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Posted by ブクログ
【ポアロ】
「だって彼は殺されたんでしょ?」
葬儀の後に言った、この一言から一族の事件がはじまる…。
カタカナの登場人物が苦手なのに、不思議とクリスティー作品はそこまで困らないのは、クリスティーの細かい人間描写のおかげだと思う。
一人ひとりの容姿、雰囲気、性格、知能などがとても細かく描写されているので、人物の想像がしやすい。人間観察力が鋭いところが面白くてはまってしまう。
一族全員個性が強めでみんな怪しいので、今回もまんまと騙された。
読後感は『死との約束』の方が良かったけど、一族の相続争いのドロドロ感はこちらの方が面白かった。
焼き立てのスコーンにジャムを付けて、紅茶と一緒に楽しむ本場のアフタヌーンティーの様子が出てくる。
夕食前に手作りの焼き立てスコーンなんて、優雅なひとときで素敵だなぁ。
私もスコーンと紅茶を飲みながら次のクリスティー作品を読もう♪
Audibleにて。
Posted by ブクログ
富豪アバネシー家の当主リチャードの葬儀が執り行われた後、宏壮な邸「エンダビー・ホール」で親族が一堂に会した中、莫大な遺産の分配が伝えられた。遺産の大部分はリチャードの弟ティモシー、亡き弟の妻ヘレン、妹コーラ、甥ジョージ、2人の姪スーザンとロザムンドに6等分されるという内容であった。自分の取り分を聞いて素直に喜んだ末妹のコーラは、小首をかしげて無邪気に言い放つ。「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」その一言が、一族を怪事件へと巻き込んでいく。
面白かった!結末が分かってからの衝撃。人って本当に何を見て何を分かっているか、全然当てにならないんだなって思う。分かったような気でいて、事実は違うかもしれない。ミスリードの上手さに舌を巻きました。そして意外と小さなミスが綻びとなるということも、ミステリーとしては本当に良い作品だなと思う。クリスティの作品は人間関係の機微が細やかで、今回のように夫婦や兄弟関係が複雑に絡み合っていると余計に混乱してしまいました。新訳は読みやすくて古臭さもないし良かった。
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