“The pen is mightier than the sword”
さすがや!さすがエドワード・ブルワー=リットンだわ!さすがリットン調査団だわ!(これは孫ね)
はい、なんでリットン男爵が出てくんねん?まぁそれはおいおいということで、ディケンズの『大いなる遺産』です
やっぱな!っていうね
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やっぱそうなるわなっていう
もう思い描いた通りの展開で大満足です
いらんねん変なサプライズはw
それにしても登場人物がいちいち魅力的すぎる
そして分かりやすい
いい人たちはとことんいい人
ちょっと冷たい感じの人たちも実はいい人
ちょっと嫌な感じの人は改心していい人
すごーく嫌な感じの奴は最後まで嫌な奴w
そしてピップの周りにはほんとに素晴らしい人たちがいたんよね
またピップ自身が最後にはそれにちゃんと気付けて、感謝できる人間だったからこそそういう人がいてくれたんよね
全ての謎がきれいにほどかれるストーリー展開、ハラハラドキドキの逃走劇、善き人々に訪れる幸せな結末、気の利いたユーモアと、どれをとっても一級品の素晴らしい作品でした
何より素晴らしいのは全てを明かさぬ余韻の残るラストです!
もう書いちゃう!
これを知った上で読んだとしてもこの作品の素晴らしさは全く損なわれないと思うので書いちゃう!
ラストの文章書いちゃう!
(以下ネタバレ)
〜私は彼女の手を取り、ふたりで廃墟の敷地から出た。はるか昔、初めて鍛冶場をあとにした朝に霧が晴れ上がったように、いまも夕霧が晴れようとしていた。見渡すかぎり広がる静かな光のなかに、彼女との別離の影は少しも見えなかった。〜
どうよ?
出会った時からこの結末は予感されてたのよ〜ってことがひとつね
そんで「別離の影は少しも見えなかった」ってのはもちろん今後は離れないってことなんだけど、その関係性については言及してないのよ
それが物理的な距離なのか、精神的なものなのか、あるいは両方なのか
信頼できる友人としてなのか、愛しあう恋人同士としてなのか
ここはもうお任せしますって感じなのよね
で、実はこの素晴らしいラストは当初かな〜りがっかり感漂うラストだったんだけど、ディケンズがリットンに「このラストでええやろか?」って相談した時に「いやいやいや、そんなんしたらもうみんながっかりしはるで〜」言われて書き直した結果らしいのよね
いや〜、さすがリットン男爵!だてに爵位持ってないわ
よーし次は光文社に戻るぞw