鏡は横にひび割れて

鏡は横にひび割れて

小説・文芸
1,078円 (税込)

5pt

新興住宅地が作られ、セント・メアリ・ミードの風景もどんどん変わってゆく。だがミス・マープルの好奇心だけはいつも変わらない。有名女優が村に引っ越してきて、いわくつきの家に住み始めた。その引っ越しパーティの席上、招待客が死亡してしまう。永遠の名老婦人探偵マープルが謎に挑む。

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鏡は横にひび割れて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ホワイダニットミステリー。ミスマープルはいつもハッとするほど人間模様が面白い。まさに「ときほぐし」を見ているようで、こんな複雑に絡み合って犯罪の動機もわからず、有象無象に見える中で、最後に行き着く先の真相は、パズルのピースがハマったよう、といえる。ラストシーンの、ランスロットに例えられた愛の深いぶおとこと、シャロット姫のように眠るマリーナ・グレッグ。ミスマープルはまるで良き魔法使いのよう。

    0
    2026年08月01日

    Posted by ブクログ

    恩田陸の『鈍色幻視行』のおかげで読んだ。うわーめちゃくちゃ面白かった。
    早川の文庫全集の出始めの頃に半分くらいまで揃えて、金欠でそのままになっていたのだけど、去年一念発起して本人執筆の分は買い集めた。でもまだほとんど読んでなかった。ミス・マープルものが好きなので、全部読むのがもったいないなあとか思ったりもして。
    『鈍色幻視行』をAudibleで聞いていたら、登場人物がこの作品のネタばらししていい?いいわよ!とか会話してるので、だめだこれは!と慌てて読み始めた。
    第二次世界大戦後のミス・マープル、年取って庭やら何やら思うようにいかなかったり、変わっていく村の様子に複雑な思いを抱いていたり。ミス・マープルのおうちに掃除機があるなんて想像できないなあ。彼女が本来の調子を取り戻していく感じがとても素敵で楽しい。妙に現代らしさを感じるというか、他人事に感じられない犯行理由だった。とてもつらい。にしてもさくさく殺しすぎである。ミス・マープルの機転がなかったらもう一人死んでたのか。
    そして大好きな鎌倉殿の13人のラスト、アガサ・クリスティのマイナー作品をイメージしたという三谷幸喜のインタビューがあったのを、私にはどの作品のことか当時分からなかったのだけど。絶対これじゃないか!とより楽しくなってしまった。あの頃検索したりしないでよかったなあ。
    好きな作家が二人も自分の作品に取り上げるような印象的な場面のある小説、ネタばらしなしで読めて本当によかった。危ないところだった。

    0
    2026年05月26日

    Posted by ブクログ

    若いころはポアロが好きだったけど、自分がこの年齢になって、ミス・マープルの魅力がよくわかるようになった気がする。チャーミングな名探偵。これは名作ですね。

    0
    2025年06月30日

    Posted by ブクログ

    真相を知った瞬間、戦慄してしまった。

    本当に悲しい展開です。

    ミス・マープルの推理力と観察眼が素晴らしいです。



    0
    2025年03月14日

    Posted by ブクログ

    学生時代に読み漁ったアガサ・クリスティ
    探偵ポアロもミスマーブルも、どちらのシリーズも好きで、読み尽くしたと思っていた。
    他の作家の作品の中で、このタイトルが引用されていたので気になって読んでみた。
    100年経っても色褪せず、読者を惹きつけるのは圧巻!
    ミスマーブルの観察眼と行動力は、年を重ねても健在だった。
    またシリーズ全編、読み返したい。

    0
    2024年09月10日

    Posted by ブクログ

    【マープル】
    マープル2作目『書斎の殺人』から20年経って、クリスティー72歳の時の作品。

    『書斎の殺人』の現場となった屋敷が、売りに出されたり、放牧場だった所が新興住宅地になっている。
    美しい田園風景が時を経て近代化へと変わりゆく姿に寂しさを感じた。

    この作品はポアロではなく絶対にマープルだ。クリスティーがマープルの年齢になってきて2人が重なる。
    自分はポアロから読み始めたので、最初はマープルのことが好きになれなかった。
    でも今ではマープルならば間違いないという安心感、同性だからこそわかる繊細な気持ちと、美しい田園風景のセントメアリミードが大大大好きだ。

    この作品は今までと同じような作品だと思っていた。
    でも読み終わった後は、今までにない悲劇に読んだ後もずっと辛かった。今も辛い。
    小説なのにリアルな怖さがあった。

    この作品はネタバレなしでは語れないので、ここからネタバレしてます。






    今回初めて犯人に同情し、犯人と同じ気持ちになった。同じ立場だったら私も犯人と同じことをしてしまうかもしれない。
    そのくらい今回の被害者は許せなかった。
    こういう人の人間描写がクリスティーは抜群に上手い。

    そして怖いのは、この被害者みたいな人は身近に普通にいるということ。
    自分の周りにもこの被害者みたいな人はいるし、どこにでも結構いると思う。

    この作品は実在するアメリカの女優の人生から着想を得て執筆されたと後から知った。
    リアルだと思ったらやっぱりそうだったんだ…。
    私はこういう作品は心に強く残りすぎて辛くなってしまう…。元気が出る音楽を聴いてリフレッシュしよう。

    0
    2024年07月29日

    Posted by ブクログ

    住んでいる村が開発されミス・マープルも70代に…。とはいえ、些かも知能の低下は見られない。女優とか金持ちとかはクリスティの小説でよく見かけるが動機に関しては意外性があり且つ拝読した2026年現在でも頷けるものがある。

    0
    2026年06月03日

    Posted by ブクログ

    マープルシリーズ長編8作目。セント・メアリ・ミード村にも色々変化があり、シリーズを順番通りに読んでいるので時の流れを感じた。高齢になったマープルはほとんど家にいて、安楽椅子探偵っぽくなっている。捜査担当のクラドック警部、友人のバントリー夫人、ヘイドック医師とお馴染みのメンバーも登場してくれて嬉しい。あとマープルが若かったらクラドック警部とお似合いだっただろうなあとちょっと思った。

    マープルは高齢とはいえ頭の良いしっかりした女性なんだけど、お年寄り扱いされることに複雑な感情を抱いているのは共感した。事件についても、トリック云々より人間心理のほうに重点を置いているのがクリスティらしくて良かった。

    0
    2025年12月05日

    Posted by ブクログ

    ホワイダニットものとしては上位に入るぐらい好きだ。
    悲劇的で泣きそうにはなるけど。
    ホント記憶を抹消して読みたかった、とつくづく思う。
    この意外性のある動機に純粋に驚かされたかったな。
    周囲の人間の話から徐々に事件の輪郭が浮かび上がる。
    その過程がめちゃくちゃ面白いんだよねえ。

    0
    2025年04月19日

    Posted by ブクログ

    たぶん初アガサ・クリスティ。
    どう着地するのか最後までわからず、おもしろかった。
    感想を一言で言うと、現実的!
    トリックが理解しやすく簡単で真似できそう。(しないけど)
    動機も起こりうるだろう大変納得のいくものだった。
    ミステリーと言えば、これまで頭脳派の犯人or探偵役で構成される別世界のフィクションという認識だったのが、他人事ではない身近なミステリーとして読めてとても新鮮だった。
    あとは、セリフの後にいちいち続く、「〜と、◯◯が言った。」がめっちゃ多くて気になった。

    0
    2025年03月17日

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