小尾芙佐のレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ15年前くらいにドラマで見たのを覚えていたので、書籍でも読みたいと思ったのがきっかけ
最後の1ページで泣けた
賢くなったチャーリーがかなり利己的、衝動的で幼い印象だった。元の人に好かれたいという素直な性格や”友達”がいるチャーリーから、猜疑心が強くなり孤独、周りとの衝突が増えるなど対比が切ない。このまま、養護学校に入ってチャーリーが過去の自分とのギャップや忘れていく姿を想像してさらに泣ける。
与えられた中でベストなパフォーマンスをすることが運命なのかも、今回は知能と心がメインでフォーカスされていたけど、持ちうる能力才能外見…すべて、どれか一つを無理に突飛させてもそれは自分ではないかもしれない -
-
Posted by ブクログ
アルジャーノンに花束をを読み終えて、強く残ったのは、これは知能の上昇や下降を描いた物語ではなく、人が世界とどう関係を結び、どう壊していくかを描いた物語だという感覚だった。賢くなることも、賢さを失うことも、主題ではない。変わっていくのは、世界の輪郭と、人との距離だ。その変化が、逃げ場のない形で積み重ねられていく。
物語の前半、チャーリーの言葉は拙く、文も不安定だ。けれど、そこには疑いのない視線がある。人を信じ、言葉を信じ、世界をそのまま受け取っている目線だ。胸が苦しくなるのは、彼が「足りない」からではない。むしろ、信じすぎているからだ。傷つけられていることにさえ気づかないほど、世界を善意で見て -
Posted by ブクログ
クリストファーに何らかの障害があることはすぐに分かった。
自分の決めたことが絶対的で、それが周囲をどれだけ振り回しているのかを自覚していない彼を想像すると、クリストファーの挙動に耐えられなくなり別の男と出て行った母親や、クリストファーを守ろうとするあまり縛りつけるように過保護になった父親が、どうしても悪い人たちには思えなかった。
実際、2人のいさかいがクリストファーにストレスを与えてはいるけれど、その内容はクリストファーを育てるのはどちらが相応しいかで、絶対に我が子を見捨てたりはしなかった。
まあ、クリストファーはそういう特性を持っており、“普通”の人からしたら全く違う人間のように思えるだろ