あらすじ
密室での奇妙な自殺や不可解な焼死の真犯人は、名探偵レイチェル・サヴァナクなのか? 記者ジェイコブが暴きだす、彼女の秘密とは
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Posted by ブクログ
面白かった。
自分が海外ミステリをあまり読まないためかそれともこの作者の癖なのか、めまぐるしく変わる視点に少し戸惑ったが、今誰の視点なのかすぐにわかる書き方をしてくれているおかげですぐに慣れ、楽しく読むことができました。
読む前に期待していた要素は十分に得ることができたし、途中で違和感を覚えた部分もきれいに回収されたのでモヤつきもなく、久々にここまですっきりとした気分で本を読み終えられた気がします。
(これは他書への批判というわけではなく、自分の読書傾向の偏りのせい)
この本一冊で主人公である彼女の事件そのものは終わったとも見られるわけですが、現在は続編にあたる小説も邦訳されているそうで、果たしてどのような展開になるのかとても気になります。
読み終えてから存在を知ったので早く読みたい!
Posted by ブクログ
1930年ロンドン
私がこれまでに出会ったことのない名探偵、
レイチェル・サヴァナク
彼女は美貌と膨大な財産を持つ謎めいた女…
自分が突きとめた殺人者を見事に死においやる!
必殺仕事人かっ!と突っ込みたくなる華麗さで…(笑)
とにかくおもしろかった
レイチェルの秘密を暴こうとする新聞記者のジェイコブと共に、
読者もドキドキしながらページを捲っていく!
そして、読者だけがレイチェルが何をしているのか?という、その華麗な仕事ぶり((笑))を知ることができるためさらに大興奮〜〜
しかしその目的は分からず翻弄される…
そして処々に挿入される1919年の『ジュリエット・ブレンターノの日記』
どうやらジュリエットと一緒に住んでいたというのは分かるのだが…
どう絡んでくるのかなぁ?怪しいな〜?と思いながら、私はすっかり騙された…
とにかくこの作品、ものすごく考え抜かれた構成
久しぶりの大興奮〜
Posted by ブクログ
1930年を舞台にしたサスペンスフルなミステリ。
妖艶なヒロインは悪女なのか?
名探偵と言われている美女レイチェル・サヴァナク。
かっての名判事の娘で富豪の名士だが、黒い噂もあった。
突き止めた殺人者を、自ら死に追いやっているというのだ。
新聞記者のジェイコブはスクープをものにしようと、突撃取材を試みるが?
それらしい状況も描かれる一方、忠実な仲間と共にいるレイチェルは、そう悪人には見えない。だが…?
事件の関係者が悪行を暴かれていく過程や、ジェイコブの巻き込まれ方、そして、挟まれる過去の描写の意味は…
ミステリの黄金期でもあり、ほっそりと身体にまといつくファッションの時代でもあった頃。
こういう女性が出てくる作品もないこともなかったような…
テンポの速さや密度の高さは、現代的。
濃厚でキラキラしたムードが溢れる、魅力的な作品でした☆
Posted by ブクログ
600ページ弱の大作。
1930年代のロンドンを舞台に繰り広げられる物語。
それだけでテンション上がる。
最初は全く繋がっていないようないくつかの事件が、徐々に繋がっていくところは、パズルが出来上がっていくようでとても爽快でした!
続編もさっそく買う!
Posted by ブクログ
おもしろい、、、。海外推理小説は話の展開がちょっと重たくダラダラ感じることが多かったけどこれは全く逆で、どの章も最後の一言でぞくっとさせられて続きを読まずにはいられなかった。話の展開も何回もひっくり返されて、最後のサラの部分については完全に意表をつかれた〜〜!
ラスボスで驚愕
⚫️善悪定かならぬ名探偵レイチェルの謎めいた人物像で興味を惹きつつ、ある事件からは展開が急加速し、ラスボスで一驚するミステリ。⚫️ストーリーテリングが絶妙で映画鑑賞のような没入感に浸かることができる。ただし、登場人物が多いうえ全員毛唐だから名前が覚えきれない。このため人物相関の把握に苦慮した。⚫️登場人物を再確認のうえ、改めて早回しで読み直したところ、いくつもの巧緻綿密な伏線に気づく。二度読みはダサいと思っていたが、二度読みの面白さに目覚めた。
Posted by ブクログ
まんまとやられた
普段小説はあまり読まないタイプですが、こういうのはおもしろくて楽しめます
先が気になってどんどん読みたくなる、そんな展開を求める方にはいいですね
Posted by ブクログ
海外作品にありがちな、『誰だったったけこの人…!!!』がよくありまして…。一覧は載せてくれてるんだけど、一覧にない人が…!!しかもカタカナの名前は覚えにくいの…
そこでちょっと躓くけど、全体的には面白かった!
悪者のような正義、でしかも…みたいな感じ
Posted by ブクログ
登場人物の多さに序盤は、若干辟易。レイチェルやジェイコブなど一部の人を除いて、登場場面が比較的少ないので、特に警察連中など、特徴がつかみにくくて、そのことがよりわかりにくくしているように思いました。でも、そこをクリアできれば、主人公のレイチェルの謎に包まれた存在感もあり、先がどうなるのかが気になって読ませられました。後半は一気読み。ただ最後まで、誰が誰だかわかりにくかったです。
Posted by ブクログ
名探偵の文字に踊らされると微妙に期待外れかもしれません。前情報なしで読み始め、主役かと思っていた女名探偵はあまり語らずちょっと肩透かし。しかし多くの登場人物たち(これもまた整理するのに大変)が語る女の人物像が折り重なり、帯にあった「この女は名探偵か、悪魔か」の文字がラストまでチラつきます。
私の思う謎解きミステリとは違いましたが、ラスト100ページは伏線回収が華麗にされとても面白かった。
登場人物の表を片手に(巻頭の印刷のほか、親切にも1枚ペラでついていました。ありがたや)、次巻も読んでみようかと思います。
Posted by ブクログ
「危険があるからこそ」彼女は静かに言った。
「人生は生きるに値する」
レイチェル・サヴァナクは名探偵だが、彼女の周りには次々と死が付き纏う。
ミステリアスな女性だけど何か得体の知れないものがある感じが少し怖かった。
文章が読みづらいなーと思いつつ中盤まで読んでいくと、次々と人が亡くなっていく中で、少しずつ1つ1つの事件が本当はとても巨大な権力をもつ集団へと繋がっていくのが面白かった。
権力者が権力を振りかざし、弱い人たちはそれに対して太刀打ちできないということは古の時代から
あるけれど、どんな時でもレイチェルは正義のために戦っているのかなと思った。
イギリスが舞台だからか紅茶やスコーンやパイなどが出てきて紅茶とスコーンが食べたくなった。
Posted by ブクログ
この女は何者なのか。
次々と起こる事件の真相はどうなっているのか。
掴ませないまま、中盤まで進み、終盤は畳み掛けるような展開で息を呑む。
文章量多めで、きついかもしれんけど、読む価値はある!!!
おもろでした!!!!
Posted by ブクログ
いったい何が行われようとしているのか。善人・悪人、敵・味方。主人公といっしょに翻弄されました。オーソドックスといえばオーソドックスかもしれませんが、英国風?の持って回った言い方も、翻訳も、心地よく読めました。
Posted by ブクログ
原題の直訳なら「処刑台広場」だけのところを「の女」を付け足し、表紙に艶めかしい女性の見返り図を置いたのは、レイチェルシリーズの一作目として素晴らしい采配だと思う。
一応最大のトリックであるレイチェルの「正体」については早々に見抜ける人も多いと思うが、そこで油断しきった結果、もう一人の「の女」には思い切り騙されることになった。
また被害者のうち、大家母娘の果たしていた役割について語られている部分が見当たらなかったので、続編ではまだGC周りの設定が掘り下げられるのだろうか。あるいはまったく違う事件? いやよそに首を突っ込む理由もないしなどと思いつつ、次の翻訳も楽しみ。
Posted by ブクログ
冒頭、謎の女性のレイチェルへの疑いから始まるミステリ。半分くらいからなんとなく霧が晴れてくるんだけど、登場人物が多くて誰が何をやったのかが分かりにくいのが難点。それ以外は読みやすい。レイチェルがゼエゼエ言いながらあの機械から出てくるところを想像して笑ってしまった。
Posted by ブクログ
物語の舞台は1930年代のロンドン。著名な銀行家が自らの悪事を告白した遺書を残して自殺した。そこに絡んでくるのが、富豪にして探偵、妖艶な美女のレイチェル・サヴァナク。なぜか彼女の周囲で起こる事件の数々。ゴシップ新聞の新人記者ジェイコブは、サヴァナクの行動に疑問を覚え、接近を試みるのだが…。
多くの書評で指摘されるように、黄金時代ミステリを思わせる重厚な仕上がりに大満足な一冊である。主人公のレイチェル・サヴァナクは、いわばダークヒロイン。この作品の最大の謎は、彼女自身なのである。なぜか私は、バットマンのブルース・ウェインを思い浮かべてしまった。身体を鍛えることに余念がないあたりも共通点。
本作はシリーズ化されているらしい。早晩、新しい物語を読めるのかもしれない。
Posted by ブクログ
3.7くらい?5を期待していたのでちょっとがっかり。面白かったが、ミステリーを期待していたのでほぼほぼサスペンスでなぁ。
冒頭の日記で、早々にレイチェルの正体がわかってしまった。それでも、どんどん死体が積みあがっていくので、この殺人は誰によるものか考えられて面白かった。
サラの正体も、ジェイコブがエドガー館で襲われたところで、サラが襲わせたのでは?と疑惑が生まれて、そこから怪しく見えた。
続編があるそうだが、どう話を続けるのか。これはこの1作で終わったほうが良いと思うが、続編が面白ければ読んでみたい。
Posted by ブクログ
もう一人の主要人物の日記が差し挟まれるが、これをどう読むか?真に受けていいのか、それとも・・・。本文がミステリアスで、『本当』がどこにあるか迷子になっているので、何も信じられない。
猟奇的な殺人事件が連鎖し、それにかかわる主人公、レイチェル・サヴァナクが名探偵として登場するが、裏と表の顔が交錯し、彼女が何者なのかようとしてわからない。序盤は悪党の顔が見え隠れするが、事件が重なるにつれ正義の顔が見えてくる。彼女を信じていいのか最後まで分からない。
事件の真相を回収しながらサスペンスフルに終盤を迎えるが、読み終わった今も、もうひとひねりあるのでは?と心が残っている。
Posted by ブクログ
思っていたより楽しめた。
何となくこてこてのスパイものとか隠密行動的な話を想像してしまっていたのだが、ちょっと違った。
高名な判事、「処刑台のサヴァナク」の娘レイチェル・サヴァナク。
彼女の行く先々、関わる人々、皆非業の死に巻き込まれていく。
ある者は服毒死、またある者は拳銃自殺、そして火を用いた奇術舞台での焼死。
裏で手を引いていることは間違いないが、これは彼女の悪魔的享楽の一種なのか、それとも真の目的を持った一連のプロジェクトなのか。。
ミステリアスで完璧な立ち振る舞い、計画性が光るダークヒロインのレイチェル。
残虐さこそ滲めど、矛先は選定されており、強きをくじき弱きを助ける必殺仕事人かのようなのだが、一方で挟み込まれる、とある少女の過去の日記から読み取れるレイチェル像は悪魔そのもの。
このギャップ、食い違いが、一体どこへ向かっているのか、何が裏で蠢いているのかの霧が深まり、読みが牽引される。
終わってみればあるあるな構図、結末までの演出なのだが、途中の捉えどころのなさ加減が面白かった。
英国推理小説会の巨匠なんて謳われているし、著作リストも結構なものだけど、翻訳はほとんどない著者。
本作もシリーズものとのことだし、このスマッシュヒットを機にこれから順次訳されていくのでしょうかねー。
Posted by ブクログ
1930年のロンドンを舞台にした本格ミステリ。謎多き美女、レイチェル・サヴァナクは名探偵か悪魔か。
前半は登場人物が多く事件も入り組んでおりわかりづらいが、後半全てが繋がってからはグイグイ読ませる。装丁が良い。
以下ネタバレ
冒頭が事件後スタートで、いきなり次の事件が始まり、しかもそれぞれに被害者加害者関係者となんかほんとに登場人物が多い。
場面がコロコロ変わるのもあり、前半はかなり読みにくく感じた。
レイチェルはとても上品な描写でかなり好きなキャラなんだけど、謎が多すぎて入り込めず、ジェイコブを主軸にして物語を追うには少しキャラが薄い。
後半、キャラが出揃い事件が見え出してからは一気に面白くなるんだけど、分量的にもそこまでが長くシリーズ一作目という点からも少ししんどい。
ラストは好き。謎的にはわかりやすいしその点は良かった。
Posted by ブクログ
読書慣れには良き。
長い。とにかく長い。読書好きで文章に慣れてる人には良いけど初心者にはきつかった。とはいえ、後半はぐっと話が進み急にテンポが良くなるから、読み終わった時は『楽しかった〜』と思えた。
Posted by ブクログ
本の紹介と素敵な表紙を見て期待しすぎた。面白くないわけでもないけど、まあ普通。謎もなんとなく想像のつく範囲でまとまっているし、キャラクターもそんなに好きになれる人がいなかった。
Posted by ブクログ
最初の方はどういう展開になるのか??とワクワクしながら読みました。なぜか登場人物の名前が覚えづらくて何回も一覧を見返しました。
個人的にはレイチェルが気に入ったのでそちらが正!と思って読み進めると意外と真相が読みやすい。
Posted by ブクログ
・あらすじ
1930年のイギリス ロンドンが舞台。
ミステリアスな素人探偵のレイチェル・サヴァナクの秘密を探るゴシップ新聞記者のジェイコブ。
資産家や芸能人などハイソサエティの人々の不可解な自殺や事件には必ずレイチェルサヴァナクの影があった。
彼女の正体と一連の事件の真相を探るため取材を行うジェイコブはある組織の陰謀に巻き込まれていく。
・感想
レイチェルの正体は日記のタイトルをみてすぐにわかった。
強く賢い女性が主役の話を読みたくて評判の良かったこの作品を選んでみたけど期待は上回らなかったかな。
個人的にレイチェルにもジェイコブにもあまり興味が持てなかったのが原因かも。
作品もミステリーではなくサスペンス寄りだった。
なんだかあまり入り込めずに読み終わってしまったな。
でも犯人とレイチェルの関係性には意外性があって面白かった。
犯人の死に方がだいぶエグかった……。
Posted by ブクログ
このミス2024年3位。
1930年代のロンドンで起こる、不審死。そこにはいつも若き富豪の女性の影が。彼女が犯人なのか?
設定は面白かったが、特に序盤は遅々として展開せず、思わせぶりな状況に終始していてなかなか読み進めにくかった。
中盤以降は少しテンポアップ。展開は正直予想に違わなかったが、まずまず面白く読めた。
読みきりかと思ったらシリーズもののよう。
次作どういう展開になるのだろう。
Posted by ブクログ
1930年のロンドンを舞台としたミステリ。
「探偵レイチェル」というあらすじの表記に惑わされてしまった。1件の事件の真相を示唆したくらいで「探偵」って。そもそも「探偵」じゃないよね。
古式ゆかしい犯罪小説。
真相は奇をてらったものではなく、順当。
視覚的に映える場面が多いので、ドラマ化に向いていそう。時代性ゆえか、脳内に展開するのはモノクロな場面なのだけれど。
この一連の騒ぎで成長したのは新聞記者ジェイコブ。いつかレイチェルを出し抜けるかな。
Posted by ブクログ
うーん微妙だな面白いといえば面白いが若干すっきりしないなあ。
前半で名前とやったことがこんがらがってしまいました登場人物の一覧表が初めて役に立ちました。
Posted by ブクログ
評価が高いので気になっていた一冊。レイチェル・サヴァナクとは一体何者なんだというのが主眼なのだが、やたらと人が殺され無理矢理風のドンデン返しが続く。が、緊迫感が感じられず平板な印象で残念。1930年代が主舞台となっているがその雰囲気効果は伝わってこない。あれだけのことをしたにもかかわらず、レイチェルはシリーズであるらしい。マジか。