【感想・ネタバレ】われはロボット〔決定版〕のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月14日

今さらながらですが
読もうと思いつつ読めてなかったので
SF超入門の本をきっかけに
思わず購入してしまいました。

たった3つの原則
それが
これほど深く人間性を炙り出していくのかー
と衝撃でした
さすがの名著ですねーー
何年も経ってるし
今ではもっとロボット工学や心理学も進んでると思うけど
古臭さ...続きを読むはかんじません。

訳がたまに、日頃使わないような
意味わからない言葉があるけど、、、
読みにくいことはありません。

はじめの方から最後の方にいくにつれ
話は、難しくというか
単純ではなくなってきます。
が、面白く最後まで読むことができました。

最近読んだ
チクタク✖️10を思い出しました。

チクタクよりも、読みやすく
ロボットのこれからも
人間の今、これからも考えさせられます。

これから今以上にロボットが普及していく時
この本を再読してみたいと思います。
また、他のロボットに関しての本も
読んでみたいなーと思います。

ロボット工学とか、専門的な本を
手にすることはないと思いますが、
こうしたSF小説などで
素人でも未来を想像する力を
養えることは嬉しいなと感じます。

SF小説がどんどん現実的な話に近づく中で
物理や数学、いわゆる理数系のものは
苦手でしたが、興味が持てて嬉しいです。
調子に乗って、物理の本とか手にとっても
正直???なのですがー

とりあえず、わかりやすい説明のものとか
小説から楽しんでいきたいと思います!

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Posted by ブクログ 2023年03月30日

ChatGPTが出てきた今、一章に出てきたロビイくらいはできるのかもしれない。シンギュラリティが現実味を帯びてきた。そこに生活している人類や自分はどうなるのか、読みながら考えさせられた。ロボットや人工知能から、人間の本質について考えるきっかけになるのは面白い。幸せとはなんだろうか。幻想なのだろうか。

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Posted by ブクログ 2022年07月11日

原題 I, ROBOT

人が創造し、
人と同じように考え行動する、
人型の機械。

…見分けられなければ、それはもう人、ですよね。
いや、人より優れてます。
データを蓄積し難解な問題の最適解を瞬時に出し、
環境を選ばず活動できる。

人に危害を加えることを除いて。

スーザン・キャルヴィンの回想の...続きを読む形をとった短篇集ですが、そのまま、時系列の開発史になってます。
安全、服従、防衛の三原則のジレンマがもたらす、合理的なはずの機械の不合理。…おもしろいなぁ。

人の葛藤と同じ。得てして人は感情で答えを出しますが、…それが人の人たる所以かもしれませんね。
現在ではA.I.上のフレーム問題があるので、三原則のプログラミングは不可能、とされてるようです。

それにしても、人はなぜ人型に固執するのかな…?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月17日

めちゃ面白かった〜

導入が若干脳に入らなくて焦りだったけどロボ出てから楽しいこと楽しいこと

パウエルとドノヴァンのあれやそれや楽しいわ スピーディ可愛いわ…
指6本の子も良かった 我に帰って頭抱えるシーン好き 陽電子回路が異常をきたしたんや…ウッ

夜明けのロボットで履修してたうそつき!はロボが...続きを読む傷付くシーン見たくなさすぎてもうやめて下さい…と思ったけど見れたね

一条無視ロボも良かった 1人だけ立ちあがっちゃうシーン

全部おもろかった

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Posted by ブクログ 2022年03月25日

言わずと知れたSFの古典作品。短編連作形式。
かろうじて文字が読めるようになった幼少期に、祖父母の家の書斎で読んで以来の再読。よくわからないが面白かった、ロボットが好きだという記憶だけあり、このたび実際に再読したところ一作目の「ロビィ」以外全くなにも覚えていなかったため、改めてこんな作品だったかと新...続きを読む鮮な気持ちになった。
簡素で装飾が少ない骨のような文体だが、その骨組みがこの上なく面白い傑作である。

本書は1950年に刊行された作品であり、解説(瀬名秀明)によると既に発表済みの短編いくつかを単行本化にあたって編纂した経緯があるとのことで、執筆年はさらに古い。よって作中に見られる技術内容にはさすがに時代を感じる。同SFジャンルの名作であるジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」などは半世紀近く経った今でも陳腐化しない学問の描写が見事な作品であり、そういったものと比べるとフワフワ感は否めない(星を継ぐものは本書の30年後に刊行されているため執筆当時の科学技術を取り巻く環境がそもそも異なるが)。
しかし本書の主題は科学技術ではなく人間そのものである。そこが不朽の名作たる所以だろうなと思う。ロボットと人間はどう違うのか、ロボットは「人間」といえるのか等、思考実験をペロ舐めするのが好きなタイプなので登場キャラクターの見解を追うのは本当に楽しかった。

わくわくする読み物でありロボットに好意を抱くようになったきっかけである「ロビィ」は自分にとって今でも特別な作品だが、「迷子のロボット」や「証拠」は大人になった今だからこそ面白さがわかる気がする。本書におけるロボットはピュアで真面目で傲慢でユーモラスでよく気が狂う。この描き方も幼少期の自分にはよくわからなかっただろうなと思うと、再読して本当によかった。解説にある「(読み手と)共に育ってゆく小説」とは言い得て妙である。

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Posted by ブクログ 2022年02月26日

かの有名なロボット三原則はこの小説から始まったと聞き、大変驚いた。てっきりかなりの古典からの引用だと思っていたが、比較的新しい本であったからだ。

とはいえ、ロボットの概念が生まれた直後からこのような三原則を思いつき、またそれを題材に名作と呼ばれる作品を作り上げられる作者の力量には感服。

ロボット...続きを読むの黎明期からその発展を支えたロボット心理学者の目線で語られる、三原則が与える人間とロボット、またロボット同士におけるジレンマの中での苦しみが、現実世界ではないのに妙にリアルに描かれており、必読の一冊。

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Posted by ブクログ 2021年12月09日

個性的なロボットたちの短編集。

キャルヴィン女史が各話を語るという形式で
進みました。

「うそつき」はロボットが好きでロボットのよう
なと例えられるキャルヴィン女史の、若いときは
まだ人間味あったんだなって分かる話で好きです。

恒例キャラのパウエルとドノヴァン両技師が
宗教つくっちゃったロボッ...続きを読むトに振り回される
「われ思う、ゆえに...」も好きな話です。
この2人がでてる話は冒険的なものが多かった。

ほとんどの話に〈ロボット工学の三原則〉が深く絡んでいて、それを軸にどれもミステリチックでした。
「証拠」と「迷子のロボット」は特にそんな感じなので、1番お気に入りです。

この短編集の最後の話は
「フランケンシュタイン・コンプレックス
  - 人間のロボットへの無意識の恐怖」
というこの本にあるアシモフが生み出した言葉を読者に与えるような終わり方をしていてそれがとても良かったです。

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Posted by ブクログ 2021年08月15日

名作中の名作ですが、非常に親しみやすい内容でした。
こんな話だとは思いませんでした。もっと文学性に寄った堅い話だとばかり。

翻訳者の手腕なのか大昔の小説とは思えないくらい古臭さがないです。

良かった点
・ロボット工学の三原則について知れること
・SFでありながら実質ミステリーなところ
・短編の連...続きを読む作で毎回、違う切口を見せてくれる

悪かった点
・誰が喋ってるのが分からなくなるところ
・世界の全貌がイマイチ見えなかったところ

正直、大筋では理解できたものの、本作の魅力を十分受け取れた気がしません。

「ロビイ」、「われ思う、ゆえに」が特にお気に入りですが、それぞれロボや三原則に対するアプローチが違い、よく一つの概念をこれだけ捏ねくり回せるものだと関心しました。

女史の追憶で連作が繋がれているのもいいですね。いつ誰が読んでも、遠い未来の話を懐かしむ、という不思議な擬似体験が出来るのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2020年07月23日

1950年に出版された本とは思えないほど新しい。ヒトの心を読むロボットは、AI技術で人の表情を読めば今でもできそうだが、本書の最後では、あたかも人間であるかのような姿でロボットが為政者として世を治める世界が描かれる。このような世界は、はたして人間にとって幸福なのかどうか。本書では、宇宙時代の地球が4...続きを読むつのブロック経済圏となっている世界が描かれてもいる。現在の世界情勢を見ていると、そんな方向に向かっているようにも思われたりと、いろいろと考えさせられる一冊であった。

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購入済み

人もロボットもトラブル続き

2019年11月21日

ロボット三原則、とかいわれると仰々しい
ように思えるけれど、中身はむしろコメディ
タッチな作品や、ドタバタ喜劇の一歩手前
みたいな話も多くて楽しいし、所々でちゃんと
皮肉も効いていて飽きない

パウエル、ドノヴァンのコンビや、スーザン
博士、各ロボットどれもキャラが立っていて
読みや...続きを読むすく楽しい

「われ思う、ゆえに……」と「証拠」が好みだ

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Posted by ブクログ 2019年01月09日

ロボット工学三原則初出の本で、SFミステリー。一番古いのは80年前に作られた話らしいが、AI社会が迫ってきている今読む価値もあるんじゃないかと思う。内容はロボット心理学者のスーザンが、人間とロボットの違いを探求していくような話。ロボット社会になったことで人間社会がどう変わったかなどの世界観の説明も多...続きを読むく、興味をそそられる。
文中の人物が、ロボットは判定などによる人間の負荷を軽減することで進歩を早めるもので、分析するデータを発見すること、検査する新しい概念を考え出すことは人間の仕事と発言しているシーンが印象に残った。我々の世界では、さてどうなるのだろうか。

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Posted by ブクログ 2023年08月26日

いつか読もうと思っていた本。
短編集だった。
読みやすい。
ファウンデーションに出てたダニール・オリバーが出てくるかと思っていたけど、まだそこまで行かないロボットたちの話。
ロボットシリーズたくさんあるみたいだ、これ全部死ぬまでに読めるかな…
アシモフさんの主要なキャラクターは、三人ぽい。
スーザン...続きを読む・キャルヴィン
イライジャ・ベイリ
ダニール・オリヴァー
イライジャ・ベイリとダニール・ベイリって同じだっけ?
robotics、ロボット工学という言葉を作ったのがアシモフさんなのは凄い。普通にいま現実に使われている言葉。
ロボット三原則を物語の主な道具にしてるとは思はなかった。3つのルールからあんなに話を膨らませられるのは感嘆する。作家凄い。

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Posted by ブクログ 2023年01月27日

単語だけは知っていたロボット工学三原則。お話を読みたくて、この古典を手にとりました。
ロボット工学三原則を大前提として、それでも起こる様々な可能性が例示されていておもしろい。
「ロビイ」人はロボットに愛情を抱くか
「堂々めぐり」ロボットが人間の指示に従わないことがあるか
「われ思う、ゆえに」並列処理...続きを読むが妨げられる要因
「災厄のとき」人間に危害を及ぼすものは何か
などなど。

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Posted by ブクログ 2022年11月12日

アメリカの作家「アイザック・アシモフ」のSF(ロボットモノ)連作『われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集(原題:I, Robot)』を読みました。

久しぶりにSF作品が読みたくなったんですよね… SF作品は7月に読んだ『ドゥームズデイ・ブック』以来、、、

「アイザック・アシモフ」作...続きを読む品は、3年前に読んだ『黒後家蜘蛛の会 1』以来なので久しぶりですね。

-----story-------------
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
人間の命令に服従しなければならない…これらロボット工学三原則には、すべてのロボットがかならず従うはずだった。
この三原則の第一条を改変した事件にロボット心理学者「キャルヴィン」が挑む『迷子のロボット』をはじめ、少女「グローリア」の最愛の友である子守り用ロボットの「ロビイ」、ひとの心を読むロボットの「ハービイ」など、ロボット工学三原則を創案した巨匠が描くロボット開発史。
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1950年(昭和25年)に刊行されたロボットSFの古典的名作9篇が収録されています… 有名なロボット工学三原則(Three Laws of Robotics)が示され、「アイザック・アシモフ」がロボットSFの第一人者としての地位を確立することになった記念碑的な作品です、、、

USロボット&機械人間株式会社の主任ロボ心理学者「スーザン・キャルヴィン」の回顧録という体裁を取っており、彼女もしくは同社の新型ロボット実地テスト担当員の「マイク・ドノヴァン」と「グレゴリイ・パウエル」のコンビが各エピソードの主役を務めていいます… ロボットが一見してロボット工学三原則に反する様な行為を行う事件が起こり、その謎を「スーザン」達が解明していくという展開の作品が中心となっていますが、単なる空想科学ではなく、AI導入等の進展が予想される実社会の問題として読むことのできる作品でした。


 ■序章(原題:Introduction)
 ■ロビイ(原題:Robbie)
 ■堂々めぐり(原題:Runaround)
 ■われ思う、ゆえに…(原題:Reason)
 ■野うさぎを追って(原題:Catch that Rabbit)
 ■うそつき(原題:Liar!)
 ■迷子のロボット(原題:Little Lost Robot)
 ■逃避(原題:Escape!)
 ■証拠(原題:Evidence)
 ■災厄のとき(原題:The Evitable Conflict)
 ■解説 ~「ロボット学」の新たな世紀へ アシモフ<ロボット工学の三原則>の受容と発展~ 瀬名秀明


<ロボット工学の三原則(Three Laws of Robotics)>

第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。
     また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
     ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

     『ロボット工学ハンドブック』 第五十六版、西暦二〇五八年


『ロビイ』は、言葉を話せない子守ロボット「ロビイ」の物語、、、

「ロビイ」は金属のボディでできた、喋ることのできないロボット… けれど、幼い「グローリア」にとって、「ロビイ」は家族以上の存在でした。

しかし、「グローリア」が「ロビイ」としか付き合わず、人間の友達を作らなかったことを危惧した母親によって「ロビイ」は追放されます… しかし、「ロビイ」が「グローリア」の命を救い、家に戻ってくることに、、、

一見、ハッピーエンドに思えますが、このまま「グローリア」が人間関係が築けず、社会の一員になれないのでは、という不安が残る作品でした。


『堂々めぐり』は、水星鉱山を舞台にした「マイク・ドノヴァン」と「グレゴリイ・パウエル」の物語、、、

二人は水星でトラブルに見舞われる… 太陽電池層の補修のためにはセレンが必要なことから、新型ロボット「SPD13号(スピーディ)」にセレンの採取を命じますが、なぜか「スピーディ」はセレンを採取せず、セレンプールの周囲を回り続けます。

ロボット工学の三原則の原則間に生じる葛藤で、その様な行動をとっていたことが判明… 第一条をより強く意識させるために、「ドノヴァン」と「パウエル」は意図的に自らの命の危険に晒すことで解決を試みます。


『われ思う、ゆえに…』は、宇宙ステーションを舞台にした「マイク・ドノヴァン」と「グレゴリイ・パウエル」の物語、、、

水星での事件から半年後、地球からやや離れた位置にある宇宙ステーション上で、またも二人は難題に直面する… 宇宙ステーションを無人で運用するために製造された高性能「ロボットQT1号(キューティ)」が正常に動作するか確認することが任務だったが、組み立てられて目覚めた「キューティ」は、自分より下等な人間がロボットの創造主だと信じられず、ステーションの要であるエネルギー転換器こそが自分を生み出した創造主だと信じてしまう。

「キューティ」は、「ドノヴァン」と「パウエル」の指示には従わず、「主」として崇める宇宙ステーションのエネルギー転換器の御心に従った結果、素晴らしく安定した作業を行います… 結果オーライなんですが、何とも言えない複雑な思いの残る作品でした。


『野うさぎを追って』は、小惑星を舞台にした「マイク・ドノヴァン」と「グレゴリイ・パウエル」の物語、、、

ソーラー・ステーションの事件から半年後、小惑星で二人はまたまた苦境に陥る… 採鉱用の新型ロボット「DV5号(デイブ)」のテストを行うことが目的だったが、6台のサブロボットを制御する機能を持った「デイブ」が、一斉に6台全ての制御を行おうとした際に奇妙な行進を繰り返す等、本来の機能を発揮しないことが判明。

しかも、「ドノヴァン」と「パウエル」が監視しているときは正常なのに、目を離すと作業がはかどらなくなる… 5台までならきちんと制御できることに気付いたことから、発想の転換で解決策が見出せましたね、、、

「ドノヴァン」と「パウエル」は、しょっちゅうトラブルに見舞われ、命の危機に晒されているせいか、随分、機転が利くようになりましたね。


『うそつき』は、人の心を読むロボット「RB34号ハービイ」の物語、、、

ごく普通のロボットとして制作されたはずの「ハービイ」が、何故か読心能力を持っていた… 驚くべきことのはずですが、ロボット排斥運動の盛んなご時世のため、USロボット&機械人間株式会社にとってはあまり歓迎できぬ事態だった。

「ハービイ」の存在はロボ心理学者「スーザン・キャルヴィン」、研究所所長「アルフレッド・ラニング」、数学者「ピーター・ボガート」、技術主任「ミルトン・アッシュ」の四人だけの秘密とされ、原因の追及が行われるが… ロボットが読心能力を持つことにより、想像しない結果がもたらされていた、、、

「ハービイ」は、人間の心を読んでいたのですが、人間の心がわかっているだけに、正直に結果を伝えることが人間の心を傷つける(=ロボット工学の三原則の第一条に違反する)ことから、「ハービイ」は、真実ではなく、その人が言って欲しいこと、希望する答えを話していた… 人間関係にも言えることかな、人間を守るための優しさゆえに嘘をつき、結果人間関係に亀裂が生じてしまうという哀しい結末でした。


『迷子のロボット』は、第二十七小惑星群にあるハイパー基地で発生した「NS2型ロボット」のうちの一体(「ネスター10号」)が行方をくらました事件を描いた物語、、、

1台のロボットが姿をくらましたことだけであれば、大きな事件ではなかったが、実は「ネスター10号」には絶対的なルールであるはずのロボット工学の三原則の第一条に手が加えられていた(第一条のうち、「危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない」が削除されている)ことから、外部に発覚させるわけにはいかず、事件の収拾のためにUSロボット&機械人間株式会社の「スーザン・キャルヴィン」及び「ピーター・ボガート」両博士が基地に向かいます。

「ネスター10号」は同型の63台のロボットの中に紛れ込んでいることが判明するが、外見上は全く区別がつかなかった… 「ネスター10号」を特定できない場合、63台全てを処分せざるを得ない状況に追い込まれるが、、、

ロボットにとって有害なガンマ線と無害な赤外線を区別できたのは、人間から教育を受けた、「ネスター10号」だったことに気付いた「キャルヴィン博士」は一芝居をうつことに… 他のロボも自分と同じ行動をするだろうと判断した痛恨のミスにより、「ネスター10号」は特定されてしまいます。

ロボットが優越感を持ってしまったが故のミス… ロボットも高度になると、心を持ち、それ故に人間と同じミスを犯してしまうんですよね。


『逃避』は、非常に高度な計算能力を有す特殊な陽電子頭脳「ブレーン」により、「マイク・ドノヴァン」と「グレゴリイ・パウエル」が宇宙に放たれる物語、、、

USロボット&機械人間株式会社のライバルである合同ロボット社からスペース=ワープ・エンジンを開発するために必要な方程式の解決について依頼が届く… 合同ロボット社にもUSロボット&機械人間株式会社と同じく思考マシンが存在したのですが、この方程式を解かせようとしたことにより、ジレンマが発生し、その陽電子頭脳がスクラップになってしまったらしく、問題の解決を依頼してきたのだった。

USロボット&機械人間株式会社では、人類初の恒星間エンジンが開発できれば、大きなアドバンテージとなることから、「ブレーン」に問題を与えることに… 「キャルヴィン博士」は、「ブレーン」が壊れてしまわないようにあらかじめ指示を与えた上、問題を解かせようとしますが、、、

「ブレーン」により簡単に問題は解決され、「ブレーン」は星間ジャンプが可能な宇宙船まで製造してしまい、試験的に乗り込んだ「ドノヴァン」と「パウエル」を、実験台として宇宙に放つ… この二人、またまた死にかけましたね。

というか、今回は、一度、死んだのかな… 結果的には、その死は一時的なものであることも証明されたようですが、ここまでロボットに暴走されると怖いですね。


『証拠』は、市長選に立候補した有能な検察官スティーヴン・バイアリイに、人間ではなくロボットではないかという疑惑が持ち上がる物語、、、

スティーヴン・バイアリイは人前で食事はおろか、飲み物する口にしたことがないことや、睡眠時間が短いことから、政敵であるフランシス・クインから、ロボットではないかと指摘される… X線を照射すれば、人間かロボットかは判明するのですが、彼が頑なに拒否したことから疑惑は深まる。

しかし、ある日スティーブンは、公衆の面前で、「自分を殴れ」と挑発する男を殴った場面を目撃される… 人間に危害を加えることは、ロボットには不可能なため、スティーブンは、人間であることが証明された、、、

しかし、ロボットが人間を殴れる可能性はゼロではなかったんです… それは、殴られた側もまた、ロボットであった場合… スティーブンが人間なのかロボットなのかは、今になっては藪の中というオチでした。

実際はロボットだったんでしょうね… きっと。


『災厄のとき』は、ブレーンの発展形であるマシンが、世界経済の管理を人間に成り代わって行うようになった時代の物語、、、

この時代、地球は四つの地区に分けられ、それぞれの経済は超陽電子頭脳マシンによって管理されていた… 四台のマシンはあらゆる要素を考慮し、最も適した経済政策を実施するはずだったが。

ロボット工学の三原則をどう解釈するかなんですけどね… 第一条の「人類に危害を加えてはならない」を守ろうとすると、経済的混乱を惹き起さないようにしないといけない、そのためにはマシンの破壊が最大の脅威、よって、マシン(自ら)を守る必要があり、自分を脅かす要因を取り除く必要がある、、、

マシンの思考回路は、そうなってしまったようですね… 必要な経済政策の実行よりも、自分を守ることが優先になってしまっているということは、人類がロボットに支配されているとも言えるような。

でも、ロボット工学の三原則がある限り、マクロ的には人類を幸せに導いてくれるのかな… 最後は哲学的な問題に突き当たっちゃいましたね、、、

単純に愉しむというよりも、現実問題として、AI導入等によるメリット/デメリット、利便性と脅威について考えさせられる作品でした… 深いですね。

 

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Posted by ブクログ 2022年08月03日

初めてのアシモフ。アシモフといえば漫画「バーナード嬢曰く。」で、「トリビアの泉で『アシモフによると人間は無用な知識が増えることで快感を感じることができる唯一の動物である』って言ってるけどアシモフそんなこと言ってない!」って町田さわ子に言われてたな、という印象。あと正確にはアシモフではなくアジモフと発...続きを読む音するらしい。つい最近もジャンプ+の読切で見かけた“ロボット三原則”で有名になった一作。
一人のロボット心理学者がインタビュー形式で過去を振り返る構造になっていて、短編集のように“ロボットと人間”というテーマをもとに各々独立した話をしている...かと思いきや、先に出ていたキャラクターが違う話で再登場することもある。最近読んだ本の中ではめちゃめちゃおもしろかった。書かれたのが70年前ということもあって、ロボット三原則に対して「それあり得るかねえ???」と突っ込みたくなる部分もありつつも、ロボットを中心に巻き起こる事件を三原則から推理していく謎解き要素があるので、読んでいて先が気になる。テクノロジーの発想に多少の古さは感じつつもそこまで色あせて見えない。
 もしロボットが酔っぱらったら...もしロボットが人の心を読むことが出来たら...もしロボットが市長に出馬したら...と藤子F不二雄の某ドラえもんを思わせるIfストーリーとそれに巻き込まれ右往左往する人間たちがおもしろおかしい。「完全にロボットの方が一枚上手やんけ」って話が多くて、自分で頑張って作ったはずのものが自分の手を出て行ってしまう、みたいな感覚がジョジョ6部の『引力と運命』の話みたいで痛快。
 個人的には一番最初の話の、少女と言葉を話さない子守ロボット(まさに喋らないドラえもん)の話がかわいらしくて好きだったのと、人の心を読むことが出来るロボット、ハーヴィーに翻弄される博士たちの話が切ないし笑えるし残酷で、短いながらもとても濃厚で面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年06月20日

アイザック・アシモフはSF作品でロボット工学三原則を登場させた。現実世界は未だロボット工学三原則をプログラミングできる技術水準に到達していない。むしろ、ロボット工学三原則は人間の倫理を考えさせられる。

第1条は「ロボットは人間に危害を与えてはならない。また、その危険を看過することによって人間に危害...続きを読むを及ぼしてはならない」とする。直接危害を加えることと、危険を看過することによって危害を及ぼすことを並列に書いている点がポイントである。

だまし売りには嘘を説明するパターンと不都合な事実を説明しないパターンがある。後者を「嘘をついていない」と強弁して正当化する詐欺師もいる。しかし、事実を告げずに消費者に損害を与えることも、嘘の説明で消費者に損害を与えることと同等である。

実際、消費者契約法は不利益事実の不告知も消費者契約の取り消しの対象にする。東急不動産消費者契約法違反訴訟(東急不動産だまし売り裁判)が典型である。「被告(注:東急不動産)は、本件売買契約の締結について勧誘をするに際し、原告に対し、本件マンションの完成後すぐに北側隣地に3階建て建物が建築され、その結果、本件建物の洋室の採光が奪われ、その窓からの眺望・通風等も失われるといった住環境が悪化するという原告に不利益となる事実ないし不利益を生じさせるおそれがある事実を故意に告げなかった」(東京地判平成18年8月30日、平成17年(ワ)第3018号)

第1条は医療問題でも考えることができる。医師が積極的に患者を死なせることは多くの人が批判する。現実に医師が難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者を死なせた事件があった。ところが、治療をしないこと(治療の差し控えや過少医療)は積極的な作為がないとして批判しない立場がある。それでは医療の倫理はロボット工学三原則以下になる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年04月08日

ロボットと人間の共生における葛藤を描いている。
ロボットは人間によって発明され、人間の暮らしをよくするために改良されてきた。
しかし、それとともに新たな課題に直面することとなる。ロボット工学三原則の第一条に"ロボットは人類にいかなる危険を及ぼしてはならない"というものがある。
...続きを読む初のうちは、殺す殺さないとか直接的な危害を与えるか否かの単純な話から始まり、最終的には性能も格段に向上し、ロボットは人間の理解を超える思考の中で、人間を気づかれないように、幸福に向けて誘導していく。
つまり、ロボットを創造していた人間が、逆にロボットに支配されていく様子を描いていく。
人間は幸せであれば、ロボットに支配されても良いのか、それとも人間が主導権を握り、この世界を発展していくのがよいのかはわからない。
人間とは何か、ロボットとは何か、両者にどのような境界線を引くべきか、考えさせられる本だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年08月12日

ロボ心理学者のスーザン・キャルヴィン、ロボット技師のドノヴァンとパウエルが主人公の連作短編集。

すべて、ロボット工学三原則にまつわる話になっている。以下簡略した三原則。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない
第二条 ロボットは人間の命令に服従しなければならない
第三条 ロボットは第一条あ...続きを読むるいは第二条に反する恐れのない限り、自己を守らねばならない。

本書では子守ロボットを探したり、嘘をつくロボットを看破したり、掘削ロボットの故障を直したり、ロボット疑惑のある市長を調査したりする。なにか強大な敵がいてそれを倒すといったような話ではない。どれもロボット工学三原則が生み出してしまう些細なイレギュラーを想定して書かれている。アシモフは自らの作った設定の上で、さらに想像を広げて話を書いている印象を受けた。1950年に書かれたものらしいけど、今読んでも真新しいと思う。

例えば嘘をつくロボットは、脳の周波数をキャッチして人の意識を読み取ることができてしまう。彼は人の気持ちが理解できるから、第一条の「ロボットは人間に危害を加えてはならない」を優先した結果、嘘をついてでも人の気持ちを害しないようになってしまう。

「われはロボット」の世界では汎用人工知能を搭載した人型ロボットは民間には普及していない。おそらく反ロボット分子の反対に遭うという設定のためだと思うが、子守ロボットのように機能が限定されたものくらいしか民間では使われていない。反面、軍事的には様々な場面でロボットが活用されている。アシモフはきっと設定を細かく作っているんだろうと思った。未来の描き方ひとつとっても、「デトロイトビカムヒューマン」とかとの違いがあって面白いなぁと思った。

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Posted by ブクログ 2020年05月17日

アシモフと言えば、現役で活躍する最先端の科学者が子供の頃に読んで影響を与えたロボットSFの古典小説のイメージだったが、戦後間もない頃にここまで未来をリアルに描いた想像性は未だに色褪せない内容で非常に面白かった。意識や思考を備えたAIを実現できるのかはまだまだ不明だが、実現可能だったシナリオを考えるの...続きを読むは非常に興味深い。その時代ですでにバイオ食品の着想を考え出していたのもすごい

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Posted by ブクログ 2019年12月16日

AIのトピックが声高に語られるようになり、それと同時にこの本の冒頭にある、ロボット工学三原則もAI時代にふさわしい原則として頻繁に取り上げられることが多くなってきた。この原則は小説家アイザック・アシモフが考えたものであるが、彼のロボット傑作集が本作品である。三原則も作品の中で取り上げられている。下記...続きを読むにあらすじを記す。その前に、作中でも登場する三原則を記しておく。
作品のテーマとしては、人間とロボットの共存やロボットの脆弱性。また、近未来ロボットが現在よりも開発が進んだ時に起こるであろうことである。言うまでもなくフィクションであるが、楽しめる作品ばかりだ。

ロボット工学の三原則
第一条ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りではない。
第三条ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

あらすじ
1「ロビィRobbie」
女の子グローリアから愛するロボットであるロビィを取り上げた両親だが、ニューヨークでグローリアとロビィは感動の再会をする。

2「堂々めぐり Runaround」
水星で人間パウエルとドノヴァンがロボットのスピーディーにセレンの採取を命令し遂行させたところ、ロボット工学の三原則の第二条と第三条を同時に守るという矛盾のために命令を実行できないでループにはまっているという話。

3「われ思う、ゆえに Reason」
宇宙ステーションで人間パウエルとドノヴァンの命令を聞かなくなったロボットキューティ。

4「野うさぎをおって CATCH THAT RABIT」
新型ロボットの実地テスト。デイブをテストしても異常は見つからず、デイブが複数のロボットをひとりで監督せねばならず、自律性が大きく必要とされると推測される。親ロボットのデイブが6台のサブロボットを監督・指揮し、作業にあたる。そのためデイブの自律性が大いに必要となり、サブロボットを6台緊急時に対処する際に、デイブの陽電子頭脳に混乱が生じてしまう。

5「うそつき LIAR」
人の心を読む力をもったロボットのハービィをつくった。ロボット工学三原則の第一条は、人間に危害を加えてはならないこと。ハービィに、傷つけることと教えることとの無限ループに陥れることで破壊してしまう。

6「迷子のロボット Little Lost Robot」
63台目のロボットが行方不明に。ハイパー基地ではたまたま、ロボット工学三原則第一条が完全には刻みつけられていない頭脳をもったロボットを使用。そのロボットネクター10号を見つけ出すために様々な判別法を考える。

7「逃避 ESCAPE!」
USロボット社は競合相手に当たる合同ロボット社に<解なし>のデータを与え、その代わりに十万ドルを手に入れる。合同ロボット社はこわれたコンピューターをかかえ、USロボット社は完全無欠なブレーンと1,2年後にスペース=ワープ・エンジンを完成させ世界最大の発明をなす。

8「証拠 EVIDENCE」
政治家バリアリイはものを食べたことも飲んだこともないので、ロボットではないかと嫌疑がかかる。

9「災厄のとき The Evitable Conflict」
ロボットによる地球の統率が上手く機能しなくなってきているという話。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年05月25日

『ロビィ』と『うそつき』がすごく好き

ロボット三原則が最初に出てきて、うまい具合に各所でその三原則がキーとなり物語が展開していく
最後の『災厄〜』が微妙で、三原則についての疑問を自分で投じていくのは勇気がいる行為だけど、固い話でなおかつ普通に面白くなかった。

初のアシモフの作品。他のも読みたくな...続きを読むった。

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Posted by ブクログ 2019年01月08日

なかなか面白かった。
ロボット工学の黎明期に書かれたような作品。それでも、行き着く先は、ロボットが調和させた世界で人間が生きる、という未來観。争いもなく、おだやかだろうけど、予定調和の世界で人間が生きる意味って何だろう?

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Posted by ブクログ 2018年07月02日

ロボット3原則って科学者の規定した元リ原則だと思いこんでいました。
現代ではロボットはロジックを組み込むことで人間の命令をトレースするもので、本書は人口知能であるAIのことてしょうね。
それにしても執筆時点においては当時の読者がついていけるか心配になる程の先進性です。
ただ、最初の作品「ロビィ」につ...続きを読むいてはロボット3原則とは関係のない展開で異色ですが、最も感情移入出来る作品と感じました。ロビィがグローリアに読み聞かせをせがむ所がなんとも愛らしい。ロボットを尊重できる前提で人は頼られることに喜びを感じるだろうし、そんな機能を持ったロボットが出現出来れば、とも思う。
他の作品はロボット3原則をヒントとしたミステリー的な要素が強いが、3原則以外の原則や禁則事項、ロジックか当然なからたくさん組み込まれてロボットは作られるべきであり、3原則に絞った展開には少し無理を感じながらもフィクションとしてはありかとも思う。人と見分けがつかなくなるロボットや、経済を支えるAIなど、近い将来に到来すると予感される題材を仕立てた作者の先進性に脱帽する。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年06月07日

完璧のように思われるロボット3原則の隙をついたようなお話でした。
なんとなく、ロボットに支配されつつある現在はロボットに対して恐ろしいと思ってたけど、読んでたらどんどん親しみが持てて怖いだけではないと思いました。
最後の、人間そっくりのロボットがもし政治家となって気づかれることもなく、人間を支配して...続きを読むいたらと思ったときに、これを読む前は絶対怖いと思ってたと思うけど、三原則があるのならば寧ろ人間よりいいのではないかと思うように

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Posted by ブクログ 2018年04月28日

遂行してもしなくても、命令に反する事態に陥ったとき、ジレンマによりロボットは壊れる。
人間も同じように何かを選択してもしなくても、どちらにしても不利益が生じるとき、思考が停止して、何も行動に移せなくなることがある。

ただ、過去のデータに著しく反する事態が起きたとき、「そういうこともある」と自然を受...続きを読むけ入れてきた柔軟性が人間にはあった。しかし今の人間はデータを偏重するあまり、それがなくなってきたように思う。ロボットが人間が近づいているのか、それとも人間がロボットに近づいているのか。

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Posted by ブクログ 2021年04月01日

初期のロボットは、しばしば〈三原則〉の矛盾により緊急事態を引き起こした/衛星軌道発電所のロボットは地球霊が本尊でニンゲンは電子ビームを司る祭司であるとの宗教を始めたが/U.S.ロボット社はポジトロンロボットを独占していたが、やがてヒューマノイド・ロボットは時代遅れとなった/ニンゲン(民主主義)の経済...続きを読む的利益優先の政治の危険に気づき、ついには人類の運命を握った
(別の作品系列である未来史銀河帝国シリーズでは)他の恒星系に去った人類はロボットを置き去りにした/ダニールは精神感応能力をもち銀河帝国の立役者であったが、陽電子頭脳の寿命の限界、10万年に近づいて…

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Posted by ブクログ 2020年12月23日

ロボット三原則と、それにまつわるあれこれ。法律の解釈のような、三原則の解釈を巡って対立、発生する問題について。面白かった。特に「うそつき」「証拠」の二篇が好きだったなあ

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Posted by ブクログ 2020年06月08日

ずっと読みたいと思っていたけどようやく読めた。
少々難解であることを想像していたが、ふつうにおもしろい。
数話に登場するドノヴァンとパウエルを好きになってしまう。

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Posted by ブクログ 2019年01月06日

最初のロビィの話が好き。
ロボット三原則が裏目に出て探索が続行できない話も。
途中で本を閉じてしまったので、また読み直したい。

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Posted by ブクログ 2018年02月11日

 ロボット三原則を作り出した、あまりにも有名なロボットSFの古典。

 ロボットは人間に危害を加えてはいけない。
 ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。
 ロボットは前記第一条、第二条に反さない限り自己を守らなければならない。

 この三つのロボット三原則に反さない範囲で、ロボッ...続きを読むトが人間の命令を聞かなくなった。
 そのパラドックスとは。

 高度に発達した科学は魔術と見分けがつかない。
 ならば、高度に発達したロボットは人間と見分けがつかないのだろうか。
 その見分け方すらわからなくなる。

 
 と、古典読んでみたけど、あんま面白くなかったという感想。

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Posted by ブクログ 2017年04月05日

ロボットにまつわる様々な話を、老いた女性ロボット心理学者の回想という形で描いている。
人の心を読んだり、自分の存在に疑問を持ったり、人間の少女と心を通わせたり、いろんなロボットがいて、楽しかった!

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