小尾芙佐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高校生のときか,大学生のときか,とにかく若かったころに一度読んだことがある.
でも「名作」と聞いて手に取ったその本のこと,あまり覚えていない.
いや,むしろ何にも残っていなかった.
面白くなかったな,って感想だけが,なぜかくっきり記憶にある.
で,いまの自分で再読してみた.
結論から言うと,やっぱり今回も物語として「めちゃくちゃ面白い!」とは思わなかった.
でも,読後に残ったものは,大事な気付きだった.
むしろ,今じゃなきゃ読めなかったな,と思っている.
この本,SFの皮をかぶった,社会と人間の構造暴露本みたいなものだ.
チャーリーという知的障害を持つ青年が,手術によって“賢く”なる.
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Posted by ブクログ
ネタバレ第4巻
ITとの死闘が凄まじかった。息もつかせぬ展開に圧倒された。
11歳の時の闘いと27年後の今の闘いが、一文で繋がり交互に描かれる構成が素晴らしい。緊迫感がより高まり、ぐいぐい読ませる。こんな描き方があるのか…やっぱキングって凄いわ。
太古の昔から闇の中に生きてきたIT。食べては寝て起きて食べては寝るというサイクルを27年ごとに繰り返していた。近年は子どもの恐怖心が好物で捕食しており、あらゆる物に化け人々を恐怖に陥れる。
それに立ち向かうビル達はみだしクラブの7人。仲間を失いながら、傷を負いながらも友達を思いやり挑んでいく。
自分や仲間を信じる勇気こそがITを滅ぼすチカラとなり、そして…
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Posted by ブクログ
第3巻
ITとの対決を通して、7人の子どもそれぞれが自己と向き合い、自身の持つ問題と対峙し成長していく。
ホラーだけど
青春群像劇でもあり、冒険小説でもある。
友情、信頼、チームワークによって、勇気を得て恐怖心に打ち勝とうとする少年達の姿に感動を覚える。
人の心を丁寧に描き出し、成長や再生を感じさせる筆力が、私がキングの好きな所なんだと思う。
アメリカの田舎の市井の人々の考え方や暮らしを赤裸々に表現している点も興味深い。
暴力やいじめ、貧困、差別は想像以上に酷い。ここからどのように生きていくのかも焦点になっている。
ITの正体がチラチラと見えてきた。
さあ、いよいよラスト第4巻へ。結末はいか -
Posted by ブクログ
面白かった!いわゆる安楽椅子探偵もので、刑事の息子が語る事件を、いくつかの質問だけで軽やかに解決するママの話。ちなみにママは、最後まで名前が出てこない。
ママはずっとブロンクスで生まれ育ったユダヤ系アメリカ人。ママはいつもおしゃべりが過ぎて、話は脱線しがち、また息子の妻であるシャーリーのインテリ気質を当てこすったり(大学で心理学をおさめたらしい)、息子の仕事を(医者や弁護士になって欲しかったらしい)からかい気味にけなす。
最初はちょっと苦手かな〜と思ったが、だんだんと情の厚い、ママの人となりが分かってきて、彼女の事が好きになった。ママの人生観と重なって、被害者やその周囲の人たちに対し寄り添うと -
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ネタバレ 購入済み
氷の惑星と両性種族。
銀河連合的な組織に所属する地球人が、使者となって極寒の辺境惑星(冬=ゲセン)へ訪れ、艱難辛苦を経て(冬)の連合入りを成立させる話。
中世ヨーロッパ的な国カルハイドと共産圏的なオルゴレインの二大勢力があり、知り合ったカルハイド人の親友(両性具有種族で政治家)とカルハイドを追われ、オルゴレインでも独り収容所送りとなる。しかし、親友エストラーベンの救出作戦で脱出。
南極に似た土地を二ヶ月逃避行して、再びカルハイドの王を訪れ、翻心させるまでのストーリー。
氷原の旅の終わりにエストラーベンは逃走中射殺されるが(ある意味自殺)、連合使者としての任務は成功し、エピローグで友の父と息子に日記を届ける流れは、た -