が駆け落ちをしたり、強大な権力を持つダ

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    2021年11月08日
  • 高慢と偏見(上)

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    「恋愛小説」の古典作品ですが、全く読みにくいところがなくスラスラと読むことが出来ます。
    訳がよいのか、そもそもの物語の作り方がうまいのだと思いますが、まるで昨今人気が出ている韓国ドラマを見ているように楽しむことが出来ました。

    すれ違いから恋愛が成就しなかったり、大嫌いだった相手から告白されたり、またその嫌っていた理由が勘違いであったことにきづかされたり。
    人生や家族を揺るがすような大きなトラブルではなくても、恋愛の情は個人の人生にとっては大きな転換点にもなりえます。
    この後、ジェインとエリザベスの姉妹の恋愛がどのような形になってゆくのか、下巻も楽しみです。

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    2021年11月08日
  • 高慢と偏見(上)

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    最初は貴族らしい回りくどい言い方やミセスジェインの行動に好感が持てなくて読むのに苦労したが、読み進めるうちに面白いと思うようになり、下に続く最後のところにかけてがいちばん好きだった
    大学の教授オススメの作品だが、恋愛小説だったので自分の好みであり、イギリスの生活の格式張っている感じが時代を感じられて読むのが楽しかった

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    2021年09月03日
  • 世界の誕生日

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    SFが苦手でル・グウィンさんの本はファンタジーしか読んだことがなかったが、彼女はSF界での評価も抜群なのは知っていた。
    アニメ作品でいくつかSFに触れる機会があり、チャレンジしてみようという気になりようやく手にとった。

    子供向けファンタジーに比べて生々しく、衝動や緊迫に息を飲む機会も多くあったが、ジャンルは違えど彼女の文化人類学的な視座や思想から紡がれる小説はやはり秀逸。神話や古代壁画を見ながら、ヒトや文化の起こりを見つめ直す感覚。4人の婚姻制度や神々の掟、宇宙旅行など、前提のない世界である時はヒトらしく、ある時は理解しがたい場面にも感情移入させる筆致には唸らされる。短編集で、もう少し続きを

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    2022年03月05日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    ネタバレ

    リーダブルの最たるもの。
    読者を選ぶかもしれないが理系センス的なものが好きな方には勧めたい。
    原著が英語なのにめっちゃリーダブルなので思わず翻訳もかってしまったが、訳も良いのだと思う。

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    2021年04月25日
  • はだかの太陽〔新訳版〕

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    50年以上前にリモート殺人小説が書かれてたなんてってなった トリックは現代には適用できないけど
    ベイリが執拗に直接会いたがるのもあと数十年経ったら意味不明になりそうだし読者もソラリア人のほうに賛同しそうな気もする
    ソラリアも感染症とかで大変なことになってこうなったのかな〜とかコロナの社会変容と重ねながら読めてよかった

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    2021年04月20日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    小見出しの一つになっている、レイモンド・カーヴァーの、愛について語るとき我々の語ることを読んだことがあったんだけど、A・Jが言ってる通り、20歳の時に感じることができることと40歳の時に感じることができることは全然違うんだろうし、小説とはしかるべきタイミングで出会うべきだということを示唆してはずだけど、今の自分にとってしかるべきタイミングだったかどうかは正直分からなかった。

    現段階ではきっと本来の意味で理解していることはあまり多くないんだけど、年を取ってからもう一度読み直したいなぁとは思った。

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    2020年12月06日
  • はだかの太陽〔新訳版〕

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    ネタバレ

    舞台は、人との接触を極度に避け、対面は全てバーチャル映像で行う社会。
    極めて人工的に管理されたシェルターの中で暮らし、自然環境からは完全に隔絶されている別の社会(こちらは「鋼鉄都市」に詳しい)から来た人と、実際に同じ部屋の両隅で距離を取り恐る恐る対面することになった登場人物が、
    「あなたの肺にあった空気が、わたしの肺に入る」
    ことに気づき、気持ちが悪くなり耐えられず逃げ出してしまいます。
    3密とかいう言葉も登場し、Webでのコミュニケーション全盛の今の時代から、あと少しかも・・・
    どちらの社会もロボットが大活躍。ロボットに仕事を奪われることの人々の嫌悪感、ロボット任せで失われてゆく能力の描写な

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    2020年11月22日
  • 火星のタイム・スリップ

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    現実との境目が曖昧になっていく感じが好きだった。

    三人称の中に一人称があっても混同せずに読める。

    人妻っていいよね。セールスマンにおれもなりてぇよ。

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    2020年11月17日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    主人公の思考回路がとても良くわかるし、私は共感できる
    主人公は美しく脆い世界の中で、世界に殺されそうになりながら
    懸命に愛して生きて美しい世界を探している

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    2020年11月14日
  • 高慢と偏見(下)

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    「高慢と偏見」には、いくつもの印象的な場面、有名な箇所がある。
    ちょっと思いついただけでも、

    1 冒頭の文章
    2 最初の舞踏会……エリザベスとダーシーの最悪の出会い
    3 風邪を寝込んだ姉ジェインの看護のため、エリザベスがビングリー家まで徒歩で訪問
    4 コリンズ牧師の求愛行動とその顛末
    5 ダーシーの叔母キャサリン夫人宅訪問
    6 ダーシーの突然の求愛とエリザベスの強烈な拒絶
    7 ダーシーからの手紙
    8 ペンバリーのダーシー邸見学と再会
    10 ウィッカムとリディアの駆け落ち事件
    11 キャサリン夫人とエリザベスの対決
    12 ダーシーのベネット氏訪問(めでたしめでたし)

    他の長編にもそれぞれ印象

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    2020年08月07日
  • 高慢と偏見(上)

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    光文社の「高慢と偏見」は2011年。ちくま文庫の中野訳(2003年)より新しく、中公文庫の大島訳(2017年)よりは古い。

    訳者の小尾芙沙は女性で、古くからのSFファンならおなじみの方。

    アシモフ、ディック、ゼラズニイ等訳書は多数あるが、中でもアーシュラ・K・ル=グィンはこの方の翻訳でずいぶんお世になったので、安心して読むことができる。

    丁寧で標準的な翻訳という感じです。

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    2020年08月07日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    【2016年度本屋大賞翻訳小説部門第1位】の帯が目に留まって購入。2017年に読んだ本の中で1番かもしれない! “本屋のない町なんて、町にあらず”

    登場人物の言葉に何度心打たれたか…。特に警察官のランビアーズ最高。プロットも素晴らしい。読めばわかる!
    各章の1頁目に、主人公が興味のある本についてコメントをしているので、外国文学が好きな人は私よりも楽しめるかと!とにかく、本好きにはたまらない一冊。

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    2020年08月01日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    また、本好きのための素晴らしい小説に出会った。
    偏屈な書店主、フィクリーは店に置き去りにされた「たからもの」を育て始血のめる。この二人と出版社の営業担当者アメリアという血のつながらない3人が本をめぐって、真実の愛にたどり着く物語。アメリアが最後に後任の営業担当者ねの引継ぎに書き込んで、その後で削除した数行のコメントが全てを語り尽くしている。
    特筆すべきは翻訳の素晴らしさ。小尾美佐さんの、軽妙な訳がいい味を出してる、と思ったら、キイスの『アルジャーノン』の訳者と知って納得

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    2020年06月21日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    これはすごい。方法(形式)と内容は不可分なのだと教えてくれる。こういう文体、こういう構成でないと、表現できない内容がある、ということの好例。たぶん、翻訳がべらぼーにうまい。

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    2020年04月02日
  • IT(4)

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    ネタバレ

    映画版を観た機会に久々に再読。

    キングといえばホラーだけど、私が何よりも大好きなのはキングの青春小説なのです。川面で乱反射する日差しのきらめき、世界で一等速い自転車で間一髪ダンプをかわすときの全能感。そういったものを書かせたらキングの右に出る者はいないんじゃないかってくらい。

    ラスト、「はみだしクラブ」の友情と、命を賭して戦った軌跡は、超自然の力によって彼らの記憶から消し去られてしまいます。子供時代は誰にとっても儚い。でもこの「はみだしクラブ」のそれは、記憶から消されたからこそ、当時の熱もそのままに彼らの中で息づいているんじゃないかな。そんな永遠の存在を信じたくなります。

    エディがいいん

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    2020年02月27日
  • IT(1)

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    アメリカで次々と子供たちの姿が消えていった。その原因である殺人ピエロ、ペニーワイズに7人の少年少女らが立ち向かう。予想のできない彼の行動に驚きの連続。映画化したこの小説は話題となった。

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    2020年01月16日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    「LibraryReads」ベストブック選出
    以前から読もう読もうと思っていた作品です。
    温かい作品で且つ意外な展開が続き全く飽きさせませんでした。読後感は最高です!

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    2019年12月12日
  • われはロボット〔決定版〕

    購入済み

    人もロボットもトラブル続き

    ロボット三原則、とかいわれると仰々しい
    ように思えるけれど、中身はむしろコメディ
    タッチな作品や、ドタバタ喜劇の一歩手前
    みたいな話も多くて楽しいし、所々でちゃんと
    皮肉も効いていて飽きない

    パウエル、ドノヴァンのコンビや、スーザン
    博士、各ロボットどれもキャラが立っていて
    読みやすく楽しい

    「われ思う、ゆえに……」と「証拠」が好みだ

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    2019年11月21日