小尾芙佐のレビュー一覧

  • 闇の左手

    ネタバレ 購入済み

    氷の惑星と両性種族。

    銀河連合的な組織に所属する地球人が、使者となって極寒の辺境惑星(冬=ゲセン)へ訪れ、艱難辛苦を経て(冬)の連合入りを成立させる話。
    中世ヨーロッパ的な国カルハイドと共産圏的なオルゴレインの二大勢力があり、知り合ったカルハイド人の親友(両性具有種族で政治家)とカルハイドを追われ、オルゴレインでも独り収容所送りとなる。しかし、親友エストラーベンの救出作戦で脱出。
    南極に似た土地を二ヶ月逃避行して、再びカルハイドの王を訪れ、翻心させるまでのストーリー。
    氷原の旅の終わりにエストラーベンは逃走中射殺されるが(ある意味自殺)、連合使者としての任務は成功し、エピローグで友の父と息子に日記を届ける流れは、た

    #切ない

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    2025年06月14日
  • 五番目のサリー 上

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    アルジャーノンから流れてこの本にたどり着いたが面白い。
    多重人格、解離は病だとされている。しかし、一つの自分の枠に勝手に収まっているだけで、本当は実はいろいろできるんじゃないかな、やりたいんじゃと思った。

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    2025年06月10日
  • 夜中に犬に起こった奇妙な事件

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    発達障害と言われる人達がどのように感じながら生活しているか、というのが、なんとなくこんな感じかな、と思っていたような視点で描かれていて、興味深い。自分が普通にできることが簡単にできない一方、彼らが普通にできることが自分にはできず、能力の向いている方向が違うのがよく分かる。相互理解が進み、みんなに優しい社会になるといい。これを劇化するのはどうやったんだろう?内面描写はモノローグやナレーションか?

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    2025年06月08日
  • 書店主フィクリーのものがたり

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    なんとも愛しいひとたちよ…
    あのA・J がこどもをひきとるなんてね…
    マヤの出自やそれにまつわるアレコレには少し驚いたし、モヤッとしたけど、それを上回る愛情と幸せに、こちらが救われた思いでした。
    欲を言えばもっとみんなのことを見ていたかったけど、それなりのハッピーエンドだったのでしょう。よいおはなしでした。

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    2025年05月04日
  • 高慢と偏見(上)

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    古典ながら、すごく面白いです!
    また、翻訳が上手いのでしょうね。
    鬱陶しい言い回しなどがものすごくリアルで、つい、笑ってしまいそうでした。
    下巻も楽しみです!

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    2025年04月23日
  • サイラス・マーナー

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     わたしはなあ、賢いお方とはちごうてねえ、神さまいうもんが、ほんとうはよう分からんのよ。
    サイラスはなあ、故郷のランタン・ヤードで神さまのことを信じておったのに親友の裏切りで「盗人」にされてしまうたんよ。本当の盗人ではなかったのに牧師さんの前で「御神籤(おみくじ)」で盗人に決められてしもうたんよ。
     そいでサイラスはなあ、なんもかんものうなってしもうて、とぼとぼと町を出て、ラヴィローいう村の片隅の砕石場の近くに小屋を建ててひっそりと機織り屋になったんよ。村人たちに「変人」とからかわれても何も言わんと、ただもう、真面目に機を織っとったと。サイラスの織った亜麻布はしっかりして美しもんじゃったから、

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    2025年04月13日
  • ジェイン・エア(上)

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    ロレンス・スターンSterne『トリストラム・シャンディの生涯と意見』1760 ※ジョイス、ウルフに影響
    〇トリストラム。産まれるときに鼻が潰れる。家のメイドに抱えられ、窓から小便をしたときに窓枠が落ちて怪我をする。フランス旅行。
    〇ウォルター。トリストラムの父。
    〇エリザベス。トリストラムの母。
    〇トビイ。トリストラムの叔父。

    エリザベス。田舎に住む5人姉妹の次女。才知。活発。そろそろ結婚の年齢。ある日、男ダーシーがエリザベスに求愛するが、エリザベスは身分の高く、お世辞の一つも言わないダーシーを「高慢」な男だと決めつけ、ダーシーを拒絶する。そして愛想のいい男ウィカムと付き合いはじめるが、ウ

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    2025年04月21日
  • 闇の左手

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    2018年に亡くなってしまったSF、ファンタジーの女王アーシュラ・K・ル=グウィンが1969年に発表したハイニッシュ・ユニバースに連なる作品の一つ。
    ジェンダーを持たない種族が住む惑星《冬》のカルハイド王国と、その隣国オルゴレインに宇宙連合エクーメンの使者であり人間である主人公が外交官として訪れるというもの。
    それもあってフェミニズムSFの代名詞的作品とも言われている。
    1969年の作品でありながら、今読んでも古びてない強度がある。それは世界観構築が細かいところにも行き渡っていることと、ハイニッシュ・ユニバースによって世界が時代を超えて広がっていることも多きい。
    そして性の規範に囚われない種族

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    2025年03月19日
  • 高慢と偏見(上)

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    ネタバレ

    辻村深月さんの傲慢と善良を2019年に読んでからずーっと読んでみたいと思っていて、でも、200年以上前のイギリス文学・・・私に読みこなせる?と躊躇すること早6年。(長っ)
    そんな時インスタのフォロワーさんのレビューを読み、背中を押されてようやく手に取りました!

    心配は杞憂に終わり、とても楽しく読み進めることが出来ました~
    結婚適齢期の娘達が住む町に、身分も高くお金持ちの独身男性が越してきて・・・という恋愛物語です。。

    主人公の母親は身分と金で人を判断する、そしてそれを大っぴらに口にする下品な人。
    父は事なかれ主義。
    娘たちは、美人で上品で優しく慎ましやかな長女、才知あふれる次女(この子が主

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    2025年02月23日
  • 赦しへの四つの道

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    ネタバレ

    これまでのシリーズで謎が多めだったハイン人の暮らしぶりや生い立ちが紐解かれた

    『星を継ぐもの』のチューリアンに近いハイパーテクノロジー文明を想像してたけど、意外と土着の暮らしや風習めいたものも残ってる(た)のね、、とか エクーメンの在り方にも通じるところあり、面白い

    ハイニッシュユニバースシリーズの新作が現代でも出版されたことに感謝

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    2025年01月29日
  • IT(4)

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    正直四巻まで面白さがわかんなかった。ただただスティーブンキングの文章力に魅せられてページをめくっていただけだったが、四巻で全てを持っていかれた
    大人になる恐怖、忘れてしまった子供時代、すべてがリンクしてまた忘れていく一連のサイクルがとても美しかった
    ベヴァリーのセックスの話はちょっと助長だと思ったけど、スーザンの回復やデリーの崩壊の部分はすごくよかった
    でも個人的にはあんまり怖くなかったかな、ホラーの帝王の文章を味わう小説だと思った

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    2024年11月08日
  • 高慢と偏見(下)

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    上巻に続き、とても面白かったです。当時の時代背景なども分かりやすく描かれていて、難しいかもと躊躇する必要もなかったです。キャラクターも個性的だし、エリザベスには読んでいて学ぶべきところも沢山あり、また内容もドラマチックで好みでした。

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    2024年11月02日
  • 幸福な王子/柘榴の家

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    光文社古典新訳文庫です

    今回のレビューは長いよ!

    はい、以前から私、海外文学を読む時に翻訳者の方に注目してみるのも読書の楽しさのひとつになるのでは?ということをのたまっていたわけです

    で、今回”あの”オスカー・ワイルドを読むぞ!と思い立ち、いつもお世話になっている光文社古典新訳文庫さんを調べてみたところオスカー・ワイルドは四作品ラインナップされていたんですが、これがなんと全て翻訳者さんが違うんですよ!

    普通、各出版社さんで海外の作品を刊行する時は一人の作家さんに対して一人の翻訳者さん
    多くても二人ってところなんですね

    それが、四作品全て違うってこれ相当珍しいことなんです
    そこにはもち

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    2024年11月01日
  • われはロボット〔決定版〕

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    あの有名な「ロボット工学三原則」をベースに、ロボットや人間の在り方に迫っていくSFミステリ短編集。いつか読まなければなと思いつつ、古典なのでなかなか手が伸びなかったんですが、いざ読み始めたらこれが面白い。特にハートフルな作風の「ロビィ」、心を読みながらも原則とのジレンマに悩むロボットの葛藤を描く「うそつき」はかなりよくできていると感じました。また短編集でありながら、1人の心理学者を主人公に置くことで、ロボット発展の歴史を追える構成になっているので、歴史ものとしての面白さも味わえるのが新鮮でした。

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    2024年10月30日
  • 高慢と偏見(上)

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    有名な作品ですが、まだ読んだことがなく気になっていました。はじめは名前が覚えられず苦労しましたが、読んでるうちにだんだん読みやすく面白く感じてきました。それぞれの人物達が想像しやすくて良いです。下巻も楽しみ。

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    2024年10月23日
  • IT(4)

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    いや、トムの扱いが…
    「ハイヨォー、シルヴァー、それいけぇぇぇぇ」の原文なんだろう?映画で実際に言っているの確認したい
    「イエス、イエス、イエス」か…
    「カレハコブシデグイグイトハシラヲオシテユウレイガイルトイイハル」を検索してもあまりヒットしない、本当に吃音矯正の為の言葉なのか確認できなかった。
    主人公のビル禿げてるみたいなんだけど映画だとどなってるんだろう?
    シルヴァーって自転車実在すんのかな?
    他の描写でケッズだとか具体的なブランドのぎ記述あったからあるかもだけど。
    それにしても、あっさりIT倒しちゃた。素手…って?

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    2024年09月14日
  • IT(1)

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    昔は、遊園地で見るピエロが怖かった。鼻は赤くて口が裂けているように見えたから、その時の自分にはピエロが気違いだと思っていたのかも‥。
    だから、子供たちが恐れた「IT」がピエロなのも、分からなくはなかった。でも、この本を読んで、子供だけではなく、大人でもピエロが怖いと思う人は、いると気づいた。だから、マクドナルドのピエロのカッコしたおじさんの像も見かけることが減ったのかな…。

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    2024年09月11日
  • 闇の左手

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    ゲド戦記しか読んだことがなかったけど、ル・グウィンはもともとSF畑の人だったんだね。
    両性と言いつつ、雪原でのふたりの旅にはそこはかとなくBLみがあった。ゲセン語のLINEスタンプあったら使いたい。ヌスス。

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    2024年08月26日
  • ママは何でも知っている

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    面白かった!
    安楽椅子探偵もの。

    刑事の息子と、その嫁から殺人事件の話を聞くだけで真相を暴いてしまうママ。
    嫁のシャーリーとやりあう感じとか、息子のデイビッドに皮肉をいう感じとか、その言い方ややりとりが海外ものって感じがで、面白く読んだ。
    ママ、かっこよすぎる。

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    2024年08月12日
  • くらやみの速さはどれくらい

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    「光の前にはいつも闇がある。だから暗闇のほうが光よりも速く進むはず」
    自閉症と診断を受けている主人公のルゥはそのアイデアを胸のうちで温めている。
    裏表紙のあらすじで「光の前にはいつも闇がある。だから暗闇のほうが光よりも速く進むはず」という言葉を読んだだけで、内容もまったく知らないうちから、深く感動して泣いてしまいそうになる。なぜ感動したのか自分でも思うわからない。それどころかそのセンテンスが果たしてなにを意図しているのかさえもわからぬまま、泣きそうになる。そういったことが、この小説のなかにはあふれている。

    ルゥの語りによって物語は進む。『アルジャーノンに花束を』に似ているとのことだったが、実

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    2024年07月11日