アガサ・クリスティーの作品一覧
「アガサ・クリスティー」の「そして誰もいなくなった」「オリエント急行の殺人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「アガサ・クリスティー」の「そして誰もいなくなった」「オリエント急行の殺人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
アガサクリスティー作品によくありがちだけれど、今回はポアロにいつも以上に真相に辿り着くのを焦らされた感じがあった。モヤモヤしながらも続きが気になって読み進めて、最後の最後で全て片付いて一気にスッキリした感じ。ここで一気にアガサクリスティー作品の中でもとりわけ印象に残る一作となった。
最後の犯人による独白で語られていた、「罰しないといけない」という言葉が記憶に残った。こういった独善的な処罰感情(そもそも「罰する」という言葉そのものが独善的な気がする)で犯人が凶行を重ねていくのは、『誰もいなくなった』に通ずるものがあると思う。
今回の犯人はまさしく現代で言うところのサイコパス犯人。「チープでな
Posted by ブクログ
自己矛盾に自覚的な人が、敢えて軋轢を避ける為に本心を隠している。
そんな人は、世の中に大勢いるだろうし、私だって、たいして関わりの無い相手だとしたら、余計な波風を立てるよりも、強い言い方をするならば、自分に嘘をつくだろう。
この物語は、そんな夫と、反対に自己矛盾に無自覚なまま、正しさ(この場合に於る正しさとは、功利主義的正しさ)を目指して、見たくないものは見ない生き方を続けてきた妻の、哀しい物語だ。
幸せになる、とは、何だろう。
安定した生活、社会的地位、いつまでも美しく保たれた外見?
愛を求めて激しく突き進むこと、利益よりも満足を選ぶこと、自分に対して正直であること?
もちろん、前者