春にして君を離れ

春にして君を離れ

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバクダードからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる……女の愛の迷いを冷たく見すえ、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。

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春にして君を離れ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    流石過ぎる……。はっきりとした黒と白じゃなくて辛いけれども続いていく感じ、本人もうっすら自覚しているその空気感がリアルで引き込まれた。ミステリーではないけどとんでもない

    0
    2026年06月27日

    Posted by ブクログ

    どこに着地するんだろうと思いながら読み進めました。結末がわからないハラハラドキドキ感を味わわせ、ページを捲る手が止められなくなるよう仕向ける構成は、まさにミステリーの女王の為せる技という感じでした。
    そこに着地するのか...!という結末も含めて満足度が高いです。
    現実と折り合いがつかず、心の持って行

    0
    2026年06月25日

    Posted by ブクログ

    苦しかった。
    私とは違う、とは思いつつ、母親として日々3人の子どもを育てている身としては身につまされる思い。
    子どもを育てていかないと、生活していかないと、将来を考えないと、という思いが痛いほどわかる。
    ジョーンに対して、旦那があまりにも不誠実だ。ジョーンだって独りよがりなところがあるけれど、それに

    0
    2026年06月20日

    Posted by ブクログ

    原題は「absent in the spring」。
    邦訳の「春にして君を離れ」の文字通り、主人公は砂漠の中で一人物思いにふけて過去の自分を見つめ直すわけだが、「一度枯れ落ちて生まれ変わる(季節である春)チャンスを失う」主人公が赤裸々と描かれて残酷に感じる。
    主人公は、単なる幻想に過ぎない幸せ(春)

    0
    2026年06月17日

    Posted by ブクログ

    アガサ・クリスティ、こんな小説も書くのですね。
    どうか、どうか、ジョージに救いを、と読みながら切に願うのは、自分が「ジョージ」だからなのだろうか…。
    ずっとドキドキしながら読み進んだ。

    こんな小説の書き方あるのか…という驚きと展開の面白さ、謎解きのスリルに、読み始めたら止まらなかった。

    こんな自

    0
    2026年06月02日

    Posted by ブクログ

    面白かった。

    序盤からの違和感がどんどん積み重なっていって、主人公のヤバさがじわじわ伝わってくるところが静かだけどスリリングでした。

    読みながら何度も主人公夫妻につっこんでて、翻弄されっぱなしでした。

    ラストも含めて、主人公に対してものすごく冷たい書き方をしているのが、ミステリー作家だから容赦

    0
    2026年05月24日

    Posted by ブクログ

    主人公から見える世界の移り変わり、どんどん明らかになっていく新事実がすごく面白かった。続きが気になってどんどん読み進めた。
    帰路イギリスが近づくにつれだんだん元の主人公に戻っていく様子もひしひしと伝わってきた。
    結末の主人公の選択は少し残念だったけど、自分探しの旅⭐︎反省して家族にも謝って許してもら

    0
    2026年05月24日

    Posted by ブクログ

    アガサクリスティーのミステリーではない作品。

    平凡なイギリス人主婦がバグダッドに住む娘を見舞った帰りに列車が止まり、数日かかって帰るまでの話。道中で昔の友人に会ったり、昔のあの出来事はどういうことだったのかしら?など思い出したりしながら、途上の宿泊場所で次の列車を待ちます。

    やることがなくて、孤

    0
    2026年07月03日

    Posted by ブクログ

    砂漠を彷徨う傲慢で独善的なジョーン・スカダモア夫人を眺め続ける体験。

    自己正当化が続く。クルクル回る万華鏡……クルクルクルクル…

    これスカダモア夫人が決して無能ではないところが怖い。単純に家族を尊重できない独りよがりな母親というわけでもない。(結果としてそうなのだが)

    正当化を繰り返すが、彼女

    0
    2026年06月30日

    Posted by ブクログ

    誰の中にでもある程度存在しそうな、主人公の独りよがりな性格があぶり出されていて痛烈な小説。そして、旅の途中で主人公はそれに気づくのに、家に帰るとまた見て見ぬ振りをして自分の頭の中の幸せな世界に居続けようとする。この辛辣さはなかなか心苦しいが、人間の心情や人間関係が非常に良く描写されていて見事だった。

    0
    2026年06月29日

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