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優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバクダードからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる……女の愛の迷いを冷たく見すえ、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。
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Posted by ブクログ
翻訳文はちょっと読みづらい。。と思ったけど、ぐんぐん引き込まれて、今年いちばん面白かった。。。 自分のことを人がどう思ってるか、見たくないことをわからないふりして生き続けて、自分が見たいようにしか世界を見ず、その型に当てはめるためにまわりが苦しくなって。 面白かったなあ。
ずっと主人公の気持ちに寄り添って読み続けてきたのに、後読感は最悪です。 何日か引き摺りそう。 とはいえ、とても素晴らしい小説でした。 もしかしたら、同じ境遇の女性でないと、なかなか没入できないのかなとも感じました。
初アガサクリスティ。長年世界で愛されるだけある。 欺瞞に満ちたお似合いの夫婦。 ジョーンは普通にASDで家族はカサンドラ症候群になる前に自衛しただけにすぎない。
最近色々思うことがあり、やっとこの年にして初クリスティ。もう刺さった……私も人生第一楽章の春が終わり、夏の第二楽章へ向けた間奏を走り抜ける、そのためには砂漠の地でちょっとばかりの列車の旅と思索が必要ね。
ミステリーかと思って読み始めたら、誰も死なないし、それどころか状況もほとんど変わらない なのに先が気になって読み進めてしまう面白さでした 立場上旦那さんに感情移入して、自己犠牲を払っている気の毒な人だと思っていたのですが、解説を読んで初めてその身勝手な一面に気づかされました まだまだ人を見る...続きを読む目が足りません 自分の結論を揺さぶられたくないから真実を見ない人、考えたくないことから目を逸らすために忙しくしている人――「あの人も同じだな」と現実の顔が浮かんできて、生き方を考えさせられる一冊でした
結ジョーンも夫のロドリーも、今の生活から結局改革できなかった所は、九州男児の父に従わざるをえない自分の家族を思い出した。 あと、思春期に親の正義を押し付けられて苦しんだことなどを思い出して、自分の子ども時代を思い出して辛くなってしまった。 結局ロドリーとレスリーは一線を越えてしまったのか、、、?...続きを読む 自分も周りの人に、自分の価値観を押し付けてしまってないか? 心の奥底で人を勝手に評価してないか? 嫌なこと目を背けて、不要に時間を埋めようとしてないか?等反省しました。 じわじわ意味がわかってきて、後味悪かったけど面白かった!
2025/08/17 読み終わった な〜〜〜〜んにもわかっていないお母さんの話。こういう人いる!て感じ。 あと、帝国主義時代のイギリスの雰囲気がよく伝わってきたのが面白かった。バグダードもイスタンブールもローデシアも自分のもの!あれ?もしかしてこのお母さん、帝国主義のアナロジーなのかしら…?
おそらくは世界で一番有名なミステリ作家、アガサ・クリスティ。彼女のノン・ミステリ作品で、しかも彼女の書いた物語の中で1、2を争う傑作であるという下馬評はずっと前から知っていた。ずっと手に取らなかったのは、クリスティのミステリ以外の部分、ちょっと気取ったような繊細な心理的なやりとりの部分が面倒だった...続きを読むからだ。ただ、最近クリスティのミステリを読むと、そういう部分が少しおもしろく感じられて(大人になったのかもしれない)、よし!とおもむろに手に取ったのである。 最初は少し退屈だった。何よりも主人公の語り口調というかキャラクターが妙に鼻について、「ああ、嫌いな方のクリスティだな」と思った。が、読み進めていくうちにその嫌いな部分こそが将にこの作品のテーマの根幹にあることがわかり、次第に物語の仕掛けがわかってくるにつれて、どんどん引き込まれていった。 物語自体は地味である。素晴らしい家庭を築き上げたと人生を振り返る満足げな女性が、旅の途中に過去を振り返るシーンがほとんどだから。ただ、読んでいるうちにこれは地味でのんびりした物語ではなく、強烈な迫力に満ちたサスペンス小説だということがわかってくる。個人的にはサスペンスと言うよりも、むしろホラー小説に思えてならなかった。暗闇の中から魔物が出てきて自分の首を食いちぎることを恐れながら、森の中の小道を歩いていく、そんな感じで、次第に気配が濃厚になる魔物に、主人公と共におびえながら読み進んでいた。 そんなふうに感じるのは、主人公の思いが自分と重なるからなのだろうと思う。「人は自分の見たいものしか見ようとしない」というユリウス・カエサルの言葉が紛うことなく真実だと思うが、自分自身も見たくないものをできるだけ見ないようにして生きている。そして穴に埋めてなかったことにしようとしていた「過去」が何かの拍子にふっと顔を出してくると、慌ててまた土をかけたりしながら生きているのだ。そして自分自身が「目を逸らしている」ことすら心の奥に押し込んで、決して見ないようにしながら。魔物は心の中に潜んでいるのである。いや、魔物は自分自身なのだ。無意識に隠そうとしている自分自身。 そんなことを考えながら読んでいた。後半、ほとんどもう結末を迎えたと思ってからもう一度物語が動き出す(電子書籍で読んでいると、残り香どのくらいか物理的にわかりにくいのが利点だと思う)。結末はある意味意外で、ある意味当然のものだった。クリスティの巧みな物語展開と心憎いほどの文章表現に息もつかず引き回された後、たどり着いた結末はとても美しく、とても寂しいものだった。我が身とも重ね合わせながら、ぞっとする気持ちで余韻に浸った。 なるほど、傑作である。いわゆる推理小説だけしか読まない人にも、クリスティの代表作として読んでほしい。これまでみんながそう言っている理由が確かにわかった。良い読書体験だった。
何もかもに恵まれ、妻として母として人間として素晴らしい人生を送ってきた…と自分では思っている主人公のジョーン・スカダモア。 第二次世界大戦前のイギリスで何不自由なく暮らしていたが、家族に多少の不満は持っていた。 バグダッドで暮らす末娘家族を助けるために出かけた帰り、鉄道の不通で数日間一人の時間を過ご...続きを読むす。 いつも忙しく生活を送っていた彼女が自分や家族を顧みた時、ある事に気付かされる。 自分の至らなさに気付き、帰宅してすぐに夫に謝ろうとしたものの、帰宅した時にはその思いは消えていた。 何もかも自分が正しく、周りの人を正さなければ、と思うタイプの人ジョーン。 なぜ周りの人はそれを指摘しないのだろう? 彼女の帰宅で「休暇が終わった」とつぶやく夫。 愛する夫にそんな気持ちでいさせているジョーンは哀しい人である。
読ませたい人間が何人かいる 俺自身もその1人で、見につまされる部分もある 自分を客観的にみる方法を知りたい。 ど名作。教科書に載るべき。
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春にして君を離れ
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アガサ・クリスティー
中村妙子
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