小尾芙佐のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ"光は暗闇の左手(ゆんで)
暗闇は光の右手(めて)。" p.282
仰ぎ見るばかりだった偉大な先達に親しみを覚えたのは、二度目か三度目かの『シルマリルの物語』再読の最中だった。トールキン教授の稚気ともいうべき設定を見出して、あの偉大なる世界記述者にも厨二病があった!という喜びを覚えたのである。こちらのレベルへひきずりおろした昏い喜びではない。そういうこともあるのかという、自然現象、不変の真理の発見に近いかもしれない。
すなわち、厨二病は誰にでもある。違いは、公言するかしないかだけ。
厨二病を押し通して面白ければいいが、そういうことは稀であろう。そのようなものは、物語として -
-
Posted by ブクログ
再読。といっても前に読んだのはたぶん20年以上前で、ほぼ初読状態。
ディックらしい作品の一つ。ぐにゃぐにゃと歪んだ現実を五感すべてで感じられるかのように読ませられる書きぶり。時間の狂い方すら歪んでる進行。モラルなんか無いが人との繋がりは持たずにいられない登場人物たち。読むのに相当の精神力が必要で、アルコールかクスリか何かの力を借りたくなる、でもページを捲らずにはいられない、そんな傑作。
でも、きっと次は読まないかなあ。ラストの読後感が気持ちよくなさすぎる。
あと、ハインラインの『明日を超えて』と同様、今なら出版できないと思われる表現が頻発するので、気分を害するかも。 -
-
-
-
Posted by ブクログ
自閉症者のルウ・アレンデイルは、パターン認識能力の高さを買われ、製薬会社の研究部門にある発達障害者を中心としたチームで成果を上げている。私生活ではフェンシングのサークルに加入し、健常者であるサークルメンバーとも仲が良く、ほのかな恋心を抱く女性もいるが、一部の健常者はルウの存在を快く思わず、障がい者の中にもルウを攻撃する者がいる。それでも公私共にまずまずの日々を送っていたルウだったが、所属先の上役から、自閉症を「治療」するための施術を受けることを要求される。日常に充実感を覚えているルウにとって、施術を受けることは「今の自分」を否定することでもあった。悩むルウの前に、あからさまな敵意と思われる事件
-
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ全4巻のうち、2巻まで読み終えました。ようやく、半分。折り返し地点。まだまだ、先は長い、、、
さてこの2巻で、成長して大人になった「はみだしクラブ」のメンバーがデリーの町に戻ってきて、役者は揃った、って感じですよね。再び僕たち、わたしたちが「IT」を、今度こそ完全に滅ぼすぞ!という決起集会をす。というね。
メンバーの一人、スタンリー・ユリスが。上巻でいきなり、自殺して死んでしまってビックリしすぎましたが、この2巻で、何故に、大人になったスタンリーは、マイク・ハンロンからの電話を受けた後に、呆然自失となって自殺を遂げたのか。なんとなく、分かった気がしました。スタンリーの、幼少の時のエピソード -
Posted by ブクログ
ネタバレわたくし、今、46歳です。どオッサンです。初老と自称してよい気もする。アラフィフだし。人生の残りタイマーも着々とチャクチャクと減ってきております。
そんな人生の夕暮れ時、黄昏時、誰そ彼?な時刻に足を踏み入れようとしている俺だ。生きてるうちに、あと、どれほどの、名作と評されるものと、巡り合う事が出来るだろうか?という疑問が湧きました。
なので、スティーヴン・キングの小説を読もう!と思いました。なにが、というわけで、なんだろう?分からぬ。分からぬよ俺には。
でもとりあえずスティーヴン・キング。そらもうなにしろスティーヴン・キング。その名も高きスティーヴン・キング。名声は四海および斯界に轟く -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
1966年クリスティー76歳。
「自分が殺人を犯したような気がする」と、若い娘がポアロのもとに訪ねてきた。
その後オリヴァ夫人と共に調査を始める。
またもや女性推理作家のオリヴァ夫人登場。
今回はまるでタペンスのような暴走をしてしまう。
ビートルズが出てくるので、古典作品のイメージから急に現代的に感じる。
不可解な娘の言葉だけで、本当に何かが起きているのかわからないままの途中が長い。
そしてまたあの作品と同じようなツッコミを入れたくなった(^o^;
クリスティー作品は攻略本を見て面白そうな順に読んでいる。
60冊を超えたので自分のあまり好きではないタイプだったり、攻略本でも評