【感想・ネタバレ】葬儀を終えて〔新訳版〕のレビュー

あらすじ

「だって彼は殺されたんでしょ?」――アバネシー家の主人リチャードの葬儀後、末妹のある一言が、一族を怪事件へと巻き込んでいく

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Posted by ブクログ

衝撃的だった。まったくその人は除外してた、そういう人に限ってなのは分かってたつもり。それでも絶対ないと思っていた人。話の導入から展開も面白い。今回、他の本と並行して読んだから、次読むときはこの本だけに集中して読みたいと思った。

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2025年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ポアロものの推理小説。一族の主人が亡くなり、遺産相続の舞台から始まる作品。まず、登場人物の多さ、しかもほとんどが親族なので登場人物の一覧とともに、家系図まで小説にあります。ただ、そこは素晴らしき小説家アガサクリスティー、最初のうちは誰だかどういう繋がりかがわからない登場人物が次第に混同せず読み解けるのはそれぞれの登場人物の人物描写、キャラクター性が素晴らしくわかりやすいところがあると思う。

以下ネタバレ含む





展開としては連続殺人だと思われていたのが、実は連続殺人ではなかった。動機も一族の財産分与ではなく、個人の問題であった。繋がりを示唆され繋がりを見つけようと読み進める中で、実は連続殺人ではないというのは見事。親族ではあるが面識はほとんどないことを生かした入れ替わりのトリックも納得のいくものであった。

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2024年12月27日

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真山仁氏の「疑う力」で勧められていたので手に取った。いやぁ、さすがはアガサクリスティ。
今の時代に読んでもとても面白い。

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2024年07月22日

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【ポアロ】
「だって彼は殺されたんでしょ?」
葬儀の後に言った、この一言から一族の事件がはじまる…。

カタカナの登場人物が苦手なのに、不思議とクリスティー作品はそこまで困らないのは、クリスティーの細かい人間描写のおかげだと思う。
一人ひとりの容姿、雰囲気、性格、知能などがとても細かく描写されているので、人物の想像がしやすい。人間観察力が鋭いところが面白くてはまってしまう。

一族全員個性が強めでみんな怪しいので、今回もまんまと騙された。
読後感は『死との約束』の方が良かったけど、一族の相続争いのドロドロ感はこちらの方が面白かった。

焼き立てのスコーンにジャムを付けて、紅茶と一緒に楽しむ本場のアフタヌーンティーの様子が出てくる。
夕食前に手作りの焼き立てスコーンなんて、優雅なひとときで素敵だなぁ。
私もスコーンと紅茶を飲みながら次のクリスティー作品を読もう♪
Audibleにて。

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2024年06月15日

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ネタバレ

これ以上ないミステリ。
これから先どんなミステリを読んでもこれを超えることはないと思う。
「だって彼は殺されたんでしょ?」のコーラのセリフがとても印象的で、そのせいでしっかりとアガサ・クリスティーの術中にはまってしまった笑

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2023年09月25日

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長く相手と会話させていく中で、切欠を掴み、事件の違和感を掴んでいく、クリスティのポアロ物の中でも特に面白い方に入ると思う。
大富豪の一族のそれぞれも個性的で面白い。

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2023年07月22日

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「だって彼は殺されたんでしょ?」

あぁ、もう何も言うことがない。

登場人物のひとりひとりがみんな疑わしいし、そうでもないし。
何を言ってもネタバレになりそうだし……。

終盤に一族のひとりが、
「たった、五千ポンドのため?」

さて、これはなにを言ってるのか……。
読んでいない人のお楽しみ。

ホント、おもしろかったあー。

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2023年07月12日

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ネタバレ

800冊のメルクマール。それに相応しい内容だった!資産家の当主リチャード・アバネシーが急死する。リチャードの屋敷には、葬儀に訪れた親戚たちが集まり、遺言執行者であるエントウイッスルから遺言の内容を発表される。その直後、末妹コーラが「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」そして葬儀の翌日、コーラは殺される。その後、コーラのお手伝い・ギルクリストへの毒殺未遂。ポアロが関係者を集めて推理する。薬剤師、俳優、精神病等バラエティー富んだ登場人物、絵画にまつわる謎。ポアロが糸をほどいていく。真相を知り驚愕した。⑤

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2023年01月15日

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病気で急死したリチャードの葬儀で姪のコーラが放った一言「だって彼は殺されてんでしょう」。
空気が読めないが真実を突く事が過去多かった彼女の一言。彼女がその後すぐに殺されたことにより、リチャードは本当に病死だったのか!?を巡るストーリー。
本作はトリックが凄かった。派手さは無いのだが、あー、なるほどー、その視点は無かった。と、ただただ納得。コーラの放った一言が単なる一言なのだけれども、こんなにも物語に食い込めるのかという部分で凄かった。

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2022年12月11日

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リチャードの葬式での一言がきっかけで謎の連続死が始まる。
コーラが死んだんだと身近にいる家政婦が怪しいけど、リチャード家の問題も絡んでるとなぁと思えども…ふむふむ。
話の回し方が抜群に上手いですよね。さすがクリスティ。

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2025年11月30日

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 思いもしなった展開、予想外の犯人に驚き。
 この人が怪しい、いや、あの人も。もしかしたら全員が何かしら関わっている? でも、それだとオリエント急行殺人事件と同じだから、違うだろうし・・・・・・。
 そんなことを思い巡らしながら、読み出したら止まらなくて。そして、あの結末。大どんでん返しというのでしょうか。

 それにしても、人の盲点を付くというのか、思い込みというのか、それを見事に描いている。とても楽しめた。

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2025年06月15日

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これは面白かった~
お屋敷もの、遺産相続争い 設定は十分です。
ティモシーがなんだかな~な老害っぷりもよかったし、リザムンドもよかった。

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2025年02月19日

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いつものことだけど、まずは登場人物を覚えるのが大変(笑)
しかしやはり面白い。
最後まで犯人の“は”の字も分からないままクライマックスまで来てしまった。
いつかまた読み直したい一冊。

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2025年02月10日

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久しぶりのクリスティ。大富豪の死。他殺を仄めかした人物は葬儀翌日に殺された。容疑は相続人全員?癖のある登場人物。犯人特定の糸口は?やられたという快感を伴う読後感。やはりクリスティは面白い

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2025年01月26日

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ネタバレ

ポアロシリーズ㉕

アバネシー家の主人リチャードの葬儀は滞りなく終わり、遺産についての遺言が読まれるという時に放たれたコーラの一言「だって彼は殺されたのでしょ?」
なにこの一気に不穏に変わる空気。なにこの一気に心掴まれる展開。ワクワク感。

アガサ・クリスティがえがく『館に集まる一族』って本当に面白いわ~
相手に対する親族ならではの人物評や思い出によってそれぞれのキャラクターが分かってくると、ダメっぷりも、隠している秘密も、怪しさも浮き立ってくる。そして、それらが事件の謎をさらに深めていく。

やっぱり最後は犯人に驚かされる。
関係者を集め最後に行われるポアロの謎解きに、ただただ、ため息。

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2024年08月15日

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その名はもちろん知っていた、
アガサ・クリスティ。
翻訳本アレルギーがあったので今まで読んだことなかったんだけど、荒木博之さんのVoicyで触れられて以来、気になっていたので読んでみた。

作家の真山仁さんは50頁で犯人がわかったということで、変な挑戦欲が掻き立てられたものの、やはり私には推理力も洞察力も集中力も足りない。
最後の最後まで犯人が分からなかったのは、…まあ想定内です。

ただこれ、犯人が分かってから読み返してみると、確かに50頁までで犯人のアタリはつけられる仕立てになっている。
自分の凡庸さを改めて思い知らされるようで、そこがなんとも悔しいな。

大富豪アバネシー家当主リチャードの葬儀を終えて、莫大な遺産相続についての遺言公開の席でその相続人の1人が言った無邪気な一言から始まる物語。
舞台設定、登場人物、物語展開まで、全てが私の想像する「the本格ミステリ」。
たくさんの登場人物を頭で整理するのは結構面倒くさかったけど、最近は翻訳モノも少し読み慣れてきたせいもあり、
問題の50頁までにはしっかり物語に入り込めた。

読み終えた後、ネタバレ回避しながら感想を言うなら、極上のマジックを見せてもらった上でその種明かしを鮮やかに示してもらった…みたいな印象。
こういう印象が残るのも私にとっての「the本格ミステリ」て感じだ。

因みに280頁あたりでもう一度最初の方に戻っては、怪しそうなところを再読したりしてみたが…、
結局最終章まで犯人が分からなかった。

いやぁ面白かったなー。
そんでやっぱり悔しいなー。

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2024年08月12日

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ネタバレ

これはこうだ、と思い込んでいる事象をいい意味で裏切ってくれるのがいいなと思う。登場人物は疑いようもなくその人本人だと信じているからこそ、今回も結末は予想外のところから出てきたし、こんな作品を次々編み出していったからこそアガサクリスティーはミステリの女王と呼ばれるのだなと考えた。
それにしても、作中に出てくる料理(スコーンや紅茶、
フォアグラのパテ、トースト、ポートワイン、クレームドカカ、舌平目のクリーム煮、子牛肉のカツレツなどなど)、すごく美味しそう。イギリス料理はあまり美味しくないと巷で言われているけど、このラインナップを見ているとそんなことはなさそうに思える。料理や地名がよく出てくる小説はイメージを掻き立てることでその舞台世界に誘ってくれるから好き。

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2024年07月19日

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「1番怪しくない人物が犯人」を念頭におきあれこれ考えながら読みましたが、、、犯人は怪しくないどころではなく選択肢から除外していた人物でした。昔、映画「ナイル殺人事件」を観たときと同じくらい驚きました。

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2024年02月27日

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だって彼は殺されたんでしょ?すべてはこの一言から始まった。
このあらすじを見たら、読まずにはいられないでしょう!!登場人物全員怪しくて、まさかこの人が犯人?それとも次の被害者?とドキドキする描写が多々あった。
そして私は今回も女性たちそれぞれの生き方に感情移入してしまった。みんな幸せになってほしい。

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2023年06月11日

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だって彼は殺されたんでしょ?
という言葉に騙された。
犯人が意外すぎて驚いた。
動機も。
ポアロがいつ出てくるのか楽しみにしていた、もっと早くから登場してほしかったな。
解決は、鮮やか!

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2022年08月01日

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ネタバレ

だって彼は殺されたんでしょ?
一瞬で登場人物全員を疑心暗鬼にさせる一言。
葬儀を終えたばかりのアバネシー家当主の死、その裏側にどんな真実があるのか。実際にはごく自然な病死であって他殺の証拠は一切ない。ただ、他殺でないと言い切れる証拠も存在しない。
"誰かに殺された"という(偽の)真実を生み出して、それを"知られたらまずい誰か"を各々に想像させる。そしてこれから自分が行う殺人の罪をその"誰か"に負わせる。
偶然の死と自分の犯行に繋がりがあるように印象付けて殺害動機を隠す。
被害者に最も近い人物でありながら、冒頭の発言が被害者本人のものである限り、最も犯人像からかけ離れた存在になれる。
殺害方法も実際の犯人のイメージとは結びつかないもの。
他人から見える自分がどんな人間かをしっかり心得ていて、演技にも長けている。
でも鏡に映る自分と他人の目に映る自分は違うということを考慮できなかった。

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2022年06月20日

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なかなかポアロさん出てこないからポアロものということを途中まで忘れていた
ミステリって、謎解きパートにうつる前までの前置きが振り返ってみると結構長いなっていつも思う
面白いんだけども

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2025年11月08日

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正気なのか正気じゃないのかわからない女の「人を殺したかもしれない」という証言から始まるので人が死んでるのかこれから死ぬのか死なないのかじりじりしたけど、読後は面白かった

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

2025.5.30完読

頑張って書いたのに、投稿押したのに、感想がないという悲劇。なんで?
書き直しです。

真山仁さんの『疑う力』に出てきた本。
多分読まなくても問題なかったんだろうけど、なんとなく読まずには、読み進められない気がして、購入。
単行本で税抜1000円超えの本で、買うとき「ヒッ」って声出た。本高くなったね。。。

去年から読んでてやっと読み終わった。
半年以上かけて読んだ本なので、結局『疑う力』も最初から読まなきゃもう覚えてない。笑

読み終わった印象、Theミステリー小説。
最近、イギリスの海外ドラマ『刑事モース』にハマったけど、ミステリーだけど情緒があるミステリーで、イギリスの海外ドラマは『シェイクスピア&ハサウェイ』もあるけど、コメディ要素があるミステリー。
〇〇があるミステリーではなく、全振り幅が謎解きって感じ。東野圭吾の初期の頃の作品に似てるなぁと思った。
小学生の頃、アガサ・クリスティにハマって、めっちゃ読んだけど、私は何にハマったんだろうな。年を取ると、何か別の要素が欲しくなるのだろうか?


以下、ネタバレあり。
ずっと、ヘレンだと思ってたのよ。
綺麗で優しい未亡人。
綺麗で優しい人だからこそ、裏があれ!っていう私の願望の表れでもあるのかもだけど。
映画『東京物語』の次男の嫁思い出す。あの人も、絶対裏あるって思ってたけど、最後までいい人やった。デジャブ。。。

犯人は、『名もなき毒』の江口のりこを思い出した。目的とか違うけど。江口のりこは完全に愉快犯に近かったけど、捕まったあとの、自分の話を嬉々としてる感じが、なんか似てんなーって。ある意味どっちも心病んでんだろうなって思った。

んで、これポアロシリーズなんやね。
いきなり、ポアロ出てきてびっくりした。
ポアロが解くんやっていう。
ま、誰かが解かないと、謎解きにはならんのやけど、ポアロなんやっていう。
別に何を期待したわけでもないけど、ふーんってなった。
ポアロファンやと「きたぁ!」ってなるんやろか。

身内かと思ったし、あってまぁギリ執事かなって。
顔がわからんなるほど身内って疎遠になるん!?っていう、なんかそっちのが怖かったなぁ。「オレオレ詐欺」みたいな要素含んでるよね。明らかにこっちのが先やけど。

不思議といろんな作品とかを思い出したりした本で、やっぱりカタカナの登場人物苦手やなぁと再確認した本だった。
でも、読み終えたときは、すごい達成感あった。
ヘレンは確かに隠し事あったけど、それは誰かを思うがための思いだったし、なんだか自分の意地汚さというか、疑うところが的外れなんだなぁと。。。『疑う力』を読み始めますか!!

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2025年06月26日

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ネタバレ

恩田陸のエッセイで紹介されていて読んでみた。
金持ちの一家、遺産相続争い、のような舞台ではあるが、焦点はそこではなさそう。
兄弟、姪たち、親族一人一人が怪しくて、なんなら執事も召使いも怪しく思えてきて、ポアロの謎解きだよりだった。最後の演説を聞いて納得。
描かれてきたコーラの人物像。そして、事件の発端となる「だって彼は殺されたんでしょ?」この発言自体がコーラじゃなかったなんて。

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2025年05月05日

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推理作家の折原一がクリスティのベストとして挙げる。
オリエント急行のような有名どころと比べると、衝撃の真相!というわけではないものの、登場人物の書き分けや展開のうまさが際立つ。作者の熟練の技を感じ取れる作品。

大きな屋敷の主人が死んで遺産が分けられる。久々に顔を合わせた遺族たちは、どの人物も怪しい…。というなんとも王道の展開。第2次世界大戦後という世相を感じさせる一見とりとめのない会話が重なり合う中に、さりげなく重要なヒントがちりばめられていく。実に読み応えがある。

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2024年12月27日

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ポアロもの。

資産家、アバネシー家の当主・リチャードの葬儀が終わり、出席した親族一同の前で遺言執行人の弁護士・エントウィッスル氏から故人の遺産の内容が公開されます。
ですがその時、リチャードの末妹・コーラの放った爆弾発言により、その場が凍り付くことに。
「だって彼は殺されたんでしょ?」
そしてその翌日、コーラが自宅で殺害されているのが発見されて・・。

これぞファーストインパクト(?)といった感のある、コーラの爆弾投下。
もう、これで引き込まれちゃいますものね~。
この、“・・彼は殺されたんでしょ?”は、
“いいかい、彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ”(『死との約束』)
“なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?”(『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』)
と並ぶ、クリスティー“つかみ名台詞3選”といったところでしょうかね。(※現時点)
(因みに、個人的な“優秀つかみシチュエーション編”は『パディントン発4時50分』です♪)

さて、コーラの発言と彼女の死亡によって、リチャードの死因も怪しくなってきたぞ・・ということで、序盤は弁護士のエントウィッスル氏が、独自で関係者達にヌル目のヒアリングをしていき、中盤からはそのエントウィッスル氏から依頼を受けたポアロが登板してガッツリ調査していく流れです。(UNARCOのポンタリエってw)
とにかく、相続関係者(ある意味容疑者)が多いので、巻頭の家系図を頼りに読み進めていた私ですが、今思えば“家系図に注目”してまうという事自体、トラップに嵌っていたのかも・・( ゚д゚)ハッ!?
こうして真相を追っていく過程で、彼らの抱える事情や人間模様がじわじわ炙りだされてくるというじんわり展開で、ちょっと進みが遅いかな・・と思いつつ、これまでクリスティーの印象操作によるミスリードに散々騙されてきた実績(?)を持つ私なりに、“敢えて怪しくない人物”をマークしていたのですが・・結果、大ハズレでしたー!
犯人が想定外な人物だったどころか、最初っから騙されてましたよ~。
さすが、クリスティー師匠は1枚も2枚も上手でしたね。

ところで、本書に登場したアバネシー家親族の男性陣が揃いも揃ってダメんずばかりで(何だかクリスティーあるあるになってきた模様)、特にスーザンとモードには“目を覚ませ!”と肩を揺さぶりたくなった私です~。

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

騙された!それはもう清々しく騙されました!
……と、私は一体何度クリスティーの感想に書けば気が済むのでしょうか。それくらい、まんまと彼女の術中にハマってしまったのでした。

「だって彼は殺されたんでしょ?」
大富豪リチャードの葬儀で、末妹コーラが放った一言はその場をいた人々に動揺を与えた。そしてその翌日、コーラが何者かに殺される――。
『雲をつかむ死』でも思ったのですが、クリスティー女史は本当につかみもうまい。今作はポアロものの中でも後半の作品になるのですが、あらすじが気になりすぎて手に取ってしまいました。
ページを開いてびっくり。なんと、これまで読んだクリスティー作品で初めて、家系図がついています!怪しく思われるリチャードの親戚はなんと7人。最初は誰が誰だか状態でしたが、家系図と行きつ戻りつするうちに登場人物の輪郭がくっきり浮かぶようになるのは、さすがの人物描写力です。
それでも、なかなかポアロさんが出てこなくてやきもきしていたので、「少し迷ってから、ある友人に電話をかけた」の一文には思わず拍手でした。よっ、真打ち登場!

今作は特に「会話」が重視されているのか、弁護士であるエントウィッスル氏とポアロさん(あるいはポンタリエ笑)が聞き出した内容から非常に多くの事実と嘘が提示されます。私はすっかり騙されましたが、注意深くこれらの発言を追っていれば犯人がわかる方もいるのでは?
一見ただの雑談に見えても、不要なものなど一つもない。
それを改めて実感させられました。すごいなぁ。

余談ですが、食事のシーンがどれもやけに美味しそうでした。そして他の方のレビューで気づきましたが、「おいしいパン」を食べるシーン。なるほどたしかに……。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

気味が悪い。面白かった。
ちょっとボリュームが多く、読むのに時間かかったのと結末の納得度のバランスが、前者に比重が少し傾いてたのもあって3点

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2023年02月17日

Posted by ブクログ

面白かったけど、ストーリーはそんなに盛り上がりが無かったかも。けど、ポアロの推察はやっぱりすごかった!

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2023年02月12日

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